ダーツの投げ方をマスターしよう。すぐに始められる基本の動作とコツ

2019.02.03

ダーツってどうやって投げればいいのか分からない。初めてダーツをするときにまず悩むのが、正しい投げ方でしょう。ここでは、ダーツをすぐに始められる基本の動作や上達のコツ、知っておきたいマナーについて紹介します。

ダーツのグリップの種類

ダーツの握り方には、『2フィンガー・3フィンガー・4フィンガー』の3つの種類があります。どの投げ方が正しいということはなく、プレイヤーそれぞれ、自分が一番投げやすいグリップを選ぶことが上達のポイントです。

グリップを選ぶ際のポイントは、バレルを握ることに着目することです。

すべての指でバレルを握るわけではありませんが、バレルを握る指がスローイングの軸になるため、それを意識して自分に合った握り方を選ぶといいでしょう。それぞれのグリップについて特徴を紹介します。

2フィンガーグリップ

親指と人差し指の2本の指を使ってダーツを握る方法です。バレルに触れている指の数が少ないため、リリースの際に指が引っかかりにくいというメリットがあります。

指が引っかかりにくく変な方向に矢が飛んでしまうというリスクを抑えられる反面、構える際にダーツが安定しないという欠点もあるグリップです。

3フィンガーグリップ

最も多くのダーツプレーヤーに親しまれているのが3フィンガーグリップです。

3フィンガーグリップは、親指と人差し指でバレルを挟み、中指を添えるようにして握ります。2フィンガーグリップに比べ安定感があり、投げる際に指が引っかかることも少ないため、初心者にオススメのグリップとされているでしょう。

4フィンガーグリップ

3フィンガーグリップで使った親指・人差し指・中指に加え、薬指も使った4本の指で握るグリップです。

最も安定感があり、リリースする際に矢がすっぽ抜けてしまうということが少なくなる反面、多くの指を使うため、指が引っかかりやすいという特徴があります。

それぞれの投げ方にメリットとデメリットがありますが、最もポピュラーな3フィンガーグリップは、2フィンガーグリップと4フィンガーグリップそれぞれの良さを合わせた魅力があります。

3つのグリップを試してみて、自分に一番合ったグリップを身につけましょう。

安定性の要、足のスタンス

ダーツを投げる際に重要なポイントの1つが『スタンス(立ち方)』です。スタンスは、ダーツを投げる上で体の土台となる部分であるため、ダーツを安定して投げるために非常に重要な箇所と言えます。

体がぐらついてしまったり斜めになってしまうと、まっすぐダーツが飛ばない原因になってしまうため、しっかりと立てるようにすることを心がけましょう。

最も基本のミドルスタンス

最も基本的で、プロ・アマチュア問わず親しまれているスタンスが、ボードに対して斜めに立つ『ミドルスタンス』です。

スローラインに対して右足を45度程度に開き、ボードの方を向いて構えます。ダーツボードが見やすく楽な体勢で構えることができるため、変な力が体に加わることなく安定してリリースすることができます。

バランスが良いスタンスで、スローイングの際に腕からひじ、手首、ターゲットを一直線上にしてリリースすることができます。

バランスが良く安定性に優れている反面、スローラインに対する足の角度を毎回調整する必要があり、同じ角度に調整するのが難しいという点もあります。

真横に立つクローズドスタンス

『クローズドスタンス』は、足と体をスローラインとダーツボードに対して真横(平行)にするスタンスで『サイドスタンス』という別名でも呼ばれています。

足をスローラインに対してギリギリの位置に置くため、他のスタンスに比べリリースポイントがボードに一番近くなり、ターゲットを狙いやすくなるという特徴があります。

ボードに近い位置で安定してリリースできる反面、顔と体をねじった状態で構えるため、他のスタンスに比べ負担が大きく疲れやすいという特徴もあります。

正面に立つオープンスタンス

スローラインに対して、足を直角に置くスタンスです。体がダーツボードの正面を向くスタンスで、これを『オープンスタンス』と言い、別名『フロントスタンス』と呼ばれています。

ダーツボードが見やすい他に、直立姿勢で体の負担が少ないという反面、ダーゲットからの距離が他のスタンスに比べ遠くなってしまい、狙いにくいというデメリットがあります。

体がダーツボードの正面になるため、スローイングのポイントとターゲットを一直線上に乗せて狙えないという点からも、他のスタンスに比べ採用している人が少ない珍しいスタンスと言えます。

ダーツの基本的な4つのスローイング

ダーツでは、スローイングを行う際に4つの基本的な動作に注意することが上達のポイントとされています。

スローイングの際、ひじを固定し支点にすることが全体的なポイントですが、ここではスローイングを4つの動作に分けて、それぞれの動作におけるポイントを紹介します。

ユーミング

『ユーミング』は、ダーツのスローイングにおいて一番初めの動作『構え』のことを言います。ユーミングの際に注意したいことが『力まない』ということです。

手首に力が入ってしまうと、その後のリリースの際にコントロールが乱れやすくなってしまいます。構えた際は手首の力を抜いて脱力し、投げる瞬間だけ力を入れるようにしましょう。

