将棋の手筋を学ぶ方法とおすすめの本。これを読んで実戦に活かそう

2018.12.21

将棋の手筋を学ぶことは、強さに大きく繋がっていきます。実戦を繰り返して手筋を覚える以外にもおすすめしたいのが本を読むことです。実戦に活かせる戦術や考え方、手筋が紹介された本を参考に、より腕を磨いてみましょう。

将棋の手筋を学ぶ方法

将棋の手筋を学ぶということは、初心者を卒業するためにも必要不可欠です。手筋を覚えて、中級者・上級者にどんどん近づいていきましょう。まずは、手筋とは何かを紹介します。

手筋とは

駒の動きや戦法を覚えてきたら、次に覚えておきたいのが『手筋』です。手筋は、盤面で駒をうまく使うテクニックのことです。人の数だけテクニックが存在するため、非常に多くの手筋があるということになります。

手筋とはテクニックのことであり、定跡(決められた型の動き)とは違います。対局を通して学ぶ、プロの対局を見て学ぶ、というように実践で学んでいくのがもっとも効率の良い方法です。

自分に必要な知識は実戦から見つける

駒の動き、戦法、定跡といったものを覚えたら次にできるのが『実戦』です。実戦では、さまざまなタイプの棋士と対局をすることができます。自分に足りないものは何か、相手の棋士はどのような手筋を持っているのかを実戦から見つけていくのが大切なのです。

実戦から得られる知識、手筋は次の対局で活かしていけるように覚えていかなくてはいけません。実戦での勝敗が全てではなく『勝負の中の内容』がどのようなものであったのかが『成長』には必要不可欠と言えます。

学んだ手筋は何度も試してコツを掴む

実戦で学んだ手筋は何度も試すことでコツや動きの特徴を覚えていきましょう。

例えば、歩の動きの手筋があったとすれば、歩というポイントに絞って何度も試していきます。ときにはひたすら同じ戦法を実戦で試してみるというのもおすすめです。

何度も繰り返すことで、状況に応じて手筋を選べるようになります。プロ棋士は、この長い手筋の鍛錬を繰り返して、多くの戦場をくぐり抜けた猛者だからこそたどり着けるのです。

いきなり手筋を意識しながら対局をして覚えないといけないわけではありません。ある程度の手筋は、書籍を参考にすることで覚えられます。

初心者におすすめの3冊

手筋と言われてもよくわからないという人におすすめの本を紹介します。初心者でもわかりやすく記載されている3冊を参考に『手筋』を覚えていきましょう。

羽生の法則 1歩・金銀の手筋

羽生棋士による『羽生の法則』は1から3のシリーズで、手筋の勉強になると人気の書籍です。棋力アップのために活用する人も多く、初心者から上級者まで覚えておきたい手筋が多く掲載されています。

『 羽生の法則1 歩・金銀の手筋』では、手筋を知ることは将棋の楽しみを知ることに繋がるとして、守り・攻めのどちらでも使うことのある歩・金・銀の手筋を詳しく紹介している本です。

まずは、歩からでも良いので1つずつ覚えて練習すると、いくつか組み合わせて戦術を立てることもできます。全体ではなく、駒それぞれの手筋を紹介しているので、対局の反省点として反復練習を行うときにも役立ちます。

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羽生の法則 2玉桂香・飛角の手筋

羽生の法則1では、歩・金・銀の駒の動かし方を紹介していました。最初に覚えたい攻めと守りの手筋なので多くの人に人気があります。1に続いて次に読みたいのがこの『羽生の法則2』です。

1とは違い、攻めに用いることの多い『桂馬・香車・飛車・角行』の手筋を紹介しています。型の急所を狙う方法や、型の弱さを補うためにも使われる重要な手筋が記載されているため『手筋のレベルアップ』にも活用できます。

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羽生の法則 3玉の囲い方・仕掛け

最後に紹介したいのが、シリーズ最後の『羽生の法則3』です。玉の囲い方と仕掛け方の手筋を紹介しています。戦法の組み立てに便利な基本的な型が紹介されているので、『序盤』に困ったときにも役立つと初心者におすすめの1冊です。

1や2では駒単体の手筋が掲載されていますが、3では『全体的な駒の動かし方』や流れを学ぶことができます。王・玉をどう守るのか、守りをどう崩して攻めていくのかという基本を学びたいときに活用してみましょう。

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駒ごとの解説が分かりやすい本

ここまで紹介してきた本は、駒ごとの役割や全体的な戦法の組み方が掲載されています。しっかりと手筋を学び、いくつかの戦法を覚えることができたら次は『駒ごとの動き』に注目してみましょう。

