多肉植物を葉挿しで増やすコツは?基礎知識や使う土のポイントをご紹介

2019.01.29

多肉植物の葉がよくポロッととれてしまいますが、とれた葉を環境がよい土の上に置いておくと、新たに芽吹いていくのをご存知でしょうか。多肉植物の生命力は驚異的です。多肉植物の葉挿しに使う土について、基礎知識やポイントを解説します。

葉挿しの基礎知識

『葉挿し』という言葉をはじめて聞く人もいるかも知れません。それは一体どういうものなのでしょうか。分かりやすく説明しましょう。

葉挿しとは

多肉植物のすべてではないですが、とれてしまった葉の接続部から、芽ないし根が出てきて、新しい個体として育つ品種があるのです。その栽培方法が『葉挿し(はざし)』と呼ばれます。

多肉植物の強い生命力の源泉は、葉に溜め込んだ養分なのです。 それゆえ、とれたり摘まれたりした葉からさえ、芽が出てくる生命現象が起こります。

葉挿しをするために多肉植物の葉をわざわざ摘みとらなくても、植え替えのときや普段の管理の中でとれてしまったもので大丈夫です。ただし元気な葉がよいので、水分不足に見える葉は避け、プリッとした葉を選びましょう。

土の種類と特性について

葉挿しをおこなう時には、それに向いた土があります。おすすめの土は以下の3種類の土を混ぜて使うのが一般的です。

『鹿沼土』は通気性・保水性が高くて、乾燥時には白っぽくなりますが、水分を含むと黄色くなるので湿度がわかりやすく、水やりの目安になります。

『赤玉土』は弱酸性で有機質を含まない火山灰土の赤土で、通気性・保水性が高く、多肉植物用に向いています。植物の成長に必要なリン酸を吸着させて使えなくしてしまう欠点があるので混ぜて使うと良いでしょう。

『バーミキュライト』は人工の土壌改良用土で保水性・保肥性に優れていますが、メインで使ってしまうと逆に通気性・水はけの悪化を招く可能性があります。

葉挿しのポイント

多肉植物の葉挿しを試みるときに留意しておけばうまくいく、いくつかのポイントがあります。具体的に確認しておきましょう。

水やり

葉挿しの前の水やりは、控えめにしておきましょう。葉挿しに使う多肉植物は水を少なめで育てたほうが成功しやすいのです。少し乾燥しているぐらいがよいでしょう。

多肉植物は、体内に水分を貯蔵する機能を持っているため、メキシコのような乾燥地でも育つのです。普段から水やりはあまりしないほうが、根腐れしにくくなります。

葉挿ししている葉から新しい根が出る前に、水やりをするのは失敗のもとです。葉の切り口はデリケートで、水をやり過ぎると腐らせて失敗してしまうケースが多いので、よく様子を見ながら育てましょう。

日当たり

日光に当てすぎてはいけません。葉挿しをおこなう場所も大事です。 根が出るまでは風通しがよい半日陰がよいでしょう。

日当たりがよすぎると、カラカラになります。根が出るまで水やりはしないほうがよいので、日光に当てすぎて体力を奪ってしまわないよう、注意しましょう。

霜が苦手な多肉植物は室内に置いていても、定期的に日光浴をさせましょう。春に突然外へ出すと葉焼けすることもあります。不健康な葉からは決して健康な根が出てきません。

土なしの時期と土の種類

葉挿しは土に埋めるわけではなく、土の上に並べておくのが基本です。前述のようにしばらく水はやりません。そうすると数日で芽吹いたり、根が出てきたりします。

発根や発芽が確認できたなら、初めて水をやりましょう。根が伸びるのに応じて、下の土を浅く掘って自然と根づきやすいようにします。

元の葉は新芽に養分と水分を与えて萎れていきますが、そのままにしておきましょう。完全に枯れるころには新芽が新たな株として独立します。

うまく根づかないとか、腐ってしまう時は土の相性をもう一度検討し、場合によっては土を変えて試してみるといいでしょう。

土以外の方法も知っておこう

普通は植物を育てるときは土を用います。しかし土は汚れるのと、虫がつくこともあるので、苦手な人も多いようです。ここでは土を使わない、多肉植物の育て方を紹介します。

『ハイドロ』と『水栽培』です。ハイドロは人工の土を使った方法で、水栽培は文字通り水だけで育てる方法です。

ハイドロ

土を使わないハイドロは、あやまって植木鉢を倒したりなどして部屋を汚す心配もなく、苗の病気や害虫の心配も減ります。インテリアとしても清潔感があり、植物の栽培に不慣れな人でも楽しめます。

苗から育てるのもよいですが、水耕栽培で発根させた苗を購入して植え替えるのもよいでしょう。ハイドロは水耕栽培なので、土植えのものより水栽培で育った苗が定着しやすいのです。

土植えを植え替える場合は、根を丁寧に扱い、土ごと多肉植物を取り出し、傷つけないよう注意しましょう。

水栽培

水栽培には水耕栽培専用の容器を使いましょう。根に水がかかりすぎないよう注意が必要ですが、調整用のネットなどがついているとやりやすいです。

また、あらかじめ多肉植物に下処理が必要です。7~10日程度は、水やりをせず放置して、多肉植物に付着している土を乾かします。その後、土から抜き出して根を水洗いできれいにしましょう。

そして根元から爪の先ほどの少しの長さだけ残して、短くカットします。根腐れ防止のために風通しのよい日陰で、3日ほど乾燥させましょう。その後容器の水面に根の先端だけが浸かるように固定します。

葉挿しの理解で多肉植物の楽しみが増える

多肉植物の特徴の1つである葉挿しの基本情報を紹介しました。葉挿しが理解できると、それからの多肉植物の育成が面白くなります。葉がとれてしまったら、ぜひ葉挿しをして多肉植物を楽しんでみましょう。

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