テイクバック

『テイクバック』は、ユーミングの後、腕を引く動作のことを言います。

ダーツを練習していく際に悩むポイントの1つがテイクバックをする際の『手首の位置』です。ユーミングから無闇にテイクバックしてしまうと、持っていたダーツの矢が顔に当たってしまうということが起こり得ます。

このような現象を避けるためにテイクバックで注意したいのが、『手首と顔との距離感』です。テイクバックの際は、ダーツの矢が顔に当たらない位置から力まずにリリースできるよう位置関係を身につけるようにするといいでしょう。

リリース

『リリース』とは、スローイングにおいてダーツを指から離す瞬間のことを言います。リリースする際のポイントは、ターゲットまでの軌道をイメージして、その軌道に矢を乗せるようにすることです。

リリースする際には、2つの注意点があります。1つ目は『すっぽ抜け』です。すっぽ抜けは、ダーツを挟む指の力が緩み、矢が指から抜けてしまうことです。

そして、2つ目は『引っかかり』です。引っかかりは、リリースする際に親指か人差し指にダーツが触れてしまうことで、軌道が左右に逸れてしまうことを言います。

ミスショットを起こさないためにも、自分に合ったグリップを選び、上記の点を意識し快適にリリースできるように注意しましょう。

フォロースルー

『フォロースルー』とは、スローイングにおいてターゲットを狙う際の最後の動作のことを言い、さらに詳しく言うと、『ダーツをリリースした後の腕の動き』のことを差します。

リリースした段階でダーツは体を離れているため、一見、フォロースルーには意味がないように思えますが、『同じ動作でリリースする』ために重要なポイントになってきます。

リリース後にフォロースルーをすることで、ターゲットに対してまっすぐ腕を振っているかを確認でき、同じ動作でスローイングができているかを確かめることができます。

ダーツの投げ方におけるルール

ダーツをプレイする際には、知っておかなくてはいけないいくつかのルールがあります。

ダーツは3回で1スローと数え、プレイヤーはそれぞれ1スローを行い、全プレイヤーが1スロー終えると次のラウンドに進むという形式でゲームが進行します。ここでは、スローを行う際の注意点に関して基本的なルールと一緒に紹介していきます。

スローイングラインから投げる

ダーツには、スローイングラインというラインが設定されています。プレイヤーがリリースする際にスローイングラインを越えてしまうと、その一投は無効とされてしまいます。

プレイヤーは、足がスローイングラインを越えない限りプレイエリアのどこからでもスローイングすることができるため、左右や後ろからも投げることができます。

また、足がスローイングラインから出ていなければ、体がラインを越えていても反則にならず、足がラインを越えないように身を乗り出してスローイングする選手もいます。

落ちたダーツは再投できない

手持ちのダーツを落としてしまった場合には、拾える場合と拾えない場合があります。スローイングラインに立った後にダーツを落としてしまった場合、リリースの前であればダーツを拾うことが可能です。

しかし、一度スローイングの体勢に入ってリリースしてしまったダーツは、ターゲットに当たらず落ちてしまった場合であっても、再投することはできません。

対戦相手が戻ってくるまで構えない

ダーツでは、スローを行った後にターゲットに刺さった自分の矢を自ら回収しに行きます。そのため、回収している対戦相手が戻ってくるまでは、スローイングの体勢をとってはいけません。

相手がまだターゲットの近くにいるときに構えてしまうと、自分に矢が飛んでくるように感じさせてしまい、事故などにつながりやすくなるため非常に危険です。相手がしっかり矢を回収して、戻ってきてから構えるように注意しましょう。

知っておきたいハードとソフトダーツの違い

ダーツには、ハードダーツとソフトダーツの2種類があります。

ハードダーツとソフトダーツでは、ボードのサイズ感やスローラインからの距離など、いくつかの違いがあります。ここでは、ダーツをプレイしている人でも意外と知らない2つの違いについて紹介していきます。

ボードのサイズ感

ハードダーツとソフトダーツで異なる点の1つ目が『ボードのサイズ感』です。

ハードダーツに比べると、ソフトダーツの方が一回り大きく設計されています。具体的には、ハードダーツが13.2インチ(33.5cm)でソフトダーツが15.5インチ(39.3cm)です。

ボードのサイズ感が大きい分、ソフトダーツの方が狙いやすくなっており、一般的に親しまれています。逆に、ハードダーツは狙うことが難しいため、世界大会などで使用されています。

ボードまでの距離

2つ目の違いが、スローイングラインからダーツボードまでの距離です。

ハードダーツは237cmでソフトダーツは244cmに設計されています。距離に関しては、ハードダーツの方がソフトダーツに比べて近めに設定されていますが、地面からブル(ダーツボードの中心)までの高さは、どちらも173cmに設定されています。

