テキーラでおすすめしたい銘柄を紹介。お気に入りの一本を見つけよう

2019.06.15

ワイルドで大柄な男達が小さなショットグラスを片手にテーブルを囲み込み、煽るように一気に流し込む。テキーラといえばそんなシーンを思い起こす方が多いかと思います。ですがテキーラにはまだあまり知られていない奥深い一面があります。今回はそんなテキーラの意外な表情を紹介したいと思います。

テキーラとは?

テキーラとはメキシコで作られる蒸留酒の一種で竜舌蘭(リュウゼツラン)という多肉植物を主原料にして作られています。リュウゼツランは現地の言葉で『アガベ』などと呼ばれ、テキーラづくりに欠かせない植物です。

アガベの根元にある『ピニャ』と呼ばれる球茎がテキーラの材料です。ピニャとはスペイン語でパイナップルの意味で、見た目がそっくりであることからこう呼ばれるようになりました。

アガベはシロップが作れるほどの甘みを持った植物です。よく熟成したテキーラの深い自然な甘みはアガベから抽出された甘みなのです。

このピニャを長時間蒸すことで十分に甘みを引き出したあと、搾り出したエキスにアルコール発酵を施したものがテキーラとなるのですが、テキーラと呼ぶためにはいくつもの厳しい基準をクリアーしなければなりません。

  • 材料はメキシコ国内の一部だけで生産される『ブルーアガベ』を51%以上使用する。
  • アルコール度数は35%から55%におさめなければならない。
  • テキーラ村(テキーラの名前の由来の村)と、その周辺で作られたものでなくてはならない。

上記のほかにも、蒸留回数の規定や禁止材料もあります。

この厳しい基準こそが、テキーラが世界中で愛される不動の地位をつくりあげたのです。

テキーラを選ぶときのポイント

一口にテキーラと言っても、その種類は様々です。テキーラ選びに必要な基本情報を紹介します。

その1:テキーラの種類で選ぶ

テキーラには大きくわけてプレミアムテキーラと、ミクストテキーラの二種類があります。主原料のアガベの使用される割合によって、プレミアムかミクストかが決まります。

プレミアムテキーラとは

プレミアムテキーラはアガべ100%の純粋なテキーラです。プレミアムテキーラの基準は1993年に制定されました。あまりのおいしさから北米を中心に世界中に人気が広まり、一時は材料不足に陥るほどでした。

プレミアムテキーラの魅力はなんといっても、純粋な100%アガベで作られた自然な甘みです。この深い甘みと芳醇さを味わうには、『ショットグラスで流し込む』のもよいですが、ワイングラスなどに注いでゆっくりと香りと共に味わいながら飲むのもおすすめです。

ミクストテキーラとは

ミクストテキーラは51%のアガベと副原料を使って作られます。糖類も大量に入っていますので、わかりやすいはっきりとした甘さが特徴的です。フレーバー入りのものも含め幅広い種類があるのもミクストの魅力です。いわゆるショットグラスで飲むテキーラと言えばこのミクストになります。

値段もプレミアムに比べて安くなっていますのではじめてテキーラを飲む方にもおすすめです。

その2:テキーラの熟成期間で選ぶ

テキーラは、熟成期間の長さでブランコ、レポサド、アネホ、エクストラアネホの4種類にわけることができます。

ブランコ(blanco)

ブランコ(blanco)は熟成期間が一番短く、製造後すぐに瓶に詰められたものを言います。熟成前のスッキリとした飲み口とテキーラ本来の風味が味わえます。色が無色透明であることからシルバーとも呼ばれています。値段も安いので気軽に楽しむことができ、カクテルなどによく使われています。

レポサド(reposado)

レポサド(reposado)は最低60日間~一年の間樽の中で寝かせたものを言います。レポサドはブランコと、後述するアネホの中間の熟成時間ということもあって、ブランコのスッキリした味わいと、樽の中で熟し始めたアガベの甘みを両方味わうことができるテキーラです。レポサドは一番一般的なテキーラとして、ストレートからカクテルまで幅広く楽しむことができるオールラウンドさが魅力です。

余談ですが、テキーラを寝かせる樽に、アメリカのウィスキーメーカーで使われていた中古の樽を使っているメーカーもあります。それぞれの工場ごとに、『ジャックダニエル』や『I.W.ハーパー』などの有名ウイスキーの樽をこだわって選んでいて、味の決め手となる重要な要素となるそうです。古いバーボンの香りがほのかにテキーラにも感じられるのはそのせいかもしれません。

アネホ(Anejo)

