麻雀の役満国士無双とは。成立するための条件や特殊なルールを紹介

2018.12.29

麻雀を少しでも経験したことがあれば、「珍しい役を成立させてみたい」と思うことがあるでしょう。役満の中でも国士無双は比較的、成立する確率が高いといわれています。国士無双の条件や狙い方をまとめて紹介するので、抑えておきましょう。

国士無双とは何か

難易度が高くなかなか見ることのできない『役満(難易度の高い役の総称)』の中の1つである『国士無双(コクシムソウ)』とはどのような役か、説明します。

点数が高くほとんど成立しない役満の1つ

そもそも役満があまり成立しない役のことを指します。成立した場合の点数は子で32000点、親だと48000点と満貫の4倍にも及び、いかに作りにくいかが理解できるでしょう。

正式名称は『十三公九(シーサンヤオチュー)』といい、手牌の形が4面子1雀頭(4メンツ1ジャントウ)にならない特殊役の1つであることが特徴です。

役満の中では比較的作りやすいとされていますが、捨て牌に中張牌(チュンチャンパイ)が多くなりがちなので、 他家に気づかれやすいといわれています。どのような役か、詳しくはこれから説明します。

国士無双が成立する条件

構成は公九牌(ヤオチュウハイ。すべての種類の1、9、字牌を指します)を1枚ずつ揃え、その中で1つの雀頭からなります。

牌で具体的に言うと、『萬子』の1と9、『索子』の1と9、『筒子』の1と9、『東』、『南』、『西』、『北』、『白』、『發』、『中』の牌をそれぞれ1枚ずつと、いずれかをもう1枚で対子を作ればOKです。

国士無双が成立する確率は?

役満の中では成立しやすいと言われる国士無双の成立確率は、0.043%です。条件で紹介した通りですが、7種類1枚ずつ集まる前にどれかが先に重なるため、テンパイすることがほとんどです。

しかし、重なる前にテンパイすると可能性が高くなり、この状態は『国士無双13面待ち(テンパイまで『么』『九』『牌』の対子がなく、13面待ちのテンパイのこと)』といわれます。この場合、最大で13種39牌待ちということです。

ちなみに他の役満の成立確率はどのくらいかというと、以下です。たしかに比較すると、役満の中では確率が高いと言えます。

  • 四暗刻(スーアンコー) 0.049% 暗刻(自力でまったく同じ牌を3枚集めること)を4つ成立させる。
  • 大三元(ダイサンゲン) 0.039% 三元牌(『白』『発』『中』の牌)の刻子(まったく同じ牌を3枚集めること)を成立させる。
  • 四喜和(スーシーホー) 0.012% 風牌(『東』『南』『西』『北』の牌)をすべて刻子にする『大四喜』と、1種類の風邪牌をつ対子にする『小四喜』を成立させる。
  • 字一色(ツーイーソー) 0.008% 4面子1雀頭をすべて字牌のみで成立させる。
  • 清老頭(チンロートー) 0.00181% 4面子1雀頭をすべて老頭牌(数牌の1、9のこと)のみで成立させる。
  • 地和(チーホー) 0.00158% 子の場合で、1巡目のツモあがりで成立させる。
  • 緑一色(リュウイーソー) 0.0011% 4面子1雀頭を緑色の牌、つまり索子の緑一色の牌と『發』のみでされる。
  • 九蓮宝燈(チュウレンポウトウ) 0.00045% 数牌のどれか一種類で『1112345678999+同じ種類で任意の数字』を成立させる。
  • 天和(テンホー) 0.0003025% 親の場で、最初の14枚の配牌であがりの形を成立させる。
  • 四槓子(スーカンツ) 0.000234% 槓子(まったく同じ牌を4枚集めること)を4つ作ることで成立する。

    国士無双を狙うならこんなとき

麻雀では難しい役満を成立させるのは醍醐味とも言えます。

しかし国士無双は集める牌の種類が多いので、狙えるかどうかは配牌時の牌でほぼ決まってしまうのです。狙うにはどういう場合が適しているか知っておくことが大切になります。

配牌後の手牌が九種九牌だったとき

国士無双はバラバラの牌を集める必要があるので、本来なら諦めてしまいそうな状況と表裏一体とも言えます。

配牌後、9種類の么九牌が存在する場合に流局できる『九種九牌』は狙い目です。国士無双の役を知らないと、諦めたくなる場合です。ちなみに流局できるタイミングは、決まっているので注意しましょう。

親は『配牌時』に9種類以上の么九牌がある場合、子は『1回目の巡でツモしたとき』に9種類以上の么九牌がある場合と決まっています。

リード時には流局を選択するのもあり

先ほども紹介したように、国士無双と難しい状況は表裏一体です。また、九種九牌から国士無双を成立させ、あがれる確率は3%程度と言われており、確率論的にはやはり難しいです。

自分がトップのときや、まだ局が続いて挽回できるチャンスがある場合など、無理に勝負する必要はありません。九種九牌はそのような時に使える救済措置として存在します。次の配牌に期待しましょう。

