スーツの生地はどう選ぶ?スーツのお悩みを解決する選び方のポイント

2019.02.25

スーツの良質な生地を見極めて、季節別に合わせてスーツを用意しておくと過ごしやすさも変わってきます。最低限持っておきたい生地の種類や選び方、それぞれ季節に合った生地を紹介するので参考にしてみてください。

スーツ生地の選び方とポイント

まずは、スーツ生地の選び方・ポイントと最低限持っておきたい種類をチェックしておきましょう。いくつかスーツの種類を用意しておくと、TPOに合わせて使えるため便利です。

最低限持っておきたいのは3種類

最低限持っておきたいスーツの種類は3種類と言われています。

まず、1着目に持っておきたいのがネイビーの無地です。ブラックにしてしまうと主に冠婚葬祭用の色なので、使いにくさが出てしまいます。ネイビーであればフォーマルな装いもできるので便利です。

次に、2着目に持っておきたいのがネイビーの『ストライプ』です。ストライプは線が細く、間隔が狭くなるほどドレッシー(服装が華やかで改まった様子)に仕上がります。堅い仕事をしている人ほど、柄の細かいスーツがおすすめです。

最後に、3着目に持っておきたいのがグレーの無地です。グレーはビジネスシーンでも便利な色で、ネイビーとの違いから気分転換にもぴったりと言われています。ただし、普段から疲れた顔をしていると言われている人は不健康なイメージに近づくのでネクタイやシャツでアレンジしましょう。

イタリア生地とイギリス生地の違い

最低限持っておきたいスーツの種類を覚えたら、次は2種類の生地の違いを覚えておくと、よりスーツ選びの選択肢が広がります。

イタリア生地は柔らかい生地が特徴で、独特な色づかいが映える生地です。イタリアの生地は単糸(1本だけで縫っている)ため、違和感を感じないほどの軽い着心地を楽しむことができます。ただし、柔らかいのでしわになりやすいデメリットも覚えておきましょう。

次に、イギリス生地ですが、イタリア生地とは違い『耐久性の高さ』が特徴的です。イギリスは寒い地域なので、イギリスでは生地も厚い方が好まれています。パリッと硬いスーツには、ハリやコシを感じるほど重厚にできあがっていることから男性に人気があります。

このように、2種類の生地でもできあがるスーツに違いがでてきます。生地にこだわりを持つというのも、スーツ選びには欠かせないポイントと言えるのです。

スーツの生地と言えば、ウール

スーツの生地の素材で代表的なのが『ウール』です。ウールだからこその着心地や、オールマイティに活躍する特徴から多くのスーツに使われています。

ウールは種類によって1年中着られる

ウール生地の織り方は『平織(ひらおり)と綾織(あやおり)』の2種類あり『それぞれ夏用・冬用』に適しているので1年中着ることができます。

まず平織りは、もっとも単純な織り方で『経糸(たていと)と緯糸(緯糸)が1回ずつ浮沈を繰り返す織り方』です。丈夫でありながら、糸と糸の間に隙間を作ることができるので通気性が良く、主に夏物に使用される方法です。

また、平織によってできあがった生地には『ツヤが出にくい』特徴もあります。

次に綾織は、経糸が緯糸の2本分浮き沈みを繰り返すもので『斜めに線が浮き上がって見える』織り方です。織り密度がとても高くなるので、冬物に使われることが多く『耐久性・保湿性』に優れています。

また、経糸が多く表面に浮き出るため『ツヤが出やすい』特徴もあります。

このように、ウールは2種類の織り方を活用することで1年中着られるスーツ・洋服を作れることから人気があるのです。

柔らかいウール生地の指標

ウールに限らず、使われている繊維の細さを表している『SUPER表示』をチェックすることで柔らかさを調べることができます。SUPER100やSUPER120など数字が上がれば上がるほど、より細い繊維で作られているため『柔らかく肌触りが良い』のです。

細い繊維を使えば、その分だけ価格が上がることがあるほか『細くなればなるほど耐久性が少なくなる』こともあるので注意しておきましょう。

丈夫さと肌触りの両方をスーツに求めるときはSUPER100が目安と考えるといいでしょう。

スーツのお悩みを解決する生地

スーツを着ているときに悩んでしまうのが、毎日使うことによって乾きや汚れなどが気になってしまうことです。ウール100%のものは確かにメリットも多くありますが、やはり汚れやすく乾きにくいこともあります。

そこで注目しておきたいのが『ポリエステル』です。

ポリエステル混のメリットとデメリット

ポリエステルは石油を原料に作られた一般的にも普及している化学繊維の生地です。

とても丈夫で弾力性があり、乾きやすい・軽量・シワになりにくいという特徴を持ちます。他の繊維と組み合わせることで、メリットをプラスできるほか『価格が安価になる』ことからよく使用されている素材です。

毎日スーツを着用する人には乾きやすく、シワになりにくいほか『ゴミも付きにくい』ポリエステルがおすすめされることがあります。

デメリットとしては、天然素材と比べると不自然な光沢感があるので独特のテカりが安っぽく見えてしまうこともあり、好みが分かれる部分です。また、吸湿性が低い、着合わせによっては静電気が起きやすくなる、パンツが足にくっつくなどのデメリットもあります。

ポリエステル100%はテカる?

