ドライフラワーの簡単な作り方。おしゃれに飾るアイデアもご紹介

2019.02.19

ドライフラワーには、生花の美しさとは違う魅力があります。さまざまなインテリアとマッチするので、お部屋のアクセントとして人気のアイテムです。ドライフラワーを簡単に作る方法と、飾るためのアイデアを紹介します。

ドライフラワーとは

ドライフラワーとは、生花が朽ちる前の状態で乾燥させ、観賞用に保存したものです。

直訳すると『乾いた花』という意味ですが、草花や木の実、果菜なども含まれます。どんな魅力があるのでしょうか?ドライフラワーの起源についても紹介します。

ドライフラワーの魅力と人気の理由

ドライフラワーは生花とは違い、トーンがやわらかで『アンティーク風』な雰囲気が魅力です。その独特な風合いは古い調度品や置物などともマッチし、お互いを引き立て合う存在になります。

ヴィンテージ風のインテリア空間などに、とても似合うのがドライフラワーです。

生花の場合、世話をするのが手間になることもありますが、ドライフラワーの場合は水やりの必要がなく、置物感覚で楽しめます。

ほんの少しの知識があれば、簡単に作れるというのも魅力でしょう。

ドライフラワーの起源

ドライフラワーは、いつから存在するのでしょうか?

その歴史はとても古いもので、古代エジプト時代のピラミッドの中で、王のミイラに添えられていたという記録があります。また、ギリシャ神話にも登場していたそうです。

一般的に知られるようになったのは17世紀のヨーロッパで、花が咲かない冬の時期に、貴族などが室内装飾として使ったという記録があります。

日本国内でも1695年に出版された園芸書に、その頃の草花を使ったドライフラワーの作り方が掲載されています。

ドライフラワーを上手に作るコツ

ドライフラワーは、花の種類によって最適な作り方が異なります。どの方法でも重要なポイントは、花から水分を十分に取り去ることです。作り方のコツを見て行きましょう。

ドライフラワーに向く植物を選ぼう

生花のなかには、ドライフラワーに加工しやすいものと、花が変色したり、縮んだりしやすいために加工しにくいものとがあります。

ドライフラワーに向いている植物は『カスミソウ』や『千日紅』『スターチス』などで、もともと花の水分が少なく、乾燥させやすいので失敗しにくい種類です。

ほかに向いている花として『ラベンダー』『ミモザ』『ユーカリの葉』『ケイトウ』『バラ』『紫陽花』などがあります。

ドライフラワーに不向きなのは、水分が多い、変色しやすい、花びらが薄いなどの特徴がある花で、ユリや菊、椿、カラーなどです。

乾燥させるタイミングも大切

生花としてしばらく楽しんだあとに、ドライフラワーを作れば一石二鳥と思えるかもしれませんが、実は、ドライフラワーを作り始めるのに大事なタイミングがあります。

ドライフラワー作りのポイントは『開花しきる前』のものを、できるだけ早く乾燥させることです。

ドライフラワーを乾燥させている間も花は生きているので、花が傷んでいく速度よりも短い時間で水分を抜いてしまうのがコツになります。

ドライフラワーの作り方

ここでは、実際にドライフラワーを作る方法を4つ紹介します。『ハンギング法』『ドライインウォーター法』『シリカゲル法』『グリセリン法』の4つです。以下に詳しく解説します。

簡単、吊るすだけ ハンギング法

ドライフラワー作りで1番知られているのは『ハンギング法』です。草花を吊るして、1~2週間くらい放置するというだけの、簡単な方法ですね。

風通しが良くて日に当たらない場所に、花を逆さにして吊るし、自然乾燥させます。薬品などは使わないので、鮮やかな発色にはならず、彩度が抑えられた色に仕上がります。

エアコンのそばに吊るしたり、扇風機で弱い風を当てたりするのも良いでしょう。また、浴室乾燥機の換気モードを使う方法もあります。なるべく『早く』乾燥させるのがコツです。

飾りながらでOK ドライインウォーター法

小さな花びらが密集している、紫陽花やかすみ草のような花をドライフラワーにするのに適しているのが『ドライインウォーター』という方法です。

容器の底に少量の水を入れて、そのまま花を挿して放置します。すると、微量ずつ時間をかけて水分が吸い上げられ、最終的にドライフラワーができあがるというものです。

そのまま飾っておけばできあがるという、とても簡単な方法です。花を逆さに吊るさないので、もとの花びらの形を保ちつつ、きれいに仕上がります。

キレイに色を残すなら シリカゲル法

花の色を美しい発色のまま残したい時に適しているのが、乾燥剤の『シリカゲル』を使う方法です。

プラスチックなどの容器に、ある程度の量のシリカゲルを入れて、その上に花を置き、花びらの間にもスプーンなどでシリカゲルを優しくふりかけます。

シリカゲルを花の上にも乗せたら花全体をシリカゲルで密着させて覆い、1~2週間放置すれば、できあがりです。

この製法で作ったドライフラワーは、空気に触れると色があせてしまいますので、密閉して花を保存する用途に向いています。

短時間で作るなら 電子レンジを使おう

シリカゲルを使う方法で、そのまま電子レンジにかけると、短時間でドライフラワーを作ることができます。

耐熱容器にシリカゲルと花を入れ、蓋をしないで500Wの電子レンジで1分30秒ほど加熱しましょう。花の様子を見ながら、何度か加熱を繰り返していくと、すぐにドライフラワーができあがります。

