ボルダリングの服装は何が良いの?ポイントやおすすめを紹介

2019.02.13

東京オリンピックで新競技に採用されるなど、ボルダリングに注目が集まっています。挑戦したいけれど、どんなウェアがいいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?ボルダリングにマッチする服装選びのポイントについて紹介します。

ボルダリングについて知ろう

メディアでも取り上げられる機会が増え、ボルダリングという言葉をよく耳にするようになりました。

『崖(がけ)を登るスポーツ』というイメージを持つ人も多いと思いますが、改めてどんなスポーツなのか、ボルダリングについて詳しく解説します。

ボルダリングとは

そもそもボルダリングは、巨大な石を登る遊びに端を発しています。この大きな石を『ボルダー』と呼び、ボルダリングという名前はここからきています。自分の手と足だけを使って大きな石を制覇する、これがボルダリングの始まりです。

ロッククライミングのジャンル

ボルダリングは、ロッククライミングのジャンルの一つです。ロッククライミングとは、その名の通り、岩(ロック)を登る(クライミング)競技ですが、それはいくつかのジャンルに分かれています。

まず大きく、『エイドクライミング』と『フリークライミング』に分かれます。そのうち、『エイドクライミング』は、ハーケンやアブミなど、岩を登るための人工的な登攀(とうはん)道具を使って行います。

一方で、道具を使わずに岩を登るものを、『フリークライミング』といいます。このときの『フリー』は、自由という意味合いではなく、なにも道具が無いということを指しています。そして、フリークライミングの中で、さらにジャンルが分かれます。

フリークライミングのジャンルは、安全確保用のロープを使う・使わないで異なりますが、使うものを『ルートクライミング』と言います。そして、ロープを使わないものが『ボルダリング』です。

複雑に思うかもしれませんが、まとめると、ロッククライミングの中で、岩を登るための道具を使わず、かつ安全確保のロープもないものがボルダリングです。まさに自分の手と足だけで挑む競技と言えるでしょう。

ボルダリングジムとは

もともとは自然の中で行われていたボルダリングですが、現在では近代的な発展を遂げて、屋内のスポーツ競技となっています。自然の岩場に見立てて人工ホールド(石)を配置した専用の壁を登り、屋内で安全に楽しめるようになりました。

そして、安全性をより確保するために、高度を上げ過ぎず、3~4mの高さで作られた人工壁を備えたボルダリングジムが、各地で普及しています。このことで、ボルダリング人口は、さらに広がりを見せているのです。

ボルダリングに必要なもの

先ほど、ボルダリングは道具を使わずに手と足を頼りにチャレンジするスポーツであることを説明しました。とはいえ、服装やシューズなどは必要です。どのようなウェアが向いているのでしょうか。

また、壁を登るという一見ハードなスポーツであるボルダリングですが、幅広い年齢層が取り組める点で支持されていることも特徴です。ボルダリングをやるには、どの程度の体力が必要なのかも解説します。

ボルダリングは誰にでもできる

ボルダリングが急速に普及する理由はたくさんありますが、年齢や性別、また体力のある・なしなどにかかわらず、幅広い層の人々が楽しめることが、人気を得ている大きな理由でしょう。

腕の力や握力が弱いから自分にはできない、そう思う人も多いようですが、決してそんなことはありません。例えば、ロフトへのはしごを登る程度の力があれば、十分に楽しめます。

ボルダリングに必要なのは、力ではありません。経験の中でコツをつかみ、上手にボディバランスをとって登ることが大切です。実際、腕力に自信がある男性が力まかせに登るより、明らかに非力な人のほうがうまく登っているという光景を目にします。

また、ホールドの配置などによって、ボルダラーに与えられる課題の難易度はさまざまです。それゆえ、初心者から上級者にいたるまで、レベルに合わせた課題にチャレンジしていけるのも、誰もが楽しめる理由です。

トップスとボトム

ボルダリングでは、大きく両手を広げたり、脚を開いたりという動作が求められます。ですから、トップス・ボトムはそれぞれ、コットンやポリエステルなど、柔らかい素材でできたものを選んでください。

また、高い場所で体を動かすので、軽いものを選ぶことも大切です。動きやすさという点でスウェットウェアを着る人がいますが、次第にその重さが気になる場合もあります。

ランニングウェアと同じような服装をイメージすると、コーディネートしやすいでしょう。

シューズと靴下

ボルダリング用シューズの着脱タイプには、『ベルクロタイプ』『スリップオンタイプ』『シューレース(靴紐)タイプ』があります。初心者なら、履きやすさ・脱ぎやすさを考えて、ベルクロかスリップオンがおすすめです。

また、平坦な靴底の『フラットタイプ』と、シューズの先の部分が下向きになっている『ダウントウタイプ』があります。

ダウントウタイプは、つま先のコントロールがしやすく、小さいホールドをとらえやすいという利点がありますが、初心者には扱いにくく、疲れやすい面もあるので、1足目として選ぶなら、フラットタイプが良いでしょう。

