初心者向けドライフラワーの作り方。失敗しないシンプルな自然乾燥法

2019.02.07

花や草花を乾燥させ、きれいな状態を長期間保てる『ドライフラワー』は、生の花とはまた違った良さがあり人気です。初心者でもチャレンジしやすい作り方や、適した草花の種類、より長く保存するコツなどについて紹介します。

ドライフラワーとは

ドライフラワーは、花や葉・木の実などを、元気に生きたままの状態から、水分を完全に除去し、乾燥させて作られた装飾物でれす。

生け花の場合、水をやらなければ枯れてしまいますが、そのような方法ではなく、正しいやり方で水分を抜いていきます。そのため、美しさをキープしながら保てるのが魅力です。

17世紀以降の北部ヨーロッパ作られはじめ、フラワー・アレンジメントが流行しはじめたイギリスのビクトリア王朝時代に、特に盛んに広まりました。

日本では、昭和の時期にドライフラワーという言葉が定着しましたが、それ以前にも生花が咲くことが難しい冬などに、草花を乾燥させ飾る風習はあったようです。

現代においても水分が抜けた後のレトロ感が漂う風合いは、女性のみならず男性の部屋にも違和感がなく、性別問わず楽しめます。

長く楽しめるが寿命はある

ドライフラワーは、水分が抜けて乾燥している状態のため、寿命がないと思っている人もいるかもしれません。

しかし、生花と比べるとかなり長持ちはするものの、きれいに保てる目安は早くて2~3カ月、長く持っても1~2年と言われています。

ただし、どのような花や葉を使用するのか、また管理の方法などにより寿命は違ってきます。

簡単吊るすだけ、ドライフラワーの作り方

作り方には、いくつかの方法があります。その中でも初心者におすすめなのが、『ハンギング法(自然乾燥法)』です。これは、草花を逆さに吊るすだけのシンプルな方法です。

ポイントは三つあり、これらをおさえておけば簡単にドライフラワーが作れます。

直射日光を避け、風通しの良い場所を探す

ハンギング法をする上で重要となるのが、『直接日光が当たらないこと』と『風通しの良い場所・草花が乾燥しやすい場所に吊るす』と言うことです。

直接日差しを当てたほうが早く乾燥してくれそうなイメージはありますが、せっかくの花材の色がきれいにでず、反対に色あせの原因になるので注意しましょう。

また、閉め切った部屋など、乾燥に時間がかかるような風通しの悪い場所に置いておくことも厳禁です。これでは、花や草の水分が十分に抜けません。

ドライフラワーは、乾燥させていくと時間が経つごとに元の色より黒くなったり、茶色くなったりすることもあるので、できるだけ早く仕上げるようにすることがポイントです。

少しでも乾燥にかかる時間を短縮するために、扇風機や浴室乾燥機などを使うのも良いでしょう。

花が重ならないように逆さに吊るす

ドライフラワーと聞くと、数本の花を束にして輪ゴムで縛ってから吊るすイメージがあるかもしれません。しかし、乾燥をより早くしたい場合は、束よりも一輪ずつ分けて吊るしましょう。

ハンギング法はとてもシンプルな作り方ですが、自然にまかせて乾燥させるため、完成までにけっこう時間がかかります。

なるべく時短にするためには、余分な葉を取り除き、吊るした花同士の花びらが重ならないようずらして吊るすことです。

また、活けていた花を使う場合は、水に浸かっている部分をあらかじめ切り落としておきます。一手間かけるだけで水分を含む範囲が小さくなり、乾燥時間も短くて済みます。

1~2週間しっかり乾燥させる

先に説明したように、ドライフラワーをきれいに作るには、花材をしっかり乾燥させて水分を完全に抜くことが重要です。出来上がるまでには、1~2週間は時間がかかると考えておきましょう。

紹介したハンギング法以外にも、いくつかの作り方があります。どの方法で作るにしても、共通しているのは『新鮮な状態の素材を使う』ということです。

せっかく美しい花なのだから、咲きほこる状態を十分に楽しんだ後にドライフラワーにしたいと思うかもしれません。しかし、咲ききる前に作り始めた方が仕上がりはきれいになります。

ドライフラワーに向いている花

ドライフラワー作りには、適している花や葉があります。どのような草花でも作れるというものではありません。

作るなら、花の水分が少ないものを使用しましょう。また、花の香りが強いものもおすすめです。ドライフラワーにした後でも香りが残り、楽しめるでしょう。

それでは、ドライフラワー作りに適していて、初心者にも扱いやすい花を五つ紹介します。

バラ

ドライフラワーで良く目にする『バラ』は、出来上がった後もその見た目と香りの華やかさを楽しむことができ、頻繁に使われる花です。入手しやすい点も人気の秘密でしょう。

バラにトゲはつきものですが、乾燥させる前に取っておきましょう。処理をしておかないと、乾燥した後は硬くなってケガをする危険性があります。

きれいに作るポイントは、咲ききる前、つぼみが開き始めたら作業に入ることです。花が開ききってから乾燥させると、せっかくのきれいな色が出ずに終わってしまうことがあるので注意しましょう。

また、バラは水分が抜けるとかなり色が変化します。乾燥後は元の花の色よりも濃く黒ずんで見えるので、完成形をイメージして花選びをすると良いでしょう。

スターチス

『スターチス』別名リモニウムは、カサカサとした感触で、元々水分が少ない花です。その質感から、特にドライフラワーに向いていると言われています。

乾燥するまでの時間も短く済み、完成後の色も生花の時と大きく変わりません。花の色の種類も豊富なので、色々な組み合わせでアレンジを楽しめるでしょう。

千日紅

『千日紅(せんにちこう)』もスターチス同様、生花の時からカサカサとした触感で、乾燥させやすい花です。出来上がった後も、花の色に大きな変化はありません。

花の形状は、コロンと丸い形をしており、紫紅・オレンジ・ピンク・白など色の種類も豊富です。

出来上がったドライフラワーは、リースやハーバリウムにも取り入れやすく、花材を使った手作り品を作る上で欠かせない存在と言えます。

ユーカリ

『ユーカリ』は花ではなく葉です。シルバーグリーンの色をしたハーブの一種で、爽やかな香りも楽しめます。

ユーカリの葉には抗菌作用や防腐効果もあると言われており、乾燥させドライフラワーにした後でも、その効果は続くので機能性の面でもおすすめです。

ただし、扱いやすいとは言え、新芽が出始めた状態で作業に入るのは避けましょう。葉の先端が黒くなってしまう可能性があり、せっかくの美しい色が台無しになってしまいます。

ラベンダー

その香りが人気で色々な商品に使われている『ラベンダー』は、ドライフラワーにも適した花です。乾燥させた後でも良い香りが残り、癒し効果をもたらしてくれます。ポプリにして部屋に置いておくのも良いでしょう。

ラベンダーの種類にはいくつかありますが、香りの強いイングリッシュラベンダー(真正ラベンダー)が、ドライフラワーには特におすすめです。

ドライフラワーを長持ちさせるコツ

上手く完成しても、それで終わりではありません。保存状態によっては、せっかく作ったのにすぐに傷んでしまったということもあるわけです。

そうならないために、なるべく長く持たせるためのコツを二つ紹介します。

湿度が高い部屋には飾らない

ドライフラワーを保存するにあたり、最も避けたいものが『湿度』です。

湿気が多い場所では、ドライフラワーが水分を取り込んでしまうため柔らかくなり、形の崩れやカビが発生する原因になります。

また、梅雨や夏の季節は、湿度の高さから乾燥するまでに時間がかかり、作り始めるには避けた方が良い季節です。飾る部屋はもちろんのこと、作業に入る時の湿度にも注意しましょう。

埃はこまめに払う

ドライフラワーは、飾っているうちに埃もたまりやすくなります。カビの発生を引き起こし、早く傷める原因となるため、こまめに取りはらうようにしましょう。

埃と湿気が一緒に固まってしまった場合は、花びらや葉に付着して取ることが難しく、かなり厄介になります。

埃から守るために、ビンに入れて保存する人もいますが、湿気がこもるためシリカゲルなどの乾燥剤も一緒に入れると良いでしょう。

ドライフラワー作りを楽しもう

ドライフラワーを作るなら、初心者の場合は、まずは『ハンギング法』から始めてみましょう。束ねて逆さ状態で吊るすだけで、自然と水分が抜けてくれるので誰でも失敗することなくできます。

きれいに作るには、適した花や草を選び、直射日光と風通しの良さに注意して十分に乾燥させることです。

また、カビの原因となる湿度の高い場所に飾るのを避け、埃をこまめに取りはらうことでより長持ちさせることができます。

記念日などにもらった生花を長く楽しみたい時には、ドライフラワー作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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