ダーツの基本ルールと用語。初心者にわかりやすくご説明

2019.02.19

ダーツを楽しむ上で知っておきたい基本ルールと用語を解説します。ダーツのマナーや道具のルール、基本的なゲームのルールまで紹介しているので参考にしてみてください。マナーを重んじる競技だからこそのエチケットは必見です。

知っておきたいダーツのマナー

ダーツを心から楽しむためにも最低限のマナーを守るのはとても大切です。特に、初心者のころは覚えることが多く、マナーまで意識できないことが多くあります。しかし、マナーを重んじるダーツだからこそ、覚えておきたいマナーをチェックしてみましょう。

対戦相手への礼儀を大切に

ダーツで守りたいルールは、プレイする環境にいる人が心地よい状態でいられることです。そのためにも、周囲への気遣いを忘れず、プレイ中の礼儀も大切にしていく必要があります。

フレンドシップを第一として、ゲームを始める前と終わった後でお互いに挨拶をするのはもちろんのこと、スタッフにも必ず挨拶をしておくのがおすすめです。また、相手のプレイ中の邪魔は絶対にしないようにしましょう。

他にも、ダーツボードや用品を優しく扱うほか『正しい投げ方で相手が不快に思う態度はとらない』のもマナーです。負けは潔く認め、試合後も笑顔で過ごせるように考えておきましょう。

お酒や喫煙は常識の範囲で

お酒や喫煙は、常識の範囲であれば問題ありません。ただし、お酒の勢いにまかせて相手を罵倒するなど常識の範囲を超えるプレイはマナー違反です。また、喫煙も専用の場所が設けられていることもあります。事前に確認しておきましょう。

お酒や喫煙は、プロの大会などでは『指定された場所以外』で行うと失格とみなされます。TPOに合わせて、楽しむのが大切です。

道具と投げ方のルール

ダーツに使う道具の規定や、投げ方のルールをチェックしてみましょう。ダーツは、そこまで細かい規定はなくマナーやルールの上で成り立っている競技です。最低限のルールを守るためにも知っておきたい部分をピックアップしています。

使用可能なダーツ

競技で使用可能なダーツは『ティップ(チップ)・バレル・フライト』で、各パーツがそれぞれ取り外し可能なものです。JAPAN規約では、全長30.0cm、1本あたり総重量が25gを超えないダーツであれば問題ありません。

ソフトダーツであれば、ティップはソフトダーツ用のもののみが使用できます。ただし、オフィシャルスポンサーの製品であれば、規定外のものに関しても特例として許可される場合があるので覚えておきましょう。

ハードダーツであれば、全長30.5cm、重さは50gを超えないものであれば問題ありません。ティップはハードダーツ用のもののみが使えます。ハードとソフトでは若干違いがあるので、自分が行うダーツのルールに従いましょう。

一本ずつ片手で投げること

投げ方のルールは『すべてのダーツは片手で1本ずつ投げる』ことです。1度に投げられるのは3本までで、3本以下でゲームが終了した場合は3本投げる必要はありません。ダーツの先端を後ろに向けて投げる、アンダースローで投げるのも禁止です。

ボードに刺さらず落ちたり、跳ね返ったダーツはコーク勝負以外拾って再び投げることができないのもルールです。

スタンスに決まりはないがマナーはある

投げるスタンスには特別な決まりはないので、自分が投げやすいスタンスで問題ありません。自分にあった投げやすい角度で良いですが、アンダースローなどの特殊なフォームはマナー違反です。

足の位置はどこまで?

足がスローライン上を含めてその後ろにある限り、プレイエリアのどこからでもスローができます。スローラインの左右両側より外側に出てスローする場合は、スローラインの延長線より後ろからスローを行うのがルールです。

足がスローラインからはみ出さない限り、プレーヤーの上半身がスローラインから超えていても良いですが、すべてのダーツをスローするまで両足はスローラインの後ろになければならないという規定があります。

ラインを踏んでも大丈夫ですが、踏み越してはいけないので注意しましょう。

ダーツボードの位置と距離

ダーツボードの位置と距離は、ハードダーツとソフトダーツでの違いがあります。それぞれ特徴を踏まえて解説するので参考にしてみてください。

ソフトダーツの場合

ソフトダーツで使われるボードは、大きさが15.5インチ(約40cm)のものです。ダーツ自体がプラスチック製で安全に楽しめることから人気があります。最近のものでは、刺さったダーツをセンサーが感知することで点数計算も自動で行われるタイプもあるほどです。

ボードを設置する位置は、ボードの中心から床面までの高さが1m73cm、ボード真下からスローライン先端までの距離が2m44cmです。

ハードダーツの場合

ハードダーツで使われるボードは、ブリッスルボードと呼ばれ大きさは13.2インチ(約34cm)のものです。ソフトダーツよりやや小さめですが、鉄製のダーツがしっかりと刺さり、復元性のある素材で作られているので耐久性も確保されています。

