釣り用のリールは何を選べばいい?種類や違い、選び方を紹介

2019.01.29

釣り用のリールは、大きく分けて『スピニングリール』と『ベイトリール』の2種類があります。リールのサイズは狙う魚や釣りのスタイルに合わせて選びましょう。リールのメンテナンス方法や各釣り具メーカーの人気商品も紹介します。

リールの選び方

リールは、釣り竿とセットで使う重要な釣り具です。クルクルと回転させて釣り糸を巻き取り、仕掛けを遠くに投げたり、回収したりするのが主な役目です。アタリのときは、魚と駆け引きして引き寄せるという重要な働きも担っています。

リール選びのポイントを紹介します。

釣りたい魚を決めて選ぶ

リールは、スピニングリールやベイトリールなどいくつかの種類があります。釣り場や魚種に合わせてさまざまなリールが開発されているので、適切なものを選び分けなければなりません。

たとえば、大物を狙う船釣りやブラックバス釣りでは、巻き上げ力が強いリールが必要ですし、岩場に足をかけて釣る『磯釣り』や岸からの『投げ釣り』では、操作性の高いものがよいでしょう。

『どんな釣りをしたいか』を明確にし、必要なスペックを知ることが第1ステップです。

淡水と海釣り専用に注意

『淡水釣り』と『海釣り』では、それぞれ専用のリールが出ています。リールの仕組みは同じですが、使われている素材や仕様が若干異なるのです。

『淡水専用』のリールは、もともと海水に強い仕様ではなく、潮が付着するとギアやベアリングなどに錆びが発生します。使い続けると性能が落ち、操作性に影響を与えるでしょう。

一方、『海水専用』のリールは潮風や海水に長時間あたるのを想定し、細部まで『防錆性能』が行き届いているのが特徴です。

両方の場面で使いたい人は、海水・淡水の両方に対応したタイプを選んでください。

リールの定番 スピニングリール

釣り場で最も多く見かけるのが『スピニングリール』です。堤防釣りや磯釣り、バス釣りなどあらゆる釣種に対応し、扱いやすいのが特徴です。スピニングリールの仕組みやメリット・デメリットを紹介します。

初心者でも扱いやすい

スピニングリールは、リールの代表格で、さまざまな釣り場において最もメジャーなタイプです。

シンプルな構造は初心者でも扱いやすく、ハンドルは右利きにも左利きにも対応しています。ベイトリールに比べると遠投が容易なため、飛距離を必要とするシーバス釣りや海釣り全般に向いているでしょう。

ものにもよりますが、ベイトリールよりも『ドラグ』の性能が高いアイテムが多い傾向があります。

『ドラグ』は、魚が糸を引いたとき、糸巻部分が逆回転して糸切れを防ぐブレーキ装置のことを指します。スピニングリールのドラグは、絶妙な調整が利くので、比較的細いラインでも糸切れなく使えるでしょう。

さまざまな魚に対応

スピニングリールは、リールを使う釣り全般で使用できます。アジなどの小型の魚からマグロなどの大物まで、さまざまな魚種に対応可能です。

実際、大型の魚や根魚を狙うときは、スピニングリールよりもパワーのあるベイトリールのほうが適していますが、ロッド、ラインの強度を変えることで、十分対応できるでしょう。

構造上糸よれが起きやすい

スピニングリールの弱点は、糸がツイスト状になる『糸よれ』が起きやすいことです。最近のリールは糸よれを防止する機能を備えているものもありますが、完全に防ぐことは難しいようです。

糸よれが起きる原因は、一方向の回転に対し、反対方向から力が加わることです。スピニングリールは負荷がかかると、スプールが逆回転するようになっています。そのため、糸を送り出す際に少しずつ『よれ』が蓄積してしまうのです。

