干支の順番が決まった理由とは?干支にまつわる言い伝えをご紹介

2019.01.01

2019年は亥(いのしし)年ですが、「干支の動物ってなんでこの順番なんだろう」と思ったことはありませんか?干支に含まれる動物とその順番がどうやって決まったのかについて、面白い伝説を紹介します。有名な話かもしれませんが、年始のご挨拶の小ネタにでも、ぜひお使いください。

干支はなぜこの順番なのか

当たり前すぎてあまり意識したことのない干支ですが、改めて考えてみると色々な疑問がわいてきます。そもそも干支に数えられている動物は「ネズミ、牛、トラ…」といったやや馴染みの薄いものばかり。さらになぜこの順番なのかもわかりません。

実は正確な理由はよくわかっていないのですが、古くから伝わる伝説によると、そこには話のネタになること請け合いの面白いエピソードがあったのです。

神様主催、干支決定レース

昔、ある年の年末に、神様が「干支」というものを作り出そうと考えました。方角や年を12個に分割して周期にするのは都合がいいだろうと考えたのです。そこで干支の名前を決めるにあたり、神様は動物たちを集めて、次のように言いました。

「お前たち、私は干支というものを作ることにしたが、実はその名前が決まっておらんのだ。そこで、年が明けた1月1日に、私のもとに挨拶にやってきた動物から順に、干支の名前を与えてやろうと思う。」

これを聞いた動物たちは、干支に選ばれるのはとても名誉なことだと思い、1月1日のできるだけ早い時間に神様に挨拶しようと考えました。干支決定レースの開催です。

愚直な牛とずる賢いネズミ

神様のお触れを聞いて、残念がったのが牛です。「僕は足も遅いし、他の動物より早く神様のところに行くことは到底できないだろう。でもせめて神様にご挨拶はできるように、前日から出かけていこう」と考えた牛は、大みそかの夜に、神様のもとへと出発しました。

さて、これを察知したのがずる賢いネズミ。体も小さく長い距離を歩きたくないと考えていたネズミは、大みそかの夜にこっそり牛にしのびよると、ぴょんと牛の背に飛び乗りました。のろまな牛はネズミの存在に気が付きません。

結局ネズミは労せずして神様のもとへとたどり着くことができました。

一番乗りは牛だったが…

牛が神様のもとにたどり着いたのは、元旦の朝早くでした。幸いにも、近くに他の動物の姿は見当たりません。牛は、干支の一番手になれることを大変喜びました。

しかし神様の門の前まで近づいたとき、牛の目の前に何かが現れました。そう、牛の背中に乗っていたネズミです。ネズミは牛の背を飛び降り、さっさと神様の門をたたくと、「神様、ネズミです。私が一番乗りです!」と大声で叫びました。牛は大変悔しがりましたが、後の祭り。干支の一番手はネズミ、二番手は牛ということに決まってしまったのです。

その後、次々と動物たちが年始の挨拶に訪れ、12番目にはイノシシが現れたため、これで干支の順番が決まりました。これが、干支の動物と順番が決まった理由です。

実は干支に入れていたイタチ

干支に入れなかった他の動物たちの中でも、かわいそうな伝説があるのがイタチです。

本当は「子、丑、イタチ」だった

すばしっこく足の速いイタチは、実は牛の次に神様のところに到着していました。イタチは神様の門を叩こうとしましたが、そこにぞろぞろと他の動物たちがやってきました。イタチは、「私は十二支に入れるなら何番でもいいから、上位の干支は他の動物たちに譲ってあげよう」と考え、門の横に立って他の動物に先を譲ってあげます。

それでも「申、酉、戌、イタチ」になるはずだったが…

次々と干支が決まっていく中、いよいよ12番目。これは譲れないとイタチが神様の門を叩こうとしたところ、後ろから猛スピードで誰かがやってきます。寝坊してしまい、大慌てでやってきたイノシシです。

『猪突猛進』のことわざよろしく、イノシシは脇目もふらず門に一直線。近くにいたイタチに気づかずに突き飛ばし、12番目の干支の座を手に入れました。

イタチがちょっとでも早く門を叩いていれば、2019年の干支は「イタチ年」だったかもしれません。

猫はなぜ干支に入っていないの?

日本でも古くからなじみ深い猫はなぜ干支争奪レースに負けてしまったのでしょうか?ここにもちょっとしたエピソードがあります。

ネズミに騙された猫

気ままな猫は、神様が動物たちを集めてお触れを出した場におらず、伝言を聞きそびれてしまいます。そこで、ネズミにレースの詳細を聞いてみることにしました。しかし、競争相手は1匹でも少ない方がよいと考えたネズミは、猫に「神様へのご挨拶は1月2日だよ」と嘘を教えます。

これを真に受けた猫は、当然干支に入ることもできなかったばかりか、他の動物より丸一日も遅れてのんきに挨拶にきたことで、神様から大変なお叱りを受けました。

ネズミに騙されたことを知った猫は、ネズミを大いに憎みました。これをきっかけに、猫とネズミの仲は今に至るまで悪いままなのだそうです。

ぜひ会話の小ネタに使ってみて

この伝説は口頭伝承として日本各地で語り継がれていることもあるため、もしかしたら聞いたことがあるかもしれません。干支が決まった理由についての伝説には、他にも色々なパターンがあります。また、ここでは紹介しきれなかった他の動物たちの順番についても、細かなエピソードが言い伝えられています。

当たり前すぎて意識したことのなかった干支の順番の理由をぜひ調べてみて、年始の挨拶の小ネタにでも使ってみてはいかがでしょうか。

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