麻雀の点数計算と数え方について。条件別にわかりやすく解説

2018.12.21

麻雀を始めたばかりの大人の男性でも、符計算の仕組みについてはだいたい理解できても、点数計算の方法がわからない人は意外に多いのではないでしょうか。初心者でもわかりやすいように、麻雀の点数から役満まで条件別に解説します。

麻雀の点数計算から清算までの流れ

初心者の多くは、「ゲームの点数はどうやって計算されていくのか」、また「やり取りはどのように行うのか」などわからない点が多く、いまいち点数計算がスムーズにできない悩みをもっています。

麻雀は、14枚の牌を使い、そのなかに役を1つ以上つくります。役にはそれぞれ翻数があり、上がったときに、できあがった役の翻数と符点を組み合わせて点数を出します。

1局ごとに点数のやり取りをしながら、加点・減点されていき、最終的な点数で勝者が決まるのです。上がった人のみが点数をもらえるので、全プレーヤーは点数の高い役、もしくは、つくりやすい役を他の人よりも早くつくって上がりを競います。

ここでは、点数のやり取り・計算の仕方・清算方法までをそれぞれ紹介します。

点数は点棒で管理される

麻雀の点数は、『点棒(テンボウ)』と呼ばれる小さくて短い棒で管理されます。ゲーム中の点数のやり取りは、すべてこの点棒を使って行うのです。

点棒は、『100・1000・5000・1万』の全4種です。それぞれの点棒には、いくらの点数なのかがわかるように、丸印で表示されています。丸印の色は特に規定が無いため、メーカーによって、色もさまざまです。

4人でプレイをする一般的な場では、1万点棒×1本、5000点棒×2本、1000点棒×4本、そして100点棒×10本の1人2万5000点を所持してスタートします。(グループによっては1人の持ち点が3万点、2万7000点の場合もあります)

対局終了時やゲーム終了時、または、ルール違反時などの加点・減点のやり取りをこの点棒を使って行うのです。

ゲーム終了時には、点棒の数を数えて得点が最も高い人が勝ちです。

合計符と翻数で合計点数が決まる

上がったときにできあがっている役の『翻数と合計符』で合計点数を出します。

麻雀の基本形の1雀頭4面子のほかにも七対子などの形の中に役をつくり、上がりの時点での符点と翻数をもとに点数を出します。

合計点数を清算する

ゲームが終了したら、各プレーヤーは自分の点棒を数えて点数を計算します。ルールによっても変わりますが、最も一般的な『2万5000点の3万点返し』のケースで説明します。

ゲーム終了時に、2位以下の人は自分の点数が3万点よりもプラスなのか、マイナスなのかを確認しましょう。桁が大きいため100単位を切り捨てて、3万点の差を1000で割ったものがそれぞれの点数となります。

たとえば、2万6700点の人であれば(2万6000-3万)÷1000=マイナス4、4万2500点の人であれば(4万2000-3万)÷1000=12となります。2位以下の人の数を全て足した数が1位の人にプラスされます。

このとき、合計した数がマイナスの場合には、プラスに変換したもので考えます。

合計符の出し方

『符』は、点数の基本です。符には、いくつかの種類があり、役ができあがり、上がったときの面子に応じた合計符を出さないと点数を算出できません。

麻雀の点数計算のためには、まず、符計算の仕組みを知る必要があります。符計算とは、点数に必要な符の合計符を出す計算のことです。

符とは、麻雀の上がり方によってはじめに付与される基本点で最低でも20点、最高では130点も付与されます。

ここでは、点数の基本となる符の合計符の出し方を紹介します。

基本点数は20符

符には、『副底(フーテイ)』と呼ばれる基本点があります。この基本点は20点と決められていますが、符は最後に合計符の1の位は切り上げて計算するのが原則です。

たとえばメンゼンツモの場合には基本点20点にメンゼンツモの2点が加点され22点となり、1の位は切り上げて30点です。

合計符は、この副底にプラスしてどのような形で上がったのかによってさらに加点されます。

上がりや待ちの形により符が加算される

合計符は、基本点のほかに下記の4つの要素の符を加算して出します。符計算では、下記の5つの符の点数を合計します。

  • 上がり方(ロンかツモのどちらで上がったか)
  • 面子の点数
  • 頭の牌の種類
  • 待ちの形

ロンで上がれば10符、ツモで上げれば2符が加点されます。面子は、順子は加点対象とはなりません。刻子で上がった場合のみ、形によって2~32符加点されます。

頭が役牌で上がったときの符加点は2符です。また、待ちの形では、1種類のみの上がり牌で待つ形である嵌張(カンチャン)・辺張(ペンチャン)・単騎(タンキ)は2符加点されます。

また、4枚の連番で両端のどちらかを待つようなノベタンも符加点が付きます。麻雀には、『高点法』があります。これは、嵌張や単騎のどちらの待ちとも考えられる場合、自分にとって一番点数が高くなる計算方法を採用できる決まりです。

 

翻数とは

『翻数』とは、上がったときに、できあがっている役に応じてもらえるものです。すべての役に翻数があらかじめ決められており、単独の役での翻数は1~6までです。

上がった時点で、同時に複数の役をつくっていれば、その役の翻数を足して合計翻数を出します。

翻数と符の2つの要素が無いと点数計算はできないので、翻数についても理解しておきましょう。

ここでは、翻数について解説します。

1翻の役を覚えられると計算がスムーズに

翻数は、役を完成させる難易度の目安となります。難易度が高いものほど翻数は高くなり、逆に簡単につくりやすい役は翻数も低くなります。

初心者にとって、まず覚えておきたい役が『1範の役』です。1範の役を覚えておけば、麻雀で役をつくって上がりやすくなるからです。また、1範の役は難易度が低いことから、非常に出やすいため、麻雀の基本とも言えます。

1範の役は下記のとおりです。

特徴
立直(リーチ) 門前で聴牌であることを宣言する
一発(イッパツ) リーチをして1巡以内に誰の副露も入らずに上がると付く役
門前清模和(メンゼンツモ) 門前でツモって上がる
平和(ピンフ) 頭は役牌以外、面子は順子のみ
断ヤオ(タンヤオ) 数牌の2~8のみを使う
一盃口(イーペーコー) 同じ順子を2組つくる
白(ハク) 白の刻子または槓子をつくる
發(ハツ) 發の刻子または槓子をつくる
中(チュン) 中の刻子または槓子をつくる
場風牌(バカゼハイ) 場風と同じ風牌の刻子または槓子をつくる
自風牌(ジカゼハイ) 自風の刻子または槓子をつくる
嶺上開花(リンシャンカイホウ) カンが成立し、牌の補充のために嶺上牌からツモした牌で上がる
槍槓(チャンカン) 他の人が加槓をしたとき、その牌が上がり牌でロン上がりする
海底撈月(ハイテイラオユエ) 局最後の牌のツモで上がる
河底撈魚(ホウテイラオユイ) 他の人が捨てた局最後の牌をロンして上がる

よく出てくる1範の役を覚えておけば、点数計算もスムーズに行えるようになります。

喰い下がりによって1翻下がるケースも

同じ役でも、鳴いて上がった場合では1翻下がることを『喰い下がり』と呼びます。鳴くことを喰うとも呼ぶことから、このような名前が付きました。

すべての役に食い下がりがあるわけではありません。鳴いたら不成立の場合もありますので注意しましょう。

最低限知っておきたいポイント

点数計算を完璧にマスターしようとすると、覚えることがたくさんあり初心者にとっては難しく感じてしまいます。

初心者の人も無理なく点数計算ができるようになるためには、必要最低限のポイントを押さえることから始めましょう。

ここでは、点数計算において最低限知っておきたいポイントを紹介します。

20符と30符の点数をマスターしよう

実際の符点の基本点は30符がほとんどです。まずは、30符の場合での点数を覚えてしまいましょう。

次は、20符の場合の点数も覚えていきましょう。20符、符を倍にし、翻数から1引いたときの点数は同じなので、ほとんどのケースでの点数計算が可能です。たとえば、20符2翻の点数と40符1翻は同じ点数です。

ただし、70符と90符の点数は、規則が無いため計算では出すことができません。

多くの場合、子の1翻は1000点

符点の基本点は20点ですが、なぜ実際は30点がほとんどなのでしょうか?

それは、麻雀の最低点の決まりがあるからです。麻雀では、子は1000点、親は子の1.5倍の1500点と最低点が定められています。

1翻での基本点の30符が、子の1000点と親の1500点になります。

ロン上がりの点数の数え方

上がり方には、自分の牌だけを使って上がる方法と、他の人が捨てた牌を使って上がる方法の2種類あります。

ここでは、他の人が捨てた牌を使う上がり方の『ロン上がり』での点数の数え方について解説します。

ロン上がりの条件

ロン上がりとは、誰かが捨てた牌が自分の上がり牌だったときに『ロン』と宣言して上がる方法です。

ただし、ロン上がりでは注意しなければならない点が1つあります。ロン上がりは役ではありません。あくまでも、上がり方の1つなので、面子のなかに役を最低でも1つ以上つくらないと上がることは不可能です。

捨牌した人が全額支払う

ロン上がりの場合、振り込んだ人(上がり牌を捨てた人)が全額支払う決まりがあります。

上がった人が親の場合には、振り込んだ人は、子のロン上がりの1.5倍を支払わなければならないので、注意しましょう。

ロン上がりの点数早見表

親のロン上がりの点数早見表は、下記のとおりです。親がロン上がりをしたら、振り込んだ子が全得点を支払います。

基本点 1翻 2翻 3翻 4翻
20符 無し 2000 3900 7700
30符 1500 2900 5800 1万1600
40符 2000 3900 7700 満貫
50符 2400 4800 9600 満貫
60符 2900 5800 1万1600 満貫
70符 3400 6800 満貫 満貫