使用するダーツ

さらに3つ目の違いもあります。それは、プレイする際に使用する道具の違いです。ハードダーツとソフトダーツで一番違うのが、ダーツの先端部分である『ディップ』です。

ソフトダーツはボードの素材がプラスチック製のため、ボードと同じプラスチック製のディップを使用します。それと比較するとハードダーツでは、金属製の針のようなディップを使用します。

バレル(ダーツの持ち手の部分)にも違いがあり、ソフトダーツではボードを傷めないために比較的軽量なバレルを使用するのに対し、ハードダーツでは重量のあるバレルを使用して、しっかりと矢がボードに刺さるようにします。

そのため、ダーツの重量はハードダーツの方が重たくなります。

脱初心者のための投げ方のコツ

ダーツには、上達するためのたくさんのポイントがあります。ここからは、初心者を脱却するために実践すると効果的ないくつかのコツについて紹介します。スローイングの際に意識するべきポイントやダーツについて知っておくと良い知識など、ポイントを押さえて初心者レベルからステップアップを目指しましょう。

支点となるひじを意識する

スローイングの際に上半身で土台となる箇所が『ひじ』です。ひじは、スローイングをする際の腕の動作において支点となる役割を果たします。

支点となるひじをしっかり意識し、固定してリリースすることが、安定感のあるスローイングにつながります。

ひじの位置がスローイングごとに変化したり、ぐらついたりしないように、しっかりと自分のフォームにおける支点の位置を確立するように意識することが、安定したスローイングにつながります。

手首の位置を念頭に入れる

スローイングにおいてもう1つ重要なのが『手首の位置』です。スローイングでは、ひじを固定した後に、テイクバックで振りかぶる動作が入ります。

その際、手首の位置がバラバラだと持っている矢が顔に当たったり、矢がブレて安定せず、狙った方向にリリースできない現象が起こります。このようなミスショットを起こさないためにも、手首の位置を念頭に入れてテイクバックすることが重要です。

また、手首に力が入ってしまうと、リリースの際に無駄な力が矢に乗ってしまうため、手首は柔らかく投げる瞬間だけ力を入れるというのも上達のコツの1つです。

動きを小さくして再現性アップ

ダーツのプロ選手と初心者を比べたときに明らかに違うのが『動作の大きさ』です。

初心者はスローイングの動作、特にテイクバックが大きいのに対し、プロの選手はテイクバックが非常に細かく小さいという特徴があります。これは、一連の動作の再現性を上げ、何回でも同じ動作でスローイングするために必要な条件と言えます。

初心者は、矢を飛ばすためにテイクバックを大きくして反動をつけがちですが、これが逆効果となり安定性が損なわれます。

テイクバックが小さくても練習を重ねれば安定してスローイングすることができるようになるので、動作はできるだけコンパクトにして、安定したスローイングを再現できるように意識するといいでしょう。

ダーツの重心を知る

ダーツの上達を目指すときに、動作以外で意識すると良いポイントが『ダーツの重心』です。ダーツの重心は、ダーツのバランスを知る際に非常に重要なポイントです。

ダーツ自体の重心の位置によって、スローイングの際のイメージやグリップが変わってくるため、自分が使用するダーツの重心は必ず把握してから、スローイングの際に調整するようにしましょう。

上達するための練習ポイント

ここまで、ダーツの上達に欠かせないいくつかのポイントを紹介してきましたが、無闇に練習していても上達はしません。意識すべきポイントを理解して練習することに加え、どのような練習をすればさらなる上達を図れるのでしょうか。

トッププロの投げ方を研究する

ダーツのみならずどのようなスポーツにおいても言えることが、上手な人のプレイを『見て学ぶ』ということです。これはもちろん、ダーツにも当てはまります。

プロ選手のスタンスやスローイングをしっかりと観察し研究することで、自分のスタイルに取り入れてみることも可能です。

ただし、プロの選手の中には、プロだからできる特殊なスタンスやスローイングをしている選手もいるため、すべてのプレイが上達の糧になるとは限りません。

基本的なスタイルをしっかり実践している選手を見つけ、参考にしてみることが勉強になるでしょう。

自分の投げている姿を動画に撮る

『イメージ通りに投げているはずなのにスコアが伸びない』ときに役に立つのが、自分のプレイしている動画を見ることです。

実際に自分がプレイしているところを見てみると、イメージしていたものと全然違うことがよくあります。

自分のプレイ動画を参照し、イメージとの違いを比較して擦り合わせることで、思い描くスタイルでプレイできるように練習することが上達につながります。

投げ方を覚えたら早速始めてみよう

ダーツに関する基本的な情報や知識を紹介してきましたが、一番は実際にプレイしみるということです。

自分にぴったりの投げ方を覚えたら、実際にスローイングしてみることで、ダーツの本当の楽しさが体感できるでしょう。イメージ通りのスタイルを確立して、ダーツを楽しみましょう。

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