釣り用クーラーボックスの使い方は?鮮度を保って持ち帰る方法

2019.02.04

鮮度を保ったまま、釣った魚を持ち帰られるかどうかは、クーラーボックスの使い方によって大きく変わります。クーラーボックスの正しい使い方や、魚のサイズ別の正しい持ち帰り手順を知り、新鮮な魚が持つ本来のおいしさを堪能しましょう。

クーラーボックスを使うポイント

クーラーボックスを利用するにあたり、正しい使い方についてしっかり学んだという人は少ないのではないでしょうか。

なんとなくでも気軽に使えてしまうものだからこそ、あらためて正しい使い方をマスターしてみると、その優れた性能に気付くかもしれません。

まずは、クーラーボックスの基本の使い方からチェックしていきましょう。

氷や保冷剤、凍ったペットボトルで冷やす

クーラーボックスとは、断熱材を張った携帯用バッグのことを指します。クーラーボックスそのものに冷却機能はないため、実質『保温箱』と考えて良いでしょう。

クーラーボックスを保冷の目的で使う場合、内部になんらかの冷熱源を入れる必要があります。一般的に使用される冷熱源には、用意するのが簡単な『保冷剤』『ビニールに入れた氷』『ペットボトルの水を凍らせたもの』などがあげられます。

これらをクーラーボックス内に入れて冷蔵庫のような環境を作り、釣った魚の鮮度を保つのです。

直接魚に氷をあてない

クーラーボックスを利用する際の注意点として、『直接魚に氷をあてない』ことをしっかりと覚えておきましょう。

というのは、海の魚には、淡水に触れると傷んでしまうという特性があるからです。これは、浸透圧の作用によって魚が水を吸い込んでしまうことが原因です。

溶けた氷の影響を受けないようにするため、溶けても水分の出ない冷熱源を選びましょう。魚自体をビニールに入れたり、新聞紙で包んだりするのも有効です。

小魚を持ち帰る手順

釣った魚の鮮度を保ち、おいしく食べられる状態で持ち帰るには、釣ったその場で締めるのが1番です。

ここでは、小魚を持ち帰る際の具体的な手順について紹介していきましょう。

小魚は海水による氷締めがベスト

小アジ・小サバ・キスなどのおよそ25~30cm未満の魚を締めるには、『氷締め』がおすすめです。

氷締めとは、『潮氷』と呼ばれるたっぷりと氷の入った海水に魚を入れることで魚を絶命させる方法です。この締め方であれば、血抜きなどの手間も必要ありません。初心者でも挑戦しやすい方法と言えるでしょう。

釣り場での潮氷の作り方

潮氷を作るのに必要な素材・道具は以下の4つです。

  • クーラーボックス
  • 海水
  • バケツ(海水を汲めるものならOK)

手順はとても簡単で、氷を入れたクーラーボックスに、バケツで汲んだ海水を注ぎ入れたら完成です。

なお、このとき使う氷は、板氷のような大きめサイズのものを選ぶのがおすすめです。小さい氷にくらべ解けにくいため、長時間釣りを楽しめるでしょう。

帰りは水を抜いて氷で保冷

氷締めで使ったクーラーボックスは、海水でとても重いため、帰宅前に水分を抜かなくてはなりません。

このとき、保冷効果を保つため、氷はクーラーボックス内に残したままにします。氷焼けや浸透圧などの影響で魚が傷むのを防ぐため、ビニール袋やタオル、新聞紙などで魚を保護するのを忘れないようにしましょう。

中型魚以上を持ち帰る手順

中型以上のサイズの魚を持ち帰る場合、小型魚とは違った手順が必要です。ここでくわしく見ていきましょう。

中型魚は血抜き締めがおすすめ

25~30cmを超える中型以上の魚に対しては、活き締めにしたのち、体内の血液を抜く『血抜き締め』が一般的です。

締めたあとに血抜きの工程を加えることによって、魚の傷みを防いで鮮度を保つとともに、食べたときの血生臭さを軽減できます。

また、とくに白身魚の場合、血抜きの有無は、刺身にした場合の見た目の美しさにも大きく影響します。人に提供する目的での釣りならば、血抜きはぜひおこなっておきたい作業と言えるでしょう。

釣った魚を締める方法

釣った魚を締めるポイントは、魚が抵抗や苦しむ間もないほどに、素早くおこなうことです。

はじめに、魚のエラの横と尾の付け根部分にある延髄にフィッシングナイフなどを差し入れ、延髄を切断します。足の早い青魚の場合、このとき一緒にエラを取り除くと、より生臭さを抑えられます。

つぎに、あらかじめ海水を汲んでおいたバケツの中に、締めた魚を入れて血抜きをしましょう。しっかりと血が抜けたら、クーラーボックスで保管します。

持ち帰りは新聞紙などで包む

血抜き締めをした魚を持ち帰る際も、小型魚と同様に、直接氷にあたることのないよう配慮しなければなりません。可能であれば、1尾ずつ新聞紙やタオル、ビニール袋などに包んでおくと安心です。

また、移動に必要な時間を計算し、クーラーボックス内の冷熱源の量を調整しておきましょう。とくに暑い時期の場合には、やや余裕を持った調整がおすすめです。

なお、冷気は下方へと流れるため、魚の上に氷を置くのが基本です。手間暇かけて手にした魚を最後の最後でダメにしてしまうことのないように、最後まで気を抜かず、細心の注意を払いましょう。

クーラーボックスを使いこなそう

釣りでクーラーボックスを使う場合、「氷と魚を一緒に入れておけば良い」と考えている人は少なくないはずです。

しかし、クーラーボックスを正しく使えるかどうかは、魚の鮮度や味を大きく左右する重大なポイントです。

また、魚の保管以外にも、クーラーボックスには、魚を締める道具としての役割もあります。クーラーボックスを使った氷締めを覚えることで、小型魚を締める手間がグッと省けることでしょう。

クーラーボックスの使い方についての知識を深め、より一層便利で快適な釣りを楽しみましょう。

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