スーツの形や柄の種類を紹介。それぞれの特徴と着用シーンは?

2019.02.03

スーツの形や柄の種類によって、相手に与える印象が大きく変わります。TPOに合わせてスーツを選ぶためにも知っておきたいスーツの種類からそれぞれの特徴を紹介します。シーンに合わせて行うスーツ選びの参考にしてみてください。

主なスーツの種類

ビジネスシーンからプライベートまでシーンに合わせたスーツの着こなしをするためにも知っておきたいのがスーツの種類です。まずは、スーツにどのような種類があるのかをチェックしておきましょう。

シングルとダブル

最初に、シングルスーツとダブルスーツでは『ボタンの付き方』で違いがあります。

シングルスーツは、ビジネススーツの定番としても知られているもので『ボタンの並びが1列』のものです。

ダブルスーツは『ボタンの並びが2列』のもので、ボタンの数が4〜6つと(カジュアルスーツにはそれ以上もあり)バリエーションが豊富なスーツです。ボタンの留め方によって着こなしを変えることができるほか、スーツならではの重厚感もあるため人気があります。

若い年齢層からも人気のシングルスーツにこだわらず、フォーマルな印象を与えてくれるダブルスーツを着こなすなど個性を出せるポイントとしても知られています。

ツーピースとスリーピース

次に知っておきたいのがツーピースとスリーピースの違いです。

ツーピースはジャケットとスラックスで構成されるスーツのことで、スリーピース(3つ揃えとも呼ばれる)はジャケット・スラックスにベストを加えたスーツです。ツーピースもスリーピースもベストを含めて共地(同じ種類の生地)が原則と言われています。

ツーピースはシンプルな着こなしで人気があり、スーツが初めてという人でも着こなしがしやすく人気があります。一方、スリーピースはフォーマルな印象と『ジャケットを脱いだときのカジュアルさ』を演出できます。

時期によって合わせやすいスリーピースは、大人の男性からも好まれ『着こなし』にも大きく印象が変わります。シングル・ダブル、ツーピース・スリーピースからスーツを選んでシーンに合わせて着こなしていきましょう。

国別スーツのオシャレな特徴

スーツの違いと一緒に知っておきたいのが国別スーツのオシャレな特徴です。それぞれの特徴があるからこそ演出できる装いは、個性を出すのにぴったりなので是非覚えておきましょう。

ラインが綺麗なイタリア

スーツ大国として知られるイタリアでは、北イタリアと南イタリアでスーツ生地の質感が違うなどの異なった特徴があります。

ミラノを中心とする北イタリアでは、クセのあまりないスタンダードなスーツが主流ですが、南イタリアでは『職人の技術が織り込まれた個性あふれるスーツ』が主流です。どちらも軽い着心地で人気があります。

どちらのタイプもラインがとても綺麗で、かっちりとした着こなしよりも『適度にラフさ』を出して軽やかな着こなしをするのがおすすめです。

重厚感のあるイギリス

正統派とも言えるほど重厚感とかっちりとしたラインが人気なのがイギリス(ブリティッシュ)スタイルです。保守的で変化が少ないと言われていますが、くすんだ色と重厚な素材で作られたイギリスならではのスーツは昔も今も人気を集めています。

分厚く、ごわつく感じがある生地もありますが『糸がみっちり織り込まれている』ので生地にコシがありしっかりとしたラインを作ることができます。イギリス風の特徴であるベルトレスパンツなどもあり、若い世代から大人の男性までおすすめです。

リラックス感のあるアメリカ

一方、イギリスのようにかっちりとした感じではなく、リラックス感のあるアメリカのスーツも見逃せません。アメリカが創り上げてきた歴史の中で生まれた『誰にでも似合うスーツ』は、サックスーツと呼ばれるモデルとして販売され着こなしのしやすいスーツです。

アメリカのスーツは、ステッチをミシンで一気に縫い上げて作られているなど効率化が行われています。このことから、ドレス向きよりもカジュアル向きとも言われています。

アメリカのスーツは『お腹の大きな人でも着られるユニバーサルデザイン』を目指して作られているので、体型に関係なくリラックスして着られるのもメリットです。

このように、国によってスーツにも種類があるので自身の嗜好に合った国のスーツを探すのもまた楽しみの1つなのです。

パンツの形にも種類がある

上着だけではなく、パンツの形にも種類があります。印象が変わってくるポイントにもなっているのでしっかりと覚えておきましょう。

タックとは

まず、タックとはパンツの前身にある生地を畳んだヒダの部分のことです。タックがないものをノータック、タックが1本のものをワンタック(1タック)という呼び方をします。

パンツでは、このタックの有無でも大きく印象が変わってきます。

タックの有無による印象の違い

ノータックのものは裾幅が細くなる特徴があり、スーツやジャケットスタイルに対応できるほか『カジュアルな印象』を与えることができます。

一方、ワンタックでは左右に1本ずつタックが入ることでクラシカルさを演出しつつもカジュアルな印象を与えてくれます。ノータックのものよりも裾が太くなる傾向があるので、上下のバランスを考えて選ぶのがおすすめです。

