剣道の面のつけ方を解説。初心者にもわかりやすい面紐を結ぶ手順

2019.02.15

剣道の面のつけ方を初心者にもわかりやすく解説します。最初は、つけ方によってはぐらぐらしたり、痛みが出てしまうこともあるものです。知っておきたい面紐の結び方、下付け・上付けの手順などを紹介しているので参考にしてみてください。

面をつける準備

剣道を始めたころは、どうしても防具・剣道具を装着するのに苦戦してしまうものです。綺麗につけるためにも、何度も繰り返しながら徐々につけ慣れていくしかありません。

まずは、順番を確認しながら、丁寧につけるように準備していきましょう。

必要なもの

最初にしておきたいのが面紐(めんひも)の用意です。

面を固定するために使う面紐は、購入時は誰にでも合わせられるように長めに作られています。まずは、面をつける前に自分に合わせた長さに揃えて使うのが一般的です。

面紐の長さの目安は『面をかぶり、面紐を結んだときの結び目から約40cm』と言われています。

また、面紐をつけるときに用意しておきたいのが面乳革(めんちかわ)です。面乳革は、面と面紐をつけるときのつなぎの役割と面紐を長持ちさせる役割を持っています。大切な防具を守るためにも便利なので、用意できたら使ってみましょう。

詳しい面紐のカットの仕方は以下のページを参考にしてみてください。

多摩平剣道会-面紐の長さ調整

正座をする

次に、面や防具をつけるときには必ず『正座』をして行います。これは、防具を粗末に扱わないという心構えから行われているものです。正座をすることで胴などの防具が安定することで『紐が結びやすい』ことからも正座がおすすめされています。

また、正座をするときには日本の礼法で『左座右起(さざうき)』というものがあります。左座右起は、座るときは左足から、立つときは右足から行う礼法です。しっかりと礼法を守って正座をし、そこから面をつけていきましょう。

面のつけ方

面紐や面乳革を用意して正座をしたら、次はいよいよ面をつけていきます。面をつけるときにも手順があるので、何度も練習して覚えていきましょう。

あごから面に入れ、面紐で固定する

面は必ず、綺麗に固定するためにもあごから顔を入れていきます。しっかりと入れることができれば、あとは『面紐』で面を固定するだけです。

ここで、面を固定するために使う面紐の結び方を覚えておく必要があります。次は、下付け・上付けと呼ばれる2種類の面紐の結び方を紹介するので覚えておきましょう。

面紐を結ぶ手順

では、実際に面をつけるためにも面紐を結ぶ手順を確認してみましょう。下付け(7尺)と呼ばれる一般的な面紐を結ぶ手順と面をつける手順は以下の通りです。

  1. 面を広げながらあごから額の順に顔を入れる
  2. 面紐を目の真後ろで交差させる
  3. 交差した紐を緩まないように前を引いていく
  4. 引いてきた紐を面金の1番上のところに通す
  5. 緩まないように注意しながら後ろに引っ張る
  6. 後ろで蝶結びで固定する

面金(めんがね)は面の顔の部分につけられた金具の格子部分のことです。

ほとんどの剣道家がこの手順で行っており、面つけが早く・着脱がしやすいのがメリットと言われています。ただし『結び目の位置が悪い』と固定が甘くなるので注意しておきましょう。

上付け用の面紐の場合

次に、上付け(8尺)と呼ばれる面の付け方は下付けよりも固定力が高いので、面が上手く固定できないときにおすすめされています。上付けの場合の手順は以下の通りです。

  1. 面金の1番上の『縦』の部分に面紐をつける(必要であれば面乳革を使う)
  2. 下付けと同じようにあごから面をつける
  3. 面紐を束ねて後ろへ持っていく
  4. 目の後ろで交差させて前へ引っ張る
  5. 緩まないように注意しながら、前へ引っ張った面紐を面金のあごの部分で交差させる
  6. 交差させた面紐が緩まないように再び後ろに引っ張る
  7. 後ろでもう1度交差させて、前へ引っ張る
  8. 引いてきた紐を面金の1番上のところに通す
  9. 緩まないように注意しながら後ろに引っ張る
  10. 後ろで蝶結びで固定する

下付けと比べて面紐を長めに用意する必要があるほか、手順が多く装着に時間がかかるので『稽古』のときには下付けがおすすめされています。

紹介した下付け、上付けのどちらでも面紐がねじれないように引っ張りつつ丁寧につけていきます。緩まないようにしっかり固定ができれば面がぐらぐらしません。『ねじれないように・緩まないように』を意識しておきましょう。

コツをおさえよう

何度も面をつけことで徐々にコツを覚えて楽につけられるようになりますが、最初に覚えておきたいコツがあるので確認してみましょう。

面乳革のつけ方

下付けで面をつけるときには、つける面の顔の部分に使われている面金の下側に面乳革をつけていきます。このとき、面金の横の本数が14本のタイプは、下から4本目に、13本のタイプは下から3本目に通すのが一般的です。

上付けの場合は、面の1番上にある縦の面金に面乳革をつけましょう。

面乳革をつける部分に通したら、下側にある面乳革が上に重なるように交差させます。交差させた面乳革に『面紐の輪になっている部分』を通し、面乳革の穴に面紐を『下側から』通して完成です。

最初は難しいかもしれませんが、何度も繰り返して覚えていくのがポイントです。

痛くなる場合

手ぬぐいのかぶり方が悪い場合や、つける面がまだ馴染んでいなくて固いときには痛みが出てきてしまうことがあります。

まず、手ぬぐいは固まりができないように丁寧にかぶり、面と当たる部分のシワはできるだけ避けるようにします。痛みをよく感じる部分の手ぬぐいは特に注意してかぶるようにしてみましょう。

次に、買ったばかりの面は特にまだ馴染んでいなくて固いことがあります。押さえつけられてしまうことで痛みが強くなるので、面をつけたあとに耳下に手を入れて広げるなど、徐々に馴染ませていくのがおすすめです。

また、面紐の通る位置などによっても痛みが出てしまう場合があります。結び目の位置やねじれがないかを確認・調節して、痛みのない『しっかりと固定』できる位置を見つけるのも大切です。

防具の装着は練習を重ねて慣れる

防具の装着は、何度も練習を重ねることで慣れていきます。新品の防具などは、まだ馴染んでいないこともあり、少し固く痛みがでることも少なくありません。徐々に剣道と一緒に練習して慣れていきましょう。

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