多様化するバーの種類と特徴とは?気を付けたいマナーと楽しみ方のコツ

2019.02.12

昔からバーは、自分の時間を美味しいお酒と知的な会話とともに過ごせる大人の社交場でした。最近では、伝統的なバーが若い層にも見直されている一方で、さまざまな楽しみ方のバーも増えています。マナーや検索サイトもあわせて紹介していきましょう。

バーの語源はアメリカ

バーの語源にはさまざまな説があります。有力な説は、19世紀の西部開拓時代のアメリカで生まれたというものです。

アメリカの酒場で、荒くれ男たちが酒樽から勝手に酒を注ぐのを防ぐために、横木(バー)でさえぎって、それをカウンターにしたことが始まりとされています。

昔の西部劇の映画では、長いバーカウンターの端からバーテンダーが、遠い場所にいるお客めがけてジョッキをすべらせて届けるシーンがよくありました。

最近では、バー以外の呼び方も出てきたり、お店のコンセプトもさまざまなものがあったりします。従来の伝統的なバーとの違いなどを見ていきましょう。

パブやバール、バルとの違い

日本のバーは昔からあるタイプの酒場で、カウンターバーやショットバーとも呼ばれます。

バーテンダーが接客からお酒の提供までおこない、座席はカウンターだけというお店が多く、潤沢なお酒を楽しみつつマスターと談笑する場というイメージです。

アメリカの『バー』は、イタリアでは『バール』、スペインでは『バル』になります。

イタリアのバールはカフェに近く、簡単な食事やエスプレッソ・カプチーノなどの飲みもの、お酒などを提供する立ち飲み形式のお店です。

スペインのバルは、バーとレストランがミックスされたような飲食店になっています。ビール・ワインからコーヒーまで提供され、豊富なおつまみも食べられるのが特徴です。

いわば、昼間はカフェで夜は酒場のようなお店で、日本のバルは、スペインの形式が近いでしょう。

『パブ』は昔ながらのイギリスの酒場で、Public House (パブリック・ハウス)の略です。アメリカではこれもバーと呼びます。

食事はつまみ程度しかない小さいパブも多いですが、最近は作り置きの簡単な料理を出すお店も増えつつあります。

バーも時代とともに多様化している

バーのトレンドは『多様化』のひと言につきます。現代人の趣味嗜好が多様化するにつれての変化なのでしょう。

現在、どれぐらい多くのバーのカテゴリーがあるかをあげてみます。

  • オーセンティックバー:従来の格式を重んじるバー
  • ショットバー:1杯ずつ注文するタイプのバー
  • スタンディングバー:立って飲むスタイルのバー
  • ダイニングバー:フードメニューが充実していて、食事も楽しめるバー
  • ミュージックバー:音楽を楽しむ事が出来るバー
  • アミューズメント系バー:ダーツ・ゲーム等趣味を楽しめるバー
  • お酒の専門店のバー:特定のお酒に特化したバー

このように、ひとくちにバーと言っても、たくさんの種類があります。

お酒や雰囲気を楽しむバーの種類と特徴

横木(バー)で客側と店側を仕切ってカウンターとしたという語源から、横長の対面式のカウンターでお酒をサービスする伝統的なバーがたくさん存在しています。

一方で、時代とともに少しずつ変化しながら、多種多様なバーが登場しているのをご存知でしょうか。バーの種類ごとに、特徴を確認しましょう。

格式を重んじる オーセンティックバー

『オーセンティックバー』は文字通りの、伝統的なスタイルを貫く正統派のバーです。

たとえて言うなら、高級ホテルにあるバーが近いでしょう。格式が高いので、飲むときには大人としての振る舞いが求められます。

本格的なバーカウンターがあって、熟達したバーテンダーが確かな技術でカクテルを作ってくれるのが魅力です。重厚な扉の向こう側に広がる大人の空間であり、紳士淑女の社交の場でもあります。