さらに、つま先の形状にも、『ストレートタイプ』と、先端が曲がっている『ターンインタイプ』があります。上級者は、足の親指を利用する高度なテクニックを使うためターンインタイプを履きますが、初心者はストレートタイプを選択しましょう。

靴下は、丈夫な素材でできた、薄いタイプのものを履いてください。また、ショートソックスではなく、くるぶしが隠れるものを選びましょう。つま先が小さなホールドから外れ、滑ってくるぶしをぶつけるケースが多く、そのケガを予防するためです。

服装のポイント

たくさんの道具を必要としないボルダリングですが、お気に入りの快適なウェアで臨めば一層楽しさも増すことでしょう。初心者が心がけるべき、服装選びのポイントを説明します。

ジャージやGUなどの服でOK

ボルダリングをする時に身に着けるものは、高価なスポーツウェアでなくてもかまいません。配慮するべきは、あくまでも動きやすさ、そして安全性です。着慣れたジャージや、ファストファッションのブランドのもので十分でしょう。

また、ボルダリングは、あちらこちらのホールドと向き合いながら、高い場所で動きます。ですから、慣れないうちは、あまりダボダボなものよりも、体にフィットした、ピッタリ目のサイズを選ぶことも心がけたいものです。

そして、ボルダリングのウェアには、柔らかさと軽さも重要な要素です。初心者は、着慣れない高価なものよりも、素材や質感、サイズを優先してウェア選びをしましょう。

初心者や女性が気を付けるポイント

テレビなどで見るボルダリングのトップ選手などは、肌の露出が多いウェアを着る人もいますが、初心者はできるだけ丈の短くないものを着ましょう。なぜなら、ホールドにぶつけたりした時に擦りむいてしまわないように、体を守るためです。

肘や膝、くるぶしなどは、ボルダリングにおいては、打ち身や擦り傷などのケガにつながりやすい部分です。初めのうちは、そのような部分ができるだけ隠れる服装がいいでしょう。

また、ボルダリングは高いところ、つまり人の目線より上の方で行うスポーツです。そのため、丈が短くてゆったりとし過ぎたTシャツや、ぶかぶかなショートパンツだと下着などが見えてしまいます。特に女性は注意しましょう。

メンズでおすすめの服装

『流行のボルダリングをするなら、ファッションもしっかりきめたい』そんなメンズのために、ボルダリングにおすすめのウェアを紹介しましょう。

ストレッチ素材のトレーニングウェア

Tシャツとデニムというラフなスタイルで上手にボルダリングする上級者を見て、カッコいいと憧れる人もいます。しかし、初心者のうちは、やはり機能性や安全性を重視したウェアを選びましょう。

ホールドに頼り、高いところで動きが制約されるボルダリングでは、伸縮性の高い素材を使ったウェアがいいでしょう。硬い素材では体勢を縮めてしまい、動きが制されてしまいます。

また、オーバーサイズのTシャツを好む男性もいますが、それは、動きに余裕を与えるというよりも、かえって邪魔になりかねません。伸縮性と同時に、体にフィットしたサイズ選びはとても重要です。

加えて、ボルダリングでは、速乾性のあるウェアを選ぶこともおすすめです。精神の集中と筋力をともに必要とするボルダリングは、とてもたくさんの汗をかきます。クライミングに集中するためにも、よく汗を吸収する、乾きやすいウェアを着用しましょう。

クライミングパンツ

男性がボルダリングをする時に適したアイテムとして、クライミングパンツがあります。クライミングパンツは、ストレッチ性を持たせ、動きやすくするための工夫が随所に施されているボルダリングにぴったりのパンツです。

おしゃれにボルダリングファッションを着こなしたい人には、テーパードタイプのクライミングパンツがおすすめです。ボルダリングの時だけでなく、街中で着る普段着としても十分におしゃれなデザインのものが、数多く販売されています。

ハイセンスなTシャツやパーカーと合わせることで、よりファッショナブルにボルダリングを楽しめるでしょう。

裾のタイトなジャージ

ボルダリングで着るパンツは、クライミングパンツに限られるわけではありません。自分に合ったサイズのもので安全にクライミングできれば、基本的にその種類は問いません。

ただし、どのようなタイプのパンツを選ぶにしても、裾の長さには気を付けましょう。長すぎればホールドに引っかかってしまいますし、短すぎればくるぶしや足首のケガにつながりかねません。

ジャージをボトムにする男性も多いですが、パンツのタイプとしては問題ありません。その場合、長すぎず裾のタイトなものを選んでください。

レディースでおすすめの服装

多くの日本人女性ボルダラーが世界のトップアスリートとして活躍していることで、ボルダリングは女性にも支持が広がっています。そこで、女性におすすめの服装についても紹介します。

タンクトップとTシャツ

ボルダリングのウェアを選ぶときに、女性が気を付けなければならないのは胸元や裾の開き具合です。

さまざまな姿勢で次のホールドを狙うため、トップスの胸元や裾にゆとりがあり過ぎると、体勢によっては肌が大きく覗いてしまいます。体にフィットした、伸縮性の高いタンクトップなどを着用しましょう。

