パチンコをするためには、店の選び方から台の種類、業界用語など仕入れておきたい予備知識がたくさんあります。玉を借りてから景品交換するまでの流れも知っておくと、入店してから慌てずにすみます。初心者がパチンコを楽しむための基本を解説します。
初めてのパチンコ
パチンコは玉貸し料(1玉借りるためにかかる値段)によって、複数の種類が存在します。パチンコ台のスペックも、当たりやすさによってタイプ分けされています。
つまり、ハイリスクハイリターンを狙うか、少ない資金でたくさん遊ぶかを選べるということなのです。
しかし、初心者がいきなりハイリターンを狙える台で遊んでも、ほとんどの場合よくわからないうちに負けてしまい、楽しむどころではないでしょう。
以下で、初心者でもゆっくり遊べる、店や台の選び方を紹介します。
お店の選び方
パチンコでは玉貸し料の上限は1玉4円と決められており、この『4円パチンコ(4パチ)』が最もポピュラーなタイプです。
次に多いのが、『1円パチンコ(1パチ)』で、1玉1円で借りることができます。ほかにも2円パチンコや0.5円パチンコがありますが、設置している店は少数です。
初心者のうちはじっくりとやり方を学んだり、いろいろな台を試したりしてパチンコに慣れた方がいいので、少ない金額でたくさんプレイできる、1パチのほうが無難でしょう。
初心者向けの台とは
パチンコ台には、大当たりの確率によって3つのタイプが存在します。当たりやすい順にライトスペック、ミドルスペック、ハイスペックと呼ばれています。
ライトスペックは大当たりしやすい反面、1度の大当たりで獲得できる玉数が少なく、ハイスペックはその逆になります。初心者はライトスペック台で、じっくりとパチンコのやり方を習得していきましょう。
また、店内には人気のゲームや漫画、アイドルなどとタイアップした台がたくさんあります。スペックがわかれば、あとは自分の好みで選んでも構いません。操作方法などは画面に表示されるので、初心者でも困ることはないでしょう。
やり方がわからない人へ。パチンコを始めるには?
パチンコは、現金を玉に交換してもらうことからスタートします。しかし、ほとんどの店で玉貸しは自動化されており、初めての方には少しわかりにくくなっています。玉貸機の使い方や、玉を借りるまでの流れを見ていきましょう。
パチンコ台左側のサンドにお金を入れる
遊びたい台に座ったら、パチンコ台の左側にある『サンド』という機械にお金を入れます。硬貨が使える店もありますが、ほとんどの店ではお札しか使えないので注意しましょう。お札なら、1000円から1万円までどれでも大丈夫です。
また、お札ではなく、カードを入れるタイプのサンドもあります。この場合は店内の券売機でカードを購入して使います。
玉を借りる
サンドにお金やカードを入れたら、パチンコ台の上皿周辺にある『玉貸』あるいは『球貸』と書いてあるボタンを押します。すると上皿にパチンコ玉が出てきて、準備完了となります。
遊び方を詳しくご紹介
玉を借りることができたら、いよいよプレイ開始です。ハンドルを操り、大当たりを目指していきましょう。以下でハンドルの回し方や狙いどころを確認していきましょう。
ハンドルを回すと玉が飛び出る
台の右下についているハンドルを右に回すと、盤面の左側から玉が飛び出てきます。玉のスピードは、ハンドルの回し方の強弱で調整できます。
打ち始めは液晶画面の下にある入賞口(スタートチャッカー)に玉が入るように、ハンドルの位置を調節していきます。液晶画面の左上付近に玉を集めると入賞しやすくなるので、ハンドルを少しずつ回して狙っていきましょう。
スタートチャッカーに入賞すると液晶画面の絵柄が動き出し、大当たり抽選の演出が始まります。
回し方を動画で確認
大手パチンコチェーン店『ダイナム』の公式チャンネルでは、パチンコの遊び方を動画で紹介しています。ハンドルの回し方も丁寧に解説しているので、本番に備えて確認することをおすすめします。
左打ち、右打ちとは
パチンコでよく聞く左打ちや右打ちとは、玉の勢いを調整し飛ばす位置を左右に変える打ち方のことです。
スタート時や大当たり終了後は画面左上に玉を集める左打ちをしますが、大当たりが出ると、玉を右下の『アタッカー』という入賞口に入れるために、右打ちに切り替える必要があります。
画面上に『右打ちしてください』という表示が出たら、ハンドルを1番右側まで回してひたすらアタッカーを狙いましょう。
遊び終わった後はどうする?
首尾よく出玉を獲得できたら、玉を景品と交換して帰ります。以下、玉のカウント方法と景品交換について説明します。
スタッフ呼び出しもしくはカードを抜く
パチンコをやめたくなったら、スタッフを呼んでやめる旨を伝えます。店内にスタッフが見当たらなくても台の呼び出しボタンを押せば、すぐに来てくれます。
スタッフが出玉の入ったドル箱を運び、ジェットカウンターという玉の計数機に入れて集計してくれます。集計後、玉数が記載されたレシートを渡されるので、景品交換カウンターへ持って行きましょう。
また、出玉をドル箱に貯めるのではなくカードに記録するシステムの店もあります。その場合は自分でカードを抜き取りカウンターへ持参します。
一般景品か特殊景品と交換
景品カウンターでは、獲得した出玉の数に応じてさまざまな景品と交換することができます。景品にはお菓子や日用品、ゲームソフトなどの『一般景品』と、現金と交換するための『特殊景品』があります。
特殊景品はプラスチックケースにペンや金のチップが入ったもので、これを店の外にある景品取引所に持ち込んで、現金に換えてもらいます。
初心者が知っておきたいポイント
最後に、初心者が知っておくべき店内でのルールについて解説します。知らないと思わぬトラブルを招くこともあるので、是非心に留めておいてください。
他人がキープしている台を見分ける
パチンコ店では、遊んでいる台をキープしたままトイレや食事などに行くことができます。誰も座っていないからといって、空いている台とは限らないのです。
他人がキープしている台で間違って遊んでしまうと、大変気まずい思いをするだけでなく、相手に大きな迷惑をかけることになります。
キープしている台には必ずタバコやライター、ハンカチなどの小物が置いてあったり、休憩中の札が出ていたりしますので、座る前には注意して見るようにしましょう。
離席時の注意点
反対に、自分が食事や休憩で台を離れるときも、キープ中だとわかるようにしておく必要があります。
食事などで30分以上離れたい場合は必ず店員を呼んで、休憩中の札をもらうなどの対応をしてもらいましょう。店員に伝えずに長い時間台を離れていると、片付けられてしまうこともあります。
トイレなどで数分だけ離れるときは、何か目印になるものを置いておきます。目印には、タバコや飲み物、ハンカチなどが多く使われています。短時間とはいえ、財布やスマートフォン、家の鍵など貴重品を置くのはやめましょう。
節度ある大人の遊びということを忘れずに
パチンコには1パチやライトスペック台など、初心者でも遊びやすい一面がありますが、ギャンブルであることに変わりはありません。
勝ち負けも確かに気になりますが、大人の遊びと割り切って、レジャーの域を超えない程度に楽しんでください。