これから競艇を始めるのであれば、まずは舟券を購入する方法を理解しなければなりません。初心者にもわかりやすく、舟券の購入方法を含めた競艇の魅力について紹介します。
競艇の魅力
競艇は、1年中楽しめる公営競技です。ほとんど毎日、どこかの競技場でレースが行われています。多くの大人が楽しむ競艇には、どんな魅力があるのでしょうか?
ここでは、競艇の魅力について2点紹介します。
公営競技の中でも当たりやすい
競艇は、競馬・競輪・オートレースと全4種の公営競技のなかでも、当たりやすい競技として人気があります。
なぜ、競艇が当たりやすいのでしょうか?競艇は1レースに、1~6号の全6艇が出場し競い合います。公営競技の中でも、最も少ない出走数なので、そのぶん初心者でも着順を当てられる確率が高いといえます。
スタートのドキドキ感が癖になる
競艇は、決められた時間内にスタートラインを通過する『フライングスタート方式』を導入しています。
このフライングスタート方式とは、一斉にスタートする一般的なスタートではなく、場内の大時計が0~1秒未満にスタートラインを通過する方式のことです。大時計は、スタンド中央の水面寄りに設置されています。
大時計が0秒を指す前にスタートラインを通過すればフライング、1秒以上経ってから通過すれば出遅れとなり欠場扱いになってしまうのでスタートは緊張する瞬間です。
6艇それぞれがスタートラインを0秒に合わせて通過するために、ピットアウトすると同時に自分の得意または有利なスタート地点を目がけて走りだし、スタート準備をします。
競艇の舟券を買う方法
競艇を楽しむためには、まず舟券を購入しなくてはなりません。舟券を購入する方法としては、チケット発売場・ネット・電話の3つの方法があります。
ここでは、競艇の舟券を買う3つの方法をそれぞれ解説します。
競艇場やチケット発売場で購入する
全国各地にある競艇場では、舟券を購入できるだけでなく迫力満点のレースを間近で観戦することができます。競艇場は、群馬から長崎まで全国に24カ所あります。
また、ボートレースチケットショップでも購入可能です。いわゆる、場外チケット発売場のことで、窓口でマークシートを使って舟券を購入できます。ここでは、モニターでボートレースを観戦できます。
ネットで購入する
時間がない、場所が遠いなどの理由で舟券を購入できない人は、ネットを利用して舟券を購入してみましょう。銀行口座とテレボートへの登録が必要です。
登録すれば、ネット環境下であればスマホやPCなどを使って、どこにいても購入できるので便利です。購入できる舟券の種類は、通常・ボックス投票・流し投票のほか、フォーメーション投票や、オッズを確認しながら投票できるオッズ投票があります。
電話で購入する
電話でも購入できます。こちらも電話投票の会員登録と銀行の口座登録が事前に必要です。
家庭や携帯電話などのプッシュホン操作で購入できる舟券の種類には、通常・流し・ボックスの3タイプあります。また各種照会も電話で行うことができます。
マークシートの書き方
舟券を購入する際に使用するマークシートには主に2種類があります。1種類目は、下記の買い方をする場合に使用します。
- 2連単
- 2連複
- 3連単
- 3連複
- 拡連複
2種類目は、『流し』または『ボックス』で購入する際に便利なものです。
どちらにも共通する点は、マークシート上部の開催場・右側のレース・式別の記入方法です。
買いたいレースの開催場とレース番号をマークしましょう。次に、式別には購入したい舟券の種類をマークします。
1種類目の場合には、式別に合わせて1~6号艇までをマークし、金額・単位を選べば終了です。
2種類目の流し・ボックスでの書き方については、それぞれ紹介しましょう。
流しの場合
流しとは、1~2艇を軸にして、複数の舟券を手広く買う方法です。軸として選んだ艇の含まれる全ての組み合わせを買うことができます。流し専用のマークシートを使用すれば、1種類ずつ組み合わせを記入することなくまとめて購入できるのが特徴です。
流しもボックスも同じマークシートを使用します。流しで舟券を購入する場合には、『ながし投票』と記載された枠内に式別に合わせてマークしましょう。
式別で3連単を選択し、1位を1号艇と決めた場合を例に説明します。まず、『ながし投票』枠内の1位の1をマークし、残りの2位3位の部分には『全通り』をマークします。最後に金額と単位をマークして終了です。
ボックスの場合
購入したいボートが決まっているけれど、順位が決められない場合には、ボックスで舟券を購入します。選んだボートのすべての組み合わせが自動的に購入できるので便利です。
1~3号艇を3連単で購入する場合を例に説明しましょう。式別は3連単、『ボックス投票』の枠内の艇番1~3をマークして、金額・単位を選びます。
初心者が知っておきたいコツとは
