漫画の描き方とデジタルの魅力。各ソフトの便利な使い方をご紹介

2018.12.26

漫画の描き方は手描きとデジタルの2種類があります。その中でも便利で手軽に始めることができるデジタル漫画は、多くの人が取り入れている描き方です。その多くの魅力とメリットを紹介するので参考にしてみてください。

デジタルで描く漫画とは

手描きの漫画とはまた違った魅力のあるデジタル漫画は、初心者でも漫画を描くのに最適なツールとして使われています。どの作業でも簡単に書き直しや修正ができるため、とても効率が良いのもデジタルの魅力です。

まずは、デジタルで描く漫画のメリットとその魅力についてチェックしてみましょう。

消しゴムを活用して思い通りの仕上がりに

初心者は何度も描き直すことが多くなり、手描きでは何度も消しゴムを使って紙が折れたり破れたりしてしまうことがあります。他にも、消しゴムのカスで机が汚れてしまい作業がしにくい状況になってしまいがちです。

デジタル漫画であれば、消しゴムを何度使っても紙や机が汚れないので思い通りの仕上がりになるまで何度でも描き直すことができます。

どんなに上手くて、プロと呼ばれているイラストレーターでも何度も描き直すことがあります。そんなときにもデジタルで描くときの消しゴムの活用で『魅力的で綺麗な線画』に仕上げているのです。

初心者だから描き直しが多くて恥ずかしいのではなく、描き直しをすることで1つの作品を綺麗に作り上げることができるという気持ちを持つのが大切です。

コストや時間削減の面でメリットが多い

他にも、コストや時間削減の面でメリットが多いのもデジタルで描く魅力と言えます。コスト削減では、最初に『パソコン・ソフトウェア・ペンタブ』を揃えてしまえば『用紙・インク・トーンなどの消耗品』を買い換える必要がありません。

唯一の消耗品はペンタブの芯だけなので『長く使えばコストが大幅に下がる』のです。

また、準備や後片付けもほとんど必要ないため、作業スピードが上がるのもデジタルのメリットです。画材やトーンなども買いに行かなくて良いので、そのような手間も省けて便利であるとプロでも多くの人が活用しています。

このように、デジタルで描くことは多くのメリットがあり、アマチュアからプロまで幅広い漫画家、イラストレーターに使われているツールなのです。

デジタル漫画のネームや下絵の描き方

デジタルで漫画のネームや下絵を描いている人もたくさんいます。デジタルで行うメリットや描き方をチェックしていきましょう。

丁寧にネームを書くことで下絵に使える

デジタルでネームを描くときには何度でも描き直しができるので、手描きと比べると結果的に丁寧にネームを描くことにもつながります。丁寧にネームを描くことで、そのまま下絵に使うことができ『手間を省く』ことができるのです。

丁寧なネームデータを一番下に入れておくことで、1からアタリ(キャラクターの顔や体をバランス良く描くための位置取り)を作らなくて良いとして人気の方法です。

また、ネームをデジタル化することで、ネームの修正が簡単に行えます。他人とのネームの共有が簡単なほか、データとして残るので整理が簡単なのもメリットと言えます。

下絵まで手描きし、スキャンする方法も

デジタルでは、ネームや下絵まで手描きで下書きをして、スキャンすることでパソコンにデータを取り込んで作業を行うということもできます。下書きや下絵にペン入れをするときの失敗を無くすためにパソコンを使う人も多いのです。

全てデジタル化するのではなく、1部でもデジタル化を行えば『作業効率』を格段にあげることができます。漫画を描きやすくして、楽しく続けるためにもデジタルを使うというのは便利な方法なのです。

人気のソフトCLIP STUDIO PAINTで漫画を描く

デジタル漫画のメリットを知ったら、早速使い方・描き方を見ていきましょう。

まずは、デジタル漫画を描くときに人気のソフト『CLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)』を使って描く方法を紹介します。クリスタと呼ばれるこの人気のソフトは、描きやすさから初心者から上級者まで愛用しているものです。

見開きや単ページの切り替えが簡単

クリスタの最大の魅力と言えるのが見開きや単ページの切り替えが簡単に行える点です。複数ページで構成される作品であっても、作品管理ウィンドウを活用することで簡単に管理ができます。

このツールを使えば、ページの追加や順番の入れ替え、作品名や話数などの作品情報といった細かい点も簡単に管理ができるのです。手描きでは大変な作業も手軽にできるので、思い通りの作品を作り上げることができます。

