カレーはルーとスパイスどっちで作る?隠し味やレシピを紹介

2019.02.18

カレーは家庭で簡単に作ることができますが、スパイスから調理することもできる非常に奥が深い料理です。お手軽に作れるカレーからスパイスを揃えた本格カレー、さらにカレーうどんやカレーパンといったアレンジレシピまで、カレーの調理方法をお教えします。

基本的なカレーの作り方

ここでは基本的なカレーの作り方を一から説明していきます。後ほど隠し味なども紹介していきますが、まずは基礎を覚えることが大切です。

材料と切り方

カレーを作るときの基本的な材料をまずは紹介します。これら材料の他にお好みの材料を加えてももちろん大丈夫です。ここでは下記の材料を使用した調理方法を紹介していきます。

  • カレールー:1箱
  • お肉:300g
  • 玉ねぎ:中2個
  • じゃがいも:中2個
  • にんじん:中1個
  • 水:1000cc

玉ねぎの基本は繊維にそって、くし型に切っていきます。玉ねぎに熱を入れたときにくし型だと形が崩れにくいため、カレーには適しています。

ただし、繊維にそわずに横に切ると、短時間で火が通りやすく旨味が出やすくなるというメリットがあります。好みに合わせてカットしてください。

じゃがいもは一口サイズに切るのが一般的です。『男爵』は煮崩れをしやすく、『メークイン』は煮崩れしにくいため、しっかりとじゃがいもを味わいたい人にはメークインをおすすめします。

お肉もじゃがいもと同様に一口大に切っていきます。鶏肉を切るときは包丁ではなくハサミを使用しましょう。ハサミだと余分な脂も細かく切ることができるので、雑味の少ないカレーに仕上げることができます。

炒める、煮る

材料を切り終えたら炒めていきます。大さじ2杯のサラダ油を鍋に入れて、中火で熱していきましょう。材料は玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、肉の順番です。

材料を鍋に入れて炒め、玉ねぎがしんなりしてきたら、水を加えて煮ていきます。中火で沸騰してから15分くらいが目安です。

煮ているときにあくを取るのを忘れないようにしましょう。実はあくというのは旨味成分の1つなのですが、料理の見た目や香りを悪くしてしまいます。

一般的には取り除くことを推奨していますが、身体に害があるわけではないので、多少残っていても問題はありません。

ルーを入れて煮込む

煮えてきたらいよいよカレールーを投入します。ここが重要なポイントなのですが、カレールーを入れる際は火を止めて沸騰がおさまってから入れるようにしましょう。

カレールーにはでんぷんが含まれており、このでんぷんが沸騰していると溶けにくくなります。そのため、ダマができてしまうことがあるのです。

カレールーが完全に溶け切ったら、再び加熱していきます。カレールーを入れたあとに弱火で10分ほど煮込んだら完成です。鍋の底を焦がさないように、時々かき混ぜるようにしましょう。

カレー粉とカレールーについて

一般的に家庭ではカレールーを使うことが多いと思いますが、カレー粉を使っている人もいるかもしれません。これら2つの違いは一体どこにあるのかご存知でしょうか。

両者の違いは?

カレー粉というのは、主に複合したスパイスのことを指します。ターメリックやチリパウダーなど数種類のスパイスをカレー用に混ぜて作ったものです。

一方でカレールーとは、上記で説明したカレー粉にさらにダシや油成分などを混ぜたものです。つまり、カレー粉に色々な成分をプラスして、カレーを作るために必要なものを固めたものとなります。

そのため、カレーを作るときには市販のカレールーさえあれば味が整うのです。カレー粉はスパイスの調合なので、カレールーと同じように使ったとしてもスパイスの香りだけがつくだけです。

カレー粉での代用は?

