麻雀で使用する牌の種類。初心者向けに特徴や読み方を解説

2018.12.21

麻雀に興味を持ち始めた大人の男性が、最初に覚えなくてはならないのがゲームで使う牌です。牌にはたくさんの種類があり、それぞれ特徴があります。牌は、基本ルールにも大きく関係しています。初心者にもわかりやすく、牌の特徴と読み方を解説します。

麻雀に使用する牌とは

麻雀で使う『牌』は、四角い形をした牌のことです。この牌を『コマ』として使って、ゲームをします。

ここでは、牌について解説します。

通常136枚の牌を使う

通常ゲームで使われる牌は、大きく分けると『字牌(ツーパイ)』と『数牌(シューパイ)』の2種類です。字牌は全7種類、数牌は全27種類あり、それぞれ同じものが4枚ずつあります。

これらの34種類×4枚=136枚すべての牌を使って、麻雀は行われます。そのため、スムーズにプレイできるように、全34種類の牌の名称や呼び方を覚えることから始めましょう。

また、麻雀を購入したときには、牌は全部で144枚入っています。通常のゲームで使用する136枚の牌のほかに、『赤牌』と『花牌』が入っているからです。この赤牌と花牌は、基本ルールで使用する牌ではないので、めったに使うことはありません。花牌のほかにも『季節牌』と呼ばれる種類が入っていることもあります。

牌の部位の名称

牌の部位にも名称があります。牌の部位の名称は、下記のとおりです。

  • 背:牌の茶色の部分のこと。最近では茶色だけでなくカラフルな色のものがある。昔、この部分を竹で作っていたことから『竹の部分』とも呼ぶ
  • 腹:図柄が彫ってある面のこと。
  • 噛み合わせ:背と腹の境目の形状のこと
  • 図柄:腹の面に彫られている模様のこと

背は、どの牌も同字ですが、腹に彫られている図柄は様々な種類があり、これが牌の種類分けの基本です。特に、イーピンとイーソーは特徴のある模様なのですぐに覚えられるでしょう。

素材はさまざま

牌に使用される素材は、決まりはありません。さまざまな素材で作られる牌は、特徴も異なります。一般的な牌の素材か下記のとおりです。

素材 特徴
ユリア樹脂
  • 高品質で耐久性にも優れている
  • 内部に重りを入れているので、適度な重みがとある
  • 日本のメーカーでのみ製造
  • 寒冷地や乾燥地においては強度が落ちる場合もある
  • 初心者~上級者まで対応
アクリル牌
  • コストが安い
  • 内部に重りが入っていないので軽い
  • 主に中国で製造
  • 耐久性に劣る
  • 初級者や軽い牌を探している人向け
竹牌
  • 背の部分が竹でできている昔ながらの牌
  • 一部のメーカーでのみ製造
  • 腹の部分はユリア樹脂で作られている
  • 竹を使用しているため湿度に弱い
  • 独特の感触で、混ぜたときの音がしっとりとしている
  • 長期保管がむずかしい
牛骨牌
  • 背に竹、腹に牛骨を使用
  • 背の方が腹よりも分厚い
  • 国内では生産されておらず、中国の一部でのみ製造
  • 牛骨の特徴である黒い縦筋が腹に入っている
象牙牌
  • 最高峰の牌
  • サイズが全体的に小さめ
  • 長期保管がむずかしい
  • 保管状態によって黄ばむことはあるが黒い縦筋は入らない
  • 乾燥に弱い

まずは数牌を知ろう

牌の中でも最も種類が多いのが『数牌』です。数牌は全部で27種類あります。種類が多い数牌を使った役も豊富なので、まずは数牌から覚えていきましょう。

ここでは、数牌の読み方について解説します。

1から9までの読み方

数牌は、文字通り『数を表す牌』のことです。1~9までの数字が彫られています。麻雀では、この数牌の1~9にそれぞれ読み方があるので、まずは読み方を覚えてください。麻雀での1~9の読み方は下記の表のとおりです。

