ダーツシャフトの種類を解説。初心者向きや外れにくいシャフトは?

2019.02.18

ダーツのシャフトには、素材やサイズ、形状のバリエーションが豊富にあります。シャフトはダーツの飛び方を調整する重要パーツの1つなので、選び方も重要です。初心者が使いやすいシャフトの種類と、選ぶ際の注意点を解説します。

ダーツシャフトとは

シャフトの主な役割は、バレル(グリップの部分)とフライト(羽根の部分)をつなぐことです。また、シャフトを変えるとダーツの飛び方も変わるので、セッティングにおいても重要な働きを担っています。

とくにフライトとの相性が重要で、シャフトとフライトの最適な組み合わせを見出すことは、ダーツプレーヤーの楽しみの1つでもあります。

全体のバランスを整え、飛び方を調整

シャフトはダーツ全体のバランスを整える機能を持っています。ダーツの軌道を修正したり、スピードを調整したりと、飛び方を変えたいときにはシャフトを交換するのが効果的です。

ただしシャフトだけをむやみに交換しても、思い通りの飛び方になるとは限りません。バレルやフライトとの組み合わせを試行錯誤して、納得のいくセッティングを探すことが大切です。

フライトとの組み合わせが大切

シャフトのセッティングにおいて、とくに重要視したいのがフライトとの組み合わせです。シャフトを変えるときには、フライトの特性も充分理解する必要があります。

また、まったく同じ組み合わせであっても、人によっては納得できる飛び方にならないこともあります。いろいろなパターンを試し、自分にとって最適な組み合わせを探しましょう。

シャフトの素材は?

シャフトには主にナイロン、ポリカーボネート、カーボン、アルミ、チタンの5種類の素材が使われています。また、現在主流のソフトダーツでは、アルミ以外の4種類が使われます。

それぞれの素材について、価格や耐久性などの特徴をみていきましょう。

軽くて使いやすいナイロン

ナイロンプラスチックは、現在もっとも普及しているシャフトの素材です。プラスチックシャフトとも呼ばれます。

大量生産ができるため価格が安く、いろいろなデザインやカラーのものが揃っているのがメリットです。軽いため交換した時にダーツの重心が変化しにくく、初心者にも扱いやすい素材といえます。

ただしプラスチックなので耐久性は低く、折れやすいのが難点です。初心者の場合、最初はナイロンシャフトを使い、その中でいろいろな長さや形状のものを試してみると良いでしょう。

強度や重量が丁度良いポリカーボネート

ポリカーボネートは加工がしやすく、耐久性や重さのバランスが丁度良いため、ナイロンに替わって多くのシャフトに使われるようになってきた素材です。

最近では有名メーカーからも続々とポリカーボネート製のシャフトが発売されています。

柔軟性に長けているカーボン

カーボンは、高い強度がある一方で軽く、柔軟性にも長けた素材です。ゴルフクラブなどのスポーツ用品にもよく使われているため、ご存知の方も多いでしょう。

プラスチックにカーボンを配合したカーボンシャフトは、プラスチックだけのナイロンシャフトに比べて丈夫で折れにくくなっています。

また、柔軟性がありフライトをしっかりホールドしてくれるので、フライトが脱落しにくいのもメリットです。

ナイロンシャフトに比べると価格は高めですが、折れにくいことを考慮するとコストパフォーマンスは良いと言えます。

ただし、いくら丈夫とはいえボードに刺さらずに床に落ちると折れることもあります。落とすことが多い初心者の場合は、注意が必要です。

ハードダーツで用いるアルミ

アルミは金属なので、強度が高く非常に折れにくいのが特徴です。ただし、折れていなくても曲がってしまうと使えなくなります。

ちなみにアルミシャフトはハードダーツ用ですので、ソフトダーツで使われることはほとんどありません。

丈夫で重さのあるチタン

チタンはシャフトに使われる素材の中でもっとも硬く、耐久性のある素材です。独特の焼き色がついた重厚感のある見た目に、あこがれるプレーヤーも多くいます。

丈夫で長持ち、しかもカッコいいので人気がありますが、価格が高いのがネックです。また、ほかの素材に比べると重いため、重心を調整するテクニックも必要になります。

ダーツ上級者でなければ、使いこなすのは難しいシャフトです。

長さの違い

シャフトの長さはメーカーによって多少の違いはありますが、ほぼショート、インビト、ロングの3つに分けることができます。インビトとは、『in between』を略した言い方で、ミドルと表記されることもあります。

長さの基準は、ショートが12.8~21.5mm、インビトは24~30mm、ロングは31.0~44.0mmとなっています。一番短いシャフトと一番長いシャフトでは、長さが30mm以上も違うことがわかりますね。

