音楽のジャンル分けを洋楽でしてみよう。区別法と代表的ジャンル5つ

2019.02.21

近年、定額聴き放題サービスの普及で、数多くの楽曲に触れられるようになりましたが、膨大な曲から好みに合う音楽を探すのに苦労するという人もいます。そんな時に役立つのが『ジャンル分け』です。音楽のジャンルを理解して、効率よく音楽を楽しみましょう。

洋楽には数多くの音楽ジャンルが存在する

一口に音楽といっても、そこにはさまざまな種類があり、それを『ジャンル』と呼びます。日本の伝統的な音楽である『演歌』も音楽ジャンルの一つですし、J₋POPもそうです。

洋楽は、邦楽と比べて、とても細かくジャンル分けがされています。その理由はいくつかありますが、多様な人種が共存しながら生活しているという社会的背景が、数多くの音楽ジャンルを生んでいる大きな理由ではないかと考えられます。

カントリーミュージックの愛好家には白人の割合がとても多いですし、R&Bやソウルの世界では黒人のミュージシャンが多数を占めます。また、ヒスパニック系の人々の間ではラテンミュージックが主流です。

音楽は、それぞれの人種の歴史と密接に関連しているため、多国籍文化をバックボーンに持つ洋楽では、ジャンルが細かく分かれているとも言えます。

音楽をジャンル分けするのは難しい

とはいえ、人種=音楽ジャンルなどと、単純なものではありません。人種も国境も超えることができるからこそ、音楽は素晴らしいものです。また、『音楽にジャンルはない』という言葉は、ジャズの巨匠デューク・エリントンによるものです。

音楽の本質を突く偉人の言葉としてはうなずけるものの、一般の人々にとっては、音楽をジャンル分けしてとらえることはとても便利で、重要なことでもあります。

初めて街で耳にした曲に、心を強く打たれることがあります。そして、そのことをきっかけとして、同じような曲も聴きたいと思ったときに、それがどういうジャンルの音楽かを知っていると、効率よく探すことができます。

しかし、音楽をジャンル分けすることは、簡単なことではありません。打ち込みで作られたバックトラックにラップが乗せられたある曲を、ヒップホップだと思う人もいれば、ソウルだと感じる人もいるのです。

また、ヘヴィーなギターサウンドが前面に出ている曲を、ロックと分類する人もいれば、ビートのきいたラテンとカテゴライズする人もいます。さらに、フォークとカントリーの垣根は、とても曖昧に見える場合もあります。

それぞれの境界線を明確に引くことはとても難しいことですが、無数の音楽から自分にマッチする音楽を探し、それらを管理し整理するためにも、音楽ジャンルは不可欠です。

代表的な洋楽音楽ジャンル5つ

ここでは、私たちの身の回りにある音楽の中で、主要なジャンル5つにつて説明します。

ロック

ロックは、エレキギターを中心として、エレキベース・ドラムで構成されたバンド編成でパフォーマンスされる音楽です。その起源は、1950年代のアメリカにあります。

ブルースやR&Bがそれぞれ進化し、カントリーやフォークとも融合して生まれたロックは、さまざまな音楽のエッセンスをエレキギターに集約して爆発させた音楽です。ゆえに、エレキギターはロックの象徴だと言えます。

チャック・ベリーのギタープレイは、ソウルやR&Bを愛好していたあらゆるミュージシャンにも多大な影響を与えました。その流れはイギリスにもわたり、ロックは60~70年代にかけて、世界の若者を魅了し続けました。

ジャズ

クラシックを起源とした西洋音楽の高度な理論と技術が、アメリカ南部の黒人音楽と融合し、20年頃にジャズの原型が誕生しました。

ブルーノートスケールやスウィング、オフビートといったリズムが特徴的であり、かつ、ポリリズムという複合リズムを組み込む複雑さも擁しています。

高度な理論や技術をベースとしながらも、インプロビゼーション(即興)を重視するジャズは、形式からの解放を目指す側面もあり、このことが自由を希求する音楽と言われる所以(ゆえん)です。

R&B

Rhythm And Bluesの頭文字をとってR&Bとあらわされ、リズム・アンド・ブルース、もしくはアール・アンド・ビーと発音します。

その名の通り、ブルースをベースとして、キレのあるリズムへと演奏面を強化しました。そこに、ゴスペルやドゥ・ワップなど歌の要素を取り込んだことで、より大衆に受け入れられやすい音楽として、40年代に誕生しました。

数ある黒人音楽のジャンルの中でも、歌に重きが置かれているR&Bには、長く続いた差別や迫害による黒人の辛い心情を歌詞につづった名曲がたくさんあります。

ヒップホップ

ヒップホップを語るうえで欠かせないものに、DJやMCという音楽的要素はもちろん、グラフィティやダンスがあります。貧しい地区に生きる黒人によるストリートカルチャーを、80年代に入り一気にメジャーへと押し上げたのがヒップホップです。

2台のターンテーブルを駆使しながら、レコードから既存のフレーズをサンプリングして組み立てたバックトラックをつくり、そこにラップを乗せるという音楽スタイルは、それまでの音楽シーンを一新し、ブラックムーブメントを引きおこしました。

その後、さまざまなジャンルとの交流を果たしながら、マーケットとしても拡大し続けてきた一方で、ヒップホップというジャンルの細分化も進んでいます。

クラシック

クラシックというと、大勢で演奏するオーケストラをイメージする人が多いでしょう。しかし、一口にオーケストラと言っても、6世紀頃の誕生から数えると1500年もの歴史があり、多彩な面を持っています。

中でも、現代において言われるクラシックは、16世紀以降の西洋音楽を指しています。そして、楽典に基づくヨーロッパ式の記譜法によってあらわされた音楽を、クラシックと呼ぶようになりました。

例えば、ジャズなどヨーロッパで発祥したもの以外の記譜法には、即効性や自由度を高める装飾があります。しかし、クラシックでは、より緻密で精度の高い表記が求められます。

このことによって、精巧で複雑な交響曲やオペラなども、オーケストラのような大きな編成で、厳密に再現できる完成度を持っているのです。

音楽ジャンルがわかる便利サイト

紹介したもの以外にも、音楽にはたくさんのジャンルがあります。そこで、細分化されたあらゆるジャンルを網羅した、驚異的なサイトをお知らせしましょう。

曲を聴くことも可能

『Every Noise at Once』は、無数のジャンルが地図のようにマッピングされ、すべてのジャンルのサンプルを聴くことができるという、驚異のお役立ちサイトです。

縦軸と横軸で説明すると、クラシックのように時代的に昔の音楽は縦軸の下のほうに位置し、上に上がるほど近代的になります。横軸については、左側に過激さのある音楽が配置され、右に移るにつれグルーヴ感のあるものになっています。

その情報量と解析度は、あまたあるサンプル視聴サイトの中でも群を抜いており、一度訪れてみることをおすすめします。

Every Noise at Once

さまざまなジャンルの洋楽を楽しもう

膨大な情報量の中から、自分にマッチする音楽を見つけ、情報を整理するためにもジャンル分けはとても便利です。

一方で、一つのジャンルにこだわらず、さまざまなジャンルに触れることは、音楽の楽しみを膨らませてくれるでしょう。ぜひ、いろいろなジャンルの音楽を思いっきり楽しんでみましょう。

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