数字 読み方
1 イー
2 リャン
3 サン
4 スー
5 ウー
6 ロー
7 チー
8 パー
9 チューorキュー

枚数は各4枚ずつ

1~9の牌は、図柄が全く同じものが『各4枚ずつ』あります。数牌には、1~9の数字の牌以外にも、3種類あります。それぞれに1~9の牌が各4枚ずつあるため、全部で108枚です。

この3種類に関しては、続く『3種類の数牌』の項目で詳しく紹介します。

さまざまな呼び方がある

1~9の数牌を分類した呼び方があり、呼び方もさまざまです。これらの呼び方は、役に使われているものもあり、役の作り方や覚え方に役立ちます。1~9までの分類の呼び方は下記のとおりです。

呼び名 特徴
老頭牌(ロートーハイ)
  • 1と9の牌の総称
  • 一九牌(イチキューハイ)とも呼ぶ
中張牌(チュンチャンパイ)
  • 2~8の牌の総称
尖張牌(センチャンパイ)
  • 数牌の中で両端から3番目の牌(3と7)の総称
幺九牌(ヤオチュウハイ)
  • 老頭牌と字牌をまとめた総称
  • 中国では、老頭牌のことを指す

3種類の数牌

数牌には、『萬子(マンズ)・筒子(ピンズ)・索子(ソーズ)』の3種類があります。ここでは、それぞれの種類の数牌の特徴について紹介しましょう。

黒と赤で文字が書かれた萬子

『萬子』は、黒と赤で1~9を表す文字が書かれた牌です。1~9までの萬子の読み方は下記のとおりです。

読み方
一萬 イーワン
二萬 リャンワン
三萬 サンワン
四萬 スーワン
伍萬 ウーワン
六萬 ローワン
七萬 チーワン
八萬 パーワン
九萬 チューワンorキューワン

萬子は、マンズなので『イーマン』では?と思う人もいるのではないでしょうか?特に決まりはないので『マン』を使ってもOKですが、一般的には、各牌を読むときは『ワン』を使います。

萬子は、漢数字で1~9までが黒く、萬の字が赤く書かれているのが通常です。しかし、伍萬の字が両方赤く書かれている場合もあります。これは、予備の牌ではなく『赤ドラ』と呼ばれる特殊な牌です。持っているだけで1翻がプラスされます。しかし、役ではないので赤ドラを持っているだけでは上がれません。

伍萬が赤ドラの場合が多いですが、三萬や七萬が赤ドラのこともあります。赤ドラを使用する時は、通常の同じ図柄の牌と入れ替えて使いましょう。

数牌 円形の絵が描かれた筒子

『筒子』は、円形の絵で1~9を表す絵が描かれた牌です。1~9までの筒子の読み方は下記のとおりです。

読み方
1筒 イーピン
2筒 リャンピン
3筒 サンピン
4筒 スーピン
5筒 ウーピン
6筒 ローピン
7筒 チーピン
8筒 パーピン
9筒 キューピン

筒子のなかにも、萬子と同様に赤ドラが入っていることがあります。こちらの場合にも、5筒が赤ドラの場合が多いです。また、筒子の赤ドラは、他の赤ドラと異なり2枚あります。しかし、通常のドラと入れ替えて使用する場合には、2枚ではなく1枚のみを入れ替えるのが一般的です。

数牌 竹のような絵が描かれた索子

『索子』は、1~9の数字を表す竹のような絵が描かれた牌です。ただし、1の場合のみ、竹ではなく『鳥』の絵が描かれています。1~9の索子の読み方は、下記のとおりです。

読み方
1索 イーソー
2索 リャンソー
3索 サンソー
4索 スーソー
5索 ウーソー
6索 ローソー
7索 チーソー
8索 パーソー
9索 キューソー

索子のデザインは、当時、中国の中支地方で使われていた鳥の絵柄が主流となったことが始まりです。

索子でも、5索の牌が赤ドラになっていることが多いです。

便利なタンヤオ役を覚えておこう

数牌について理解したら、数牌を使った役を覚えておきましょう。数牌を使った役はたくさんありますが、まずは、初心者がつくりやすい『タンヤオ』がおすすめです。

ここでは、便利で使える役・タンヤオについて紹介します。

2から8の数牌で揃える役

『タンヤオ』は、初心者がまず覚えておきたい役、3つのうちの1つで、1翻の役です。数牌の中張牌(2~8の牌)のみを使って順子または刻子を4組と頭をつくって完成させます。正式名称は、『断么九(タンヤオチュウ)』です。么九牌が1と9の数牌なので、それを断つ(使わない)という意味があります。