カレー粉はカレールーの代用として使えるのでしょうか。

結論から言ってしまうと、まったく同じような使い方はできません。カレー粉だけだとスパイスの香りがするだけで、味はほとんどしません。味をつける調味料がカレー粉には加わっていないからです。

もしも、カレールーの代わりにカレー粉を使うのであれば、塩やダシなどを自分で足していき、味を整えていく必要があります。

スパイスから作る場合

カレールーを使用せずにスパイスから作ると考えると、少しハードルが高いように感じますが、実は基本の調理方法とそれほど変わらずに作ることができます。スパイスもスーパーで手に入るものが多いので、手軽に始められるのです。

主なスパイス

スパイスは香りや辛み、色付けとして利用するのが主な役割です。スパイスと聞くと専門店で買うようなイメージがありますが、この記事では大きなスーパーに行けば揃えることができるもののみを紹介していきます。まずは次の7つのスパイスを揃えてみましょう。

  • クミン
  • ガラムマサラ
  • チリパウダー
  • ターメリック
  • コリアンダー
  • カルダモン
  • パプリカパウダー

『クミン』は甘い風味で、少しの苦味を持っています。カレー粉やガラムマサラの主要材料の1つでもあります。

『ガラムマサラ』とはミックススパイスのことで、カルダモン、シナモン、クミン、クローブなどが入っています。

『チリパウダー』は別名『レッドチリパウダー』とも呼ばれ、辛味を加えるために使います。

『ターメリック』とはウコンのことです。鮮やかな黄色が特徴なので、カレーに色付けするために使用されます。

『コリアンダー』はパクチーの種を乾燥させて粉末にしたものです。風味付けとして利用されます。

『カルダモン』は清涼感があるため、さっぱりとした味を加えるために用いられるスパイスです。

『パプリカパウダー』は名前のとおり、パプリカの粉末です。香りと色付けの両方に使います。

調理手順

基本的な調理手順は同じですが、自分で味付けする必要があるため、少し複雑になります。ここで紹介するのは、クミン、ターメリック、チリパウダー、ガラムマサラを使用した調理例です。

スパイスから作る場合は、まずはスパイスの計量から初めます。上記の4種を使用する場合は、クミン以外は先に混ぜておくといいでしょう。

フライパンを弱火にしてオリーブオイルを入れ、そこにクミンを入れて炒めていきます。オリーブオイルは多めに入れた方が美味しくなります。クミンの香りがしてきたら、にんにくや生姜を入れて味をつけてください。

次に野菜を入れて炒めていきます。ある程度水分を飛ばしたあとスパイスを入れ、トマト缶や塩コショウを入れて味を整えていきましょう。すりおろしたりんごを入れるとさらにコクが出ます。

味を整えたら、あとは煮込むだけです。スパイスを使用してもそれほど難しい調理ではないことがわかるでしょう。

美味しくするポイント

美味しくする一番のポイントは『煮込みすぎない』ことです。お肉は煮込む時間が長いと、旨味がスープやカレーにすべて逃げてしまいます。これだとスープは美味しくなりますが、肉自体の旨味はほとんどなくなってしまうのです。

肉自体にもきちんと旨味を残すためには、1時間以上煮込むのは避けましょう。30〜45分くらいが目安です。

また、肉は豚や牛などもいいですが『鶏肉』をおすすめします。煮込み時間が早く、カレーに味が染み出しやすいので、初心者は特に鶏肉がいいでしょう。

スパイスの配分例

スパイスの調合は様々で、その人の好みによって変わってきます。ここでは4種類、6種類、12種類を使用した基本的なスパイスの配分を紹介していきます。約4人前の分量で記載しています。

4種類のスパイスで作る例

まずは4種類のスパイスだけを使った配分例を紹介します。

  • コリアンダー:大さじ2
  • チリペッパー:大さじ1
  • ターメリック:大さじ1/2
  • クミンシード:少々(ひとふり)

クミンシードは他のスパイスとは混ぜずに、先にニンニクや生姜と炒めておきます。このクミンシードがスパイスのベース部分になります。クミンシードを炒めたあとに混ぜたスパイスを入れます。

ターメリックでカレー風味にし、コリアンダーは爽やかな香りづけをし、チリペッパーで辛さを出すようにしています。4種のスパイスの分量をさえ覚えてしまえば、量を変えても失敗はしないはずです。

6種類のスパイスで作る例

次に6種類で作る場合の配分を紹介します。

  • クミンシード:小さじ4
  • ターメリック:小さじ1
  • カイエンペッパー:小さじ4
  • コリアンダー:小さじ8
  • クミンパウダー:小さじ4
  • ガラムマサラ:小さじ2

この比率は、よく使用される基本的なものです。

この配合のカレーを作れるようになったら、シナモンやカルダモン、クローブを追加で調合してみてください。より本場に近い味のカレーを作ることができます。あとはここに好みのお肉や野菜を足していきましょう。

12種類のスパイスで作る例

もう少し本格的なスパイスを作りたい場合は、12種のスパイスを以下の比率で使用します。

  • クミン:小さじ1/2
  • カルダモン:小さじ1/3
  • シナモン:小さじ1/2
  • クローブ:小さじ1/4
  • ローレル:小さじ1/4
  • オールスパイス:小さじ1/4
  • コリアンダー:小さじ1/2
  • ガーリック:小さじ1
  • ターメリック:小さじ3
  • カイエンペッパー:小さじ1/4
  • ジンジャー:小さじ1/2
  • ブラックペッパー:小さじ1/2

種類が多いと複雑に感じるかもしれませんが、カレーのスパイスは香り、色、辛みの3種類をバランスよく調合するのが基本なので、慣れてくると簡単に作ることができます。自分にあったスパイスを探してみてください。

カレーライスで人気の隠し味

カレーの隠し味といえばりんごが有名ですが、その他にも様々なものがあります。隠し味はカレーの味付けに使用するだけでなく、お肉を柔らかくするなどの効果もあります。

ココア

カレーの人気店では、ココアを肉の臭み消しや香りづけに使用することがあります。肉100gに対して、ココアパウダー小さじ1程度を使用すると、ココアの味もそれほどせず、ちょうどいい香りづけになります。

また、仕上げとしてココアを入れることもおすすめです。煮込むときにココアを入れると、ほろ苦い大人好みのカレーになります。苦味や香りがカレー全体に広がり、よりコクがある味わいになります。

赤ワイン

赤ワインの酵素でお肉が柔らかくなるため、一晩漬け込んでおくとジューシーな味わいになります。また、先ほど紹介したココアと一緒に入れるのもいいでしょう。

また、欧風カレーの味付けにも赤ワインが合います。煮詰めた赤ワインを加えると酸味と甘味が加わり、高級感がでます。

ヨーグルト

ヨーグルトの乳酸菌がお肉を柔らかくして、旨味を引き立てる働きがあります。お肉を漬け込んだら、そのままカレーに使うといいでしょう。加熱して酸味を出せば、よりカレーとの相性がよくなります。

辛口なインドカレーとヨーグルトは相性抜群です。辛くし過ぎた場合などに使用すると、まろやかな味わいになって食べやすくなります。スパイスとも調和するので、よりカレーのコクが広がります。

カレーうどんの人気レシピ

カレーは白飯との相性もいいですが、うどんなどの麺類との相性も抜群です。調理も簡単なので、家庭で作る人も多いようです。

カレーの残りでカレーうどん

作った次の日のカレーは、コクが出て味わい深くなっているので、カレーうどんの汁にするのがおすすめアレンジの1つです。

味付けには『めんつゆ』をプラスするだけです。カレーにめんつゆを足して煮込みます。味が濃いときや、とろみがある場合は水を足します。

うどんを茹でたら先ほどのカレーをかけて完成です。好みで、きざみネギなどをのせてもいいでしょう。

カレールーを使ったカレーうどん

カレーうどんを一から作る場合も、味付けはカレールーとめんつゆだけです。具材は豚肉とネギを使用しますが、好みで変更してください。

材料を先に切っておき、お湯を沸かして豚肉とネギを煮ていきます。めんつゆを入れて、充分に味が染み込んだら一旦火を止めてカレールーを入れて混ぜましょう。カレールーが溶けたら5〜6分ほど弱火で煮込んでいきます。