なお、5翻以上は満貫で、翻数に関係なく子は8000点、親は1万2000点です。

ツモ上がりの点数の数え方

他の人が捨てた牌で上がるロン上がりに対して、自分のツモってきた牌で上がることをツモ上がりと呼びます。ツモ上がりするときは、ロン上がりと同様に上がり牌を引き当てたら、『ツモ』と宣言すれば、上がり成立です。

門前のみでツモ上がりする場合には、『門前清自摸和(メンゼンチンツモホー)』という1翻の役がつくので、役の形が面子に無くても上がれます。

また、リーチをかけて1翻つけることも可能です。

ただし、途中で鳴いてしまっている場合には、リーチもできず面子のなかに1つ以上の役をつくらなければ上がれません。

ここでは、ツモ上がりの点数の数え方について解説します。

親と子で支払い方が異なる

ツモ上がりの場合、上がった人が親のときと、子のときで点数の支払い方が変わります。

上がった人が親のときは、3人の子で点数を1/3ずつ均等に分けて支払います。

ただし、上がった人が子のときは、親が点数の1/2を支払い、残った点数を2人の子で1/2ずつ均等に分けて支払います。

ツモ上がりの点数早見表

ツモ上がりのもロン上がりと同じです。子の早見表は下記のとおりです。

基本点 1翻 2翻 3翻 4翻
20符 無し 700 1300 2600
30符 500 1000 2000 3900
40符 700 1300 2600 満貫
50符 800 1600 3200 満貫
60符 1000 2000 3900 満貫
70符 1200 2300 満貫 満貫

上記の点数に×1.5で親のツモ上がりの点が計算できます。

ハイスコアの満貫

初心者でも、『満貫(マンガン)』という用語をよく耳にするかと思います。満貫は、役の名前ではなく麻雀でもらえる点数のことです。

以前は、この満貫が麻雀での最高得点でしたが、現在では役満が最高得点(上限)と決められています。5翻以上の役をつくって上がれば、満貫が確定します。

ここでは、満貫の点数について解説します。

親の場合1万2000点もらえる

5翻以上で上がった場合には、満貫確定なので符計算は必要ありません。

満貫の点数は、子が8000点、親はその1.5倍の1万2000点と決められています。

満貫より上の点数

5翻が満貫、それ以降の6~13翻以上に関しては翻数によって満貫の1.5~4倍の点数が設定されています。

5翻以上の役を完成させることは、非常に難易度が高いので、その難易度に応じて点数も満貫より上の高得点が決められているのです。

満貫よりもさらに上の点数には『跳満(ハネマン)・倍満(バイマン)・3倍満(サンバイマン)・役満(ヤクマン)』の全4種類あります。

跳満は満貫の1.5倍の点数

上がったときに完成した役の合計翻数が6~7翻であれば『跳満』です。跳満は、『満貫の1.5倍の点数』がもらえます。子であれば8000×1.5=1万2000点、親では1万2000×1.5=1万8000点です。

倍満は名前の通り満貫の2倍

上がったときに完成した役の合計が、8~10翻であれば『倍満』です。倍満は、文字どおり『満貫の2倍の点数』が設定されています。

子であれば8000×2=1万6000点、親では1万2000×2=2万4000点です。

三倍満も満貫の3倍と分かりやすい

11~12翻は『三倍満』です。こちらも文字どおり『満貫の3倍の点数』なので、子は8000×3=2万4000点、親では1万2000×3=3万6000点がもらえます。

13翻以降は『数え役満』と呼ばれ、『満貫の4倍の点数』が設定されています。

最高得点、役満の点数

麻雀で最も高い点数が『役満』です。役満は難易度がとても高く、出ることもほとんどありません。

しかし、点数が高いので、最下位の人も役満を出せば一気に上位にランクインする可能性も自然と高くなるため人気があります。

麻雀をしている人ならば、誰もが1度は出してみたいと思う役でしょう。

ここでは、役満の点数について解説します。

満貫の4倍の点数がもらえる

役満は、『満貫の4倍の点数』が設定されています。そのため、子は8000×4=3万2000点、親は1万2000×4=4万8000点もらえます。

役満には、いくつかの形があります。上がったときに、もし役満の形が2つ以上出た場合の計算はどうなるのでしょうか?

公式戦などで使われる一般的なルールにおいては、役満が2つ以上でた場合でも、役満の点数しかもらえません。これは、役満が麻雀での最も高い点数(上限)と決められているからです。

しかし、ダブル役満やトリプル役満などが認められている場合もあります。そのときは、役満の完成した数に応じて、点数も2倍・3倍と増えます。

数え役満も同等

13翻以上の場合の数え役満も、『役満と同じ点数』がもらえます。ただし、こちらの場合には、ほとんどのルールにおいて26翻や39翻などであっても、点数は一律役満の点数のみです。

素早く点数計算できると格好良い

麻雀の点数計算ができないと、いつまでたっても初心者として見られがちです。

すべてを暗記するのではなく、必要最低限のポイントを押さえて覚えれば、ほとんどのケースで点数計算できます。素早く点数計算して格好良く麻雀を楽しみましょう。

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