スポーツ用のブラトップやタイトなタンクトップを身に着ける人もいます。それに抵抗があるという人は、タンクトップの上に、ジャストサイズのTシャツを重ね着するのもおすすめです。

ボルダリングは、神経を集中するスポーツです。安全面には十分配慮されているとはいえ、気のゆるみはケガにつながりかねません。そのため、ボルダリングに適したウェアで、人目を気にすることなくスポーツに集中できるようにしましょう。

短パンにレギンス

素材にもよりますが、日ごろ着ているハーフパンツでも、ボルダリングを十分に楽しめます。また、短パンの下に、スポーツタイプのレギンスを着ることで、よりおしゃれ感を高められるでしょう。

ボルダリングは、ホールドが肘や膝、くるぶしなどに当たることで、擦り傷や打撲などの怪我を負う危険性があります。そのような意味でも、短パンに合わせて、くるぶしまで隠れるレギンスの着用をおすすめします。

7分丈のパンツ

動きやすさ重視なら、やはりクライミングパンツがいいでしょう。その時、丈は、ホールドに引っかかってしまわないように、7分丈がおすすめです。

クライミングパンツには、あまり可愛いものがないと思っている人もいるかもしれませんが、最近はおしゃれなデザインのものも販売されています。

秋や冬におすすめなのは

季節を問わず室内で楽しめるボルダリングですが、秋や冬には寒さ対策が必要です。寒い季節にボルダリングを楽しむためのポイントについて解説します。

インナー

主に秋から冬にかけてのシーズンで寒さを感じるようになったら、ウェアの下に長袖のインナーを着て対策をしましょう。高機能のスポーツインナーが各社から販売されています。

スポーツ専用のインナーは金額的に高いと感じる人は、ファストファッションのブランドにあるような、暖かく伸縮性のあるインナーでも十分です。

羽織りやすい上着

ボルダリングは、プレイしている時間だけでなく、休憩時間や待ち時間もあります。寒い季節は、汗が冷えると体調不良の原因にもなりかねません。プレイ中と待ち時間との体感温度の差に注意を払いましょう。

プレイとそれ以外の時間が頻繁に交互する時もあるので、脱ぎ着がしやすく、簡単に羽織えるアウターを用意すると便利です。ジップアップのフリースやジャージなどが1枚あれば安心でしょう。

寒がりの人はパーカーやダウンベスト

それでも真冬のボルダリングジムは寒いという人は、フリースやジャージに加えて、厚手のパーカーやダウンベストを着ても構いません。

「ジム内で厚いアウターを着るのは場違いなのでは」などと考える必要はありません。体を冷やして体調を崩してしまうよりも、寒がりな人はしっかりと防寒対策をしましょう。

子どもと行くときのポイント

老若男女を問わず楽しめることから、親子でボルダリングをしている人もたくさんいます。子どもと一緒にボルダリングに行くときのポイントをまとめました。

汚れる前提で行く

お子さんがボルダリングをする時に、基本的には、普段着ているTシャツやパンツというスタイルで問題ありません。伸びが良く動きやすいものという点を重視して、選んであげてください。

ただし、汚れてもいいものを着せてあげましょう。滑り止めのチョークなどは、思う以上に衣類を汚してしまうものです。動きが激しい子どもは、その汚れ具合も大人の比ではありません。

また、子どもは大人と比べて汗もかきやすいので、着替え用のシャツを数枚用意しておくようにしましょう。

靴はサイズがないことも

服装には厳密な決まりはありませんが、靴はボルダリング専用のものが必要になります。ボルダリングジムなどでは、レンタルの靴を用意しているところが多くありますので、買わずに借りることもできます。

ただし、サイズがない場合もあるので、その点には注意が必要です。お子さんを連れていく施設が分かっているのであれば、事前に、お子さんに合ったサイズがあるか確認しておくとよいでしょう。

また、靴下は持参するようにしましょう。

ケガに注意し目を離さない

危険防止策が施されているとはいえ、不安定な姿勢で高いところに登るボルダリングに、危険はつきものです。決して、お子さんの動きから目を離さないようにしましょう。

ジムなどには、強い衝撃も吸収するマットが敷かれるなど、さまざまな対策が取られています。それでも、危険はどこにあるか分かりません。お子さんの動き、マットに落ちた時の様子など、常に見守る視線が必要です。

動きやすい服装で楽しもう

競技として真剣に取り組む、シェイプアップのためのエクササイズとして取り入れる、あるいは高齢者が健康維持のために親しむなど、さまざまな目的を持つ人たちによって、ボルダリングは広がりをみせています。

幅広い年齢層の人が楽しめるスポーツですが、小さなホールドを足掛かりとして不安定な体勢で行うため、怪我のリスクが少なからずあることを把握しておきましょう。動きやすい服装で、安全にボルダリングを楽しんでください。

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