釣りで使うタモ選びのポイント。各パーツの特徴や失敗しない選び方

2019.01.30

「大物を逃がしてしまった」という失敗は誰でもあるでしょう。釣った獲物をしっかりと捕らえるにはタモが欠かせません。タモは、柄の長さや枠の大きさによって適した魚種・釣種が変わります。タモの選び方とおすすめのアイテムを紹介していきます。

まずはじめに知っておきたいタモの基本

釣りをはじめる上で、揃えなければならない道具はたくさんあります。その1つが『タモ』ですが、釣りに『タモ』は本当に必要なのでしょうか?タモの特徴と、使ったほうがよい理由について解説します。

タモとは?

『タモ』は、魚を水中から取り込む際に使用する網で、玉網やランディングネットとよばれることもあります。タモは基本的に、「獲物が竿と仕掛けだけでは釣りあげられない」と判断したときに使用します。

タモを使用しないで釣れる小型の魚もいますが、タモがあるのとないのとでは釣果が大きく違ってくるので、ほぼ必須のアイテムといってよいでしょう。

網の目の大きさや直径、柄の長さは、釣種によって使い分けるのが基本です。釣り具メーカーからはさまざまな種類のタモが出ており、価格帯にも差があります。

タモなしだと大物を取り逃がすことに

せっかく大きな魚が引っかかっても、釣り竿だけでは引き上げられないときがあります。大物を無理に上げようとすると、竿が折れたり、仕掛けが取れたりする可能性が高いからです。

タモなしでの釣りは、目の前で大物を取り逃がすことにつながりかねません。特に、多種多様な魚種を狙いたい『沖釣り(船釣り)』には必須です。堤防釣りでも中型以上の魚がエサを求めて回遊してくるケースがあるので、タモは持っていたほうがよいでしょう。

アユやヤマメ、ニジマスなどのトラウト釣り、渓流釣りにおいてもタモは非常に役に立ちます。魚種やシチュエーションに応じたタモのサイズは、後ほど詳しく解説します。

タモの使い方

タモを持っていても、迅速な判断と正しい使い方ができなければ、魚を取り逃がしてしまうでしょう。

海釣りの場合、水中に魚の陰影が見えてきた段階でタモの準備をします。釣り竿のラインをつまんで魚をゆっくりと誘導し、海面で腹を見せはじめたタイミングでタモを使います。

タモは『魚の頭から入れる』と覚えておきましょう。尻尾からすくおうとすると、魚を後ろから追いかける形になり、捕らえにくくなります。

2人がかりで釣るときは比較的楽にすくえますが、1人釣りの場合は、釣り竿を右手で持ちながら、左手でタモを使わなければなりません。大型の魚は腕の力がなければ持ち上げられないので、ロッドを脇や股にはさみ、両手でタモを使う人もいるようです。

タモのパーツについて

タモは一見、どこにでもあるようなシンプルな道具です。タモを構成しているパーツの特徴や役割を把握すると、より上手に道具が使いこなせるでしょう。タモは主に、タモ枠・網・柄の3つの部分から構成されています。

タモ枠、網

タモ枠と網は、水中で魚をキャッチする要の部分です。タモ枠の形は以下の2種類があります。

  • 丸型
  • オーバル型

全方向から魚を捕らえられる『丸型』は磯釣りや船釣り、堤防釣りなどあらゆる場面で使えます。直径は45~60cm前後で、枠のサイズによってキャッチできる魚の大きさが異なります。

オーバル型は、魚を取り込みやすいように、先端が広く、柄側が細くなっており、シーバスや青物を狙う『ルアーフィッシング』に適しています。

『網』は、目の大きさが全て同じものもあれば、上から下に行くにつれ、数段階で目の粗さが変わるもの(2段網目・3段網目)もあります。網目の細かいタイプは、絡まりやすいのがネックですが、落ちたウキの回収にも役立つので便利です。

タモの柄、ジョイント

『タモの柄(ランディングシャフト)』は、釣り場によって長さを変える必要があります。ものによって扱いやすさが違うので、慎重に選ぶべきパーツといえるでしょう。利き手とは逆の手で扱うぶん、素材の違いによる『軽さ』や『操作性』が重要になります。

『ジョイント』は、タモを携帯しやすくするためのパーツです。タモ網と柄の部分をつなぎ、ジョイント部分を折りたたむことで、コンパクトに持ち運べるようになります。

ジョイントがなくてもタモを使うのには困りませんが、機動性やフットワークの軽さを重要視する釣りにおいては、快適さが大きく変わってくるでしょう。

タモの種類について

タモを構成する部分は、素材や構造によって使い勝手が大きく変わります。どんな種類が使いやすいのかを考えてみましょう。

タモに使われている素材

『タモ枠』の素材はいくつかあり、それぞれに利点があります。

  • ステンレス
  • ジュラルミン
  • チタン
  • アルミ

耐食性・強度が最も高いのは『チタン』で、値は張りますが長く愛用したい人に支持されています。アルミニウム合金の『ジュラルミン』は、高い強度をもちながらチタンよりも軽いのが特徴です。

『ステンレス』は錆びにくく適度な強度がありますが、少し重いのがネックでしょう。やや質は劣りますが、軽さと安さを求めるなら『アルミ』がおすすめです。

『タモの柄』の素材は2種類です。

  • グラス:値段が安い・重い・しなりやすい
  • カーボン:値段が高い・軽い・張りがある

片手で持つことが多いので、軽くて直感的な操作がしやすいカーボンがおすすめです。「近場のエサ釣りでとりあえず使う」という場合は、グラスでも問題ありません。

ワンピース式と折りたたみ式

『ワンピース式』とは、タモがコンパクトに収納できないタイプです。移動時は、長いまま持ち運ぶことになりますが、つなぎ目がないぶん、丈夫で長持ちするのがメリットです。