シャフトは長いほど安定感が増すので、初心者にはロングタイプがおすすめです。速く直線的に投げたい場合はショート、バランス重視ならインビトとなります。

短いシャフトはキレのある投げ方に

ショートタイプのシャフトを使うと、ダーツは速く、シャープな軌道を描いて飛んでいきます。そのかわり安定性が低くなるので、使いこなすにはコントロール力が必要になります。

フライトを小さめにすることで、よりシャープでキレのある投げ方が可能です。

長いシャフトは安定感がある

ロングシャフトでは、ダーツはゆっくりと大きな弧を描くような軌道になります。安定感があり、狙ったところに飛びやすいのが特徴です。フライトを大きなものにすると、より安定感が増すでしょう。

バレルからフライトまでの距離が長くなるので、ダーツを持ちやすいという点も、初心者向きと言えます。3~4cmという長さを活かして、デザインやカラーバリエーションを楽しむこともできます。

形状の種類

シャフトの形状にも、ストレート、スリム、ハイブリットの3種類があります。もっともポピュラーな形状はストレートで、スリムやハイブリットは少数派です。

ダーツを買ったときに最初から付属されているようなシャフトも、ほとんどがストレートとなっています。それぞれの特徴とメリットなどを紹介します。

スタンダードなストレート

ストレートはシャフトの基本形状で、ノーマルと呼ばれることもあります。バランスが良く使いやすい形状なので、プロになっても愛用している方がたくさんいます。

もちろん初心者もまずはストレートから使い始めることをおすすめします。ただしストレートは、ほかの形状に比べると重いのが唯一のデメリットとなっています。

軽量なスリム

スリムは、真ん中のあたりがくびれている形状のシャフトです。くびれている分、ストレートに比べて軽いのが特徴ですが、細いので折れやすいというデメリットがあります。

このためダーツを落としやすい初心者には、あまりおすすめできません。ストレートタイプで練習し、慣れてきて軽いシャフトに変えたくなったらチャレンジしてみると良いでしょう。

フィットが販売するハイブリット

ハイブリットは、ストレートとスリムの良い部分を採用した、バランスのとれたシャフトです。フィットというメーカーが販売しています。

とても使いやすいのですが、商品数が少ないうえにフィットのフライトでなければ装着できないため、あまり普及していないのが現状です。

スピンタイプのシャフト

シャフトには、フライトを装着したときに固定するロックタイプと、フライト部分が回転するスピンタイプがあります。

全体としてはロックタイプが主流ですが、最近では安価なプラスチック製のスピンタイプが販売されるようになり、利用するプレーヤーも増えています。

長さや形状の違いと同様、ロックとスピンにもそれぞれメリット、デメリットがあります。ここではスピンタイプのシャフトについて、詳しく解説していきます。

フライトが回るタイプ

スピンタイプはその名の通り、フライト部分が回転するように作られたシャフトです。フライトが回ることで、後から飛んできたダーツの邪魔をしないなどのメリットがあります。

同じシリーズのロックタイプと比べると、価格はやや高めとなっています。

弾かれにくいなどのメリットがある

同じエリアに連続で当てる『グルーピング』をするときに、すでに刺さっているダーツのフライトに次のダーツが当たると、弾かれてしまうことがあります。

しかしスピンタイプのシャフトなら、フライト部分が回るため、次のダーツが弾かれにくくなります。また、当たったときの衝撃がやわらぎ、フライトが傷みにくいのもメリットです。

その反面、持ったときにフライトがぐらぐらして投げにくいと感じたり、回転軸があるためロックタイプに比べて壊れやすいというデメリットがあります。飛行中の安定感も、フライトが動かないロックタイプに軍配が上がります。

初心者の場合は、グルーピングを狙えるレベルになるまでロックタイプで練習し、慣れてきたらスピンタイプにチャレンジすると良いでしょう。

シャフトが緩んだり外れるときはどうする?

ダーツでは、バレルとシャフトの接合部が緩んできたり、シャフトからフライトが外れたりすることがよくあります。

とくに、プレー中にフライトが外れてしまうととてもイライラするものです。プレーに集中できなくなりますから、できるだけ外れないようしっかり装着したいものですね。

フライトが外れにくくなる専用アイテムや、外れにくい仕様のシャフトを使うと快適にプレーできます。

リングやゴムを使用

シャフトからフライトを抜けにくくするためには、リングというアイテムを使います。金属製の指輪のような形のものから柔らかいゴム製のものまで、さまざまな種類が販売されています。

フライトにリング用の穴を開け、あらかじめ装着しておくのが一般的な使い方です。また、どんなリングを使ってもダーツの飛び方には影響しません。

バレルやシャフト、フライトのデザインに合わせてアクセントになるお気に入りのリングを選びましょう。

外れにくいプログリップシャフトを使用

ターゲットのプログリップシャフトは、あらかじめシャフトにリングが付いているのでフライトに穴を開ける手間を省くことができます。

簡単に固定でき、非常に外れにくいと評判の商品です。交換用のリングもあるので、長く使うことができます。

  • 商品名:【ターゲット】プログリップシャフト
  • 価格:320円(税込)
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一体型フライトを使用