そもそもオーセンティックバーでは、本物のお酒を嗜むのがメインのため、会話を楽しむことはあくまでオプションのようなものです。

自然に生まれる会話程度なら問題ありませんが、積極的に誰かに話しかけると雰囲気を乱してしまいます。

1杯ずつ注文が基本 ショットバー

ショットバーのショットとは『ワンショット』から来ています。お酒をボトルで出すのではなく、1杯ずつオーダーするスタイルです。

後からまとめて精算するのではなく、オーダーして受け取るときにその都度支払う『キャッシュ・オン・デリバリー』のお店もあります。

気軽に立ち寄れて、サクっと飲んで出ていけるカジュアルなスタイルで、バービギナーの人でも行きやすいでしょう。

専門性が魅力 ワインバーや日本酒バーなど

ウイスキーやカクテルなどは、一般的なバーでも飲めますが、専門店のバーは、特定のお酒に特化しています。

専門性が高く、純粋にお酒を楽しむ場所であるため、扱っているカテゴリーのお酒はかなり潤沢に用意されているのが特徴です。

例えば、日本酒バーなら、日本各地の日本酒を100種類以上取り扱うなどのコアな日本酒ファンにはたまらない品揃えになっています。

ほかにも、ワインバー、焼酎バー、梅酒バー、クラフトビアバーなどお酒の種類の数だけバーがあるようです。

また、バーの多様化だけでなくお酒の多様化にともなって、とことんこだわるバーも増えています。

好きなお酒を徹底的に楽しめるのが魅力であり、めったにお目にかかれない逸品にも出会えるかもしれません。

コンセプトのあるバーの種類と特徴

最近増えている、何かしらこだわりを持ったコンセプトをもとに営業しているバーは、新しい時代のバーの先駆けという見方もできます。

そんなコンセプトのあるバーの種類と特徴を見ていきましょう。

食事も一緒に ダイニングバー

若い人を中心に幅広い客層に利用されているのが『ダイニングバー』です。フードバーと呼ばれることもあります。

お酒だけではなく、フードメニューが充実していて食事も楽しめるので、女子会などにも使われることが多いタイプのバーといえるでしょう。

カジュアルな雰囲気で楽しめるため、団体客から少人数まで利用されており、カジュアルな雰囲気なので、バービギナーが利用するのにも適しています。

従来のバーはお酒を楽しむところです。食事は済ましてから来るのが基本ですが、ダイニングバーなら食事もお酒も同時に楽しめるので、空腹時でも安心して利用できます。

立ち飲みスタイル スタンディングバー

近年増えている立ち飲みスタイルのバーが『スタンディングバー』です。椅子席のあるバーと比較して料金も安く、仕事帰りサクッと1杯という気持ちで気軽に入れます。

皆が立って飲んでいるので、お客さん同士が仲良くなることも多いでしょう。お酒と一緒に、さまざまな人との会話を楽しめるバーとも言えます。

とはいえ、長居をするわけではなく、1〜2杯だけ軽く飲むために立ち寄る利用の仕方が一般的です。お客さん同士も親密になりすぎず、ほどよくゆるくつながっています。

音楽も楽しめる ミュージックバー

『ミュージックバー』はジャズバー・ピアノバーなど特定の音楽を流したり、ビルボード・ブルーノートのように生演奏を聴いたりしながら、お酒や料理を楽しめるバーです。

お客さんのリクエストに合わせて、さまざまなジャンルの音楽を流すバーもあれば、マスターがこだわって選曲するところもあります。

ジャズバー・ロックバー・ピアノバー・レゲエバー・ソウルバーなど多様なので、自分の好きな音楽のバーが選べるのが魅力です。

デジタルな時代だからこそ、生身のミュージシャンの演奏やアナログ盤のレコードが聴けるバーが人気を集めるのでしょう。

最近では、音響にこだわったハイレゾ完備のバーも増えています。

プールバーやマジックバーなどの変わり種も

お客さんの目の前でマジシャンが本物のマジックを披露する、マジックバーなどの変わり種のアエンターテイメント系バーが増えているようです。

