写真の縦と横の基本。定番のアスペクト比や縦横を変更する方法など

2019.02.20

写真を撮影するときには被写体だけを意識しがちですが、構図を決める上で重要なポイントなのが写真の向きです。縦横の違いで写真の印象はガラッと変わります。ここでは、写真の印象を決めるアスペクト比や縦横の変更方法などを紹介していきます。

写真の縦、横の関係は?

写真を撮影する際に、メインとなる被写体をどこに配置するかを構図と言いますが、この構図は、写真の向きが縦なのか横なのかで大きく変わります。

縦・横の使い分けで印象が変わる写真ですが、どのような関係があるのでしょうか。まずは、縦の写真と横の写真の特徴について紹介していきます。

縦長写真の特徴

縦長の写真では、縦ラインの軸が強調されるため、写真全体の印象として高さが強調されます。また、横幅が狭くなり、写真中央に意識が集中するため、メインの被写体を強調しやすいという特徴もあります。

高さに加え、遠近感をうまく利用すると奥行きのある写真に仕上げることができるので、立体的な写真を演出するのにも向いています。

風景の写真でも、高さや奥行きのあるシチュエーションなどで効果を発揮してくれるので、ロケーションに合わせて縦位置を使ってみるといいでしょう。

横長写真の特徴

横長の写真では、横ラインの軸が強調されるため、写真全体が広がりのある印象に仕上がります。そのため、風景の広がりを写真で表現したいときにおすすめです。

パノラマ写真などは横向きで撮影されることが多く、その他にも、写真全体の余白が多くなりやすいという特徴もあります。うまく余白を使うことで、空気感や雰囲気を演出することもできるでしょう。

縦横の長さが変わるだけで印象が変わる

前述してきたように、写真は縦横の長さが変わるだけでイメージがガラッと変わります。縦長に適した被写体や横長に適したシチュエーションなど、状況に応じて使い分けると、被写体の魅力をより引き出すことができます。

写真の縦横比率

次に、写真の縦横比率について紹介していきます。

縦横比率というのは、カメラによって基本的な数値が決まっています。いくつかある縦横比率について、その特徴を紹介するのでチェックしてみましょう。

アスペクト比とは?

カメラが採用している画面の縦横比率のことを『アスペクト比』と呼びます。

このアスペクト比は、カメラのメーカーごとにも違いますし、種類によっても採用している比率が変わります。

それぞれのアスペクト比ごとに特徴が異なるので、しっかりと把握した上で写真を撮影すると、綺麗に撮るときに役に立ちます。自分のイメージごとにアスペクト比を使いこなせるように、早速チェックしてみましょう。

写真の標準比率 3:2

アスペクト比の中では一番歴史が古く、35mmフィルムカメラの時代から採用され続けている比率が『3:2』です。そのため、写真の標準比率は、この3:2の比率だとされています。

写真の構図を決める上で一番被写体を美しく見せることができる黄金比率に近く、バランスよく構図に当てはめて被写体を撮影することができます。

縦向き横向きどちらの向きでも被写体を綺麗におさめることができるため、汎用性の高いアスペクト比として親しまれています。

コンパクトデジカメに多い 4:3

ミラーレスタイプの一眼レフカメラやコンパクトデジカメで採用されていることが多いのが『4:3』のアスペクト比です。

4:3のアスペクト比は、アナログテレビで採用されていた比率と同じで、縦横の長さの比率がそんなに大きくないため、安定感があり使いやすい比率だとされています。

インスタや中判カメラで採用 1:1

スマートフォンのカメラや中判カメラで採用されていることが多いのが『1:1』のアスペクト比です。SNSの流行に伴い、インスタグラムなどでよく見かける比率のため、比較的イメージがしやすいアスペクト比だと言えます。

他のアスペクト比に比べ、正方形の写真を撮ることができる面白さがある上に、主役を引き立てたり全体的におしゃれなイメージにまとめやすい比率だとされています。

日の丸構図を使いやすい比率ですが、他の構図に挑戦することもできるため、知れば知るほど面白いアスペクト比です。

テレビの標準比率 16:9

ハイビジョンテレビで採用されている横長の比率が『16:9』のアスペクト比です。

テレビだけでなく映画のスクリーンにも近いこの比率は、写真にドラマ性を持たせたいときや広大な風景の写真を撮影したいときにぴったりの比率です。広がりのある写真に適した比率のため、広角レンズを使用した写真との相性がいいです。

風景の写真を頻繁にとる人や、綺麗に風景を撮影したい人は、広角レンズと16:9のアスペクト比をうまく活用してみるといいでしょう。

手持ちのカメラで縦横比を変更する方法

ここまで、アスペクト比について記してきましたが、さまざまなアスペクト比を使い分けたいときに、手持ちのカメラでアスペクト比を変更することは可能なのでしょうか?