アネホ(Anejo)は12ヶ月以上またはレポサドよりも長く寝かせたものを言います。長い時間樽の中で熟成させることで、樽のスモーキーな香りがしっかりと付いていて、ウィスキーのような芳醇で深みのある味わいが生まれます。色もしっかりと付いて濃いゴールドのカラーが特徴的です。

アネホまで熟成させると、香りやコクがしっかりと出てきますので、香りを楽しみながら口の中でゆっくりと味わうストレートやロックという飲み方がおすすめです。

エクストラアネホ(Extra Anejo)

エクストラアネホは樽の中で一番長い3年ほど寝かせたものを言います。いわゆる高級テキーラの域に入ってきます。ハリウッドセレブの間で人気と言われているのが、アネホとこのエクストラアネホです。値段も高く、時には数十万もの値がつくこともあります。バニラのようなフレーバーが香る本格的な高級品です。

その3:テキーラのアルコール度数で選ぶ

先述したように、テキーラのアルコール度数は35%から55%と高めではありますが、これはウィスキーと同じ位ですので、イメージしていたよりは低めと感じる方も多いのではないでしょうか?その中でも現在日本で流通されているテキーラは40%前後のものがほとんどです。

ここではアルコール度数40%以外の希少なテキーラのおすすめを紹介します。

アライゴ(ARRAIGO) アルコール度数:35%

テキーラとしては最低度数の、アルコール度数35%のテキーラとなります。蒸留回数を3回にしたことで雑味を減らしながら、飲み易いだけでなくアガベの香りと甘みはしっかりと残っている比較的優しいテキーラです。

  • 商品名:アライゴ レポサド 700ml
  • 価格:3,078
  • 商品ページ

パトロン・ロカ(PATRON ROCA) アルコール度数:45%

昔ながらの製法で丹念に作られた贅沢なテキーラです。ハリウッドセレブの間でも親しまれていると言われるパトロンのロカシリーズです。シルバーらしいスッキリとした風味でありながら、どこか複雑な味わいが感じられるこだわりのテキーラです。

  • 商品名:パトロン・ロカ シルヴァー 750ml
  • 価格:5,838
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タランチュラ100 プラタ(TARANTURA100 PLATA) アルコール度数:50%

  • 商品名:タランチュラ100 プラタ  750ml
  • 価格:3,388
  • 商品ページ

タランチュラと言えばアズールやストロベリーなどのミクストテキーラが有名ですが、プレミアムテキーラも大変人気です。アルコール度数50%のテキーラは種類が少ないため重宝される一本です。

サングレ・デ・ビダ レポサド スカルボトル アルコール度数:55%

テキーラとして認められる最高度数、アルコール度数55%の『サングレ・デ・ビダ レポサド』は、映画『リメンバーミー』のテーマでもあるメキシコの伝統行事「死者の日」にちなんだドクロボトル入りのテキーラです。その見た目の印象とは裏腹な甘いキャラメルフレーバーが人気の一本です。

  • 商品名:サングレ・デ・ビダ レポサド スカルボトル  50ml
  • 価格:1,333
  • 商品ページ

その4:テキーラの味で選ぶ

種類豊富なテキーラを選ぶのに、味や香りで探すのも楽しみが広がります。特徴的なものをいくつか紹介します。

フレーバー系なら『タランチュラ アズール』

シトラス系の香りのフレーバーテキーラです。甘い口当たりで飲み易く、女性にも人気の一本です。

  • 商品名:タランチュラ アズール  750ml
  • 価格:2,248円
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スモーキー系なら『オルメカテキーラ レポサド』

とろりとした自然な優しい甘みの奥から、黒コショウのようなスモーキーな香りが口いっぱいに広がる、大人な一本です。テキーラをゆっくり味わいたい本格派にぜひおすすめしたい銘柄です。

  • 商品名:オルメカ レポサド  750ml
  • 価格: 2,353円
  • 商品ページ

スッキリ系なら『サウザ ブルー』

100%アガベ使用のプレミアムテキーラでありながら、柑橘系のフレッシュな香りが人気のサウザブルー。プレミアムながら低価格で量販店などでお手軽に買えるのもおすすめポイントです。