ペンツールの使い方

ペンツールを使ってペン入れをする方法も簡単に行うことができます。

まず、レイヤー(透明なフィルム)を作成し、そこに背景やキャラクターなどを個別に描いて重ねていきます。これによって、それぞれ個別にペン入れや色などをスムーズに行えます。

レイヤーの準備ができたら、ツールからペンを選んで次に『サブツール』からペンの種類を選択します。ペンの種類が選べたら、『ブラシサイズ』からブラシのサイズを選びましょう。最後に、カラーセットでペン入れに使う黒のカラーを選択したら準備完了です。

線を修正したいときには消しゴムツールを使い、消したい線をなぞるだけなので手軽にペン入れを進めることができます。ツールを活用することで、何度でも書き直せるので『思い通りの作品』に近づくまで調節しましょう。

写真をトレースして背景に使用する方法

クリスタでは、写真をトレース(原図の上に薄紙を載せ、敷き写しをすること)して背景に使用することもできます。上手く活用すると簡単に背景を描くことができるので『時短』にも繋がるので覚えておきましょう。

まずは、漫画の中に元になる写真を入れ込んでみましょう。次に、『レイヤー→定規・コマ割り→パース定規の作成』でパース定規をトレースする写真に合わせて『1点から3点透視』を選びます。

ここまできたら、後はトレースした写真に合わせてレイヤーに線画を描いていきます。簡単なので、難しい背景などはトレースで描きたい写真を使って活用していくと良いでしょう。

Photoshopを使用して漫画を描く

次に紹介するのが『Photoshop(フォトショップ)』を使って漫画を描く方法です。先に紹介したクリスタとはまた違った魅力があるので、どちらを選んで使っても問題ありません。

ペンやブラシのカスタマイズが自由自在

Photoshopの最大の魅力と言えるのが『ペン・ブラシ』のカスタマイズが自由自在にできる点です。カスタマイズできる項目数がとても多く、自分好みに設定して使いやすい環境が整えられます。

これは、世界中のユーザーがブラシ・テクスチャ・パターン素材などたくさんの無料素材をネット上で配布していることで実現しています。Photoshopだからこそできる豊富なカスタマイズで、自分の思い描いた作品を作り上げることができるのです。

下絵にブラシツールでペン入れする方法

下絵にブラシツールを活用することでペン入れをすることができます。Photoshopでも入り抜き(1本の線を引く時の書き始めと描き終わりのこと)を調節して綺麗な線を描くことができるので、十分にペン入れに活用することができるのです。

まずは、間隔の調整を行いましょう。『ハード円ブラシ』を選んで『間隔を1%』に変更します。配置間隔を短くすればするほど、滑らかになるので覚えておくと便利です。

次に、硬さの調整を行います。筆圧が低いほど数値が低く、高いほど硬い線へ変わっていくので、合わせて調節していきましょう。

最後に、滑らかさとシェイプにチェックを入れておきます。シェイプの設定は下記の通りです。

  • サイズのジッター・・・0%、コントロールキーは筆圧
  • 角度のジッター・・・0%、コントロールキーは進行方向
  • 真円率のジッター・・・0%、コントロールキーは筆圧
  • 最小の真円率・・・1%

ここまで設定できたら、カスタマイズしたブラシでペン入れ用レイヤーにペン入れを行ってみましょう。筆圧を自分に合わせて細かく設定すると、より滑らかに描けるので試してみてください。

トーン貼りも簡単

トーン貼りも手軽に行えるので、活用していきましょう。『フィルター→ピクセレート→カラハーフトーン』を選んで設定していきます。角度を全て45度にすると、点と点が整列して斜めに連なるので、下絵に合わせて細かく設定できるのです。

最大半径は、単純に数値が大きいとドットが大きくなります。ベタ塗りの部分にトーンを重ねることで『塗ったカラーがそのままトーンになる』ので活用方法はそれぞれです。とても簡単なので工夫をして使っていきましょう。

手描きやデジタルの利点をフル活用しよう

手描きでもデジタルでもそれぞれ利点があります。利点をフル活用して漫画を描いて、独自の世界観と表現力を豊かにしていきましょう。ご紹介したソフトはどちらも有料ですが検討してみてください。

自分の描きたい漫画を、より手軽に完成できるデジタルを活用して楽しんでみましょう。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME