万年筆メーカーごとのインクの種類。こだわりの定番色とカラーインク

2019.01.04

万年筆は、メーカーごとにインクの種類があり、それぞれの個性と色味を綺麗に表現しています。ですから例え同じ色でも、メーカーによって色合いが違うということもよくあります。メーカーごとにこだわりのインクについて紹介するので参考にしてみてください。

知っておきたいインクの基礎知識

まずは、万年筆のインクの基礎知識を紹介します。メーカーによってそれぞれ色合いや特徴が違うインクでも、基礎となっているのは3種類のインクです。まずは、種類からチェックしていきましょう。

3種のインク

万年筆に使うインクは、3種類のインクに分けることができます。以下は3種類のインクとその特徴です。

  • 染料インク・・・最も一般的なインクで、扱いやすさから初心者におすすめできる。色数も多いが、水や光に弱い性質がある。
  • 顔料インク・・・水や光に強いインク。にじみにくく、裏抜けもしにくい。その反面、1度固まると溶けにくいので扱うには定期的なお手入れが必要。
  • 古典インク・・・古くから使われているインク。水や光に強く、描いてから文字が黒に近づいていく変化が楽しめる。時間が経つほど、水や光に強くなるので長期保存に向いている。

最近では、染料インクに限らず『顔料インク・古典インク』でもカラーバリエーションが増えてきている傾向があります。それぞれ違った特徴があるので、用途に合わせて選ぶという人も少なくありません。

欧州規格のカートリッジとは

次に覚えておきたいのが『欧州規格のカートリッジ』についてです。

コンバーターやインクカートリッジは、自社の独自規格と、共通規格の『ヨーロッパタイプ』の2つで作られています。共通規格とはいっても、完全に互換性があるわけではありませんが、ヨーロッパタイプのものであれば使うことができる場合が多いのです。

しかし、あくまでもインクは使っている万年筆のメーカーと同じメーカーのものを選ぶのが基本です。違うメーカーのインクを使い、故障した場合は『保証対象外』となってしまうことがあるので注意しておきましょう。

国内ブランドのインクの種類

基本的な知識を覚えたら、次は国内ブランドのインクについてチェックしてみましょう。国内ブランドとはいっても、それぞれのメーカーが工夫を凝らした特徴を持っているのです。

パイロットの色彩雫が人気

国内ブランド『パイロット』は、創立100周年を迎える老舗のブランドで、万年筆に限らず多くの文具の取り扱いがあります。その中でも、パイロットで人気なのが『色彩雫(いろしずく)』と呼ばれる、全24色のカラーバリエーションのインクです。

日本の美しい情景をイメージして作られた色彩雫は、定番の色から鮮やかな色、セピア色まで豊富なカラーが多くの人を魅了しています。

セーラーのストーリアは耐水性が魅力

パイロットと同じく、国内ブランドで人気の老舗が『セーラー』です。セーラーでは、優れた耐水性で書いた文字が長持ちする『ストーリア』と呼ばれるシリーズが展開されています。

ストーリアでは、耐水性が高いことからはっきりとした筆跡で文字が描ける利点と、紙の『裏抜けがしにくい』特徴から愛用者も多くいます。

今では、初めて使う人に優しい20mlボトルがラインナップに追加され、従来の50mlの容量から選べるほか、全8色のカラーバリエーションから好みの色を探すこともできるので初心者にもおすすめです。

海外ブランドのインクの種類

海外ブランドのインクも、国内のインクに負けない魅力のあるものがたくさんあります。ボトルのデザインにこだわったインクや、大容量でコスパの良いインクなど見逃せないものを集めたのでチェックしてみましょう。

モンブランの美しい黒や青は必見

海外ブランド『モンブラン』は、お洒落なデザインのインクボトルがインテリアとして使えると人気のブランドです。鮮やかな色合いから多くのカラーバリエーションを用意しているモンブランの中でも、人気なのが『ミステリーブラックとロイヤルブルー』です。

モンブラン独自の方法で作られたミステリーブラックとロイヤルブルーは、日常使いから公文書まで幅広く使える美しい色合いが特徴のインクです。その筆跡の美しさは、書く文字の洗練さを表現するのにもぴったりと人気が出ています。

パーカーはシンプルで飽きのこない上品インク

海外ブランドの『パーカー』は、ボトルのデザインからインクの色合いまで『シンプル』にまとめられています。シンプルながら飽きのこない上品なボトルと色合いは、ビジネスのシーンにも違和感なく風景に溶け込む魅力がポイントです。

パーカーのインクはその上品さと、しなやかな書き心地で女性にも人気があるブランドです。綺麗な筆跡が残せるので、手紙などにもおすすめされています。

ペリカンの宝石のようなインクにうっとり

宝石がテーマとなった美しいインクを販売している海外ブランドが『ペリカン』です。カラーバリエーションは全て『宝石がテーマ』で作られており、宝石の輝きの強さを表現し『力強さ』を感じる筆跡が残せると人気があります。

その力強いインクの輝きは色合いが良く、書き心地もぬらぬらと書けると口コミでも話題です。

ラミーのカートリッジは色が豊富

海外ブランド『ラミー』が販売しているインクカートリッジは、ラミーならではの発色の良さを引き立てるカラーバリエーションが人気のインクです。小さなカートリッジ式のインクですが、予想以上に長持ちすることから『高いコスパ』でも注目を集めています。

ノートの上でもその発色の良さが際立つので、日常使いにもぴったりです。

インク1つで書き味が変わる

万年筆は、インク1つで書き味や色合いが表情のように変わる不思議な魅力を持っています。同じ黒でも、柔らかな黒から力強い黒まで楽しめるのがインクの楽しみと言えるのです。

万年筆を語る上で欠かせないインク選びも、楽しみの1つとしてみてはいかがでしょうか。

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