トップとの差が大きく、最終局であれば挑むなど、その時の状況から総合的に判断することが大切です。

ツモの前に鳴かれると九種九牌ができなくなる

九種九牌について大切なことを確認しておきましょう。それは自分のツモの前に、他家が鳴くと流局することができないということです。

この場合は、もう国士無双を目指すことを決断せざるを得ませんね。

国士無双に適用される特殊なルール

国士無双を狙うと決断したときに知っておくべき特殊ルールがあるので、チェックしておきましょう。

面子をもたない役満のため鳴くことができない

これは国士無双の形を考えればわかることですが、それぞれの種類の牌を1枚ずつ集めて成立するものなので、鳴くと成立しません。

ちなみに鳴くとは、『ポン』『チー』『カン』の3種類があります。それぞれ以下のことを指します。

  • ポン 対子(トイツ。2枚の同じ牌があるとき)で、他家がその牌を捨てた場合に自分のものにすることができます。3枚の刻子(コーツ)を揃えるために行います。
  • チー 塔子(ターツ。あと1枚で順子というとき)で、他家がその牌を捨てた場合に自分のものにすることができます。順子(シュンツ。3枚の連番の数牌で揃えた面子のこと)を作るために行います。
  • カン 手牌に刻子がある場合、他家が捨てた牌を取得するか自分でツモり、槓子(カンツ。4枚同じ種類の牌を揃えた面子のこと)を揃えることです。

ローカルルールとして存在。暗槓あがりとは

通常、『槍槓(チャンカン)』は『加槓(カカン)』のみに対して効力があります。しかし、国士無双の場合は『暗槓(アンカン)』にも効力があり、ロンすることができるというルールがあります。

初級者の人にとっては難しい用語が並んだので紹介します。まずカンについておさらいしておきましょう。

カンとは先ほど紹介したように鳴きの1つで、手牌に刻子がある場合、他家が捨てた牌を取得するか自分でツモることで、槓子(カンツ。4枚同じ種類の牌を揃えた面子のこと)を揃えることができます。

カンはそれぞれ使うときの状況によって、種類があります。『暗槓(アンカン)』と『明槓(ミンカン)』の2つに分けることができます。明槓はさらに『大明槓(ダイミンカン)』と 『加槓(カカン)』 があります。

  • 暗槓 手牌に槓子(4枚の同じ牌があること)のときに使えるカン。
  • 大明槓 手牌に暗刻(ツモした牌のみで3枚の同じ牌を集めること)の時に、他家が暗刻と同じ牌を捨てたら取得できるカン。
  • 加槓 手牌にある明刻(ポンして揃えた刻子、つまり3枚の同じ牌があること)と、自分がツモをした牌で完成させるカン。

カンの説明が終わったところで、暗槓あがりの話に戻りましょう。『槍槓』とは、他家がカンした牌があがり牌だった場合、その牌でロンができるという役です。通常は加槓で晒した牌のみが対象ですが、国士無双に限って暗槓でも搶槓できるというルールです。

このルールは採用していることも多いですが、場によりますので、確認しておく必要があります。

国士無双の注意点

国士無双を狙う際に注意したいことを紹介します。しっかり抑えておきましょう。

国士無双13面待ちでのフリテンとロンの関係

多面待ち(3種類以上のあがり牌がある状態)でフリテン(ロンできないテンパイ)になった場合、『待ちに絡むすべての牌』でロンできないというルールがあります。

しかし、国士無双13面待ちの場合は捨てた牌でのロンできるという特殊ルールがあります。これは、国士無双13面待ちの13のすべての牌でロンできないということになってしまうので 、フリテンのルールを緩和したものです。

国士無双でリーチをかけるのは危険?

役満でテンパイとなった場合はリーチを宣言しないことが多いです。理由は単純で、リーチをかけると他家を警戒させてしまうので、リーチで得られる1翻よりもデメリットの方が大きいと考えられるためです。

またリーチのおさらいになりますが、1000点払う必要があることもデメリットと言えます。

また国士無双の13面待ちの状態で、手を変え流ことはほぼないと思いますが。一度リーチをかけると取り消すことができないという点もあります。

ただでさえ、中張牌の捨て牌が多くなりがちで、 他家に気づかれやすいのが国士無双です。あえてリーチをかけるメリットは少ないことが多いと考えられます。

国士無双以外にもある。役満の種類

すでに役満の出現確率には言及しましたが、他の役満も少し紹介しておきます。少しずつマスターしていきましょう。

メンゼンでつくる。四暗刻

四暗刻は、役満のあかでも一番出現しやすいと言われており、暗刻を4つの形で成立します。

特徴は待ちが『単騎待ち(タンキ待ち。4つの暗刻が揃っている状態で、雀頭を待っている状態)』か『双碰待ち(シャンポン待ち。面子が3つが完成し、対子が2組の待ち状態)のどちらであるということです。

鳴いた場合でも成立する。大三元

大三元とは、三元牌の全てを刻子または槓子で成立します。

大三元も役満の中では成立しやすいといわれており、三元牌が6枚以上揃えばチャンスです。またポンをして牌を取得しても良いですが、何度も狙い撃ちでポンしていると、他家に気づかれやすいので気をつけましょう。

1雀頭4槓子で成立。四槓子

四槓子は、役満の中でも最も難易度が高いとされており、カンを4回行い、4つの槓子を揃えるというものです。もはや奇跡としかいえません。

成立条件はいたってシンプルですが、四槓子を狙っている他家がいる際に注意すべきことがあります。それは『包(パオ。役の成立を手助けした人に対するペナルティ)』です。

捨て牌がカンされ、四槓子を成立させてしまうとパオにあたります。全額を捨て牌をした人が負担することになってしまうというルールで、他家と共謀するコンビ打ちを防止するのために作られたと考えられています。

国士無双は点数も成立難易度も高いのが特徴

国士無双はもちろん、役満すべてに共通していえることですが、成立させることは容易ではありません。

また実力というよりも配牌の運も大きく影響することは否めません。だからこそ、チャンスがあるときはルールをしっかり理解して、勝利を手中に収めましょう。そして、この上なく気持ち良い感覚を体感してみてください。

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