テキーラの原料について紹介。サボテンが原料って本当?

2019.02.11

映画などではショットで飲むお酒として、最近ではちょっとおしゃれな大衆Barなどでも定番となりつつあるテキーラですが、いったいテキーラとはどんなお酒なのでしょうか。テキーラは奥が深く、様々な特徴や謂れがあってなかなか面白いですよ。

テキーラとはどんなお酒?

テキーラは、メキシコ発祥の蒸留酒であり、ワイワイとした雰囲気で飲むお酒として日本では知られています。

海外ではゆったりと楽しむ美味しいお酒のひとつとしても受け入れられており、原材料や製法にこだわって作られたテキーラは、プレミアムテキーラとしてお酒好きに高い人気を誇ります。

メキシコで作られる蒸留酒

テキーラは、メキシコ発祥の蒸留酒です。テキーラとして認められるためには条件があり、厳格に管理されています。

メキシコのハリスコ・グアナファート・ナヤリ・ミチョアカン・タマウリパスという5つの州で作られた原料を利用し、テキーラ村とその周辺地域で蒸留されたものでなければテキーラと名前を付けてはいけないのです。

高いアルコール度数を持っている

テキーラの特徴のひとつとして、やはりアルコール度数が高いという印象を持っている人も多いのではないでしょうか。

テキーラのアルコール度数は、一般的に市販で出回っているものであれば、38~40%となっており、数字の印象からするとかなり高いように見えますが、実際は他の蒸留酒と比べるとむしろ低い程度です。

よく比べられるウィスキーは40~60%、ジンであれば40~50%といったところなので、しっかりと気を付けて飲んでいけば、実は飲みやすいお酒でもあります。

テキーラの原料とは

テキーラの原料はサボテンと勘違いしている人も多いかもしれませんが、実はアロエに似た多肉植物であるリュウゼツランです。このリュウゼツランとはいったいどんなものなのでしょうか。どのようにお酒に変わっていくのでしょうか。

テキーラの原料はリュウゼツラン

テキーラの原料はリュウゼツランと呼ばれている多肉植物であり、また「アガベ」「アガヴェ」などとも呼ばれています。

放射状に延びた葉が特徴的な見た目をしていて、他の品種との交配を避けるために厳密な生産管理がなされており、株分けで増やしています。

60年に一度花を咲かせるとも言われており、またお酒の原料として利用できるようになるまでには5年以上、中には10年以上もかけてじっくり育てているところもあるほどです。

リュウゼツランの球茎がテキーラに使われる

テキーラの原料であるリュウゼツランですが、原料として使われる部分は、根の部分です。この部分を『ビニャ』と呼び、長いショベルのようなものを利用して、掘り起こしていきます。

この掘り起こしの技術を持った人を『ヒマドール』と呼び、熟練した暇ドールは1株を1分足らずでどんどん掘り起こしてしまいます。

リュウゼツランが育つには長い時間がかかる

リュウゼツランは多肉植物であり、育ちが遅いことでも知られています。テキーラとして利用できるようになるまで、最低でも5~6年程度の歳月を必要としているのです。

また、育てる時間が長ければ長いほど、ビニャは甘くなる傾向があるため、10年以上栽培して大きくなったリュウゼツランを利用したテキーラは、高級品としても知られています。

プレミアムテキーラになる条件とは

テキーラを調べていくと、プレミアムテキーラというものが出てきますが、これは普通のテキーラとはどんな違いがあるのでしょうか。

プレミアムテキーラは雑味がなく飲みやすい

テキーラを初めて飲んだ人の中には、ちょっときつい香りがする、舌触りやのど越しが強烈といった印象を受けるかもしれません。そのような経験をお持ちの方は、もしかしたらプレミアムテキーラではないものを飲んだのかもしれません。

プレミアムテキーラには独特の甘みがあり、雑味はほとんどありません。初心者にも比較的飲みやすいテキーラだといえるでしょう。

リュウゼツラン100%がプレミアムテキーラ

プレミアムテキーラとそうでないテキーラの大きな違いは、原料にリュウゼツラン以外が入っているかどうかです。プレミアムテキーラは100%リュウゼツランを使用しており、そのため、リュウゼツラン自体の味や香りだけで出来ています。

また、プレミアムテキーラは、プレミアムでないものと区別するために「100% de Agave」と記載があり、消費者でもわかるようになっています。

通常はトウモロコシなどが使用されている

それでは、プレミアムテキーラでないテキーラには何が含まれているのでしょうか。リュウゼツラン以外のものが含まれているテキーラはミクストテキーラと呼ばれており、一般的にテキーラショットやカクテルのためのお酒として認識されています。

原材料費で51%以上のリュウゼツランが使用されていれば、トウモロコシやサトウキビ、糖蜜などを混ぜて作ってもテキーラと呼ばれるお酒が出来上がります。

ミクストテキーラはリュウゼツラン以外の原料を使っている分、味わいや香りのバリエーションも豊富ですが、中にはそうした独特の香りが苦手という人もいるかもしれません。初めて飲むのはプレミアムテキーラがおすすめです。

テキーラの中に入っている虫について

テキーラの中に虫が入っている場合もあります。これは生産上の間違いやミスなどではなく、そういう製品として流通しているのです。どうして虫が入っているのでしょうか。普通のテキーラとは違いがあるのでしょうか。

虫が入っているお酒はメスカルというもの

芋虫の入ったお酒は、テキーラの仲間ともいえるお酒で、メスカルという名前のものです。メスカルは、リュウゼツランを使っている点などは一緒ですが、製法や産地に違いがあります。

テキーラとの違いは産地や原料

テキーラの場合、原料となるリュウゼツランは、中でも「Blue Agave」と呼ばれる1種類のリュウゼツラン以外を使用してはいけません。一方メスカルは、30種類以上のリュウゼツランを混合して作ってもよいとされています。

生産様式や生産工程は、テキーラは工業的で現代的な製法を用い蒸し上げて作りますが、メスカルは伝統的な製法を守り焼き上げて作ることになっています。

また、フレーバーにもかなりの違いがあります。テキーラはクリアでのど越しさわやかな一方、メスカルは様々なリュウゼツランを使用するため、多様なフレーバーが混じりあい、風味の強い味わいが生み出されるのです。

ビールで例えるならば、「アサヒやキリンなどのすっきりしたビール=テキーラ」、「その土地独特の製法を守り作られた地ビール=メスカル」といった違いといえるかもしれません。

虫が入っているのは品質保証のため

しかし、どうしてメスカルには芋虫が入っているのでしょうか。これは、古い時代にメスカルのアルコール度数を証明するために行われていた名残が今も残ってるとのことです。

昔はお酒に水を加えて笠を増してボトルに詰めていた関係で、この水の部分と虫の部分が混ざると虫が腐ったりカビが映えたりしてしまいます。一方で、綺麗にアルコールを作りそのままボトルに詰めておけば、この虫はずっと腐らずにボトルに残り続けるのです。

また、メキシコでは昆虫食文化がかなり根強くあるため、ボトルの中に虫が入っていても別段商売的には問題になりません。問題になるよりも、むしろお酒に使った虫が非常においしいとして、愛好家は進んでこの虫を食べてしまうこともあるそうです。

みんなが知らないテキーラの知識

日本でも受け入れられつつあるテキーラですが、調べてみると知らないことがたくさんあったという人が多いのではないでしょうか。

メキシコ原産のテキーラは、独自の手法で作られたお酒ということで、その土地の文化や考え方、風土に影響を受けているお酒です。テキーラの作り方などを知れば、お酒の席でひとつ話のネタが増えること請け合いですよ。

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