焼酎の3Mとは?一度は飲んでみたい幻のプレミアム焼酎を比べてみた

2019.01.25

焼酎といえば日本人にとっては身近なお酒ですが、そんな焼酎の中に「3M(スリーエム)」と呼ばれる希少な芋焼酎があるのはご存知でしょうか?「3M」は芋焼酎の中でもワンランク上のプレミアムな焼酎となります。ここでは3Mの意味や味、特徴、入手方法などをご紹介していきます。

焼酎の3Mとは?

焼酎における3Mとは、プレミア価格が付いて定価より遥かに高い価格で流通している芋焼酎『森伊蔵(もりいぞう)』『村尾(むらお)』『魔王(まおう)』の3銘柄を表す呼称で、それぞれの頭文字から名づけられています。

芋焼酎の中でも大変希少価値が高く、入手も困難なものとなっています。ここではそんなプレミアムな焼酎「3M」それぞれについてご紹介していきます。

入手困難のきっかけは、2003年の本格焼酎ブーム

焼酎は16世紀から日本で飲まれてきた大衆酒で、口当たりのいい麦焼酎や米焼酎が好まれてきました。

芋焼酎は独特なクセと匂いがあることから「臭くて飲めない」などといわれ敬遠されてきた歴史があります。にもかかわず3Mはすべて芋焼酎なのです。

3Mが大人気になったのには、2003年の本格焼酎ブームの火付け役を担った麦焼酎『百年の孤独』などの功績があります。

メディアで盛んに取り上げられ、さまざまな焼酎が注目を浴びるようになりました。やがて芋焼酎ブームの立役者ともいえる定番銘柄『黒霧島』が大ヒットするなど、芋焼酎への注目度が徐々に高まっていきました。

森伊蔵とは

『森伊蔵』は鹿児島県垂水氏にあるメーカー・森伊蔵酒造によって作られている芋焼酎になります。鹿児島県と言えばサツマイモが有名ですが、このサツマイモを原料として森伊蔵は作られています。

伝統的に引き継がれている「かめつぼ仕込み」という方法で仕込みが行われており手間がかかってしまいますが、その反面芋焼酎特有のイモ臭いにおいもなく、焼酎好きの人から愛される逸品になります。

村尾とは

『村尾』は鹿児島県薩摩川内市にあるメーカー・村尾酒造によって作られている芋焼酎になります。森伊蔵とは違いカライモを原料として使っており、本格的な長期熟成を施した芋焼酎になります。

村尾酒造の三代目であり「焼酎造りの天才」と言われた村尾寿彦氏一人によって『村尾』は作られていました。現在は四代目の氏郷 真吾氏が引き継いでいますが、こだわりの品質で少量生産という姿勢は変わっていません。そのため生産数が限られてしまい、市場に出回らずお目にかかる機会も少ないので、大変希少価値がある焼酎です。

魔王とは

『魔王』は鹿児島県肝属郡にあるメーカー・白玉醸造によって作られている芋焼酎になります。芋焼酎を好んで飲んでいる人なら知らない人はいないであろう、有名なプレミアム芋焼酎です。

『魔王』という特徴的な名前は、焼酎を熟成する際に起こるアルコールの蒸発にちなんで名づけられました。魔王が飲むためのお酒を悪魔たちが用意し、そのアルコールの蒸発によって出る香りが天使を誘惑する、という意味から命名されています。初めて飲む人を虜にしてしまう、名前の由来に恥じない焼酎です。

それぞれの味と特徴は?