萬子・筒子・索子のどれを使っても、OKです。使える牌が多いので、初心者でも覚えてしまえば作りやすいのが特徴です。上がれば1翻役が付きます。

また、副露をして完成させたタンヤオを、『喰いタン』または『鳴きタン』と呼びます。

ただし、ルールによっては門前のみ(副露なし)でしか認められないこともあるので事前に確認してください。

他の役と組み合わせやすい

『メン・タン・ピン』は、初心者がまず覚えておきたい3つの役の総称です。メンが『リーチ』、タンが『タンヤオ』、ピンが『平和(ピンフ)』です。

タンヤオは、これらの役とも組み合わせやすいのも特徴です。たとえば、平和と組み合わせる場合を説明します。

平和は、数牌を使って順子を4組、頭は役牌以外が基本です。また、待ちの形は両面待ちでなくてはなりません。

この平和を、タンヤオと組み合わせる場合には、2~8の数牌で順子を3組、頭を作ります。そして、待ちの形は残り1組の順子の両面待ちで完成です。

また、平和とタンヤオの組み合わせに、リーチを組み合わせることも可能です。

字牌 風牌とは

『字牌』は、麻雀で数牌以外の牌のことです。字牌には『三元牌(サンゲンパイ)』と『風牌(フォンパイ・カゼハイ)』があります。

ここでは、字牌のなかの風牌について解説します。

順番と読み方を覚えよう

風牌には、『東南西北』の4種類があります。これらの牌には、風牌以外にも『四風牌(ス―フォンパイ)』や『四喜牌(スーシーパイ)』の呼び方があります。

方角を表す風牌には、順番があります。日本では、東西南北が一般的です。しかし、麻雀では東南西北と順番が決められています。ゲームをするうえでも、この順番は重要なので、ぜひ覚えておきましょう。

読み方は下記のとおりです。

  • 東(トウ)
  • 南(ナン)
  • 西(シャー)
  • 北(ペー)

役牌にならないときがあるのはなぜ?

風牌は、役牌になるときと、ならないときがあります。役牌とは、門前でも副露をでも認められる1翻役のことです。

対局中の『場』が東であれば東、南であれば南が役牌となります。これを『場風牌』と呼びます。

また、対局中に局に対する自分の風の風牌も役牌です。これを『自風牌』と呼びます。麻雀では親が東家、親の右隣が南家、親の対面が西家、親の左隣が北家と決められています。

これらの決まりによって、場風牌と自風牌は役牌になるのです。

風牌を利用した役満

風牌を使えば、役満も狙えます。風牌を利用した役満の種類は下記の2つです。

  • 大四喜(ダイスーシー)
  • 小四喜(ショースーシー)

大四喜は、東南西北のすべての風牌を刻子でそろえる役です。また、小四喜は東南西北のすべての風牌を刻子で刻子でそろえる、もしくは、刻子3組と頭を風牌でそろえる役です。