バーテンダーがアクロバティックにシェーカーやボトルを操ってカクテルを作る様子を楽しめるフレアバーや、ダーツバー・ゲームバーなどがあります。

また、昔からある、ビリヤードを楽しめるプールバーなど、お酒プラス特定の趣味をみんなで一緒に楽しむタイプもおすすめです。

バーを楽しむためのマナー

バーはある意味大人の社交場です。良識をわきまえた大人たちがお酒と会話を楽しむ場所なので、当然マナーやルールがあります。

ビギナーが知っておきたいマナーを紹介しましょう。

バーに行く最適な時間

バーに行くのに最適な時間はあるのでしょうか?

もちろん、営業時間中ならいつ行っても自由です。また、その時間しか行けない人や多忙の中でなんとか時間をこじ開けて行く人もいます。そういう意味では、いける時間こそが最適な時間です。

しかし、バービギナーにとっては話が別です。これからバーの文化を知って、大人の社交場の仲間入りをしたいビギナーにとっての最適な時間、という観点から話を進めていきましょう。

初めてオーセンティックバーに行く場合は

バービギナーにとって、初めてオーセンティックバーに行く場合には、ぜひ次のような時間に扉をひらきましょう。それはズバリ、そのバーが『開店して間もない時間帯』です。

『金曜日・休日の前日を除く平日』が、なおのことおすすめでしょう。そういうタイミングであれば、一般客も常連客も少ないので、さほど気を使わないで入れます。

しかも、バーテンダーはまだ忙しくないので、初めてのお客さんに対しても、丁寧に対応してくれるでしょう。

その機会に、バーデビューにあたってのさまざまな心配や疑問などをストレートに投げかけてみれば、バーテンダーはきっと快く手解きしてくれるはずです。

かくして、伝統的なバーの深い懐に、一気に入っていけるでしょう。

バーに合った服装で出かけよう

最近はめっきり少なくなりましたが、ホテルバーなどの中には『ドレスコード』が必要なバーがあります。つまり『服装の格の指定』のことです。

場の雰囲気を損なわないために定められたもので、たとえば『スーツとネクタイ着用』『テーラードジャケット着用』というものです。

しかし、オーセンティックバーのように伝統的なバーであっても、特にドレスコードがない場合、よほど店の雰囲気とそぐわない服装でなければ問題ありません。

スウェットや短パンなどは無理としても、たとえば百貨店やショッピングに行っても大丈夫な服装ならOKです。

男性の場合、テーラードジャケットを羽織るスタイルならまず心配ありません。

人数が多い場合のバーの選び方

一般的なバーの座席はカウンターだけです。多くのバーは、10客ほどが座れば満席になる規模になります。

日本のバーは、1人でゆったりと美味しいお酒好を味わい、バーテンダーとのしずかな会話を楽しむ文化が育まれてきました。

オーセンティックバーやホテルバーにはこういう役目を果たしてきた経緯があるので、大人数で楽しむ場と考えるべきではないでしょう。

どうしても大人数で行くバーに場合は、近年増えているおしゃべりを楽しむバーが各種営業しています。

また、趣味を楽しむバーや競技を楽しむバー、料理を楽しむバーなどは、できるだけ大人数で訪れる方が歓迎されます。

バーで気を付けたいNGマナー

バーには特有のNGマナーがいろいろと存在します。すべてはお客さんが心地よく過ごすためのものなので、しっかり覚えておきましょう。

グラスを合わせた乾杯は控えよう

バーでは不用意に大きい物音を立てることがタブーです。

そういう意味で、会話も大声ではしないように心がけます。乾杯のときも居酒屋でやるようにグラスを合わせて音を立てるのはNGです。

実は、もう一つ、グラスを合わせるのはやめておきたい別の意味があります。

バーで使うグラスは、1杯のカクテルを楽しむために、繊細でお洒落に作られていて、厚みもとても薄いものです。乾杯で勢いよくグラスを合わせると、割れたり傷ついたりしかねません。

