宇宙人は存在するのでしょうか。この問題については多くの人が研究してきました。そもそも宇宙人の定義は何でしょうか。宇宙人の話が世間に広まるきっかけとなる出来事とは何でしょうか。宇宙人が存在するかどうか、様々な角度から考察してみましょう。
宇宙人とは
宇宙人とは、地球外の知的生命体の総称です。
ナスカの地上絵のような謎の多い遺跡を根拠に、宇宙人が太古の地球を訪れたことがあると主張する学者もいますし、現在の地球にもいると主張する人もいます。
こうした考え方に対しては否定的な意見が強いのが現状ですが、宇宙に知的生命体が存在する可能性については、肯定論も多く存在しています。
人間が宇宙人という説も存在
多くの学説の中には、人間自体が宇宙人であるという説も存在します。
ゼガリア・シッチン氏が唱える、宇宙人アヌンナキが猿人の卵子と宇宙人の精子を使い人類を創造したという説や、エリス・シルバー博士の、人類は地球外で育てられたのち地球に戻されたという説などがあります。
いるかもしれない宇宙人をタイプ別に紹介
公式に確認されたわけではないことから宇宙人を種類分けすることは難しい作業ですが、目撃情報やSF作品などから、宇宙人をいくつかのグループに分類できます。ここでは代表的な宇宙人の種類を紹介します。
グレイ
『グレイ』は宇宙人来訪に関する雑誌記事やテレビ番組の中で、よく取り扱われるタイプの1つです。誘拐事件など、目撃報告が数多くあります。
その身長は小柄な人間ほどで、頭部は大きく灰色の肌をしています。その顔は大きな黒い目に、鼻の穴と小さな口が特徴です。
グレイは実存するが宇宙人ではないという説もあり、宇宙人に作られたアンドロイド説、UMA説、恐竜が進化したディノサウロイド説、未来人説などがあります。
プレアデス星人
プレアデス星人の大きな特徴は外見が人間と同じ、いわゆる『ヒューマノイドタイプ』である点です。プレデアス星人のプレデアスとは『プレデアス星団』のことを指しています。
プレデアス星団とはおうし座に散らばる星団のことをいい、日本では『すばる』という和名があります。彼らは私たち地球人より文明や考え方が発達しており、平和を愛する彼らの星には戦争はないといわれています。
元々は金星に住んでいましたが、文明を起こすことに成功し、プレデアス星に移り住んだとされています。外見は人間と同じなので、今でも地球人に紛れて生活しているといわれる宇宙人です。
アルファ ドラコニアン
『アルファ ドラコニアン』は、りゅう座アルファ星から来たといわれる宇宙人です。邪悪で非友好的な宇宙人とされています。外見は爬虫類の特徴を持ち、身長4~6m、体重は800kg以上になる大型のタイプです。
銀河系でも最も古い知的生命体で、彼らは自分たちが劣った種とみなしている地球人の主人であると信じているとされています。
シリウス星人
『シリウス星人』は、おおいぬ座のシリウス星から来たという宇宙人です。シリウスはAとBの2種類の星があるので『シリウスA星人』と『シリウスB星人』の2種族に分類されます。
シリウスA星人はポジティブで、シリウスB星人はネガティブと、それぞれ特徴が異なるとされています。
シリウス星人は、過去にAとBの間での戦争を経験したことから、同じ失敗は繰り返さないという信念を持ち、他者の幸せのために尽力するタイプの宇宙人です。
そしてシリウス星人は沢山の才能を持ち、芸術家や政治家、学者など、たぐいまれな才能の持ち主の中には、シリウス星人が紛れているという説があります。
レプティリアン
『レプティリアン』は爬虫類型の宇宙人です。宇宙での知的存在の間では闇の存在の一派に属します。
冷血で、同情や感情移入をする機能が欠如し、恐怖、血のいけにえ、性的エネルギーを好み、権力を得ることを求め続ける種族だといわれています。
様々な方法で人間社会に潜り込み、人間のエリートたちを支配して大きな組織を動かしているという説があります。
ここから始まった?アメリカのエリア51
アメリカのエリア51は『墜落したUFOを運び込み、宇宙人と共同研究をしている』という風説が非常に有名で、実際、基地周辺ではUFOらしき未確認飛行物体が頻繁に目撃されているといわれています。
ここではそういわれるようになった根拠を探っていきましょう。
1947年ロズウェル事件とは
1947年7月、米ニューメキシコ州のロズウェルから120kmほど離れた牧場に円盤型の飛行物体が墜落したという報道がなされました。墜落した飛行物体の処理にはロズウェル陸軍飛行場から米軍が出動し、残骸をすべて回収しました。
残骸はすべてエリア51に運び込まれたといわれています。しかし墜落場所が牧場であったため多くの見物人が集まり、数々の目撃談が残されました。
それは見たこともない物体で、空飛ぶ円盤の残骸だったという説もあれば、気象観測用の気球だったという説もあり、様々な意見があります。
UFOの目撃情報も多数あり
エリア51の近辺では多くのUFO目撃情報が報告されています。つい最近もYouTubeチャンネル『SecureTeam10』で、過去にエリア51上空で撮影されたというUFOの映像が紹介され話題になりました。
空軍によって撮影保管されていた映像がリークされたとのことです。カメラにとらえられたUFOは、いわゆるアダムスキー型のようで、時折、不規則な素早い動きを見せながら移動しています。
このような映像を根拠に、UFOがエリア51を訪れていると信じている人が多くいるようです。
本当に宇宙人はいる?いない?