将棋で使われる駒は、それぞれの役割を持って『たくさんの手筋』が考案されています。中には頻繁に使われるほど定跡化している手筋もあるので、覚えておくと攻めるときや守るときに便利です。

頻繁に指される手筋についてわかりやすく、詳しく掲載されている本を紹介します。

羽生善治の手筋の教科書

ご紹介したい本が『羽生善治の手筋の教科書』です。数ある手筋の中から、実戦でよく使われている手筋を『駒ごと』に紹介しています。駒ごとの基本戦術を覚えると、対局の部分ごとの手筋が理解しやすくなるので、上達のきっかけにもおすすめです。

第1章~8章で頻繁に使われる手筋を紹介

第1章〜8章に分けられた手筋では、頻繁に使われる駒それぞれの手筋が掲載されています。歩兵・香車・桂馬・銀将・金将・角行・飛車・玉の8つの章は、どこから読んでも問題ありません。

自分の苦手な手筋を勉強するとき、手筋のあまりわからない駒を勉強したいとき、どちらの場合でも役立つ1冊です。

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問題を解きながら段階ごとに手筋を覚えよう

手筋を覚えられるのは実戦だけではありません。詰将棋と呼ばれる問題を解きながら段階ごとに覚えていくこともできます。問題形式であれば、解ける問題が増えることで達成感を味わいながら、楽しんで学ぶことができます。

序盤と中盤・終盤に分けて手筋を学ぶことができる本をチェックしてみましょう。

将棋 序・中盤の手筋436

『次の一手』を考えていくことで手筋が覚えられる本です。得意戦法を身につけるのも大切ですが、次の一手として数多くの手筋を学んでおくのも『勝つ』ためには必要です。

対局で迎える細かい攻防では、手筋を覚えている数が多ければ多いほど、たくさんの道筋を考えることができます。次の一手を指していくことで、序盤と中盤の手筋を覚えていきましょう。

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将棋・終盤の手筋436

先程紹介した本のシリーズで、終盤の手筋を学ぶことができるものです。終盤でのミスは、盤面を大きく動かしてしまうこともあります。そこで、終盤でのミスをなくして少しでも有利にすすめていくためにも覚えておきたい手筋が掲載されています。

終盤でのミスをしないように、それぞれよくある形の手筋が紹介されています。勝ちに大きく影響する『寄せ』と呼ばれる終盤が苦手な人は、1度チェックしてみましょう。

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寄せの基本手筋と応用手筋の本

終盤で覚えておきたい寄せの基本手筋と、よく出てくる応用手筋を掲載した本が『寄せの手筋200』です。終盤にもっと強くなりたい、終盤戦が苦手という人は確認しておきましょう。

寄せの手筋200

寄せの手筋では、基本と応用がまとめて紹介されているので、初心者から有段者でも参考書として使うことができます。棋力関係なく、順を追って内容を理解していくことで『有段者向けの問題』でも解けるようになると話題の1冊です。

寄せの問題集を、詰将棋の感覚で解いていくことにより、スムーズに読みすすめることができます。実戦で毎回行う寄せでの勝負強さは、終盤で負けていても巻き返すほどの実力に繋がっていきます。

寄せとは

では、何度も出てきている『寄せ』とはどのような意味があるのでしょうか。寄せとは、将棋の格言でもあるように『玉は包むように寄せよ』というように『終盤の攻防での手筋・打ち筋』のことです。

駒を使って挟み撃ちにしたり、詰ませやすい場所に追い込んで終盤戦を挑んでいくために必要なのが寄せの技術です。『寄せを制するものは、勝負を制する』と言われるほどの『細かい読み合いと指し合い』は将棋のもっとも重要な部分とも言えます。

序盤での失敗も、寄せで十分に挽回できる盤面も少なくないので覚えておきましょう。

難易度の異なる200の豊富な問題でマスター

難易度の異なる200の豊富な問題で、寄せを十分に学ぶことができます。挟み撃ちに持ち込む方法や、王将をどのように追い込んでいくのかに繋がる手筋も含まれています。

戦術に豊富な選択肢を得られるきっかけになる200問というボリュームは、初心者から有段者まで1度は読んでおきたい寄せのバイブルとも言えます。伸び悩んだときに見直すこともできるのでチェックしておきましょう。

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楽しみながら手筋を勉強できる本

将棋で悩みながら、手筋を覚えて強くなるというのも良いですが『楽しみながら』覚えられたらうれしいものです。そこでおすすめしたいのが『格言・用語で覚える 居飛車の基本手筋』という本です。

格言・用語で覚える 居飛車の基本手筋

この本では、居飛車(いびしゃ)と呼ばれる戦法の基本的な手筋から応用まで紹介されています。矢倉・角換わり・横歩取り・相掛かりと呼ばれる良く見かける手筋を含め100個以上の手筋がわかりやすく掲載されています。