数あるアスペクト比なので、いろいろ使い分けて素敵な写真を撮影したいものでしょう。スマホや一眼レフカメラのアスペクト比の変更が可能なのかについて紹介します。

スマホは限定的に変更が可能

まず、スマホでは、機種ごとに使用できる標準のアスペクト比が異なります。iPhoneでは『4:3』『1:1』のアスペクト比を使用することが可能で、Androidでは、基本が『16:9』で設定次第で『4:3』を使用することができます。

それぞれ標準装備だと2つのアスペクト比での撮影にしか対応していませんが、専用のアプリをインストールすることで、本来備わっていないアスペクト比での撮影が可能になります。

例えば、iPhoneで16:9のアスペクト比で撮影が可能になるアプリもあるため、スマホに関しては限定的に比率を変更することが可能だと言えます。

一眼カメラなどは機種に依存

一眼レフカメラなどのアスペクト比は、完全に機種に依存しています。そのため、一種類のアスペクト比しか使うことができないカメラもあれば、全種類のアスペクト比を使用することができるカメラなど、種類がさまざまです。

一眼レフカメラでアスペクト比を変更する際は、『アスペクト比設定』や『撮影画像フォーマット』などの設定変更メニューがあるので、そこから変更することが可能です。

まだカメラを購入していない場合は、事前に、アスペクト比を変更することができるのかどうかもチェックしておくといいでしょう。

写真を横で撮っても縦になる場合の解決策

スマホで写真を撮影した後にフォルダで撮った写真を見返すと、たまに起こっているのが、横で撮った写真が縦向きになっているという現象です。

横で撮った写真が縦向きになっていたとき、本来の向きに修正することは可能なのでしょうか?

写真の向きがイメージと違った場合の解決策について紹介します。よく起こることなので、解決策を身につけておくと非常に便利でしょう。

横向きで撮ったつもりが縦向きの写真に

SNSなどでもたまに見かけるのが『横向きで撮ったはずなのに縦向きになっている写真』です。

逆に、縦向きで撮ったはずなのに横向きの写真を見かけることはあまりありません。一体何故なのでしょうか? その理由は、スマホカメラ機能の性能が原因でもあります。このような現象が起こりうる原因について見ていきましょう。

原因は上から見下ろす撮影

スマホのカメラは通常、起動した時点でカメラの向きが『縦向き』に立ち上がります。その後、スマホが向きを検知し縦横を変えてくれるのですが、これが『真下を見下ろす』撮影だと、どちらが縦なのか横なのかスマホが検知できません。

そのため、横向きで撮ったつもりの写真が縦向きになっているということが起こりうるのです。

解決方法は一度正面で横向きにすること

では、真下から見下ろす写真で横向きの写真を撮影したいときはどうすればいいのでしょうか?

解決方法は簡単で『一度正面で横向きに構える』だけです。

カメラを下に向ける前に、一度正面で構えて、横向きにしてから下に向ければ問題は解決されます。自動で向きを検知してくれるが故に起こりうる現象なので、毎回、撮影前には自分で向きを整えることを意識するといいでしょう。

縦向きの写真を後で横向きにする方法

縦向きの写真を後から横向きにしたいということもあります。そんなときでもアプリの編集機能を使えば簡単に向きを変更することができます。

標準搭載のアプリで変更できる場合がほとんどなので、スマホとパソコン、それぞれの変更方法についてチェックしてみましょう。

縦横の向きは後で簡単に変更できる

結論から言うと、撮影後の写真の向きの変更は誰でも簡単に行えます。変更方法もいろいろあり、基本的ではどのような機材でも簡単に行えるため覚えておくと便利でしょう。iPhoneとパソコン、2つのツールで変更する方法について紹介していきます。

iPhoneの標準の写真アプリで編集

iPhone上で、撮影した後の写真の向きを変えるときは、標準の写真アプリを使って編集することで向きを変更することができます。

写真のフォルダを開いた後に画像の編集画面を開くと、向きを変更できるボタンがあります。そこで90度ずつ画像を回転させると、縦向きの写真を横向きに変更することができます。

機種によってボタンの位置や操作方法に違いはあるので、自分の機種でチェックしましょう。基本的に画像編集の機能がついていれば向きの変更は可能です。

パソコンの表示オプションで変更

iPhoneだけでなく、パソコンを使っても撮影後の写真の向きを簡単に変更することができます。

まずは向きを変更したい写真を選択します。選択した写真をクリックすると、写真の編集画面で画像を回転させるボタンが表示されるので、それを使って向きを整えたら完成です。最後に画像の保存も忘れないようにしましょう。