この状態で急に糸を出したとき、糸がスプールから抜け落ちてしまうことも少なくありません。よれが蓄積しないようにこまめにチェックしましょう。

スピニングリールのパーツと役割

スピニングリールの各パーツの役割と特徴を把握しましょう。同じスピニングリールでも各パーツの性能が異なる場合があります。

  • ボディ:本体部分
  • ドラグ:ドラグ力の強弱を調整する
  • ローター:糸出し入れ時、スプール周りを回転する
  • ストッパー:ハンドルの回転を制御する
  • ラインローラー:スプールへの糸の出し入れを制御、糸よれを防ぐ
  • ベール:糸を固定またはフリーにする
  • スプール:糸を巻いて収納する
  • ハンドル:糸を巻くときに使用
  • リールフット:竿のリールシートにリールを固定

最も重要な部分といわれるパーツの1つが『ドラグ』です。フロントドラグ ・レバーブレーキ・ リアドラグの3種類があり、性能も若干異なります。

また、最近のリールには『ストッパー』が付いていないものも登場しています。

中級者以上向き ベイトリール

あらゆる場面でマルチに活躍するスピニングリールに対し、中級者以上向きで、パワーのある魚に対応しているのが『ベイトリール』です。スピニングリール同様メジャーなリールなので、使い方を覚えておくとよいでしょう。

大物釣りに効果的

ベイトリールはスプールを両側から支える『両軸リール構造』で、スプール自体が回転し、糸を直角に巻き取っていく仕組みになっています。メインギアが大きいため、スリーピングリールよりも『巻き上げ力』が強く、太い糸でも糸よれが少ないのがメリットです。

また、直径の大きなスプールを使えば、糸巻量も増え、より深い場所にいるロックフィッシュや大物も狙えます。

狙ったポイントへのキャストが得意

ベイトリールは、スプールを指でおさえながらラインの出る量を自在にコントロールできる上、片手のみでキャスティング(投げ釣り)が可能です。

そのため、小回りの利く素早いアクションに繋がります。馴れてくれば、狙ったポイントに的確にルアーを投げ込めるようになるでしょう。

しかし、下手な投げ方をすると『バッククラッシュ』が発生することあります。初心者は何度も練習を積み、コツをつかむしかありません。

糸が絡まるバッククラッシュが発生しやすい

ベイトリールが初心者に扱いにくいといわれるのは、『バッククラッシュ』が起こりやすいためです。

ベイトリールはスプールが回転して糸を出す仕組みです。糸の放出スピードがスプールの回転速度を下回ると、糸がたるみ、次第に絡みがひどくなります。バッククラッシュを防ぐには、回転と放出の速度をコントロールする『サミング』が必要です。

サミングをマスターしないうちは、初心者がベイトリールを遠投するのは難しいといえるでしょう。船釣りで真下に投げる釣法であれば、はじめての人でも比較的容易に操作できます。

ベイトリールのパーツと役割

ベイトリールにはスピニングリールにないパーツがあります。各部位の名前や役割を覚えておきましょう。

  • スプール:糸を巻き付ける部分。回転して糸を巻き取る
  • ドラグ:ドラグ力の強弱を調整する・形状はスピニングリールと異なる
  • サイドプレート:内部にメインブレーキを内蔵
  • リールフット:竿のリールシートにリールを固定
  • レベルワインダー:シャフトの上を並行移動し、均一に糸を巻き取る
  • クラッチ:スプールのオン・オフで、糸の放出をする
  • メカニカルブレーキ:スプールを左右から挟みこんで調節するブレーキ
  • ハンドル:糸を巻くときに使用・ダブルハンドルが多い

リールのサイズの違い

スピニングリールにもベイトリールにも、さまざまなサイズがあります。品名に書かれている番号は『番手』ともいわれ、リールを選ぶときの重要な目安になります。リールのサイズの違いと選び方を解説します。

