ダーツのクリケットは、集中力を鍛えるためにもおすすめの方法です。クリケットの種類や、覚えておきたい用語を紹介するので参考にしてみてください。上達や攻略のコツも一緒に掲載しているので、中級者から上級者も必見です。
ダーツゲームのクリケットを楽しもう
ダーツゲームのクリケットは、ゲームで指定された6つのナンバーとブルを使って陣取りゲームのように陣地を取り合いながら得点を競い合うゲームです。
1度ルールを覚えてしまえばとても簡単なゲームなので、楽しむためにもまずはクリケットの基礎知識や種類をチェックしてみましょう。
クリケットナンバーとは?
クリケットナンバーとは『15・16・17・18・19・20』の6つのナンバーとブルのことです。クリケットで使われるのはこの7つの場所で、それ以外にダーツが当たっても無効となるので覚えておきましょう。
クリケットでは、自分の陣地を広げて点数を増やしていくことが大切なので、このクリケットナンバーは必ず覚える必要があります。
クリケットの種類はさまざま
次に、クリケットには公式戦で使われるルールに準じたゲーム以外にも、いくつか種類があります。以下はクリケットの種類と内容の一覧です。
- ランダムクリケット・・・ゲームごとに陣地にできる数字が変わるクリケット。いつものクリケットとは違う位置を狙うので、難易度が上がる。
- ヒドゥンクリケット・・・陣地にする数字を隠してスタートする。運が絡むクリケットで、簡単に実力では勝負がつかない点が人気。
- カットスロートゲーム・・・3人以上のプレーヤーが参加するクリケット。最終的に点数が一番低いプレーヤーが勝利する。(詳しくは『スタンダードクリケットのルール』で後述)
- スタンダードゲーム・・・最も一般的な通常のクリケットのこと。
運要素を強くしたゲームや、いつもと違った場所を狙うものなどもあるからこそ『クリケット』は初心者から上級者まで楽しめるゲームと言えるのです。
スタンダードクリケットのルール
では、スタンダードクリケットと呼ばれる最も一般的な通常のクリケットのルールをチェックしていきましょう。どの種類のクリケットでもベースはこのスタンダードクリケットなので、覚えておきましょう。
オープン、クローズするとは?
クリケットは、通常は15〜20ラウンドで行われ、最終的にもっとも多く得点を稼いだ人が勝利します。
プレーヤーは、指定された数字に3回当てることができれば、自分の陣地として『オープン』できます。オープンしてしまえば、それ以降は同じ場所に当てることで得点を稼げます。
これだけでは、勝負が決まらないのがクリケットの面白い部分です。『クローズ』と呼ばれる方法で得点を止めることができます。
同じ要領で、相手のオープンしている陣地に3回当てることができれば『クローズ』できます。クローズとなった陣地はポイントを得ることができず、またオープンしなくてはいけません。
このように、対戦相手と『オープン・クローズ』で駆け引きをしながら得点を競い合うのがクリケットの醍醐味です。
ダブル、トリプルに入った場合
当てる難易度は高いですが、文字通りダブルに当てればl2回当てたことに、トリプルに当てれば3回当てたことになるので、オープン・クローズが簡単にできます。
いち早く相手の陣地をクローズし、自陣を得るためにオープンできるかは『ダブル・トリプル』を的確に狙えるのかが鍵となってくるのです。
オーバーキルとは?
クリケットを楽しむ上で、1つだけ注意しなくてはいけないマナーが『オーバーキル』というものです。オフィシャルのルールではありませんが、相手がいてこそ成立する対戦なので『可能な限りマナーとしてオーバーキルはしない』ようにしましょう。
この、オーバーキルとは『得点差が200点以上開くと加点されない』というクリケットのルールのことです。
実力差があると、得点を稼ぎすぎてオーバーキルしてしまうことがありますが、ブザー音と一緒にオーバーキルと表示されてしまいます。この表示と音は、相手に『失礼』なので、失礼がないように暗黙の了解として避けられているのです。
3人以上で行うカットスロート
次に、クリケットの中では少し特殊なカットスロートについて紹介します。カットスロートは、基本的なクリケットのルールがそのまま使われていますが、得点の入り方と勝敗の決定方法が違うのです。
カットスロートは3人以上で行い、得点をすると相手に得点が入ります。クローズするまで相手の得点に加算され続けるので、すべてのナンバーをクローズした時点で『ポイントが少ないプレーヤー』が勝つのです。
いずれかのプレーヤーがすべてのナンバーをクローズしたときに、最大ポイントのプレーヤーは『SPOILER(スポイラー)』と呼ばれ、その時点で失格となります。一風変わったクリケットですが、やってみるとハラハラ・ドキドキで人気があるゲームです。
クリケットにまつわるダーツ用語
クリケットを楽しむときに覚えておきたいダーツ用語を解説します。ダーツ用語が出てきてもきちんと反応できるように、最低限の言葉は覚えておきましょう。
アライブとは
アライブとは、ひとつのエリアに相手より先にダーツを3本入れることです。アライブすればそのエリアで4本目から得点を得ることができます。オープンと同じ意味で使われることがある言葉です。