  • 商品名:サウザ ブルー  750ml
  • 価格: 1,922
  • 商品ページ

芳醇な味わい、バニラ系『エラドゥーラ アネホ』

口に入れた時のなめらかな口当たりと、バニラやキャラメルを思わす芳醇香りが印象的。オーク材の樽で熟成させた上品な味わいが魅力です。

  • 商品名:エラドゥーラ アネホ 700ml
  • 価格: 6,390
  • 商品ページ

テキーラのおすすめの飲み方

次にテキーラのおすすめの飲み方についてみてみましょう。

まずは基本のショットで

塩をひと舐めしてからショットグラスに入ったテキーラを一気に流し込み、カットしたライムを搾りながら口に含む、定番の飲み方です。塩はテキーラの甘みを引き出し、ライムは喉の粘膜を守る働きがあるので、荒々しいようで実は合理的な飲み方です。

気軽に楽しみたいならカクテルで

テキーラベースのカクテルは、テキーラの独特な味わいを感じながらも飲みやすく、とてもポピュラーなカクテルがたくさんあります。

そんな数あるカクテルの中でも特に女性におすすめしたいのが「マルガリータ」です。バーなどに行けば多くの場合おいてありますし、自宅で作るのも簡単。テキーラ、ライムジュース、ホワイトキュラソーを2:1:1の割合で混ぜ合わせるだけで完成します。グラスの淵に塩をまぶすのもポイントなので、これも忘れずに。

渋くロックで

ストレートがきつ過ぎる方には、ロックグラスで氷を溶かしながらゆっくりと楽しむテキーラも魅力的です。意外に思われるかもしれませんが、海外では当たり前に楽しまれている飲み方。氷を溶かしながら、少しずつ変化していく味と香りを楽しめるのもロックの魅力です。

ハマってきたらストレートで

テキーラの本来の味わいを楽しむならやはり、ストレート。レポサド以上の熟成したプレミアムテキーラで、芳醇な香りをゆっくり楽しみましょう。香りの立ちやすいブランデーグラスや、ワイングラスで飲むとよりたのしめます。

チェイサーでたまに舌をリセットすることで長時間優雅な時間を楽しめます。

テキーラのおすすめの銘柄

テキーラのおすすめ銘柄として人気の三大定番メーカーをご紹介します。

クエルボ

200年以上の歴史を持ち、世界ナンバーワンの売り上げを誇る「クエルボ」。スペイン語で『カラス』を意味し、エンブレムにも使用されています。1800年代にアメリカへ事業拡大し、カリフォルニアをきっかけにアメリカ全土で人気が広まり、世界的な成功を収めます。日本でも最も人気の高いブランドとなっています。

クセの少ない味わいと口当たりの良さは、刺激的なテキーラのイメージを完全に覆します。テキーラを知らない初心者の最初の一本としておすすめしたいですね。

ここでは少しお酒に詳しければ知らない人はいない、定番の『クエルボ・エスペシャル ゴールド』をご紹介しますが、クルエボの最上級品プレミアムテキーラ「1800」シリーズも一度は飲んでみたい一本です。

  • 商品名:クエルボ・エスペシャル ゴールド  750ml
  • 価格: 1,791円
  • 商品ページ

サウザ

自家農園で無農薬にこだわって育てたフレッシュなアガベで作った、安定した味で世界中に愛されるブランドです。

サウザはテキーラの名付け親とも言われ、1974年にメキシコ政府にかけあって、原産地呼称制の制定に貢献しました。品質に対しての絶対のこだわりが受け継がれるプライド高いブランドです。先述したプレミアムテキーラはもちろんのこと、定番のシルバーとゴールドも合わせて世界中で飲まれる代表的ブランドです。

  • 商品名:サウザ ゴールド  750ml
  • 価格: 1,625円
  • 商品ページ

パトロン

丹念に7年程かけて育てあげられたアガベの中から、さらに厳選した素材だけを使って作られたプレミアムテキーラは、現在のプレミアムテキーラブームの火付け役と言っても過言ではありません。伝統的な手法をもちいて作られるプレミアムテキーラは、ハリウッドセレブに親しまれる最高級品として名高い一品です。

おすすめはパトロンアネホ。蜂蜜のようにトロっとした口当たりが名だたるセレブ達をも虜にしました。

  • 商品名:パトロン アネホ  750ml
  • 価格: 5,275円
  • 商品ページ

自分好みの飲み方や銘柄を見つけよう

テキーラといえばショットやカクテルで気軽に飲むイメージをお持ちの方も多いと思います。ですが職人が長い年月をかけて作り上げたプレミアムテキーラや、アネホなどの熟成度が高いテキーラを、ゆっくりとロックやストレートで味わってみると、楽しみ方の幅が広がります。

今回おすすめテキーラの銘柄もいくつか紹介しましたが、これはほんのごく一部で、まだまだテキーラの奥深い世界は広がっています。今回のテキーラの選び方を参考にして、お気に入りの一本を探してみてはどうでしょうか?

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