バーのテーブル席での楽しみ方とは?マナーもあわせてご紹介

2019.02.16

バーの趣きは、ほかの飲食店と一線を画すものがあります。独特の世界観であり、営む側の人たちもつどう人たちもそれを認識している、大人の社交場です。バーのイメージはカウンター席ですが、本稿ではテーブル席の楽しみ方をマナーとともに紹介します。

バーとはどんな場所?

バーとはどのような場所でしょうか?ひとくちにバーといっても、現在は非常に多様化していて「これがバーだ」という決めつけはできなくなっています。

バーはもはや、昔ながらのオーセンティックなバーだけではなくなってきているということでしょう。

色々なお酒が楽しめる

バーには、本格的なカクテルを味わえるという醍醐味があります。耳慣れた名前のカクテルを頼んで『プロエッショナルなバーテンダーが作る本物の味』を体験してみましょう。

有名なジントニックやジンフィズなどのカクテルは居酒屋でもおいてありますが、バーテンダーの腕前やを判断するカクテルにもなります。最初は、スタンダードなカクテルから入ってみましょう。

そして次の段階では、映画や小説によく登場する『王道のカクテル』をオーダーしてみてはいかがでしょうか。

『マティーニ』『ギムレット』『シンガポールスリング』『サイドカー』『モヒート』など、お洒落でクールなカクテルに親しんでみるのも楽しみの一つです。

1人でゆっくり過ごしたいときに

バーにはさまざまな楽しみ方があるものの、やはり1人でゆっくりと過ごしたいときに、ほかでは得がたい至福の時間を与えてくれます。

そのような気分でバーに入ったなら、お酒と一緒に世間と隔絶した空間のような『バー独特の雰囲気』を味わいましょう。

バーテンダーに心にしみるカクテルをサービスしてもらい、じっくり味わいながら時にはグラスを見つめて放心する、そんな時間の過ごし方もよいものです。

バーテンダーは機微を心得ていて、そういうときにはそっとしてくれます。

さまざまな人と知り合える

バーはさまざまな仕事・年齢・個性の人たちがつどう場所です。サラリーマン以外にも美容師・会社経営者・競輪選手・イラストレーター・調理師など、非常に多岐に渡ります。

何度か同じ店に足を運ぶと、顔なじみもできて、ほどよい会話が楽しめるようになるでしょう。

たいていの常連客は、よく心得ていて『個々のプライベートに深く立ち入りすぎない心地よい距離感』を保ってくれるので、安心して会話できます。

また、バーテンダーやマスターは、話題によって会話をほかの人に投げかけてくれる、対話の絶妙な回し役です。

静かな雰囲気の中にもなんとも言えない素敵な時間が流れる、まさに大人の社交場と言えるでしょう。

知っておきたいバーでのマナー

バーにはお互いが気持ちよく過ごすための、マナーのようなものがあります。

決してガチガチに厳しいものではないにせよ、ある程度は沿っていないと雰囲気を乱してしまうので注意しましょう。主なマナーを紹介します。

服装

バーに格式によっては『ドレスコード』がありますが、一般的なバーはそこまで厳しくはありません。

しかし、ジャージやスウェットなど一見してラフだと分かるものはNGです。やはり、襟付きシャツにテーラードジャケット程度の『フォーマル性』がある服の方が間違いないでしょう。