焼酎好きを魅了してやまない「3M」の味や特徴はいったいどんなものでしょうか?それぞれ味も特徴も全く異なってくるので、自分の好みに合う焼酎を探してみてください。どのような違いがあるのか、順番に違いを見ていきましょう。

焼酎のレジェンド森伊蔵

芋焼酎の中でも特徴的な味わいがあり、上品でかつ落ち着きのある飴のような甘みを持っています。芋焼酎独特のイモ臭さもなくなめらかかつ、トロミのあるバランス感ばっちりな焼酎と言えるでしょう。

蔵元は一時倒産の危機に陥ったことがあり、少量生産ながら持ち直したものの、ブームで需要過多になったら原料のサツマイモ不足で生産が困難になるなどしました。一貫して小規模経営ですが、飲みやすい芋焼酎を作ろうとする姿勢は変わりません。

クセもなく、芋焼酎の旨味をそのまま味わいたい人には最高の焼酎と言えます。芋焼酎は苦手だけど森伊蔵なら飲める、という声が聞かれるようになったのは、芋焼酎における歴史の転換点といえるかもしれません。

独特の香りを持つ村尾

独特な甘さを持つ村尾は、柔らかくしっかりとしたコクと甘やかな飲み口が特徴的で、3Mの中で最も芋焼酎らしい味わいといえます。蔵元のこだわりが一本に込められており、「味わい」にこだわりぬいています。ただ甘いのではなく、様々な要素を掛け合わせた香りは口の中で複雑な甘みを演出してくれます。

すっきりした後味もまたクセになり、苦みのない状態で飲み終えることができるので、年齢層関係なく男女ともに愛される逸品となっています。

澄んだ口当たりの魔王

名前とは違いフルーティーな味わいを持つ魔王は、お酒が好きな女性からも大きな支持を受けています。柑橘系の香りを感じることもでき、スッキリと飲みやすいという特徴を持っています。

クセもなく今までの焼酎の概念を大きく変えるきっかけとなった焼酎とも言われています。飲み方もロックやソーダ割などで気軽に飲めるので、女性だけでなく焼酎に慣れていない初心者にもおすすめの芋焼酎と言えるでしょう。

魔王の蔵元も少量生産を続けており、森伊蔵・村尾と同様に、ブームを受けて需要過多が続いています。なかなかお目にかかれないものですが、ぜひ味わってみてほしい焼酎です。

それぞれの価格はどれくらい?

焼酎好きの人からしたら喉から手が出るほどほしい「3M」ですが、どれも希少な焼酎となるので普通の焼酎よりは高級な価格設定となっています。ではそれぞれの定価と流通価格はいったいどれぐらいの差があるのでしょうか?

メーカー希望定価一覧

それぞれの定価価格を下にまとめています。順番に見ていきましょう。

【定価】

種類 森伊蔵 村尾 魔王
定価 2,381円 2,916円 2,862円

定価の金額を見ると、村尾が他の2本よりやや高いですが、どれも3,000円以下で買えるのが分かります。続いて、流通価格を見てみましょう。

流通相場価格

流通相場価格は以下のような金額になっています。

【流通価格】

種類 森伊蔵 村尾 魔王
定価 20,000~30,000円 10,000~15,000円 10,000~15,000円

グラフにしたら明らかですが、どれも定価の5倍以上の金額になっていることが分かります。その中でも森伊蔵は10~14倍以上の価格になっています。これだけの価格の違いがあると、流通価格で購入するのをためらってしまいますね。

3Mが高価な理由は?

芋焼酎に対する認識が見直される中で、価格は高騰を続け、3Mは別格といっていい高額焼酎となっています。

生産量が少なく、3Mの名を口にするものの飲んだことはないという人が大半で、しかもブームが起こるまで名も知らなかったにも関わらずです。

『蔵元は定価販売している』が流通価格が高い、ここには転売して価格を釣り上げるブローカーの存在があります。

芋焼酎の象徴として森伊蔵が取り上げられ、名前の独特な魔王、焼酎作りの天才が作った村尾という話題性のある銘柄を『3M』として広めた構造があるのです。

販売店としても売れる間に高く売っておきたいという意図から、最低価格は下げません。ブランド好きな日本人に対する商売手法といえるでしょう。

入手方法は?

