カレーの名店『エチオピア』。激戦区・神保町でも人気が止まらない理由とは

2019.01.20

カレーといえば家でも手軽に作れる美味しい料理ではありますが、たまには店で本格的な一皿を味わいたいものです。数ある名店の中でもカレー好き達を虜にしてきたカレー専門店『エチオピア』のこだわりや、人気メニューなどを紹介します。

カリーライス専門店エチオピアとは

『エチオピア』は、神保町にあるカレーライスの専門店です。店名からはカレー屋であることが見抜きにくいですが、連日お昼時になると多くの人々が列を作るほどの人気カレー店です。

たくさんのファンから愛されるエチオピアとは、一体どのような店なのでしょうか。

激戦区の人気店

エチオピアが店を構える神保町は、いわずと知れた古書の街です。駅から出るとすぐに大小さまざまな古書店が軒を連ね、お目当ての本を探す収集家や学生、外国人観光客などで賑わっています。

そんな文学的情緒が漂う街でもう1つ有名なのが、カレーです。神保町から小川町にかけての一帯は、カレーをメニューに扱う店が100を超える超激戦区とされています。

エチオピアは、そんなカレー激戦区の中に身を置く昔ながらの人気店です。特にランチタイムには学生や神保町界隈で働くサラリーマンたちが集まり、店の外にまで列ができることもしばしばです。

名前の由来

エチオピアという店名の由来は、かつて店がカレー専門店になるより前、学生に人気の喫茶店だった頃まで遡ります。

当時喫茶メニューの1つでしかなかったカレーの評判があまりにも良かったため、店はカレー専門店として再スタートを切ることになりました。

そこで、喫茶店のときに提供していたエチオピアコーヒーにちなんで、新しい店の名前をエチオピアとしたのです。

エチオピアのこだわり

エチオピアのこだわりは、何といってもルーにあります。大量の野菜を投じて長時間コトコトと煮込んだルーには、野菜の栄養と食物繊維が豊富に含まれています。

また、古くから薬草として用いられてきたものを中心に、12種類ものスパイスが掛け合わされているのも特徴です。

これらのスパイスによって味わいに奥行きが生まれるのはもちろん、新陳代謝が促されて冷え性や便秘にも嬉しい効果が期待できます。

つまりエチオピアのカレーは、野菜の栄養とスパイスの薬効によって、食べると体が元気になるのです。

エチオピアの特徴

所せましとカレー店が立ち並ぶ神保町の中でもファンから愛され続けているエチオピアですが、具体的に他店のカレーと違うポイントはどこにあるのでしょうか。

一度食べたらやみつきになる、エチオピアのカレーの特徴に迫ります。

基本はインド風

エチオピアのルーは、基本的にはインド風です。大量の野菜と豊富なスパイスが溶け込んだルーは、サラサラしているのにコクがあり、ごはんが進みます。

カレーといえば大鍋で一度にたくさん作るイメージがありますが、エチオピアではオーダーが入るごとに一皿ずつ作られています。

そのため、注文してからテーブルに出てくるまで多少時間はかかりますが、待った分だけ自分のために丁寧に作られたカレーを味わうことができるのです。

辛さが選べる

エチオピアのカレーは、0辛から70辛までの間で辛さを自由に選ぶことができます。『21辛』や『42辛』のように、数を刻んでの注文も可能です。

気になる辛さの度合いはというと、市販のカレールーでたとえると0辛が中辛、3辛が辛口に相当します。マイルドなカレーがお好みの方は、まずは0辛で注文してみるのがおすすめです。

メニューによっては3辛以上から注文可能などの制限がありますが、基本的には好きな辛さを選べます。何度か通って辛さを試して、自分好みの味を発見するのも楽しいでしょう。

じゃがいもはおかわり無料

エチオピアでは、注文してからカレーが出てくるまでの間に、ほくほくのじゃがいもが出されます。添えられているバターと絡めて食べると、素朴ながらもやみつきになる美味しさです。

これがなんとおかわり無料で、店員さんに声をかければ何度でも持ってきてもらうことができます。ただし、本命のカレーを食べる前に満腹にならないよう、前菜のつもりで控えめに食べるのがおすすめです。

お客さんの中には、じゃがバターとして食べるだけでなく、じゃがいもを少し残しておいて、カレーと一緒に食べる人もいるそうです。

エチオピアのおすすめメニュー

ビーフカレーに豆カレー、エビカレーなど、カレー専門店なだけあって、エチオピアではたくさんの種類のカレーが楽しめます。

もちろん、どのカレーを頼んでも個性的で味わい深い一皿が堪能できますが、中でも初めてエチオピアを訪れる人におすすめのメニューを紹介します。

チキンカレー

定番かつ人気メニューのチキンカレーは、野菜の旨味と栄養が溶け出したルーに、ゴロゴロとチキンが混ざっている王道の一皿です。見た目はシンプルですが、スパイスの濃厚な香りとチキンの味わいが凝縮されており、食べ応えがあります。

また、シンプルなだけにスパイスの風味がダイレクトに感じられるため、辛いのが苦手な場合は、まずは0辛や1辛などで注文してみましょう。

ルーと具のバランスも絶妙で、ちょうど食べやすい量になっています。具の味わいをしっかりと感じられるカレーが好みの方におすすめです。

野菜カレー

ルーに溶け込んだ野菜と一緒に、噛み応えのある野菜もしっかりと食べたい方には野菜カレーがおすすめです。一口大にカットされた野菜がゴロゴロと入っていて、ヘルシーでありながらボリューム満点の一皿です。

スパイスの複雑な香りと旨味が、野菜の甘さと調和して、一口食べるごとにどんどんスプーンが進みます。サラサラのルーと野菜の相性も抜群で、具材全てにカレーの味わいがしみ込んでいます。

野菜の栄養と食物繊維をしっかりと摂れるので、ダイエット中の方やビタミンが不足気味の方にもぴったりです。

知る人ぞ知る、エチオピアのおすすめポイント

エチオピアでは、店自慢のカレーを味わう方法がいくつかあります。混雑しているランチタイムを避けたい方や、家庭でも店の味を楽しみたい方必見の、エチオピアを楽しむためのおすすめポイントを紹介します。

朝カレー

神保町にあるエチオピア本店ではやっていませんが、御茶ノ水ソラシティ店では7時30分から午前10時30分の間、『朝カレー』と称した朝食用のカレーライスが注文できます。

メニューは手頃な価格のセットメニューで、カレートーストセットや、選べるカレーとドリンク・サラダのセットなどがあります。本店に比べると辛さは抑えめですが、スパイスの風味がしっかりと感じられます。

朝カレーなだけあって、そのまま注文すると量は控えめです。レギュラーサイズに匹敵する量を食べたい場合は、大盛で頼むことをおすすめします。

テイクアウトやレトルト

直接店を訪れるのが厳しい人は、レトルトやテイクアウトを利用するのも1つの方法です。エチオピアは、ビーフカレーやチキンカレーなどの人気メニューのテイクアウトができる他、レトルト商品も扱っています。

エチオピアのレトルトカレーは長期保存できる冷凍タイプのため、多めに購入してストックしておけば、いつでも家で本格的な味が楽しめます。店のホームページから購入できるので、気になる方はチェックしてみてください。

カリーライス専門店エチオピア 公式ホームページ

エチオピア風カレーのレシピ

自宅のキッチンでエチオピア風のカレーを再現したい場合には、スパイスや材料にこだわってみましょう。自分で作れるエチオピア風のカレーレシピをいくつか紹介します。

クローブで味を再現

なるべく簡単にエチオピアに近いカレーを作りたい場合は、市販のルーにクローブをプラスする方法を試してみましょう。他には何のスパイスも入れません。

クローブはあらかじめすり鉢やミルなどを使って細かくしておきます。他の具材をカットして、鍋で炒めるときにクローブごと投入し、具材とよく混ぜ合わせて風味を移します。

あとは普通にカレーを作る手順と同じです。クローブを細かくする手間の他には特別な手順はありませんが、香り豊かなエチオピア風カレーに仕上がります。

チキンと野菜ミックスのエチオピア風カレー

手間暇かけてじっくりとエチオピア風のカレーに近づけたいときにおすすめのレシピです。2人前の材料は以下のとおりです。

  • 玉ねぎ:300g
  • 好みの野菜:300g(しめじや茄子など)
  • 鶏モモ肉:200g
  • ホールスパイス:各2g(カルダモン・クミン・クローブ・コリアンダー)
  • パウダースパイス:各2g(カルダモン・クミン・クローブ・コリアンダー)
  • しょうが:2g
  • ニンニク:2g
  • サラダ油:大さじ2
  • ホールトマト:400g
  • 鶏がらスープ:350ml

まずはホールスパイスを細かく砕いて油で炒めます。そこへみじん切りにした玉ねぎを入れて、よく炒めてください。すりおろしたニンニクとしょうがを加えてさらに炒めます。

次にホールトマトを入れて少し炒め、鶏がらスープを投入して煮込んでください。そこへパウダースパイスを入れます。最後に味見をしながらウスターソースと醤油を加えていくと、一気にエチオピアの味に近づきます。

肉と野菜は別のフライパンで炒めておきましょう。最後にルーとごはんと具材を盛りつけて、クローブパウダーを振りかけたらできあがりです。

ひよこ豆のエチオピア風カレー

エチオピアの豆カレーを再現したい場合には、ひよこ豆を使ってカレー作りをしてみましょう。ひよこ豆は乾燥したものを水で戻すのも良いですが、水煮缶タイプのものを使えば時間の短縮になります。

レシピ自体はとても簡単です。ひよこ豆とお好みの具材をクローブと一緒に煮込み、最後にルーを1かけら加えるだけで完成します。

とろみを出しすぎないよう注意することと、クローブを加えることがエチオピア風に近づけるポイントです。

近くに行ったら是非寄ってみよう

エチオピアは、スパイスと野菜を長時間煮込んで作ったルーが自慢の人気カレー専門店です。野菜の栄養と食物繊維が豊富なカレーは、食べると体が温まり、お腹の中からすっきりします。

カレー激戦区である神保町の中でも圧倒的な存在感と人気を誇るエチオピアですが、一度食べればその理由がわかります。近くへ出かける際は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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