字牌 三元牌とは

条件をクリアしないと役牌として使えない風牌とは異なり、三元牌はいつでも3枚揃えれば役が完成する特別な牌です。この役のことを『役牌』と呼びます。

ここでは、三元牌について解説します。

3種の牌と呼び名を覚えよう

三元牌には『白・發・中』の3種類があります。まずは、それぞれの牌の呼び名から覚えていきましょう。

無地の牌、白板

白の正式名称は『白板(パイパン)』です。通常、『ハク』または『シロ』と呼ばれます。腹の部分には何の絵柄も描かれていません。

緑色の字が書かれた緑發

發の正式名称は『緑發(リューファ)』です。通常、『ハツ』と呼ばれます。腹の部分に緑色の字で發という文字が彫られています。

赤色の字が書かれた紅中

中の正式名称は『紅中(フォンチュン)』です。『チュン』と呼ばれています。腹の部分に赤色の字で中という文字が彫られています。

三元牌を利用した役満

風牌と同様に、白發中の三元牌を使った役満があります。三元牌を利用した役満は、『大三元(ダイサンゲン)』です。

大三元は、三元牌の全3種の牌をそれぞれ刻子でつくれば成立します。残りの1組はどの牌を使っても構いません。また、副露もOKです。

風牌と三元牌を組み合わせた『大四喜+字一色(ツーイーソー)』も役満です。大四喜の頭に三元牌のいずれかを持ってくれば完成します。

ゲーム中に聞く、牌に関する用語

牌の種類や読み方のほかにも、字牌・数牌など牌の種類に関係なく、ゲーム中でよく使われる牌の用語があります。ここでは、牌に関する用語を4つ紹介します。

打牌により捨てられる捨て牌

麻雀は、牌を牌山から持ってくる自摸(ツモ)と、牌を捨てる打牌を繰り返して面子に役を作ります。

『捨て牌』は、この打牌により捨てられた牌のことです。打牌が捨て牌と勘違いする人も多いので、間違えないようにしましょう。

また、初心者の多くは自分の牌のみしか目に入らず、捨て牌まで気にする余裕がありません。しかし、この捨て牌を見ることで、これから紹介する『安全牌』と『危険牌』がわかります。

捨て牌を確認することが、相手の手の内を知る有効な手段ということを意識しましょう。

捨てても安全、安全牌

『安全牌(アンゼンパイ)』とは、捨てても誰かに『ロン』される心配がない安全な牌のことです。

麻雀では、自分が捨てた牌と同じ牌でロン上がりすることは禁止されています。そのため、相手の捨て牌と同じ牌は安全牌の1つです。ただし、全プレーヤーに対する安全牌ではなく、あくまでも当面の対象プレーヤーへの振り込みの防止に役立ちます。

対局中の同一巡内で安全牌として効果があるのが、上家(自分から見て左のプレーヤー)と同じ捨て牌です。上家が誰からもロンされていなければ、同じ種類の牌ならば安全牌となります。

予測が重要、危険牌

『危険牌』は、誰かからロンされてしまう危険性の高い牌のことです。つまり、自分の捨て牌が、他のプレーヤーの上がり牌になる可能性が高い牌を危険牌と呼びます。

万が一、自分の捨て牌で誰かがロン上がりしてしまった場合には、上がった人の点数を自分が負担しなくてはなりません。

ゲームで勝つためには、この危険牌をいかに打牌しないようにするかということがポイントです。

危険牌を予測するためには、他プレーヤーの捨て牌の確認が欠かせません。安全牌とは逆で、捨て牌にない牌は危険牌の可能性が高いと判断しましょう。捨て牌のなかに極端に特定の種類が少ない場合には要注意です。

初牌とも呼ばれる生牌とは

『生牌(ションパイ)』は、まだ、河だけでなくドラ表示牌を含む場に、1枚も見えていない牌のことです。別名『初牌』とも呼ばれます。

初心者のうちは、あまり聞きなれない用語ですが、戦術的な説明などでは頻出する用語なのでぜひ覚えておきましょう。

生牌は、場にまだ1枚も見えていないので、自分以外のプレーヤーの手牌もしくは牌山の中にあります。場に捨てられていないということは、『上がりやすい』もしくは『山の中にありそう』と考えられる牌なので、危険牌の1種です。

特に、誰かがリーチをかけたときには、注意する必要があります。

意外と覚えやすい牌の種類

ゲームで使われる136枚の牌は、数が多いので覚えるのが大変と思うかもしれませんが、牌の種類はあまり多くないので実は覚えやすいです。

初心者は、牌の種類と読み方を覚えましょう。牌さえ覚えてしまえば、あとは基本ルールだけ理解すれば麻雀が楽しめます。

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