スーツを着用していない場合や、あるいはネクタイを締めていない場合でも、テーラードジャケットがあるだけで受け入れられやすくなります。

仮に、ボトムスがデニムでも『お洒落なバースタイル』として溶け込めるでしょう。

迷ったら、素材のよいテーラードジャケットを一つ用意してみてはいかがでしょうか。着こなしの幅が広く、個性も出せるアイテムです。

人数

基本的には、バーは『1人ないし少人数で行くもの』です。団体になると、カウンターだけの店なら貸切のようになり、常連客がはいれなくなるかもしれません。

また、人数が多いとどうしても、一つ一つのリアクションや話し声、物音が大きくなり、ほかのお客さんに迷惑がかかります。複数で行くとしても『3人まで』と考えましょう。

それ以上の人数でどうしてもバーに行きたいときは、ダイニングバーや英国風のパブのような、開放感のあるバーをおすすめします。

テーブル席からの注文の仕方

バーには来たものの、テーブル席からの注文の仕方に迷う人も多いようです。いくつかのポイントがありますので、解説していきましょう。

ちなみに、注文の仕方がよくわからない場合は、正直にバーにはあまり馴染みがない旨などを伝えれば、良識あるマスターやバーテンダーなら、丁寧に相談に乗ってくれます。

注文は取りに来てくれる

スタンダードなバーでは、カウンターに座るとバーテンダーが注文を聞いてくれますが、テーブル席に座った場合は、バーテンダーが『注文を取りに』来てくれます。

最初からメニューを出すところは少数派です。メニューを見たい時は正直にそう言いましょう。

一般的にはバーテンダーに好みを伝えるか、飲みたいお酒の種類(ウォッカやウイスキーの銘柄)と飲み方(ストレートやロック、水割り)あるいは、カクテルの名前などを伝えます。

最初の一杯の頼み方

バーに入っての最初の一杯の頼み方は、まず『その日どういう楽しみ方をするか』によって決めていきます。

たとえば、一杯だけをサッと飲んで席を立つなら、その時に飲みたい、好きなものを選べばよいでしょう。それなりに腰をすえて飲むつもりなら、最初は軽めのカクテルをおすすめします。

ジントニック・ジンライム、モスコミュールなど定番的なカクテルや、最近人気のモヒートなどのチョイスが無難です。

ギムレット・スクリュードライバーなどもよいでしょう。凝ったカクテルが飲みたいとしても後ほどの楽しみとにして、まずは飲み慣れたカクテルから始めましょう。

次の一杯の頼み方

落ち着いたところでの次の一杯は、さまざまな選択肢が広がります。かねてから飲みたかったものや、名前に興味をそそられるものでもよいでしょう。

あるいは、バーテンダーとコミュニケーションをとってみるのも方法の一つです。たとえば「今、こんな気分だから、そのようなときに合うものは作れますか」などと投げかけるのも楽しいでしょう。

もっとシンプルに「この次の一杯におすすのものは?」と聞いてみるのもよいかもしれません。

いずれにせよ『メニューがない自由さ』がバーのよさです。時間と空間を楽しむつもりで、自由にオーダーしましょう。

テーブルチャージとは

バーでチャージと呼ばれているものは、厳密には『テーブルチャージ』と『お通し』に分かれます。

解釈は地域や店によって異なる場合もありますが、テーブルチャージについての一般的な考え方について紹介していきましょう。

テーブルチャージの目的

テーブルチャージは日本語で『席料』となります。つまり、席にかかる料金のことです。バーに入って着席したら、その時点で発生します。

席料として払うので、飲食店のように食べ終わったらもう出ていかないといけないのということではなく「自分のペースで過ごすことができる権利を買う」という意味合いがあるのです。

テーブルチャージとお通しの違い

お通しのことをテーブルチャージと思っている人も多いですが、意味合いが明確に異なります。

お通しは『席に着いてまもなく出される、ちょっとしたおつまみ』のことで、つきだしとも呼ばれるものです。これがサービスの場合もあります。

お通しの内容は『惣菜などの小鉢』か『チャームと呼ばれるナッツ・チョコレートなどの乾き物』が多いようです。

テーブルチャージは席料なので無条件でつきますが、お通しはお店によっては断れる場合もあります。ただし、大人として不粋なふるまいだと思われることもありますので、気をつけましょう。

テーブルチャージの相場

テーブルチャージをわざわざ取るのは、質の悪い客が出入りしないようにするための防御策の意味合いもあります。

「飲み代以外にテーブルチャージを払うのは勿体ない」というような客は来なくなるでしょう。

だからこそ、テーブルチャージを払ってまで来てくれるお客さんが、穏やかにのんびり過ごせるという仕組みです。

金額はバーによってさまざまですが、一般的には500円程度が相場でしょう。ノーチャージの店から2000〜3000円のバーもあります。

オーセンティックバーや生演奏が聴けるミュージックバーなどは高くなる傾向です。

テーブル席でゆっくり楽しもう

バーではテーブルチャージを払いますが、それで自分の時間を、その空間でゆっくりと過ごせる権利が手に入ります。

カウンターでバーテンダーとの会話を楽しみながら飲むのもよいですが、テーブル席でゆっくりとお酒とバーの雰囲気に浸って楽しむのも一興です。

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