多くの研究者の間で宇宙人の存在の有無に関して、長い間多くの論議が交わされています。
その間にも宇宙開発は進み、土星探査機や木星探査機が飛び、火星では地球移住計画まで進んでいます。果たしてこの広い宇宙に宇宙人は存在するのか考察してみましょう。
宇宙人の存在を信じる人は多い
宇宙人の存在を信じる人は驚くほどに多いようです。この広い宇宙の中の1つの惑星である地球に人間が存在するように、宇宙のどこかには生命が存在しているはずだと考えているようです。
宇宙は広いのだから、人間の発想を超えた色や形をもった生物がいるはずだという考えや、いると考えた方が夢があるなどの考え方もあります。
実際6月24日はUFOの日とされており、多くのイベントが世界各地で行われ、宇宙人の存在を信じる人達や、いてほしいと願う人々で賑わっています。
宇宙は広く、いない証明は難しい
我々の住む天の川銀河だけで、2000~4000億の恒星があります。そして観測可能な宇宙には、銀河が2兆個以上あるといわれています。
恒星の100万に1つが惑星を持ち、その惑星の100万に1つに生命が存在し、その生命の1000万に1つが知的生命体であるとすれば、全宇宙には100万種類の宇宙人が存在することになります。
このように宇宙は大変広いため、宇宙人が「いない」ことを証明するのは大変難しいことです。
フェルミのパラドックスの謎
物理学者エンリコ・フェルミが指摘した『フェルミのパラドックス』とは、地球外文明の存在の可能性の高さと、そのような文明との接触の証拠が皆無である事実との矛盾のことです。
なぜ地球外文明との接触の『証拠』が皆無なのでしょうか。考えられる理由をまとめました。
政府が存在を隠している
宇宙人は存在し、ある一定数の宇宙人は地球に到達しているが、各国政府により公表が差し控えられているという説があります。
宇宙人は地球人にパニックを起こさせないために、政府にしか接触していないのではないかという人もいます。
宇宙に辿り着ける技術がまだない
生命が発生し、知的生命体として発展しても、宇宙航行ができる文明にまで発達する確率が低いという説もあります。
地球人がそうであるように、高度の技術文明があっても私たち人類の観測圏までたどりつくのは非常に難しいといわれています。
またほとんどの宇宙人はある程度文明が発展すると、核戦争や著しい環境破壊などの事態を引き起こし、短期間に滅亡してしまうため宇宙旅行に乗り出す時間を持ちえないという考え方もあります。
すでに地球上にいるが気づいていない
地球に到達した宇宙人はすべて、潜伏または地球の生命に擬態して正体を隠しているという説です。
到達した宇宙人はすべて地球人が「生命」と認識していない特殊な形態の生命となるか、別次元(五次元等)に存在するため、地球人が認識できないという考え方です。
最近は地球に来ていない
宇宙人は過去に地球に来訪していたが、現代では来なくなったという説もあります。実際『オーパーツ』と呼ばれる時代的に不自然な発掘物には、当時では想像もできるはずがない宇宙船と見られる描写が数多く見受けられます。
太古の昔に地球を訪れた宇宙人によって人類が作られたとする『古代宇宙飛行士説』という考え方もあるのです。
『火星人』といわれた天才ジョン・フォン・ノイマンらハンガリー人を宇宙人とする説や、アインシュタインなど19世紀後半のヨーロッパ生まれの天才たちを、潜伏した宇宙人とする説もあります。
そもそも宇宙人は存在しない
最近では可能性が低いとされるようになりましたが、地球以外の惑星には知的生命体が全く存在しないという説もあります。
つまりこの地球以外に生命は存在しないという考え方です。地球以外に生命が発生する確率はゼロではないが、今のところ地球の生命が1番目に発生した生命で、二番目はまだ誕生していないか、地球の文明レベルより低いというものです。
YouTubeで注目の宇宙人ちゃんねる
YouTubeの人気チャンネルである『宇宙人ちゃんねる』をご存知でしょうか。
数々の都市伝説や宇宙人の話題を取り上げているこのチャンネルは、ユーチューバーのコウジ(Kouji)によって投稿されており、再生回数800万回以上を記録している人気チャンネルです。
ホーキング博士死去!生前に残した3つの人類警告!