ボードを設置する位置は、ボードの中心から床面までの高さが1m73cm、ボード真下からスローライン先端までの距離が2m37cmです。

ハードダーツはソフトダーツよりも若干近くから投げられることがわかります。

スローラインの規定

スローラインは、ボード面と並行になるように、長さは少なくとも61cmと決められています。場合によっては、足で確認できるように1段高い仕切り板を設置しても良い規定もあるので、スローラインの種類はただの太線だけの場合や板製など場所によってさまざまです。

仕切り板を設置する場合は高さ3.8cm以上、長さは61cm以上とし、後端がスローラインの後端と一致するように設置するのがルールです。

ダーツボードの見方

次は、ダーツボードの見方をチェックしてみましょう。各部位の名称とエリアごとの点数を知っておくと、ゲームを楽しむときにも便利です。

各部位の名称

ダーツボードは、円をスパイダーと呼ばれる線で20等分したもので、外周にエリアごとの得点が表記されています。得点エリアの中には、帯状の同心円がありそれぞれ名称がつけられているのも特徴です。以下は、各部位の場所と名称の一覧です。

  • ダブルライン・・・ダブルリングとも呼ばれる、数字のすぐ横にある外側の大きな円の細長い線内のこと。
  • トリプルライン・・・トリプルリングとも呼ばれる、中間の円の細長い線内のこと。
  • シングル・・・中心、ダブルライン、トリプルラインを除くエリアのこと。
  • ブル・・・1番中心にある点とすぐ近くの小さな円のこと。

ブルは内側をインナーブル、外側をアウターブルと呼ぶことがあります。それぞれの部分で得点の計算が違うため、次の項目で確認しておきましょう。

エリアごとの点数

ボードに決められたエリアごとに点数の計算が違います。点数計算に使う数字は、ボードの最も外側に書かれた数字が基準です。この数字から中心に向かってカットされたケーキのようになっている二等辺三角形の部分が対応のエリアで、数字の並びはハードとソフトどちらでも同じに作られています。

以下は、各部位における点数の一覧です。

  • ダブルライン・・・対応する数字の2倍が得点となる。
  • トリプルライン・・・対応する数字の3倍が得点となる。
  • シングル・・・対応する数字がそのまま得点となる。
  • インナーブル・・・50点。
  • アウターブル・・・25点。ただし、ゲームルールによってはインナーブル同じ扱いで50点のこともある。

一見してみると、インナーブルが1番高い点数に見えますが『ボードには20・19・18』の数字のエリアがあります。このエリアのトリプルに刺されば『60・57・54点』がそれぞれ得点になるので、ブルより高得点が狙えるので覚えておきましょう。

カウントアップの基礎知識とルール

次は、ダーツのゲームの中でも代表的な『カウントアップ(COUNT-UP)』からチェックしてきましょう。

簡単な得点の計算で練習に最適

カウントアップは、3投を1ラウンドと数えて8ラウンド終了後の得点を競い合うゲームです。全員が持ち点0の状態で、そこから当たった点数をひたすら加算していくだけなので、ダーツの練習にも最適と言われています。

先行・後攻の優位性もないので気軽に楽しめます。カウントアップでの最高得点は20のトリプルライン60点を24投分で1440点です。

練習にカウントアップを活用するときにおすすめなのが『目標点数』を決めておくことです。少しずつ高い点数を狙えるようになれば、上達していることが目に見えてわかるのもカウントアップの魅力です。

毎回のゲームで、今回は何点まで稼ぐのかを決めてプレイすれば向上心に繋がります。ただし、高すぎる目標は達成する前に挫折してしまうケースが多いため『自身が達成できる範囲で徐々に目標を高めていく』のがコツです。

ゲーム進行の流れ

先行・後攻を決め、お互いが3投を繰り返して合計8ラウンド行います。狙わなければいけない数字もないので、ブルやトリプルなどを狙い、より高得点を狙っていきましょう。

初心者のころは、トリプルを狙うのが難しいこともあります。最初は練習だと思ってブルを狙って投げていくのがおすすめです。ブルは、ダブルやトリプルよりも面積が大きいので安定して得点が稼げます。

ブルを狙うのが難しいときには、19・7・16のエリアを狙って投げていきます。外れても確実に得点を積み重ねていける部分なので、苦手な人は試してみましょう。

01ゲームの基礎知識とルール

次は、01(ゼロワン)と呼ばれるゲームを紹介します。カウントアップよりもやや難易度が高いですが、人気のゲームの1つです。

301から1501の7種類

01ゲームは『301・501・701・901・1001・1501』の7種類の数字のいずれかを持ち点として、先に『ぴったり0にしたプレーヤー』が勝利のゲームです。どの持ち点も末尾の数字が『01』というところからゼロワンと呼ばれています。

初心者のころは設定する数字が大きすぎると、10〜15ラウンドの規定ラウンド以内に終了できなくなるため『301・501』がおすすめです。ラウンド数は店や大会によって違うのでしっかりと確認しておくと安心できます。

バースト、マスターアウトとは?