最後に、タックが左右に2本入っているツータックでは、より裾が太くなりますが『大柄の人』に似合うパンツです。

タックの数でも与える印象や裾の幅なども変わってくるので『タックの特徴を踏まえて』パンツを選んでいきましょう。

スーツを選ぶポイント

スーツの種類やパンツの種類を覚えたら、次に押さえておきたいのがスーツを選ぶポイントです。適当に選ぶのではなく、長く愛用するものだからこそ『こだわり』を持って選んでいくようにしましょう。

失敗しないスーツの色とは

結婚式や葬式などのフォーマルな場所とは違って、ビジネスシーンではスーツの色に対する明確なルールは用意されていません。失敗しないスーツの色選びは、まずどのような職業であるのか、会社の雰囲気はどのようなものなのかに合わせていくのがおすすめです。

ビジネススーツの定番とも言われる黒や紺は、マナー違反となる場面が少ないので、『まず持つべき色』として知られています。

黒は重厚な印象で、言葉に説得力をもたせる、紺は誠実なイメージです。それぞれのスーツの色が与える印象を考えるのもポイントと言われています。

グレーはコーディネートが重要

ただし、注意しておきたいのがグレー(灰色)のスーツの場合です。

グレーのスーツは落ち着いた印象や控えめな印象を与えてくれるほか、相手の警戒心を和らげる効果があると言われています。無彩色のグレーだからこそ、コーディネートがしやすいのもメリットです。

しかし、人によっては疲れているように見えてしまうことがあります。これは、普段から顔色が悪く見られる、元気がなく見える人は特に注意が必要です。着こなすときにはネクタイやシャツで印象を変えていく工夫をしてみるほか、同じグレーでもチャコールグレーで大人の雰囲気にアレンジしてみるようにしましょう。

季節や用途に合った生地を

スーツを選ぶときにもう1つ気をつけておきたいのが『季節・用途』にあった生地選びです。

春夏生地はウーステッドと呼ばれる薄手で光沢があるものから、リネン・シルク・モヘアなど通性に優れて清涼感のある素材が多く選ばれます。秋冬生地では、ウーレンと呼ばれる厚手で若干の起毛感があるものから、フランネル・ツイード・カシミヤ・アルパカ・キャメルなどが使われるのです。

形の変わらないスーツだからこそ、季節や動きやすさなどを重視するなど、用途に合わせて生地を選び『季節に合わせて用意する』のがおすすめとされています。

スーツ生地の柄

スーツの生地にこだわるなら見逃せないのが『生地の柄』です。同じスーツのスタイルでも、柄によって印象が変わってくるので『目指している印象』に合わせて柄選びも考えてみましょう。

ストライプの種類と印象

ストライプには『ピンストライプ・チョークストライプ・シャドーストライプ・ヘリンボーンストライプ』という種類があります。爽やかさやインテリ感を惹き立てるストライプならではのスーツの着こなしも大人の楽しみの1つです。

派手に見え、印象が大きく変わってしまうからと言ってストライプを敬遠している人も、シャドー、ヘリンボーンストライプであれば無地に近いかたちで付けられています。無地ではなく、ちょっとした工夫のあるスーツを選びたいと思ったときにもおすすめです。

チェックの種類と印象

チェックには『ウインドーペーン・グレンチェック・ハウンドトゥース・ガンクラブ・タータンチェック』があります。チェック柄は、その個性の豊かさからシーンなどを選びがちですが、着こなしたときの『カジュアルさ』や『誠実さ』から根強い人気があります。

チェックの中でもカジュアルながらシンプルに誠実さを印象付けるタータンチェックは、ブラックとグレーなどのコントラストで作られていることがあります。無地のものよりも少し明るくカジュアルさもあるので若い男性から人気の柄です。

さまざまなシーンに着るスーツの選び方

シーンに合わせて着るスーツを選ぶのも大切なマナーです。知っておきたいポイントをまとめたので参考にしてみてください。

面接に適したスーツ

面接に適したスーツでおすすめなのが『ネイビー(紺)・ダークネイビー(濃紺)』です。

ネイビーは堅実で真面目なイメージを与えることができます。どの色とも合わせやすいので、オシャレな着こなしにもぴったりです。ダークネイビーは、より暗くしたネイビーで、こちらも堅実で真面目なイメージを与えることができます。

派手過ぎず、相手に誠実なイメージを与えるカラーのスーツを選ぶようにしてみましょう。

結婚式参列は無地のダークスーツが無難

一方、結構式参列には無地のダークスーツが無難と言われています。格式の高い結婚式の会場であればあるほど、無地がおすすめされているのです。

ただし、カジュアルな結婚式にはストライプのスーツの方があまり固い印象を与えにくいこともあります。このように、どのような結婚式かによってスーツを選ぶようにすると、より良い印象を与えることができるのです。

また、ネクタイやシャツなどを工夫して、行われる結婚式に合ったスタイルを整えていきましょう。

TPOに合った大人の着こなしを

1着のスーツを色々なシーンで使うこともありますが、TPOに合った大人の着こなしを覚えることでよりスーツが身近な存在に変わってきます。仕事や私生活を共にするスーツだからこそ、こだわった1着を用意してみてはいかがでしょうか。

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