100個以上あるため、たくさん紹介されていてわかりにくいと感じる方もいるかもしれません。しかし、この本の醍醐味は、格言・用語で覚える楽しみがあるという点です。手筋を並べるだけではなく、覚えるのに便利な格言や用語を学びながら手筋が覚えられると人気の1冊で人気が出ています。

居飛車とは

では、本のタイトルにも含まれている居飛車とはどのような戦法なのでしょうか。

居飛車とは、居座る飛車のことです。初期配置から飛車を動かさないことで、相手より有利に盤面を運ぶことができます。飛車が動かない分、玉の守りを固めるなどの用意ができるほか、さまざまな戦術に動かない飛車を活用していくことで広げる戦術です。

飛車を使った戦術には、他にも振り飛車や中飛車と呼ばれる方法もあるので興味があったら手筋を覚えておきましょう。振り飛車は居飛車に対して効果的な対策なので、覚えておくと守るときにも役立ちます。

神崎健二八段のセンスを感じる内容

実戦でもすぐに使える手筋から、応用の手筋までを格言と用語を交えて説明するやり方はセンスを感じる内容として注目されています。中でも著者自身で作った足場の歩と呼ばれる格言の戦術は、とても参考になる歩の使い方です。

読んでいて面白い、つい夢中になってしまうという口コミもある1冊なので見逃さないようにしておきましょう。

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さばきの感覚が身に付く本

いつさばくのかというさばきの感覚が身につく本が『振り飛車の核心 さばきの基本手筋』です。居飛車の戦法に対応するためにも覚えておきたい振り飛車の手筋から、攻めに応用できるさばき方まで紹介されています。

振り飛車の核心 “さばき”の基本手筋

飛車を振って美濃囲いに囲うとも言われる『振り飛車』の基本手筋が細かく掲載されている本です。また、攻めてきた相手をどう『さばき』攻めに転じるのか、どうやってさばくのかという項目も含まれているので上級者でも勉強になる内容も含まれています。

経験豊富な有段者であっても、さばきの感覚を養うことは『均衡した実力の攻防』でも大きな一歩を踏み出すために重要な働きをします。事前に、さばきに向けた1手を指せるようになれば、対局の流れを掴みやすくなるのです。

こんなお悩みにおすすめ

実際に対局を行っているときに、相手の攻めをうまくさばけなかったということを経験したことはないでしょうか。他にも、攻めているときの相手のさばきにうまくやられてしまったということも考えられます。

ご紹介した本は、攻防の微妙なやり取りが苦手、さばきがいまいち理解できていない、また、さばきに強くなりたいと思ったときにおすすめです。さばきの極意とも言える手筋を覚えて、勝負強さを手に入れてみましょう。

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穴熊や矢倉の対抗に苦悩している方必見

敵の穴熊や矢倉の対応に苦戦している人に1度は読んで欲しいのが『全戦型対応!囲いの破り方』です。囲いを突破するために覚えておきたい手筋を180問収録しているほか、わかりやすく解説しているので初心者でも覚えやすい内容がおすすめのポイントです。

全戦型対応!囲いの破り方

現代を代表する人気の戦術として『矢倉・美濃囲い・穴熊』と呼ばれる3つの囲いを突破する戦術のバイブルが記載されています。普段目にする囲いをどのように突破して、攻めに転じていくのかに悩んだときに参考にしてみましょう。

手筋を知ることで終盤の寄せにも強くなり、相手の囲いを突破することで勝利を手に入れる手筋の数々は多くの対局で役立ちます。実戦で指すときに知識を持っているか、持っていないかで大きな差がでてしまう『囲いの突破』を戦術に加えていきましょう。

思いつかなかったことに気付かされる問題

将棋の手筋では『知っていれば崩せる』ものが多くあります。しかし、実戦では詰将棋のように決まった形で出てくるということがほとんどありません。思いつかないような所の共通点に気付き、突破口を見つけることが勝利への1歩となるのです。

知らない、思いつかなかったと驚きの声がでるほどの手筋が多く収録されているため、強力な攻め・守りの知識として身につけることができます。堅牢な囲いを突破するチャンスを、しっかりと見極めるためにもおすすめの1冊です。

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インプットと実戦を繰り返して手筋を自分のものに

本で知識を得たら、実戦を繰り返して手筋を覚えていくというのは『現在プロとして活躍している棋士』でも毎日繰り返していることです。実戦の中で気になった手筋やさばきは何度も繰り返しているうちに、自分のものになっていくのです。

インプットと実戦というのは、より強くなるためにも必要不可欠です。楽しみながら、苦悩を乗り越えてより腕を磨いていきましょう。

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