競艇は、出走数が少ないため初心者でも当たりやすいのが特徴です。しかし、より的中率を上げるためには、いくつかのコツを知っておくとよいでしょう。自分の予想が当たれば、より競艇が楽しくなりますよ。
ここでは、初心者が知っておきたいコツを3点紹介します。
カド位置の予想や早朝特訓のチェック
初心者は、カド位置の予想や早朝特訓をチェックしておくのがおすすめです。
競艇では、6艇それぞれのスタート地点が決まっていません。そのため、コースの内側(イン)からのスタートが得意なレーサーと、中・外側からのスタートが得意なレーサーが、それぞれ前方と後方の2手に分かれます。
カド位置とは、中・外側からのインに向かっていく集団の中でも最も内側にいるレーサーの位置のことです。カド位置を確保できたレーサーは、後方の最も内側からダッシュ(助走)をつけ速度を上げた状態でスタートを切れます。そのため、舟券を購入するにあたりとても重要なポイントです。
また、早朝訓練とは、開催期間中レース前に、特別に行うスタート練習のことで、スタートの出だしを確認できます。スタートの出だしは、レースの勝敗に大きく関係してくるので、ぜひ見ておきましょう。
的中率が高くなる買い方
競艇初心者が、競艇を楽しめるようになるためには、まず的中させることですよね。ここでは的中率が高くなる舟券の購入方法を紹介します。
競艇にはさまざまな購入方法があり、的中率は1/3~1/120と、大きく差があります。初心者におすすめの購入方法は、まず的中率が高くなる買い方をすることです。
競艇場のコースや、出走する選手の組み合わせなどによっても順位は左右されますから、事前にコースや選手の情報を収集しておくとより的中率が高くなります。
的中率が1/3、1/6となる買い方
的中率が1/3と最も高い買い方は、複勝式です。この複勝式とは、1着もしくは2着に入るボートを当てる方法です。選んだボートが1着でも2着でもどちらかに入れば的中したことになるため、的中率が高くなります。
ただし、的中率が高い分、払戻金額は低くなる傾向があります。
次に的中率が高いのが、単勝式です。競艇の1レースで出走するボート数は6艇なので、的中率は1/6となります。ただし、単勝式の舟券は、場外チケット発売場では購入できません。競艇場内の専用窓口もしくは、電話・ネットでのみ販売されています。
他にもさまざまな買い方がある
上記で紹介した舟券の買い方以外にも、さまざまな買い方があります。複数の買い方を知っておけば、自分で組み合わせを考えながら購入せずに、自動的に組み合わせを選んで購入できます。
また、選ぶときに迷った場合に便利な買い方や、高配当を狙える買い方などもあり、知っておくと便利です。
ここでは、知っておくとより便利な買い方を3つ紹介します。
ネット投票が便利なフォーメーション
インターネットを利用して購入するネット投票では、フォーメーションでの舟券購入ができます。
フォーメーションの仕組みを説明しましょう。例えば3連単であれば、1~3着になるボートをそれぞれ複数予想して選びます。自分で組み合わせを考えることなく、自動的にそれらすべての組み合わせを購入できる仕組みです。
1~3着になるボートをそれぞれある程度絞り込むところが流しやボックスとの違いですね。
ただし、このフォーメーションでの購入は、場内・場外などのチケット発売場では利用できないので注意しましょう。
1着を迷うときに使えるオモテウラ
どうしても1着を決められないときには、オモテウラと呼ばれる買い方をしてみましょう。
オモテウラとは、2連勝単式のレースにおける舟券の買い方の1種です。上位2着の2艇をあらかじめ決めておきます。そしてその2艇のどちらが1位と2位になってもいいように舟券を購入する方法です。
上位2着に5号艇と6号艇を選んだ場合を例に説明します。1位に5号艇、2位に6号艇の組み合わせと、1位に6号艇、2位に5号艇の2通りの舟券を購入します。
オモテウラは、実力上位2艇の対決レースによく用いられる買い方です。
多点購入のエビス買い
競艇で有名なエビス買いとは、高配当の舟券を10点以上購入する買い方のことです。漫画家の蛭子能収氏がこのような買い方をすることから名づけられました。
本命と言われるボートを選ぶのではなく、本命を倒す大穴と思われるボートを選択して多点購入するので高配当が期待できます。的中するかどうかというスリル感を味わいたい人におすすめです。
ただし、高配当が期待できるということは、的中率がその分低くなる傾向があります。また、多点購入するため支払う金額も大きくなりますので、初心者の人は注意しましょう。
予算の範囲内で適度な遊び方を
競艇は、的中率が高いため初心者でも楽しめる大人の遊びです。舟券は、大迫力のレースを観戦したい人は、ぜひ場内で購入するのがおすすめです。忙しい人は、ネットや電話で舟券を購入できます。
ついつい、熱中してしまいがちですが、予算を決めて、その範囲内で適度に遊ぶよう心がけましょう。