番号によって糸巻量やパワーが異なる

リールには、糸巻量やパワーに応じて異なる番号が付けられています。これは、釣種や魚の大きさにあったリールを選ぶときの、重要な目安になるものです。

数字が大きくなればなるほど、スプールの直径が大きくなり、糸巻量・パワーも大きくなります。

初心者は「全てをカバーできる大きなものが欲しい」と考えがちですが、数字が大きなリールは、無駄な糸巻量が増え、重量も重くなります。操作性や感度が落ちないという点では、小さいリールが向いているケースもあるでしょう。

選ぶ番号の目安

リールの大きさは、釣種や狙う魚種によって選ぶのが基本です。どのリールが何に向いているという大まかな基準があるので、はじめての人は以下を参考にするとよいでしょう。

注意しておきたいのが、メーカーごとに番号の基準が少し違うという点です。たとえば、2000番という番号が付いていても、シマノとダイワの2000番のスペックは全く同じではありません。

分からない点があったらショップの店員さんに相談してみましょう。

初心者は2000番から2500番前後

ここでは一例として、スピニングリールの基準を紹介します。サイズにあてられている番号がメーカーごとに違う点を考慮しながら選びましょう。

  • ~2000番:アジやメバルなどの小型魚・ライトゲーム全般
  • 2500~4000番:シーバス・エギング・餌釣り全般
  • 4000番~:サーフ・ショアジギング

初心者が堤防から軽く楽しむ程度であれば、大きなリールを選ぶ必要はありません。

逆に、大きな獲物を取り逃がしたくないという人は、小さなものでは物足りないのでパワーのある大きなリールを選択します。ショアジギングの場合、ダイワは4000番~、シマノは6000番~が目安でしょう。

代表的な3種類の糸

釣りに使用する糸の種類は多数ありますが、最も多く使われるのが以下の3種類です。

  • ナイロン
  • フロロカーボン
  • PE(ポリエチレン)

『ナイロンライン』は昔から使われてきたメジャーな釣り糸で、高い伸張性とコストパフォーマンスのよさが特徴です。ほかの糸に比べて耐久性がやや劣るのがネックですが、癖が少なく扱いやすいでしょう。

『フロロカーボン』はバス釣りのメインラインとしてよく使用されます。ナイロンとは逆に伸張性が低いぶん、感度のよさは抜群で、魚の微妙な動きが手に伝わってくるのがメリットでしょう。

しかし、撒き癖が強く、初心者には扱いにくいと感じるかもしれません。

上の2つは単線の糸ですが、『PE』は複数の糸をよって作られる糸です。感度や強度は優れていますが、軽く浮きやすく、波や潮の影響を受けてしまうのがネックです。

初心者はナイロンラインから始めよう

初心者におすすめなのは伸張性が高く、コストパフォーマンスに優れた『ナイロン』です。しなやかで伸びがよいため、突然の『糸切れ』や『糸よれ』が少なく扱いやすいでしょう。

硬くて伸びにくい糸は魚に違和感を与えますが、ナイロンのような弾力がある糸は、魚の食い込みがよく、針も外れにくいです。

ただし、安価すぎるナイロンラインは耐久性がなく、紫外線などですぐに劣化してしまいます。できるだけ質のよいものを選びましょう。

リールの収納とメンテナンス方法

リールはたくさんの部品が組み合わさってできた金属のパーツです。潮に強い防錆加工がされているといっても、定期的なメンテナンスや日頃の手入れは必要です。重要な道具のため、大切に使いましょう。

収納はケースかリールインロッドケースで

釣り竿をロッドケースに入れるように、リールも専用のケースやカバーを使って保管します。

  • リールケース(ハード・セミハード・ソフト)
  • リールカバー
  • リールインタイプのロッドケース(ハード・セミハード・ソフト)

衝撃から高価なリールをしっかり守りたい場合は、セミハード・ハードタイプの『リールケース』がよいでしょう。出し入れの素早さを重視するなら、ロッドにリールを付けたまま収納できる『リールカバー』がおすすめです。

『リールインタイプのロッドケース』は、リールとロッドを同時に収納できる便利なケースで、携帯性に優れています。選ぶときは、足場の状況や距離によって、ケースの硬度を決めましょう。