スーツは本来ウール100%やシルク混などの天然素材を使って作られるものです。しかし、近年では丈夫なポリエステル素材を使うスーツが多く販売されています。

ポリエステル100%で作られたスーツは、ツヤとは違うテカりが気になることがありますが、低価格で手に入る点や、乾きやすさで営業マンに適している点などがあります。『用途によってはとても便利な一面』も持ち合わせているのです。

スーツ選びで素材にこだわるときには『メリットとデメリット』だけではなく、用途などを考えながら選ぶのがおすすめです。

暖かい時期に適した素材

時期に合わせてスーツを選ぶためにも、素材からこだわって選ぶのが大切なポイントです。まずは、スーツの着心地を大きく左右する生地の中から、暖かい時期に適した素材をいくつか紹介するので参考にしてみてください。

程よいツヤ感が出るモヘア混

モヘアはアンゴラ山羊の毛で、太くて硬く弾力性がある素材です。アンゴラ山羊の毛は直毛なので、光沢があり上品なツヤが浮き上がります。ウールと一緒に使われることで、硬く仕上がり通気性も保てるので夏のスーツにぴったりです。

涼し気なリネン、リネン混

夏場のカジュアルな服によく使われているのがリネン・リネン混の素材です。ウールと一緒に使うことで、ドレッシーな素材になる特徴があります。リネンだけでは、シワが入りやすいので『涼しげな印象』を与えるリネン混がおすすめです。

寒い時期に適した素材

次に、寒い時期に適した素材を紹介します。寒い時期だからこそ、素材にこだわってスーツでも過ごしやすくなるように工夫をしてみましょう。

保温性抜群の高級フランネル

ウール生地を縮絨(しゅくじゅう・繊維をより緻密にし、毛端を絡ませてフェルト状にしたもの)し、起毛加工することでできあがっているのがフランネルです。暖かく、柔らかい肌触りでまとまっています。

カシミアなどと一緒に使われることもあり、さらに保温性が高く暖かさを追求したものが作り上げられています。柔らかく着心地も良いので高級フランネルでは冬でもコート要らずで過ごせると人気です。

なめらかなサキソニー

サキソニーはフランネルの薄手のもので、うっすら羽毛がかった素材感が特徴のウールのことです。薄く柔らかい生地ですが、フォーマル向きのスーツにぴったりで暖かさも確保することができます。

フランネルと比べると、薄く柔らかい手触りと光沢、綺麗な織り目を見ることができます。柔らかさとなめらかさがある素材です。

エグゼクティブ向きのカシミア

細い繊維で織り込み、独特の優しい肌触りから人気なのがカシミアです。とても軽い生地ですが、保湿性と保温性に優れている特徴があります。また、上品な光沢感と艷やかな印象を持っているため、フォーマルスーツの素材としても人気です。

その軽さから動きやすさもあり、着心地の良いカシミアはエグゼクティブ(企業の中で上級管理職についている人など)におすすめされています。

おすすめ生地ブランド

次は生地のブランドをチェックしてみましょう。それぞれの特徴を押さえてスーツ選びの参考にしてみてください。

コスパの高さが魅力 カノニコ

カノニコは、高い品質とコストパフォーマンスに優れた生地が人気のブランドです。品質が高く、お手頃価格なので着心地の良いスーツを探している人におすすめされています。

また、豊富な素材とデザインがあることから自分の好みのスーツも見つけやすいという点も見逃せません。取扱店もとても多く、身近で手軽に手に入る高級生地のスーツという位置づけで新成人から大人まで人気があります。

Vitale Barberis Canonico

お洒落で美しい柄モノ ジョン・フォスター

ジョン・フォスターは、イタリア生地よりコシがあり、バリバリのイギリス生地よりも軽い生地のブランドです。双方の良さを味わうことができるほか、耐久性・コストパフォーマンスにも優れています。

英国生地らしいクラシックな色味、無地、チェック、ストライプと種類も豊富で、グレーカラーにも細かい色合いの違いがあり、シックな大人の装いにぴったりです。

Home :: John Foster

上質な大人のこだわり ロロ・ピアーナ

最高級カシミアとウールが特徴的で、ブランドが上質な大人のこだわりを醸し出しているのがロロ・ピアーナです。最高の製品のみを保証するロロ・ピアーナは、男性的というよりはやや女性的な生地の仕上がりで『ノーブルな雰囲気』があります。

スタイリッシュでありながら、大人のファションを彩るスーツの数々は、フォーマルからカジュアルまで豊富なバリエーションにも目が離せません。

ロロ・ピアーナ−ラグジュアリー・グッズ|ロロ・ピアーナ

スーツは生地で印象がガラリと変わる

一言でスーツと言っても生地選びだけで印象や着心地、過ごしやすさが大きく変わります。見た目や価格だけでなく、生地にもこだわりを持って選ぶのがスーツ選びのコツです。

自分のライフスタイルにぴったりの1着を見つけて、スーツだからこその着こなしを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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