01ゲームはぴったり0にするゲームなので、最初はどんどん数字が減らせても、数字が減れば減るほど難しくなります。

例えば、残りの持ち点が50点のときにインナーブルに当たればぴったり0ですが、20のトリプルに当たれば持ち点を超えてしまいます。これを『バースト』と呼び、そのラウンドが無効となり、次回ラウンドに50点のまま引き継ぐのです。

次に、マスターアウトとは、0にするときに『ダブルかトリプル』で終わらせなければいけないというルールです。トーナメントや大会、プロ試験などで採用されているルールで、ダブルかトリプル以外ではバースト扱いで次回ラウンドに持ち越しされます。

バーストとマスターアウトのルールによって、最後の点数を調節する楽しみもあることから初心者から上級者まで楽しめるゲームに仕上がっているのです。

クリケットの基礎知識とルール

ダーツに慣れてきたころに楽しみたいのがクリケット(CRIKET)です。ソフトダーツの王道ゲームとも呼ばれるクリケットは、ダーツの試合でも使われるゲームなので覚えておきましょう。

3マークして自分の陣地を広げる

クリケットは、自分の陣地を広げて点数を増やしていく陣取りゲームのことです。クリケットで狙うエリアはスタンダードの場合『15・16・17・18・19・20・ブル』の7つで、他のエリアは無効扱いでゲームが進みます。

対象のエリアに3回ヒットさせることで、そのエリアは自分の陣地になります。1回ヒットで1マーク、2回ヒットで2マーク、3回ヒットで3マークと呼び、3マークでオープン(自分の陣地のこと)です。

オープンしたエリアは、次のヒットから点数が得られるので『すばやくオープンして得点を稼げるか』が勝利のためにも重要なポイントです。

また、ダブルエリアは2回ヒット分、トリプルエリアは3回ヒット分です。トリプルに当たれば、1投でオープンできるということも覚えておきましょう。

相手の陣地を解くには?

では、相手にオープンされた陣地はどうしたら良いのでしょうか。

相手のオープンしたエリアに、オープンと同じ要領で3回ヒットするとクローズ(陣地を無効)にできます。クローズしたエリアはそれ以降、何度当ててもオープンしないので使うことができません。

クローズでもダブルエリアは2回ヒット分、トリプルエリアは3回ヒット分です。相手の陣地を無効にするためにも、的確に狙えるかどうかが勝負の分かれ目とも言えます。

勝敗の決まり方

クリケットでの勝敗の決まり方は、対象のエリアが全てクローズした時点か『全ラウンド終了時』に『獲得した点数が多いプレーヤー』の勝利です。

勝つためには陣地を増やすのも大切ですが、相手の陣地をいかに早くクローズできるかも大きく関わってきます。この駆け引きがクリケットならではの楽しみです。

対戦のルール

対戦でよく使われる用語の中でも、覚えておきたい用語を紹介します。ゲームをスムーズに進行するためにも、しっかりと覚えてからダーツを楽しみましょう。

コーク、アゲインの意味

コークとは、ゲームの先行を決めるのに使われる方法のことです。各プレーヤーがダーツを1本ずつ投げて、ボードの中心に近い方を『先行』とします。ただし、コークを使わないでじゃんけんでシンプルに決めることもあるので、決められた方法に従うようにしましょう。

アゲインとは、コークでの再勝負のことです。ビット数(ダーツボードに空いている穴の数)が中心から数えて全く同じ場合にはアゲインとなり、さらにお互いがもう1投ずつ投げて先行を決めます。

チョイスの意味

プロの試合などでも見かける『チョイス』とは、コークなどで勝利したプレーヤーが『先行・後攻』を選ぶことです。また、先行・後攻ではなく『ゲーム形式』を選べることもあります。

試合などで、内容にチョイスが入っているときは『勝利したプレーヤーが規定のゲーム形式を選べる』ので『自分の得意なゲーム』を選んで相手と戦うことができます。

負け先の意味

負け先(まけせん)とは、3レグ(レッグとも呼ばれる試合でのゲームの呼び方で、2ゲーム先取で勝ちの場合は、2レグ先取で勝ちと言われる)のうち2レグ先取とした場合、1レグ目で負けたプレーヤーが2レグ目では先行となるルールです。

メドレーと呼ばれるいくつかのゲームをまとめて行うスタイルでは、いくつかのレグで構成されているため、公平性のために『負け先』のルールが適用されています。

ルールとマナーを重んじたプレイを

ダーツはルールをしっかりと覚えて、マナーを守って楽しくプレイするようにしましょう。相手あってこそのものなので、正々堂々かつ紳士的にお互いを高めあっていけるのがベストです。

ダーツバーでは特に、お酒が入ることでマナー違反が多いと言われています。お酒もダーツもきちんとマナーを守って適度に楽しんでみてはいかがでしょうか。

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