このように、撮影後の写真でも簡単に向きを変更することができるため、万が一向きがおかしくなったら活用してみましょう。

縦向き写真を横向き用に切り取りたい

ここまで、撮影後の写真の向きを変更する方法についてiPhoneとパソコンごとの変更方法について紹介してきましたが、ここからは、縦向きの写真を横向きの写真に『切り取る』方法を紹介していきます。

縦向きに撮影してしまった写真を横向きに切り取る方法は、写真の印象をガラッと変えたいときに非常に役立ちます。どのようにすれば写真を切り取ることができるのか、早速チェックしてみましょう。

写真編集でトリミングを行おう

縦の写真を横向きに切り取りたいとき、またその逆で横向きの写真を縦向きに切り取りたいときに使うのが『トリミング』機能です。

トリミング機能を使うと、写真を好きな向きに切り取って調整することができます。スマホで撮影しているときに、画面に指が写り込んでしまったときなどにも使える機能です。

アスペクト比を指定してトリミングを行う方法もあるので、チェックしてみましょう。

iPhoneの写真アプリで切り抜く

iPhoneに標準設備で備わっている写真アプリでは、簡単に写真を切り取ることができる機能が備わっています。

まずは、前述した写真の向きを変更するときと同じように、写真の編集画面を開きます。

写真をタップして切り抜きたいように調整した後、アスペクト比を変更できるボタンを押すと、縦長のときと比べて選択できるアスペクト比が横向き仕様に変わります。

その後、自分のイメージしているアスペクト比に一番近いものを選択すれば完成です。

Windowsの写真アプリで切り抜く

Windowsでも、iPhoneと同様に写真アプリを使って写真を切り抜くことができます。

まず、アプリを開いて編集したい画像を選択した後、右クリックでアプリバーを出します。右下のトリミングアイコンをクリックし、トリミングしたい範囲を指定します。

トリミングしたい範囲が決まった後、縦横比のアイコンをクリックしてアスペクト比を選択すれば完成です。

iPhoneでもWindowsでも、標準搭載のアプリで簡単にトリミングができるので、縦向きで撮影した写真を横向きに編集したいときは使ってみましょう。

縦横比を指定して編集できる便利なソフト

パソコンでの編集では、縦横比を指定して画像を編集することができます。

ここまで、トリミングの方法について紹介してきましたが、ここからは、パソコン上で画像を編集するときに便利なソフトについて紹介します。

それぞれのソフトごとに特徴が異なるので、使いやすいソフトを見つけて画像を編集してみましょう。

PIXLR EDITOR

パソコンにインストールしなくてもブラウザ場で写真を編集できるのが『PIXLR EDITOR』です。

PIXLR EDITORを使うと、自分の指定した範囲で画像をトリミングすることができます。まず、『コンピューターから画像を開く』という項目を選択して、ブラウザ上に写真を取り込みます。

その後、編集画面に移るとアスペクト比を設定できるので、そこから写真の縦横比を選択してトリミングを行いましょう。

トリミングを行った後は、写真をリサイズしてイメージしている画像サイズに変更することができます。リサイズすることで用途に合わせた画面サイズにできるため、トリミング後はリサイズすることを忘れないようにしましょう。

pictcutter

撮影後の写真をトリミングし、簡単に指定したサイズに縮小することができるソフトが『pictcutter』です。

pictcutterでは、iPhoneやWindowsアプリと同様に、トリミングしたい範囲を指定して画像を切り抜くことはもちろん、数値を指定してトリミングサイズを変更することもできます。

標準搭載のトリミングサイズも20パターンあり、設定されている名前を自分で変更することも可能なため、SNS用や待ち受け用など、分かりやすい名前を変更すると、より使いやすくなります。

Photoshop

画像編集アプリの大定番『Photoshop』でも、もちろん画像のトリミングが可能です。

Photoshopでは、編集したい写真を選択した後、ツール一覧画面から『切り取り』ツールを選択します。その後、画面の左上に比率を選択する項目が表れるので、そこからアスペクト比を選択することで画像を編集することができます。

プリセットで用意されているアスペクト比以外にも、自分で数値を入力してサイズを指定するができるため、より詳細に写真のトリミングをすることができます。

写真の縦横を使い分けよう

写真は、縦横の違いでガラッと印象が変わります。そのため、縦横の使い分けで被写体の良さを引き出すことも可能です。

撮影した後でも、自分のイメージ通りに写真を編集することもできるので、縦横を意識して、被写体の魅力を引き出す写真に仕上げましょう。

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