リールのお手入れ方法

リールを使った後は、真水で洗い流し、きれいに水滴をふき取って保管しておきましょう。

海釣りの場合は、潮風や海水に含まれている塩分で金属が錆びやすいので注意が必要です。リールを水洗いするときは、ドラグをきつく締め、内部に水が浸入しないいようにしましょう。

リールの『メンテナンス』は、2カ月に1回で十分です。まずは、オイルとグリスを用意します。回転する部品には『オイル』を、金属同士がこすれる部分には『グリス』を注入しましょう。

  • スプール
  • ラインローラー
  • ハンドルの付け根・ハンドルノブ
  • メインベアのギアリング
  • ベール

ラインローラーとギアリングにはグリスを、そのほかにはオイルを使いましょう。水が入って欲しくない部分には、少し多めに注油するのがポイントです。

釣り具メーカーのおすすめリール

有名な釣り具メーカーにはどのようなリールのラインナップがあるのでしょうか?淡水・海水のどちらに適しているかや、防錆加工の有無なども確認しておきましょう。

シマノ リール 16 ナスキー C2000S

『ナスキー』は、手頃の価格設定ながら高性能を誇る人気のシリーズです。内部の錆びや劣化を防ぐコアプロテクトが搭載されており、海釣り・川釣りの両方に使えます。

『HAGANEギア』は、これまでミドルクラス以上のリールにしか搭載されていなかった高精度のギアで、滑らかな巻き心地が特徴です。操作性の高い大径ドラグノブ、高い強度と耐久性のあるアルミハンドルなど、細部にまでこだわりが感じられるでしょう。

  • 商品名:シマノ リール 16 ナスキー C2000S
  • 価格:7,223 円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ダイワ(Daiwa) スピニングリール 15 レブロス 2506 (2500サイズ)

ダイワの『レブロス』は小型で汎用性の高い人気のスピニングリールです。独特の形を持つエアローターは、軽量でレスポンスが高く、リールの巻き感度もずば抜けています。

ギアにはダイワ独自の超高精度マシンカット技術を採用し、歯面精度は鍛造ギアの数倍以上を誇ります。

そのほかにも、バックラッシュを防ぐクロスラップや、遠投性能に優れたABSIIなど、さまざまな新技術が搭載されており、幅広いシチュエーションで活躍してくれるでしょう。初心者からベテランまで満足できるリールです。

  • 商品名:ダイワ スピニングリール 15 レブロス 2506 (2500サイズ)
  • 価格:5,890円(税込)
  • Amazon:商品ページ

アブガルシア(Abu Garcia) ベイトリール 16 BLACKMAX バス釣り

『アブガルシア』はスウェーデンの総合釣り具メーカーで、『アンバサダーリール』をはじめとする魅力あるリールを多く生み出しています。

『ベイトリール 16 BLACKMAX』は、バス釣りやロックフィッシュに特化したベイトリールです。自重は202gと軽量で、バックフラッシュしにくいブレーキシステムや操作しやすい大型ハンドルノブなどを搭載しています。

淡水・海水の両用仕様で、コストパフォーマンスも高めです。

  • 商品名:アブガルシア ベイトリール 16 BLACKMAX バス釣り
  • 価格:5,834円(税込)
  • Amazon:商品ページ

釣りたい魚に合ったリールを選ぼう

リールは、主にスピニングリールかベイトリールかのどちらかを選びますが、初心者にとって、釣り主や対象魚に合ったサイズを的確に選ぶのは、ちょっと難しいと感じるかもしれません。

大きな魚を取り逃がしたくないという気持ちから、大きめのものを選んでしまいがちですが、リールを使いこなせるようになるまでは、軽量で操作性の優れた小・中型のリールがおすすめです。

糸よれやバックフラッシュなどのトラブルに上手く対処できるようになると、釣りがもっと楽しくなるでしょう。

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