『折りたたみ式』は、ジョイント付きで、3つ折りなどにしてコンパクトに運べるタイプです。場所をとらないので、電車やバイクでの移動に重宝するでしょう。

欠点はつなぎ目部分が弱く、大きな魚をすくうときに破損の恐れがあることです。また、ジョイント部が汚れやすいので、しっかり手入れをしなければなりません。

タモの失敗しない選び方

柄の長さや、タモ枠の直径は釣り場・釣種によって使い分けましょう。タモの失敗しない選び方を2つのポイントから解説します。

小型、小継で機動性を確保

機動性や動きやすさが重視されるルアー釣りやランガン、オカッパリには、軽量で収納性の高いタモが欠かせません。また、川の中を歩いて移動する渓流釣りの場合も、機動性を損なわない道具が必要です。

携帯性の高さでいえばコンパクトな『折りたたみ式』がおすすめです。タモの柄の素材は、軽量で丈夫な『カーボン』がよいでしょう。

狙う魚に合ったタモの枠と網を決める

タモ枠の直径(丸型)は、釣りたい魚の大きさによって決まります。小型の魚が多い堤防釣りでは、45~50cmの、シーバスを狙う場合は55~60cmの枠があると使いやすいです。

オーバル型の枠の場合、メバルやアジなどの小型の魚であれば、約35cm×45cm、シーバスや中型魚であれば約45cm×55cm、大型魚であれば約50cm×65cmが目安です。

また、『網の深さ』は40~90cmと幅広く、深さがあるほど大型の魚がキャッチできます。枠の長さと網の深さのバランスを考慮して選びましょう。

自分の釣りに合った柄の長さを選択

長すぎる柄は重く扱いづらいですが、短すぎれば上手く魚を捕らえられません。足場の高いポイントでは長い柄を、渓流や川辺などでは機動性を重視して2~3mの短い柄を使うのが便利です。

磯釣りの場合、釣り場と海面(干潮時)の距離を測り、それに1~2mの長さをプラスしたものが適切な柄の長さです。

大体、5mの長さがあればマルチにカバーできるでしょう。足場が特に高い場所は、6~7mが便利ですが、長さがあるぶん重くなります。

人気メーカーのおすすめタモ

タモは、釣具店やネットショッピングなどで購入できます。メーカーも種類も多いので初心者は迷ってしまいがちですが、目的と予算を明確にして選ぶとよいでしょう。ここでは人気メーカーから出ているおすすめのタモを3つ紹介します。

入門用で安い OGK ランディングネット ランディングシャフトミニセット 340

『OGK(大阪漁具株式会社)』は、大阪に拠点を置くメーカーで、釣り用の専門用品やアウトドア用品などを数多く扱っています。

『ランディングネット ランディングシャフトミニセット 340』は、柄の部分にフェノールグラス、枠にはラバーコーティング加工のアルミが採用された『折りたたみ式』です。

玉の柄は、10本継の仕舞寸法42cm(2つ折り)で、電車やバイクでの移動に重宝するでしょう。

オーバル型のタモ枠は、小型~中型の魚に対応した約35cm×40cmのサイズです。柄の長さは3mなので、比較的足場の低い場所や、渓流釣りなどによいでしょう。他のタモに比べて、扱いやすくリーズナブルです。

  • 商品名:OGK ランディングネット ランディングシャフトミニセット 340
  • 価格:5,320円(税込)
  • Amazon:商品ページ

さまざまなシーンに対応 プロックス オールインワンソルト 500

約52cm×65cmのオーバル型で、柄は5m、網の深さは45cmです。

このサイズであれば、比較的大型のシーバスもしっかりキャッチできる上、磯釣りのあらゆる足場をカバーできるといえるでしょう。さまざまなシーンで重宝するので、あると便利な1本です。

継数8本の折りたたみ式で、柄はカーボン(92%)、枠は軽量なアルミ製なので、移動にも適しています。収納時からランディングモードへの切り替えがスムーズにできる、タモジョイントが採用されている点も高ポイントでしょう。

  • 商品名:プロックス オールインワンソルト 500
  • 価格:12,406円(税込)
  • Amazon:商品ページ

大人気のタモ柄 ダイワ 玉の柄 ランディングポール2 500

老舗釣り具メーカー『ダイワ』の『玉の柄 ランディングポール2 500』は、Amazonの玉の柄カテゴリーで、常に上位を獲得する人気の商品です。

先端部には、ネット・ギャフのどちらも取り付けが可能で、釣りの幅がグッと広がるでしょう。ルアー・エギング・磯など場所を選ばずに使えます。

柄の長さは約5mで、素材はカーボン含有率53%です。水に濡れても滑りにくい平織りのカーボンクロスが採用されており、握ったときの安定感は抜群です。

  • 商品名:ダイワ 玉の柄 ランディングポール2 500
  • 価格:8,290円(税込)
  • Amazon:商品ページ

タモで大物を釣りあげよう

大物を狙うほど、タモの重要性は高くなります。船上や波止めでは、釣り仲間や船長がタモを貸してくれる場合もありますが、釣りに慣れてきたら自分のタモを購入しましょう。

種類が豊富なので、まずは、どこで・何を釣るかを明確にし、必要なタモの条件を絞っていきます。「最初から高いタモを買うのは気が引ける」という人は、軽量で安価なもので試してみるのもいいでしょう。

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