加熱し過ぎると花が焦げることがあり、薄い花びらの場合には完璧に仕上がらないこともあります。思い入れがあり、記念に残したい花などの場合は、レンジでの作成は避けたほうが良いでしょう。

加熱した後のシリカゲルは高温になりますので、気をつけて扱ってください。

葉っぱや木の実も グリセリン法

グリセリンを使う方法なら、生花と同じようなボリューム感を保つことができます。葉や木の実がついた枝をドライにする場合におすすめです。グリセリンは薬局などで入手できます。

グリセリン溶液に花をつけこむ方法と、吸い上げさせる方法の2種類があります。どちらの方法でも、まずグリセリンと熱湯を1:3の割合で混ぜてから、冷ましてください。溶液が花に浸透しやすいように、茎に切込みを入れることも大切です。

つけこむ場合は、容器に入れた溶液に花全体が浸るように入れてから、ラップをかけて1週間ほど置きます。

吸い上げさせる場合は、花瓶に水を入れるように溶液を入れて、そこに冷暗所で10日以上放置し、グリセリンが葉にしみ出てきたら完成です。

どちらの方法も、グリセリンがいきわたるのに時間がかかるため、『開花』し始めた頃の花を使うというのを覚えておきましょう。

人気の植物別おすすめドライ法

では実際に、どの方法を使ってドライフラワーを作れば良いのでしょうか。花の種類によって、適している方法が異なります。ここでは、花の種類別に、おすすめの方法を紹介していきます。

ユーカリやミモザはハンギング法

ユーカリやミモザなどは、少なめに束ねてハンギングする方法が向いています。

大きな花びらを持つものをハンギングしてしまうと花が収縮してしまいますので、あまり適していません。水分量が少なく、1つずつのパーツが小さめの草花に向いている方法です。

ほかにもラベンダーや千日草、デルフィニウム、オレガノ、レースフラワーなどが挙げられます。

かすみ草やあじさいはドライイン法

小さい花びらが密集しているような花は、ドライイン法が向いています。かすみ草はハンギングでもドライフラワーにできますが、ボリュームを保ちたい場合には、ドライイン法がおすすめです。

紫陽花は、ドライフラワーにしたあとも花びらの色が徐々に変わり、薄くなっていくという変化も楽しめます。花のボリュームが多い場合は、小分けにするなどして空気に触れる部分を多くしてみましょう。

バラはハンギングやシリカゲル法

バラをハンギング法でドライフラワーにすると、色があせた状態で完成します。葉や茎も残したい場合に適した方法で、古い写真や本などと一緒に置くとアンティーク風の世界が作れるでしょう。

バラは水分量が多いので、開花頃に1本ずつ吊るすのがおすすめです。

シリカゲル法を使えば、鮮やかな『発色』をキープできます。加工の際に、茎を花から取り去る必要があるので、花だけのころんとした形になるのが特徴です。

シリカゲル法で作った、バラのドライフラワーは『ハーバリウム』を作るのにぴったりです。ハーバリウムとは、細長いボトルなどに複数の花材を入れて、専用オイルを流し入れたものです。

シリカゲル法で作ったものは、ボトルフラワーやクラフト材料にも使えます。

色があせていく過程を楽しむ場合は、花に茎代わりのワイヤーを通して使ったり、ボウルに盛って飾ったりなどのアレンジも可能です。

ひまわりだってドライフラワーにできる

鮮やかな黄色が美しい『ひまわり』もドライフラワーにできます。

花が大きくて、ドライフラワーにするのは難しいようなイメージがありますが、ハンギング法かシリカゲル法で作れます。どっちの方法を使うかによって、できあがりの雰囲気が異なりますので、目的に応じた方法でドライにしましょう。

どちらの方法も、小ぶりのひまわりの方がうまくいきます。ハンギング法で作った場合は茎が残せるので、クリアな縦長の花瓶に刺すなどの飾り方で楽しみましょう。

シリカゲル法で作る場合は、きれいな発色が保てるので、まさに太陽が微笑んでいるようなドライフラワーになります。茎は残せないので、リースにする場合などにおすすめです。

花束のままドライフラワーにする方法

プレゼントにもらった花束を、そのままの形でドライフラワーにしたいこともあるでしょう。しかし、花束をハンギングしてもカビが発生したり、乾き具合が均一にならなかったりすることがあります。