このようなニつの意味から、グラスを合わせた乾杯は控えましょう。

話し声には注意を払う

前述のように、バーでは基本的に大声を出したり、大きな物音を立てたりする行動は避けなければなりません。なぜそこまで、マナーに厳格なのでしょうか。

バーと居酒屋の、良し悪しではなく『コンセプトの違い』がそのあたりにあるでしょう。バーがただ単に、お酒を飲む場所ならよいのですが、そうではありません。

場の雰囲気や洒落た大人の会話、ゆっくり静かに流れる時間、そういうものを包括した空間を楽しみにバーを愛する人たちがつどうため、心地よいと感じる場所づくりが不可欠なのです。

お酒を飲む量とペースについて

お酒を飲む量には個人差があるので、酔っ払ってしまわない限りその人にとって飲みたい量を飲んで悪いことはありません。酔っ払ってしまうことがダメなのです。

バーに1人で来たのに酔っ払ってしまっても、基本的に介抱してくれる人はいないので、自己責任で飲みましょう。

酔っ払ってしまえば、お店にも他のお客さんにも迷惑をかけてしまうことになるため、大人の社交場どころではなくなります。

バーで1杯目は何をオーダーするべきか

バーにはいろいろな飲み物のメニューがあります。何をオーダーするか悩むのも楽しみの一つと言えるでしょう。

しかし、店に入っての1杯目はあまり迷わずスマートにオーダーしたいものです。さて、どのような飲み物が1杯目にふさわしいでしょうか。

定番は軽くてあっさりしたもの

バーに入っての1杯目は、もしその1杯だけをサクッと飲んで席を立つなら、自分の好きなものを選ぶのがよいでしょう。

そこそこ腰をすえるなら、最初は軽めのものをおすすめします。定番的なジントニックやジンライム、モスコミュールなどのシンプルなカクテルや最近人気のモヒートなどが定番のチョイスです。

スクリュードライバー・マルガリータ・ギムレットなどもよいでしょう。個性的なカクテルや凝ったものが飲みたいとしても、後の楽しみにおいておきます。

ビールでも大丈夫

バーには、普通にビールをおいています。喉が渇いているときなら、遠慮せずビールでも大丈夫です。「居酒屋っぽいかもしれない」などという心配は無用です。

本来、1杯目の飲み物は、その日のスタートとしてアルコールに身体を慣らす意味合いがあるので、アルコール度数の低いビールはその意味からも問題ありません。

そういう考えから、ワインを選ぶのも悪くないでしょう。

バーを検索できるサイトもある

バー探しには、ビギナーならば『バー検索サイトを』を使うとよいでしょう。

Googleからよいバーを探し当てるには、少々テクニックが必要なので、もともと選りすぐりしてあるサイトが間違いないです。

名前や画像、紹介文からよさげだなと感じたら、行ってみてはいかがでしょうか。口コミを検索するまでもないでしょう。気にいるかどうかは人それぞれです。

サントリーが運営 BAR-NAVI

『BAR-NAVI』というサントリーが運営しているバー検索サイトです。キーワードや希望エリア、『現在地』からも探せます。

おすすめバーのピックアップや、テーマがある特集やバー探訪の読み物もあり、いろんな角度でバーの情報をとれます。

BAR-NAVI(バーナビ)-【日本最大級】のバー検索サイト

アサヒのホームページでも検索可能

アサヒのホームページでも、バーの検索ができます。

地域からや『バーのタイプ』(ショットバー・ダイニングバーなどのタイプ)からの検索や『バーの特徴』、つまり『料理が充実』や『カクテルが豊富』などのお店の特徴から検索できるのです。

ほかにも『飲めるお酒』での検索もできます。

おすすめバーガイド|アサヒビール

今夜はバーで自分だけの時間を楽しもう

バーは、マナーや服装の気遣いがあるにせよ大人が1人でふらっと寄って楽しめる、ほかに得がたい大人の社交場です。

それぞれのバーの情報はいろいろ調べられるので、合いそうなバーを探して自分だけの時間を楽しみましょう。

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