漫画の下絵の描き方と基礎知識。手描きではじめる作品作り

2019.01.20

漫画の下絵の描き方と基礎知識を覚えて、手描きで作品作りを楽しんでみましょう。手描きだからこそできる味わい深い描写は、デジタルには表せない魅力があります。イラストの練習方法も紹介するので、参考にしてみてください。

漫画の作り方

まずは、漫画の作り方の基礎知識を確認していきましょう。どのようにストーリー構成を考えてネームまで続けていくのかが『最初の1歩』とも言えます。テーマ選びとキャラクター設定から考えていくというのも漫画を描くときの醍醐味なのです。

テーマ選びとキャラクター設定は慎重に

新人のときには、何かの賞に応募しようと思ったときには『焦らないで多くの時間を用意する』のが大切だと言われています。これは、時間をしっかりと用意して、ネームを描く前に『テーマとキャラクター設定』を細かく行うことで作品を良いものに仕上げるためにも重要なポイントです。

最初に、テーマ選びとキャラクター設定を丁寧に行っておくと『ページ配分』のバランスを取りやすくなります。例えば、後でページが足りなくても、キャラクターの説明や人生のあらすじを入れることで補うことができるのです。

テーマ選びとキャラクター設定は、作品を作るための土台としての役割があるので、手を抜かないで細かい部分まで考えていきましょう。

また、自分の画力に見合ったテーマ・ストーリーを選んでいきます。最初にキャラを考えるときに、役割や人間関係をきちんと整理するのも大切なポイントです。細かいですが、ここまで考えてネームに向かうことで『後でまとまりやすく』仕上げることができます。

ここまでできたら、次は紙に起こしてバランスを確認していきます。

1枚の紙に描き起こしてバランスを確認

テーマやキャラクター設定を考えたら、実際に1枚の紙に描き起こしてバランスをチェックしてみてください。今でも多くの作家さんが使っている方法ですが、B4サイズくらいの1枚の紙にいくつかのページ分の物語を描き入れていきます。

小さく描くことになりますが、だいたいのエピソードや簡単な絵、セリフや擬音を入れてわかりやすくします。1枚で多くのページが見られるほか、バランスをつかみやすく『描き起こした紙をコピー』しておけば、修正などの他の用途にも使いやすいのも利点です。

他にも、ノートに描く方法や文章で書き出す方法もあります。作家さんはそれぞれ自分に合った方法でテーマやキャラクター、ストーリーのバランスを確認していくのです。

コマ割りのやり方

ストーリーが決まり、バランスも調節できたら次はコマ割りを考えていきます。コマ割りは大原則として『右上から左下』で描くものです。この大原則から外れて描いてしまうと、とても読みづらい作品になってしまいます。

コマ割りの原則は四角いコマですが『変形ゴマ』を使うことで変化をつけるのも効果的です。変形ゴマは『台形や三角形、斜め』のコマのことで、華やかさやアクセントをつけるのにも効果的な方法として用いられています。

ただし、変形ゴマを何度も使ってしまうと読みづらさが出てきてしまうので『ここぞ』というときに使うものと覚えておきましょう。

下絵の描き方の基礎

次に覚えておきたいのが下絵の描き方の基礎です。ストーリー構成を行い、コマ割りとネームが描けたら『下絵』を描いていく作業に入ります。下絵の基礎を覚えて、丁寧に描いてみましょう。

ネームを基準にしっかりとした絵を描く

下絵はネームを基準に絵を描いていきます。下絵をしっかりと描いてペン入れを行いますが、下絵の時点から綺麗に描いておくと手間を減らすことができます。

原稿用紙やコピー用紙を使用

まず、下絵は原稿用紙に直接描くか、トレース(下絵を透かして描く)してペン入れをする方法があります。トレースを行う場合は、原稿用紙と同じサイズのコピー用紙に描くようにするのがポイントです。

線が多いとペン入れに苦労する

ここで注意したいのが、下書きの時点で『ペンを入れられるレベルの絵』を描くことです。下書きの線が増えてしまうと、ペン入れのときにどの線をなぞるべきなのかがわからなくなります。

下書きの時点から丁寧に絵を描いていくことで、スムーズに作業を進めることができます。特に初心者がこの状態に陥りやすいので、最初から丁寧に描く癖を付けておきましょう。

イラストの描き方練習法

最初は誰でも行き詰まってしまうのが『イラストの描き方』です。上手く描けなくてボツにしてしまったというのは、プロの間でもよくあることだといわれています。

そこで、イラストの描き方をどのように練習すれば良いのか紹介するので、レベルアップに活用してみましょう。

プロのイラストを模写する

最も簡単な方法が『プロのイラストを模写』することです。ただ模写をしているだけでは、描き終ってみると意外と全然似ていない、上手く描けないということもあります。

プロのイラストを模写するときに大切なのが『画面分割の補助線で位置や比率を知る』ことです。ただ模写をしているだけだと、若干の違いが積み重なって『できあがった作品が全く違う』ように見えてしまうのです。

例えば、模写をしたい絵を縦横それぞれ3分割に補助線を引いてみましょう。部分的に見てみると、どこが違うのかが見えてきます。この違いを徹底的に研究することが絵の上達に繋がるのです。

模写の練習には、漫画を1話まるごと模写をする方法がおすすめです。コマ割りやストーリー、キャラの描き方などに注目しながら『イラスト以外』のポイントも学び取っていきましょう。

実物や写真のデッサンを毎日行う

模写以外にも、実物や写真のデッサンを毎日行ってみるというのもおすすめの方法です。特に初心者では、球体のデッサンを行うことでキャラクターの顔などを描くときに差がでてきます。球体はリンゴやレモンなどのフルーツが最適です。

デッサン力を身に付けるためにはデッサンを毎日続けることが大切といわれています。1日や2日ですぐに身に付くものではないので、プロでも何度も模写やデッサンを繰り返して上達してきているのです。

毎日の練習が上達につながる

毎日の練習は、数日で見れば進歩がないように感じてしまいます。では、1ヶ月単位や1年単位で過去の自身の作品と比べるとどうでしょうか。少しでも変化を感じる点がでてくるものです。

上達するためには、上手くなってからも練習を怠らないことも重要なポイントです。毎日楽しみながら、練習を繰り返して自分にしか描けない漫画を描くことを目指していきましょう。

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