これは、水分量が多い花が混ざっているなど、ドライフラワーに向かないものが混在しているからです。花束をドライフラワーにする方法を紹介していきます。

ドライフラワーに向く植物をまとめる

まず花束の中から、ドライフラワーに向いている、『乾燥しやすい花』だけを抜き取ります。そして花同士が重なり合わないように束ねてください。麻ヒモなどを使って束ねます。

量が少なくなってしまう場合は、水分量の少ないユーカリやオレガノ、ローリエなどを用意して、組み合わせると良いでしょう。

直射日光の当たらない風通しの良い場所へ

花を束ねたら、直射日光が入らず風通しの良い場所に、1~2週間ほど吊るしてください。

どうしても花束そのままの形でドライフラワーにしたい場合は、写真撮影などをして花束の形を残し、花束を崩して1本ずつの形で乾燥させ、元の形に『再現』するという方法もあります。

ドライフラワーをおしゃれに飾るアイデア

ドライフラワーは、アレンジ次第でさまざまな飾り方を楽しむことができます。いくつかアイデアを紹介していきましょう。

リースや花束にして吊るす

ドライフラワーをリースや花束などにアレンジして吊るすのは、定番の飾り方です。

生花の状態でリースにして、そのまま飾りながらドライフラワーにするということもできます。

一般的な大きさのリースの場合は、リース用の丸い土台を用意してください。そこに花材を10~15cmの長さにカットし、麻ヒモを使って土台と花を一緒に巻けば完成です。

壁に飾る場合、裏面は見えませんので、表面に気を遣って美しく配置しましょう。ドライになるとボリュームダウンすることも考えて、量を多めにしておくことがポイントです。

花などを束にして壁に逆さまに吊るす飾りを『スワッグ』と呼びますが、これもドライフラワーの飾り方としておすすめです。スワッグも生花の状態で作り、飾りながらドライフラワーにできます。

フラワーベースやかごに飾る

ドライフラワーを入れるための花瓶(フラワーベース)には水を入れる必要がないので、お洒落なデザインのものが色々と販売されています。

ワイヤーを使用したものや、花材を横向きに入れるデザインなど、ユニークな形のベースにドライフラワーを入れるだけで、おしゃれなインテリア雑誌に出てくるような雰囲気に仕上がります。

ハスや月桃などのドライフラワーを、クリアなフラワーベースに飾れば、男性の部屋にもぴったりな落ち着いた印象です。

ざっくりと編まれたカゴやバスケットなどにドライフラワーを入れるのも、素敵に仕上がる飾り方です。カゴも植物からできているので、上手にまとまる相性が良い組み合わせといえます。

瓶に詰めてみよう

さまざまな大きさの瓶にドライフラワーを詰めるのも、良いアイデアです。ホコリを防止することにもなり、きれいな状態を保てます。

一緒に英字新聞などの切れ端を入れてアレンジするとお洒落で、紙面が水分を吸ってくれるので一石二鳥です。

ドライフラワーラックをDIY

流木や自然に曲がった木材などを使って『ドライフラワーラック』をDIYしてみるのも、おすすめの飾り方です。

ネジ付きのフックを流木などの木材に数個取りつけ、両端に麻ヒモなどを結びつけます。これを壁から吊るだけで完成です。フックにドライフラワーを引っかけて使います。

おすすめの飾り場所と楽しめる期間

比較的、長い期間楽しめるドライフラワーですが、飾る場所に注意すると、より長持ちします。そもそも、ドライフラワーはどの程度の期間、楽しめるものなのでしょうか。

ドライフラワーを飾るおすすめの場所

ドライフラワーは、『湿気』と『日光』が苦手です。直射日光を避けた風通しの良い場所に飾りましょう。湿気があるとカビの原因にもなりますので、湿度が高い場所には向きません。

脱衣所や洗面所、キッチンなどは、水分や油が飛びますので、なるべく避けましょう。どうしても飾りたい時は、その中でも比較的水分が少なめの安心できる場所にしましょう。

ドライフラワーを楽しめる期間

ドライフラワーを楽しめる期間は、花の種類によって異なります。3カ月~1年くらいまでが目安ですが、カビが生えたり、色が変わってきたりしたら新しいものに入れ替えてください。

時々ハタキなどでホコリを払うようにすると、長持ちさせることができるでしょう。

ドライフラワーの寿命は、作り方や保管場所によっても異なります。シリカゲル法で作って密封容器に入れたものは、数年は楽しむことができるのでおすすめです。

ドライフラワーでインテリアをもっと素敵に

気軽に作って部屋に飾れるドライフラワーは、インテリアを素敵に演出してくれます。生花にはない、シックな雰囲気がドライフラワーの魅力です。

ドライフラワーにできる花の種類は非常に多く、葉っぱや木の実なども利用できるので、さまざまなアレンジができます。

あなたならではの飾り方を工夫して、お洒落な空間を演出してみてください。

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