動画の中で、ホーキング博士が残した3つの警告が紹介されています。
1つ目は『AIの進化における警告』で、人工知能の完成は人類の終焉を意味すると言っています。
2つ目は『宇宙人とコンタクトしてはいけない』というもので、高度に発達した地球外生命体は人類にとって強迫的な場合があると言っています。
3つ目は『人類滅亡』を示唆するもので、ヒッグス粒子の実験が地球だけでなく宇宙の崩壊につながる危険性があるというものです。
惑星X(ニビル)と古代歴史と神話の一致性
惑星X(ニビル)は太陽系に存在するといわれている仮説上の惑星で、太陽の周りを3600年周期で回っているとされています。
動画では、シューメル文明の神話の中に登場するアヌンナキと呼ばれる存在が、惑星Xに住む知的生命体ではないかという説が紹介されています。
アヌンナキはニビルが地球に接近するたびに訪れ、文字や天文学などの文明を地球に伝えているという話です。
ナチスが隠したアヌンナキの骸骨
近年ロシアのコーカサス山脈で発見された頭蓋骨が、宇宙人の頭蓋骨としか思えないということで話題になっているということも動画で紹介されています。
発見されたすぐ近くにはナチスの遺物と思われるブリーフケースと指輪が残されていることから、ナチスが研究のために保持していた可能性が高いといわれています。
この頭蓋骨は惑星ニビルから地球に飛来したアヌンナキの頭蓋骨ではないかという話です。
宇宙人をテーマにした映画も人気
宇宙人をテーマにした映画は国内外でかなりの数が製作されています。宇宙人との交流を描いたものから、戦いを描いたものまでジャンルも様々です。ここではその中から代表的な作品を紹介します。
E.T.
1982年公開のアメリカSF映画です。製作会社はユニバーサル映画で、監督製作はスティーブン・スピルバーグです。
約1000万ドルという予算で製作されましたが、公開と同時に、アメリカでおよそ3億ドルという当時の映画史上、最大の興行収入を記録しています。
第40回ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞を受賞した作品です。また、第55回アカデミー賞では、音響効果賞、視覚効果賞、音響賞、作曲賞を受賞しています。
地球に取り残された宇宙人を子供たちがかくまって、様々な困難や妨害を乗り越えて宇宙に帰すというシンプルなストーリーですが、そこにアメリカ当局による国家的な陰謀が加わることで、大人も子供も楽しめるサスペンス作品となっています。
宇宙戦争
2005年公開のアメリカ映画です。H・G・ウェルズの同名SF小説『宇宙戦争』を原作としています。
スティーブン・スピルバーグ監督作品で、トム・クルーズが出演のほか製作にも参加しています。製作費は1億3200万ドル、興行収入はアメリカで2億3427万ドルで、日米同時公開されています。
『未知との遭遇』『E.T.』と過去に友好的な宇宙人との交流を扱った作品を手掛けてきたスピルバーグが、一転して宇宙侵略物に挑んだ本作は、2009年9月11日に起きた同時多発テロで受けた衝撃、思いを反映しています。
トム・クルーズはいつもの二枚目役のイメージを変え、妻に離婚され、子供たちからは軽んじられるダメ親父役を演じています。
宇宙人ポール
2011年のイギリス、アメリカ製作のSFコメディ映画です。
コミックオタクの2人がコミコン・インターナショナルを訪れるためにキャンピングカーでアメリカ旅行をしていました。2人がエリア51付近を通過したところ、宇宙人のポールと出会うというストーリーです。
この映画には名作SF映画へのオマージュが数多くちりばめられています。それは『スター・トレック』『E.T.』『スター・ウォーズ』『フラッシュ・ゴードン』『X-ファイル』『タイタニック』『未知との遭遇』などです。
エイリアン
『エイリアン』はこれまで全6作品が製作されています。作品ごとに様々な表情を見せる世界観や印象的なエイリアンの造形など、『SFホラー』というジャンル全体に大きな影響を与えた作品です。
シガニー・ウィーバー演じる主人公のエレン・リプリーと地球外生命のゼノモーフXX121との闘いに焦点が当てられています。
20世紀フォックスによって配給された本シリーズは1979年の第1作に始まり、続編の『エイリアン2』(1986年)、『エイリアン3』(1992年)、『エイリアン4』(1998年)と続編が次々に公開されます。
またシリーズの起源についての物語ではないかといわれている『プロメテウス』(2012年)と『エイリアン:コヴェナント』(2017年)も公開されました。加えて番外編ともいえる『エイリアンVSプレデター』シリーズまで製作されています。
宇宙人について探るのは面白い
宇宙人は単なる都市伝説というだけではなく、多くの学術的研究が行われています。
多くの学者や研究者がこの問題に取り組んでいますので、様々な学説や意見があり、これらを調べてみるのは非常に興味深く、大いに知的好奇心を満たしてくれます。