法事のお布施金額はどのくらいが目安?食事代などもあわせて紹介

2019.02.18

お布施とは、僧侶にお礼として現金などを渡すことです。葬儀や法事など、お布施が必要になる機会はたくさんありますが、包む金額に関して、これといったルールはありません。お布施金額の相場や、食事代・車代などについて詳しく紹介します。

お布施とは

お布施は、読経していただいたり、戒名をいただいたときに、謝礼として僧侶に現金やお菓子などを渡すことです。法事やお盆、葬式など、お布施が必要になる場面は私たちの生活の中にいくつもあるので、マナーや金額相場などは知っておくと役立ちます。

しかし、そもそもお布施とは、金品を渡す行為を意味するものではありません。現在のお布施は習慣化されてしまい、仏教における本来の意味は薄れてしまったようです。

ここでは、仏教の教えのひとつである『お布施』とは何か、どのような気持ちが大切なのかを説明します。

お布施の意味

仏教の考え方には『六波羅蜜』と呼ばれる6つの教訓があり、『布施』はそのひとつで、人に施しを与えるという意味です。

また『布施』には、『財施』『法施』『無畏施』という3つの種類があります。

1つ目の『財施』とは金銭や衣服・食べ物などを、必要としている人に惜しまず施すこと、あるいは仏教の教えに感謝し、その心で施すことです。

2つ目の『法施』は仏教の教えを説き、精神的に助けること、尽くすことで、他人のために読経することも含まれます。

3つ目の『無畏施』とは、災難に合い不安な気持ちになっている人を慰め、恐怖心を取り除き安心を与えることを意味します。

教えへの感謝を表すもの

このように、私たちが普段『僧侶への謝礼』と考えているお布施は、実は『仏教の教えに感謝して施す』という意味が含まれているのです。

僧侶はお経を通じて『法施』を施し、私たちは感謝の気持ちを込めて『財施』を施す、これが本来の『お布施』の意味と考えられています。

お布施金額の目安

それでは、お布施の金額相場について見ていきましょう。

お布施の金額には、これといった決まりはなく、各家庭の考え方や地域の慣習、法事の内容やお寺との関係など、さまざまな要因によって金額が異なります。ここでは一般的な金額相場を紹介するので、目安として参考にしてください。

葬儀や告別式

葬儀のお布施には、お通夜と告別式の読経料に加え、戒名料や車代・食事代が含まれるのが一般的です。その場合のお布施相場は、15万円~50万円と言われています。

また、通常だと戒名は菩提寺に依頼しますが、宗派ごとにランクがあり、使用される文字によって戒名料が異なります。

忌日法要や年忌法要

忌日法要や年忌法要は、僧侶に読経していただき、親族や親交の深かった人達が集まり故人の冥福を祈る仏事です。

お布施の相場は3万円~5万円で、自宅で法要を行う場合は、別途車代として5千円~1万円程度を渡すところが多いようです。

『四十九日法要』や『一周忌』『三十三回忌』など、忌日法要・年忌法要の中でもとくに大切と考えられている法要は、普段のお布施より心持ち多めに包むといいでしょう。

お盆やお彼岸

個人が亡くなってから初めて迎える『初盆』は、3万円~5万円をお布施として渡すところが多く、普段のお盆が5千円~1万円に対し、少し多めにするのが一般的のようです。

毎年、春と秋に行われるお彼岸法要は、個別で法要を依頼する場合や、合同のお彼岸法要に参加するなど、いろいろなケースがあります。

お布施の相場は、個別法要の場合が3万円~5万円、合同法要の場合が3千円~1万円程度で、お彼岸に関しては『初彼岸』も同じ金額相場と考えるといいでしょう。

食事代や車代について

僧侶を招いて葬儀や法事を行う際、お布施とは別に『お膳料=食事代』や『お車代』を渡すのが一般的です。

法事などでは最後に参列者が集まり会食することがほとんどですが、そのとき僧侶が会食に参加されない場合があります。そのようなとき、食事の代わりに渡すのが『お膳料』です。また、会食を省略した法事においても『お膳料』を渡すのがマナーです。

『お車代』は、僧侶にわざわざ出向いていただいたお礼として渡します。お車代といえども、お寺からの距離に比例する金額でなく、あくまでも感謝の気持ちとして渡すことが大切です。

食事代や車代の目安

食事代や車代についても、礼儀として相場を知っておきましょう。

地域や考え方などにより異なりますが、一般的な相場は、食事代が5千円~1万円、車代が3千円~1万円程度です。

なお、食事代は僧侶が会食に参加した場合は必要なく、また車代に関しても、菩提寺で法要した場合は渡す必要がありません。

すべて別々に用意する

このように、葬儀や法事ではお布施のほかに、食事代や車代を渡すことがあります。これらは、すべて別々の封筒に用意して同じタイミングで渡しましょう。

封筒は、不幸が重なると解釈される2重は避け、1重の白無地を選びます。それぞれに『御布施』『御膳料』『御車代』と書き、お盆にのせて渡すか、あるいは袱紗から取り出して渡すのがマナーです。

あくまでも感謝の気持ちを忘れずに

そもそもお布施とは、仏教において『施しを与える』という意味があります。お布施を渡すときはこの意味を忘れず、有難い仏教の教え、僧侶へ感謝の気持ちを込めて渡すことが大切です。

また、食事代や車代も場合によっては必要になるので、失礼にならないように、最低限のマナーは知っておきましょう。

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