シャフトと一体型になったフライトなら、外れる心配が一切なくなります。一体型の場合は、シャフト部分が折れると使えなくなるのが難点ですが、コンドルの一体型フライトは、柔らかい素材でできているため折れにくくなっています。

フライト部分も柔らかいので、後から飛んでくるダーツの邪魔をしないという、スピンシャフトのようなメリットも持ち合わせています。

フライトの形状は5種類、シャフトの長さは3種類から選べるので、好みのセッティングが可能です。

  • 商品名:【コンドル】スタンダード ミディアム クリアブラック
  • 価格:900円(税込)
  • Amazon:商品ページ

シャフトが折れたときの対処法

シャフトはよく折れるものですが、運が悪いとバレルの中でシャフトのネジ部分が折れてしまい、取り出せなくなることがあります。

取り出すのに時間がかかるとほかのプレーヤーに迷惑がかかりますし、完全に取れなくなってしまうと、シャフトだけでなくバレルも交換しなければなりません。

そうなると余計な手間やお金がかかりますから、あらかじめ取り外し専用のアイテムを常備しておくと安心です。

また、最初から折れにくいシャフトを使う方法もあります。シャフトの折れの悩みを解決できる、便利グッズを紹介します。

リムーバーを使用

リムーバーは、バレルの中でチップ(ダーツの先端)やシャフトが折れたときに使うメンテナンス用のアクセサリーです。

ダーツバーなどではスタッフに頼むと貸してくれることがほとんどですが、自宅で練習中やトーナメントの最中では、そういうわけにもいきません。

リムーバーは数百円で購入でき、小さくておしゃれなデザインのものが多いので、持っていても邪魔になりません。

とくに折れやすいシャフトを使っている方はぜひ、自分用のリムーバーを持つことをおすすめします。

  • 商品名:TARGET アクセサリー Play Extractor Tool Blue(ターゲットアクセサリープレイエクストラクターツールブルー)
  • 価格:650円(税込)
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折れる悩みを解決するアイテムも

シャフトが折れる事態を極力減らすには、単純に折れにくいシャフトを使うのが一番です。しかしカーボンやチタン製のシャフトは高価ですし、初心者には扱いにくいという難点があります。

エッジスポーツが発売しているマスターシャフトプラスは、軽くてよくしなる素材を使っており、バレルとの結合部分に絶妙なカーブをかけることで、折れにくい形状となっています。

一般的なナイロンシャフトと変わらない価格設定も魅力です。

  • 商品名:エッジスポーツ マスターシャフトプラス
  • 価格:435円(税込)
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シャフト選びの注意点やポイント

最後に、シャフトを選ぶときに気を付けるポイントをみていきましょう。ダーツはチップ、バレル、シャフト、フライトの4個のパーツで成り立っています。

それぞれ、さまざまなメーカーからいろいろな商品が販売されているので、買ってはみたものの装着できないとうケースがあります。

最初からすべてのパーツがセットになっているなら問題ありませんが、一部のパーツを買い替えるときは注意が必要です。

また、ダーツは実際に投げてみないと自分に合っているかどうかがわかりません。シャフトやバレルを買うときは、必ず試し投げすることをおすすめします。

メーカーが限定されるフライトがある

フライトには、対応できるシャフトが限定されているものがあります。フィットフライトはフィット製のシャフト、エヴァフライトはエヴァ製のシャフトでないと、取り付けることはできません。

逆にその他のフィットとエヴァ以外のフライトであれば、どのシャフトにも付けられます。このためとくにこだわりがなければ、フィットとエヴァ以外のシャフトを選んでおくのが無難です。

試し投げして自分好みを見つけよう

シャフトには、素材、長さ、形状、機能のそれぞれに種類があります。また、同じ素材やサイズのものでも、メーカーが変われば投げ心地も変わってきます。

見た目や価格だけで良し悪しを判断せず、必ず試し投げをしてから決めるようにしましょう。ほとんどのダーツショップには、試し投げ用のバレルやシャフト、マシンが用意されています。

スタッフに予算やどんな飛び方にしたいのかなどの希望を伝え、いくつか候補を選んでもらってから試し投げすると、決めやすくなりますよ。

セッティングのコツや、投げるフォームについてアドバイスしてくれることもあるので、どんどん相談してみましょう。

相性を考えたシャフト選びを

シャフトはダーツの飛び方に大きく関わる重要なパーツです。消耗品なので、いつも自分に合ったシャフトを使えるよう、キープしておく必要があります。

シャフト選びにおいては、フライトとバレル、そして自分との相性が何より大切です。ダーツに慣れてきたら、ぜひお気に入りのシャフトを探してベストなセッティングを楽しんでくださいね。

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