そんな入手困難な焼酎の「3M」を定価で買うには、どのような入手経路があるのでしょうか?定価で購入するのは、正直難しいと言えます。ただ「飲んでみたいのにどこで買えばいいかわからない」ということがないように、ここでは「3M」の入手方法をご紹介します。

『森伊蔵』の予約方法

『森伊蔵』を購入したい場合はホームページからの予約が必要になってきます。インターネット通販は行っておらず、毎月15日~25日までの10日間・24時間体制で電話予約の受け付けを行っています。

注意点として、電話予約は抽選制です。必ずしも当たるわけではないので、外れる可能性もあると心に留めておきましょう。翌月の1日~14日の間に結果を確認し、無事予約が取れていたら、購入が可能になります。ただし、予約が取れても期限内に森伊蔵を受け取らないと予約が取り消しになってしまいます。

必ず期日を確認し、受け取りを済ませるようにしておきましょう。

森伊蔵はJALの国際線で買う方法も

森伊蔵は日本航空(JAL)と提携を行っており、『日本航空限定販売用』として国際線機内で販売されています。

720mlの中瓶ですが、限定品ということもあり価格は森伊蔵1800mlと同等です。買うことはできますが機内の搭載数には限りがあります。

以前は全クラスで購入可能でしたが、現在はビジネス・ファーストクラス限定、かつ期間限定販売です。

日本航空では毎年、どの路線でどの期間に販売するかを情報開示しています。有料会員は事前予約サービスで購入できることもあるため、より確実に入手したいなら日本航空公式サイトの情報をチェックしましょう。

JAL国際線 – 海外航空券 予約・空席照会・運賃案内

『村尾』の予約方法

『村尾』の入手方法ですが、村尾酒造は直接販売を行っておらず、もし定価で購入しようと思うなら、武岡酒店で購入をしなくてはいけません。武岡酒店では毎月1日のみに電話受付が可能となっており、10時から受付開始となっています。毎月電話が殺到してなかなか繋がらないでしょうが、根気よく電話すれば運よく予約できるかもしれません。

1日が日曜日の場合は翌日の対応となってきます。間違って日曜日に連絡をしないようにしましょう。

  • 武岡酒店 電話番号(鹿児島県在住の場合):099-282-2203
  • 武岡酒店 電話番号(鹿児島県以外の場合):099-282-2204
  • 受付日:毎月1日(日曜日の場合は翌日受付)

『魔王』の予約方法

『魔王』の入手方法として、白玉醸造の関連会社である玉利商店に電話申し込みをすることで購入することが可能です。電話で申し込み時に住所を聞かれ、その後申込用紙が電話で伝えた郵送先に届くので、購入にあたっての必要事項を明記していき返送しましょう。

ただし、申込用紙を郵送したとしても、すぐに商品が届くとは限りません。玉利商店では予約順に商品を届けているため、希少な『魔王』があなたのもとに届くまでに1年以上を費やすことは覚悟しておいたほうがいいでしょう。

  • 玉利商店 電話番号:099-440-3741
  • 受付日:平日月曜日~金曜日(※祝日は除く)

通販の飲み比べセットも

もし3Mをすべて飲んでみたいと考えているなら、飲み比べセットを選んでみるというのも一つの手です。定価で購入する場合、どうしても届くのに時間がかかってしまったり、そもそも手に入るかわからないというデメリットがありますが、通販の飲み比べセットならば、待たずにすべての「3M」を味わいつくすことができます。

「お酒好きな人に有名な焼酎を送りたい」「3Mを贅沢にすべて味わいたい」と考えている人には最適なセットと言えるでしょう。お値段はかなり張りますが、どうしても飲んでみたければ検討してみるのも良いでしょう。

飲み比べセット(Amazon)

飲み比べセット(楽天)

一度は飲みたい焼酎の王様3M

焼酎が好きな方であれば、『森伊蔵』『村尾』『魔王』と1度は耳にしたことのある焼酎ではないでしょうか。どれも高級品かつ入手困難な焼酎ですが、どれもそれだけの価値がある逸品揃い。「3M」にご興味のある方は、是非この記事を参考にしてみてください。

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