万年筆からインク漏れするときの対処法。部位と原因を見つけよう

2019.01.05

万年筆のインク漏れは、正しく対処することで大切な万年筆を守ることに繋がります。使っている万年筆でインク漏れが起きたときの確認方法と対処方法を紹介するので、万年筆を守るためにも参考にしてみてください。万年筆の扱い方にも注目です。

インク漏れが起きたときに確認すること

まずは、使っている万年筆でインク漏れが起きたときに確認することをチェックしていきましょう。

どこからインクが漏れているか

インク漏れが起きている場所を突き止めることが、万年筆のインク漏れを修理する上では大切なポイントです。インク漏れが起きたら、漏れている部分がペン先なのか、インクカートリッジやコンバーターの部分なのかを丁寧に確認していきます。

チェックの仕方

万年筆を使っていると、ペン先にインクが付いてしまいます。このことから、ペン先にインクが付いているから漏れているは言い切れないのです。ただし、綺麗に拭き取りをして使っていても『書いているときにインクが手に付く』ときにはインク漏れの可能性があります。

他のペンとぶつかり合うことで漏れることも

ペンケースなどに入れているときには、持ち運び中にペンケースの中で転がって他のペンとぶつかりあってしまいます。その衝撃で、ペン先が歪んでしまうとインク漏れを起こすことがあるのです。

また、常にインクがペン先まで届いている万年筆は、故障の漏れでなくても『衝撃で先からインクが飛び出る』こともあるのです。万年筆の持ち運びはできるかぎり、立てて単独で持ち運ぶようにしましょう。仕切りなどがついて転がらないペンケースもおすすめです。

万年筆がインク漏れする原因と対策

万年筆がインク漏れする原因は、毎日使っている環境が関係していることがあれば『寒暖差』などの気温の変化の影響を受けていることもあります。それぞれの原因をチェックしてみましょう。

メンテナンス不足

万年筆は毎日使うことがメンテナンスと言われています。毎日使うことで、補充されているインクの水分が蒸発して固まるのを防げるのです。また、万年筆を使わない日に内部の洗浄を行って綺麗な状態を保つようにします。

このメンテナンスを怠ってしまうと、補充されたインクから水分が蒸発することで固まり『インクが出なく』なってしまいます。また、固まったインクが流れてくるインクの邪魔をして漏れに繋がることもあるため注意しておきましょう。

持ち歩き方や衝撃に注意

インク漏れの確認の部分でも触れましたが、衝撃を受けることで補充されたインクが飛び出てしまい漏れてしまうことがあります。ペンケースなどに乱暴に入れたままだと、衝撃で簡単にインクが出てきてしまうのです。

単独で持ち歩くようにするほか、できるだけ立てて持ち運ぶなど『持ち歩き方・衝撃』の2点に気をつけてみましょう。

寒暖差や気圧の変化

意外と見落としやすいのが『寒暖差と気圧の変化』です。寒暖差が激しい場所では、キャップ内が結露することで呼び水の役割を持ち『インク漏れ』してしまいます。体温と外気温でも結露は起きるので、ポケットの中なども例外ではありません。

気圧の変化では、飛行機などで変化する気圧によって内部の空気が膨張し『インクが押されて出てしまう』ことがあります。インク内に空気があることが原因のため、満タンにしておくか空にしておきましょう。

このように、ちょっとしたことでも万年筆のインク漏れに繋がってしまいます。大切に使うためにも扱いに少し注意しておくのがおすすめです。

このような場合は修理相談を

軽いインク漏れであれば、原因を取り除くことで問題なく使えることが多いですが『修理』が必要なケースも中にはあります。万年筆はとてもデリケートで繊細な部分が多いため、職人の手作業で直さないといけない部分があることを覚えておきましょう。

ペン先が開いてインクが漏れる

ペン先は通常、真っすぐに作られています。使い込むことでペン先の片方が曲がってしまうことがありますが、使用には問題がありません。しかし、筆圧が強すぎて曲がってしまったり広がってしまったりしたときは、素人の手では直せないため修理相談をしましょう。

調整はプロでないとできない微妙な部分もあります。簡単に曲げたりしてしまうと取り返しがつかないこともあるため、軽度なものでも相談するのがおすすめです。

首軸辺りからインクが漏れる

首軸周りからインク漏れがある場合は、変形や内部の損傷の可能性があります。ヤリと呼ばれる内部の部分が曲がってしまうと『ペン芯』を巻き込むこともあるのです。

他にも、インクカートリッジを入れるときにネジのように締めて入れると首軸の部分を傷つけてしまいます。インクを吸入するときのネジを逆方向や無理やり回したときも同様です。

このような内部構造を傷つけてしまったときには、必ず修理に出して直してもらいましょう。そのまま使い続けると、修理が不可能な状態になってしまう可能性もあるので十分に注意してください。

万年筆のインクトラブルは正しく対処を

万年筆を使っていると1度は必ずといっていいほど経験するインク漏れは、正しく対処することで大切な万年筆を守ることにも繋がります。末永く使っていくためにも、メンテナンスと毎日の扱いに気をつけて、大切な万年筆を長く使っていきましょう。

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