お皿にカレーうどんの汁を注いで、茹でたうどんを入れたら完成です。とろみを出したい場合は水溶き片栗粉を加えましょう。

コクが特徴のバターチキンカレーうどん

バターチキンカレーうどんの作り方も紹介しましょう。カレールーとめんつゆに、バターと鷹の爪を足すだけで、意外と簡単に作れます。

鍋に水を入れて沸騰させたら、鶏肉、鷹の爪、カレールーを入れてよく混ぜてください。そこにめんつゆと水溶き片栗粉を入れてとろみをつけます。

こうしてできた汁をお皿によそったら、そこにバターを溶かし入れて、うどんを入れたら完成です。ラー油を入れると辛みが増すので、物足りなさを感じたら入れてみてください。

カレーパンの人気レシピ

カレーを使った料理ではカレーパンも人気があります。一般的にはパン屋さんで買うことが多いと思いますが、家でも作ることができます。

カレーパンの人気レシピを3つ紹介します。(約10個分の分量で記載)

残ったカレーで作るカレーパン

まずは残りもののカレーでカレーパンを作る方法を説明していきます。パン生地はホームベーカリーなどを使用して作成してください。生地の材料は以下のとおりです。

  • 強力粉:360g
  • 砂糖:30g
  • 塩:6g
  • バターまたはマーガリン:30g
  • ドライイースト:3g
  • 水:270cc

生地ができあがったら9~10等分にわけて小さく丸めていきます。丸めた生地を麺棒で薄く伸ばし、そこにカレーをのせて包みましょう。カレーはパンが発酵しないように冷たいものを使用することがポイントです。

生地にさっと水をつけてパン粉をつけたら、薄く油をひいたフライパンに入れてじっくり焼いていきます。表面がこんがり焼けたら完成です。

米粉を使ったカレーパン

アレルギーでパンが食べられない人にもおすすめしたいのが、小麦、卵、牛乳をまったく使わない『米粉カレーパン』です。

パン生地の材料には以下のものを用意しましょう。

  • 米粉:300g
  • ベーキングパウダー:12g
  • やまいも:150g
  • 水:120cc
  • きび砂糖:6g
  • 塩:少々
  • 米油:30g

カレールーは小麦粉が入っているものが多いので、中に入れるカレーは、カレー粉を使って作ったものを使用しましょう。

米粉のパンは米粉、ベーキングパウダー、きび砂糖、塩を混ぜていきます。材料がよく混ざったら、そこに水と米油を入れて混ぜましょう。生地を10等分ほどに小さく分けて、麺棒で伸ばします。

生地にカレーをのせて包み、水をつけてからパン粉をつけ、油で色が付くまで揚げたらできあがりです。

レンジ発酵のカレーパン

30分以内ですぐにカレーパンを作れるレシピを紹介します。簡単に調理できる理由はレンジを利用するからです。カレーは残りものを使用します。生地の材料は以下のとおりです。

  • 強力粉:300g
  • インスタントドライイースト:6g
  • 砂糖:30g
  • 塩:6g
  • オリーブオイルまたはサラダ油:30g
  • 水:180cc

まず耐熱皿に水と砂糖を入れて、電子レンジで30秒ほど加熱します。

そこにイースト菌と強力粉の1/3量を入れてよく混ぜてから、残り半分の強力粉、塩、オリーブオイルを混ぜます。できあがった生地を台に置いて手のひらで伸ばしてこねてください。台に生地がつかないようになったらOKです。

生地を電子レンジに入れて、600Wで30秒ほど加熱します。食べやすいサイズにわけて丸めて楕円形に伸ばし、カレーを包みましょう。溶き卵を全体にまぶしてパン粉をつけ、油で揚げます。

材料も少なく、時間もかからず、オーブンも必要がないため簡単にできます。料理初心者の人にも調理しやすいでしょう。

自分なりの調理でカレーをさらに美味しく

カレールーで調理して隠し味を入れても美味しいですし、スパイスから作る場合は自分の好みの味を探っていく楽しさがあります。

カレーはご飯だけでなく、うどんやパンなど、様々な味わい方があります。自分なりのアレンジメニューで、カレーを楽しんでください。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME