カレースプーンを水に浸けるのはなぜ?みんな知らない意外な理由

2019.02.06

カレースプーンがコップに入った状態で提供されるのを見たことがありますか。なぜこのようにスプーンを水に浸けるのでしょうか。その独特の理由や、さまざまなカレーの食べ方を紹介します。ルーとライスが別々のときや、ビジネスシーンで役立つマナーをチェックして参考にしてみてください。

紳士的なカレーライスの食べ方

普段食べるときには、食べたいようにがっつりと食べてしまいがちなカレーライスには、基本的な『食べ方』があるのをご存知でしょうか。ビジネスシーンでも覚えておきたい『カレーライス』の食べ方についてチェックしていきましょう。

ライスからルーの方に向かって食べていく

まず、基本的なカレーライスの食べ方として覚えておきたいのが『ライスからルーに向かって食べる』ということです。

ルーをライスに寄せてしまうと、お皿がルーでどんどんと汚れてしまいます。できるだけお皿を汚さないで食べるのがカレーの正しい食べ方と言えるのです。そこで、ライスをルーに寄せて食べていきます。

最初に食べるのはライスとルーの境目の部分から食べていきます。そこからはライスを寄せて境目を作ったら食べて、ということを繰り返すとお皿をあまり汚さないで食べられるのです。

ライスとルーの配分を考えて食べる

カレーポットなどがあるときには、ライスとルーの配分に気をつけて食べていきましょう。ライスだけ残ってしまうと食べにくくなってしまうので、カレーとご飯の配分を確認しながら食べるというのを意識しておきます。

ビジネスシーンでは、ルーとライスの配分をしっかりとチェックしながら食べることで、『要領が良い』という印象を与えることもできます。ルーとライスの配分に気をつけて食べていれば、最後までカレーライスの美味しさを口いっぱいに楽しめるので『美味しく食べるためにも大切なポイント』です。

無理にかき集めて音を立てるのはNG

カトラリー(食器やスプーンなど)で無理にカレーライスをかき集めて音を立てないようにするのも覚えておきたいマナーの1つです。確かに、器を綺麗にすることはとても大切ですが、ビジネスシーンであっても『マナー』としてはよくありません。

最初から綺麗に食べるようにしておき、できる限り音をたてないで済むようにしておくのがベターです。

ライスとルーが別々の欧風カレーの食べ方

次に覚えておきたいのがライスとカレーポットで提供される欧風カレーの食べ方です。はじめから盛られているカレーライスと違ってちょっと勝手が違うのでチェックしておきましょう。

はじめはスプーンで少しずつルーをかける

はじめに一気にカレーをかけてしまうと、お皿を必要以上に汚してしまうので『2〜3回に分けて』かけるようにするのがおすすめと言われています。

これは、かけるたびに香りを楽しめるからで、スプーンを使って少しずつルーをかけていくようにするとより香りが楽しめます。半分以下になるとカレーポットのルーは冷めやすいので、最後は『一気にかけて食べる』ようにしてみましょう。

ジャガイモが出てきた場合、どう食べる?

カレーを注文するとジャガイモが出てくることもあります。どのように食べたら良いのか悩んでしまいますが『そのまま食べても、カレーに入れても』問題ありません。

そのまま食べる場合には、じゃがバターとしてそのものの味を楽しむようにします。半分に切ったら、間にバターを入れて食べるだけでOKです。

カレーと一緒に食べるときには、カレー皿の空いているところでジャガイモをよく潰して、上から残りのルーをかけて食べていきます。カレーが辛いときにも、ジャガイモを入れることでマイルドになるのでおすすめです。

店舗にもよりますが、残ってしまったジャガイモはお持ち帰りすることができるので、どうしても食べきれないときには店員さんにお願いしてみましょう。

スプーンを水に浸ける人がいるのはなぜか

スプーンを水に浸ける人がいるのはなぜでしょうか。これはむかし放送されていたCMが関係しています。懐かしいと感じる人もいる『スプーンを水に浸ける』行為の真相をチェックしてみましょう。

今ではあまり見かけない懐かしい光景

スプーンを水に浸けるということをしている人は、現代ではあまり見かけません。今ではほとんど見かけることのない光景ですが、1980年代ごろまではレストランなどでも、カレーのときには『スプーンを水に入ったコップに浸けて』出していたことがあったようです。

調べてみると、お茶事のときに箸の先をあらかじめ濡らして出すということがあります。しかし、『スプーン』ではこのような方法はどこにも明記されていないのです。現在でもはっきりとした理由はわかっていませんが、もっとも有力なのが『CMの影響』と言われています。

これは、1960年ころに大好評となった『グリコワンタッチカレー』のCMが影響を与えたものではないかと言われているのです。

CMで水にスプーンを浸けるシーンがあった

ワンタッチカレーのCMでは、スプーンを水に浸けてからカレーを食べる姿が放送されたことで『カレーのときにはスプーンをコップの水に浸ける』という印象が広まったのです。

実際のCMを確認してみましょう。

グリコ ワンタッチカレー(動画)

動画の『0:39』あたりの所で、スプーンをコップの水に浸けるシーンが見られます。

このことから、レストランでもちらほらスプーンをコップの水に浸けて出すなどのサービスが行われていました。今ではほとんど見かけることがありませんが、もしスプーンが水に入って提供される店に出くわしたら、それはそのお店が伝統を大事にし昔から変わらない味を提供しているという証拠かもしれません。

グリコのワンタッチカレーとは

当時、包丁で削って大きさを変えて使うカレールウが主流だったころに『ブロック状でそのまま鍋に入れて使えるルウ』として注目を集めたのが、グリコの『ワンタッチカレー』です。

当時のカレールウとしては、画期的で大人気商品となりました。現在では、復刻版としてネット通販などで購入できるので、懐かしさを感じながらまた『あの味』を楽しむことができます。

ちなみに懐石料理では箸の先を濡らすことも

『懐石料理』などでは箸の先を濡らして提供するという方法を行っているところがあります。杉の木で作られていた箸が使われていた時代に、杉の木の香りが引き立つことから『箸の先を濡らして』提供されていました。

今でも、懐石料理を食べにいくと『箸の先を濡らして』提供しているお店もあります。このような箸の考え方にも似たものが『スプーン』でも行われていたのではないでしょうか。

カレーライスはさまざまな食べ方があって面白い

ここまで、カレーの食べ方やスプーンを水に浸ける理由をご紹介してきました。最後に、カレーライスの魅力とも言える『食べ方』をチェックしてみましょう。地域でも差があるさまざまな食べ方を紹介します。

卵のトッピングの仕方の違い

作られている地域の違いでカレーは『トッピング』にも工夫が凝らされていることがわかっています。卵という点で見てみると、北海道は『目玉焼き』、大阪は『生卵』といった違いがあるのです。

場所によってはゆで卵を乗せて食べるという地域もあり、トッピングの違いを楽しめるのもカレーの魅力と言えます。あまり試したことがない人は1度試してみてはいかがでしょうか。

フォークで食べる金沢カレー

また、カレーの違いはトッピングだけではなく『食べ方』でも見つけることができます。カレーを盛って出すところや、カレーポットに分けるという違いがあるほか、『スプーンではなくフォーク』で食べるというところもあるのです。

中でも、フォークで食べるカレーの代名詞と言えるのが『金沢カレー』です。

ステンレスのお皿を使い、フォークで食べるという特徴的な金沢カレーは『ライスが見えないように』カツやキャベツでボリュームたっぷりに盛り付けられています。思ったよりも具材が少なく『とろみが強め』で作られているのも他のカレーとの違いです。

また違った味わい深い風味を楽しむことができる金沢カレーを存分に楽しむためにも、カレーのとろみが強く、付け合せのキャベツやカツを食べやすいようにフォークが使われているのです。

日本人の食事の仕方は奥が深い

日本人の食事の仕方は、マナーから作法だけではなく『使う道具や工夫』にもさまざまな配慮が行われていて奥が深いものです。カレーの食べ方やトッピングの工夫にも目を向けながら、カレーの深い味わいを楽しんでみましょう。

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