アワードについて
アワードとは、ダーツを3投し特定の場所に入り高得点を取ったときに映像と音楽の演出が楽しめるものです。ソフトダーツでは、アワードを達成すると派手な映像と音楽の演出が見られるので、その気持ちよさは多くのプレーヤーが注目しています。
アワードには以下の7種類があります。
- LOW TON(ロウ・トン)・・・1ラウンドの合計得点が100〜149のときのこと。
- HIGHT TON(ハイ・トン)・・・1ラウンドの合計得点が150〜180のときのこと。
- HAT TRICK(ハット・トリック)・・・1ラウンド3投が全てブルズアイに入ること。
- TON80(トン・エイティー)・・・1ラウンド3投が全て20のトリプルに入ること。
- THREE IN THE BLACK(スリー・イン・ザ・ブラック)・・・1ラウンド3投全てがインブルに入ること。
- THREE IN A BED(スリー・イン・ア・ベッド)・・・1ラウンド3投が同じクリケットナンバーのダブル・トリプルに入ること。
- WHITE HORSE(ホワイト・ホース)・・・1ラウンド3投が、別々のクリケットナンバーのトリプルに入ること。
中でもスリー・イン・ア・ベッド、ホワイト・ホースはクリケットで見かけるアワードです。
クリケットのレベル
クリケットのレベルはダーツマシンメーカーによって『レーティング』というダーツの上手さを示す指標があります。このレーティングは、スタッツと呼ばれる特定ゲーム数の平均スコアで決められています。
レーティング表の見方
例えば、ダーツライブというメーカーでは、レーティングにはCからAAがあります。Cが1番低いレーティングで、AAが1番高いレーティングです。このレーティングは大会に出場するときの『クラス分け』にも使われます。
高いレーティングを維持することが、実力の高い戦いに出場するためにも必要です。レーティング表は、それぞれのダーツマシンメーカーによって提供されているサービスの『レーティング表』をチェックしましょう。
スタッツとは
レーティングは、スタッツと呼ばれる特定ゲーム数の平均スコアによって構成されています。上手さは平均得点の高さが影響を受けており、このスタッツが高ければレーティングもそれだけ高いランクに振り分けられるのです。
ダーツライブを例にすると、ダーツライブではレーティングに対応している直近30試合のスタッツからレーティングを算出しています。自分の実力を出して、積み重ねることでレーティングに反映されるというわけです。
上達のコツや攻略方法は?
クリケットでの上達のコツや攻略方法はあるのでしょうか。駆け引きと、狙いを定めた1投がとても重要なクリケットで覚えておきたいことを紹介します。
自信を持って投げられるまで練習する
どれだけ練習していても、自信がなければ上手く狙えないことが出てきてしまいます。『狙えると思えるから、狙える』とプロが答えるように、『自信を持つ』ためには練習を繰り返すのが大切なのです。
苦手なナンバーがあるなら何度でも繰り返して投げ続けて、自信を持って投げられるように練習するのが上達のコツと言われています。
狙った場所より上または下に飛ぶときは?
では、狙った場所よりも上や下に飛んでしまって上手くいかないときはどうしたらよいのでしょうか。これは、テイクバック(腕を引く長さ)を調節することである程度調節ができます。
ダーツが上に飛んでしまう人は、長くテイクバックをすることでダーツに伝わる力を少なめに調節できます。これによって緩やかな飛び方に変わるので、下向きに調節ができるのです。
反対に、下に飛んでしまう人は、短くテイクバックをしてダーツに伝わる力を大きめに調節します。やや直線的にダーツが飛ぶようになるため、上向きに調節ができるのです。
上下の練習は、最初にダブルの20を狙って調節していきます。ダブルの20が狙えるようになれば、その下のトリプルの20、ブル、トリプルの3、ダブルの3と縦向きに合わせて練習していきましょう。
ダブルやトリプルにこだわらないこと
クリケットでは、手早くオープン・クローズができるダブルやトリプルをついつい意識しすぎてしまって、失敗することが多くあります。最初は、シングルに確実に3本入れられることが基本です。
慣れてきてからダブル、トリプルを利用して高得点を狙っていくというように段階を踏んで練習していきましょう。
また、相手にクローズされたらナンバーを無効にするべきか、自分に得点を追加するべきかという『相手との得点差などの状況によっても』臨機応変に対応できるように考えるのもクリケットの楽しみの1つです。
こだわりすぎず、冷静に状況を見極めて狙いを定めていくのがおすすめです。
相手の得手不得手を考えて戦う
クリケットでは、相手の得手不得手も戦略に組み込むことでより優位に対戦をすすめることができます。特に、実力が近いプレーヤー同士が戦うとこの駆け引きが顕著に出てくるので『クリケットならではの楽しみ』を感じることができるのです。
いかに相手の得手不得手を考えて戦略を立てられるのかを意識して、クリケットを楽しんでみてはいかがでしょうか。