万年筆のインク耐水性比較。人気ブランドの特徴をご紹介

2019.01.22

万年筆のインクは、メーカーやインクの種類によって耐水性が変わってきます。インクの種類や、耐水性について紹介するのでインク選びの参考にしてみてください。ブランドごとの特徴とおすすめのインクも見逃せないポイントです。

2種類のインクを比較

現在、万年筆で使われているインクは『顔料インク・染料インク・古典インク』の3種類です。古典インクは古くから使われているインクで、耐水性と耐光性が高く『長期保存の文書』などに向いています。

この古典インクよりも、数多く流通して使われているインクが『顔料インクと染料インク』です。それぞれ違った特徴を持っているので、まずはその違いから確認していきましょう。

顔料インクは耐水性と耐光性が高い

まず、顔料インクの最大の特徴と言える部分が『高い耐水性・耐光性』です。染料インクと比べると、とても高い耐水性と耐光性を持っているため『インクがにじみにくく・長持ち』します。

また、描いた筆記線や筆記線の交差点が染料インクに比べてくっきりと出る文字の書きやすさもメリットの1つです。

しかし、顔料インクは1度固まると落としにくいため『万年筆・インクを定期的にお手入れ』してあげる必要があります。また、服などの衣類に付くとなかなか取れない点もデメリットです。

染料インクは扱いやすく、種類も豊富

染料インクでは、耐水性と耐光性が低いのでにじみやすく、色が落ちやすいのがデメリットです。その反面、扱いが簡単ですぐに固まったりしないので『初心者』でも扱いやすいメリットがあります。

また、染料インクでは他の種類のインクに比べてカラーバリエーションが豊富なのも見逃せないポイントです。顔料インクにはないカラーバリエーションが染料インクでは手に入ることもあり、色鮮やかな文字を楽しむことができます。

このように顔料インクと染料インクでは、それぞれのメリットとデメリットがあります。では、実際に販売されている代表的な顔料インクと染料インクの製品を見ていきましょう。

お洒落なボトルのモンブラン

海外ブランド『モンブラン』が販売しているインクは、お洒落なボトルが高級感を引き立てると人気があります。その中でも顔料インクで耐水性が高く、使いやすさにも定評があるのが『ミステリーブラック』です。

ミステリーブラックは、濃淡が深く『淡い部分はチャコールグレー』のような発色を魅せてくれます。顔料インクなので速乾性にも優れており、にじみにくいのも見逃せないポイントです。

  • 商品名:MONTBLANC モンブラン 万年筆 インク ミステリーブラック 黒 60ml 正規輸入品 ボトルインク MB105190
  • 価格:2111円
  • amazon:商品ページ

豊富な色の種類で人気のパイロット

国内ブランド『パイロット』では、染料インクならではのカラーバリエーションで人気を集めている『色彩雫(いろしずく)』が人気を集めています。驚きのカラーバリエーションは全24色、定番色はもちろんのこと、利用者の声から生まれたセピア色まであるのです。

日本の四季を感じることができる優しい色合いのものも多いので、その豊富な色合いを楽しむのにもおすすめです。染料インクの問題である耐水性・耐光性ですが、他の染料インクと比べても高いとの評価もあります。

  • 商品名:パイロット 万年筆インキ iroshizuku INK-50-TY ツキヨ
  • 価格:1401円
  • amazon:商品ページ

セーラーの顔料インク

インクの種類を覚えたら、次はそれぞれのブランドの魅力をチェックしていきましょう。まずは、国内ブランドの中でも人気の『セーラー』を紹介します。

本格的な黒色が魅力の極黒

セーラー独自開発によって作られた超微粒子顔料インクの『極黒(きわぐろ)』は、染料インクと変わらない快適な書き心地を実現したインクです。にじみにくく、裏抜けもしにくいので『イラスト・公文書』など幅広く使うことができます。

耐水性・耐光性にも優れている本格的な黒色は、ビジネスのシーンでも活躍することが多く『大人の男性』から根強い人気を獲得しています。

  • 商品名:セーラー万年筆 万年筆 顔料ボトルインク 50ml 極黒 13-2002-220
  • 価格:1536円
  • amazon:商品ページ

カラフルで水に強いストーリア

次に紹介するのが、極黒を販売しているセーラーでも見逃せないシリーズの1つ『ストーリア』です。ストーリアも顔料インクですが、鮮やかな色合いで作られた8色のカラーバリエーションで人気を集めています。

ボトルの状態から色がわかりやすく作られており、その可愛らしい見た目以上に『発色が良い』ので、鮮やかな文字を楽しむことができます。カラーバリエーションがあっても、顔料インクの特徴である耐水性は変わっていないのも嬉しいところです。

  • 商品名:セーラー万年筆 万年筆 顔料ボトルインク ストーリア 30ml ブルー 131502240
  • 価格:1070円
  • amazon:商品ページ

プラチナの顔料インク

次に紹介するのが国内ブランドの『プラチナ』です。プラチナは、国内でも唯一の古典インクの製造を行っている会社で『古典インク・顔料インク・染料インク』の3種類から好みのインクを選ぶことができます。

真っ黒な書き味が楽しめるカーボンブラック

プラチナが販売しているインクの中でも、真っ黒な書き味が楽しめると人気なのが『カーボンブラック』です。顔料であるカーボンブラックを配合しているため、耐水性・耐光性がとても高く『記録の永久保存などにも最適なインク』に仕上がっています。

1度乾燥すると、再び溶けないので『メンテナンス』は十分に必要ですが『最も黒色が濃く出る』と漫画家の人が愛用するほど、長年愛されているインクです。

  • 商品名:PLATINUM プラチナ 万年筆 ボトルインク 60cc カーボンインク(水性顔料インク) ブラック INKC-1500#1
  • 価格:1425円
  • amazon:商品ページ

美しい青色を表現できるブルーインク

こちらも顔料インクですが、超微粒子で作られた顔料インクでしっかりとした美しい青を長く表現できるの『ブルーインク』も人気があります。耐水性と耐光性に優れており、超微粒子で作られているため『繊細なタッチ』にも対応可能です。

その特徴から、契約書や公文書で愛用している人も多く『ヘビーユーザー』からも、長年色褪せることのないインクとして知られています。

  • 商品名:プラチナ万年筆 万年筆ボトルインク 60cc ブルーブラック INK-1200#3
  • 価格:1064円
  • amazon:商品ページ

染料でも耐水性のあるブルーブラック

染料インクでも耐水性を持っているインクも販売されています。特に使用されることの多いブルーブラックから、染料インクで耐水性のあるものをいくつか紹介するので参考にしてみてください。

ペリカンのブルーブラック

海外ブランド『ペリカン』から販売されているブルーブラックは、高級感のあるボトルと裏抜けしない染料インクとして愛用者が多くいるインクです。青寄りのブルーブラックは、時間が経つごとに落ち着きがでる色合いが人気を集めています。

15年前から使い続けている使用者の声では、耐水性・耐光性に強いことから、15年前に描いた文字も人生を感じさせる綺麗な色褪せ方だと高評価を得ています。

  • 商品名:ペリカン ボトルインク ブルーブラック 4001/76 正規輸入品
  • 価格:883円
  • amazon:商品ページ

パーカーのブルーブラック

海外ブランド『パーカー』から販売されているブルーブラックは、落ち着きを感じるボトルと、黒よりのブルーブラックが上品な『正統派ブルーブラック』のインクです。素早い筆記にも耐えられる速乾性と、文字の持ちがよい耐水性の高さでビジネスシーンでも活躍しています。

インクフロー(筆記時に紙へ流れるインクの量のこと)が多かったり、少なかったりと調節が難しいと言われているパーカーのインクの中でも、使いやすさが人気のポイントとなっています。

  • 商品名:パーカー ボトルインク クインク ブルーブラック S1162120 57ml 正規輸入品
  • 価格:542円
  • amazon:商品ページ

ラミーのブルーブラック

海外ブランド『ラミー』から販売されているブルーブラックは、シンプルなデザインと実用性の高さから人気を集めているインクです。ラミーならではの濃淡で文字を美しく彩る色合いは、文字を書く楽しみの1つになりそうです。

また、ラミーの工夫として、インクボトルのボディの側面には『インク補充でついたペン先の余計なインクを吸い取る紙』が付いているので、機能性を追求している点も評価が高い理由です。

  • 商品名:LAMY ラミー ボトルインク ブルーブラック LYVT08936 正規輸入品
  • 価格:973円
  • amazon:商品ページ

メリットとデメリットを踏まえて選ぼう

多くのメーカーがそれぞれの個性や色合いを出して作り上げているインクには、それぞれメリットや少しのデメリットがあります。それらを総合的に判断して、インクを選ぶことでより自分好みの文字を描きやすくなるのです。

ちょっとしたインクの違いでも、万年筆を使う環境が変わってくるので紹介したインクなども参考に『インク選び』を楽しんでみましょう。

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