麻雀牌には不思議な絵柄が描かれていて、名前の読み方も独特です。数が多いため覚えるのが大変そうに思えますが、麻雀牌を知らなければゲームに参加することは困難です。麻雀をするなら最初に学びたい、麻雀牌の種類と数、読み方について解説します。
麻雀は牌を覚えることから始めよう
麻雀をするには、使う道具やルール、役など覚えなければならないことがたくさんあります。しかしそのほとんどは、経験者と一緒にプレイしているうちに自然と覚えられるものばかりです。
とはいえ、最低でも麻雀牌の種類や数、名前の読み方くらいは知らないと、プレイしていても訳が分からず、対戦相手にも迷惑をかけてしまうでしょう。麻雀は、牌の種類と名前をひとつずつしっかり覚えることから始まるのです。
最初に、初心者が麻雀牌を覚えるためのポイントをみていきましょう。
麻雀牌は全部で何枚ある?
麻雀牌は、全部で136枚あります。これを全部覚えるのは時間がかかりそうですが、実際は34種類の牌が4枚ずつあるだけなので、その種類さえ覚えれば用は足りることになります。
さらにその34種類を特徴ごとにまとめていくことで、意外と簡単に覚えることができます。
大きく数牌と字牌に分けられる
麻雀牌は、大きく『数牌(シュウパイ)』と『字牌(ジハイまたはツーパイ)』の2つに分けられます。
数牌とは、1から9までの数字を表す牌のことです。トランプが4つのマークに1から13まであるのと同じように、数牌にも3つの絵柄に1から9まで、全部で27種類あります。
麻雀牌の34種類のうち27種類が数牌で、残りの7種類が字牌ということになります。
数牌の読み方と種類
数牌には『萬子(マンズまたはワンズ)』『索子(ソーズ)』『筒子(ピンズ)』の3つの絵柄があります。読み方は、1から9までの数字のあとに、『萬』や『索』を付けるだけです。
数字の読み方はどの絵柄でも同じなので、簡単に覚えることができるでしょう。これで34種類の麻雀牌のうち、約8割は完了です。数牌の読み方と種類を、ひとつずつ確認していきましょう。
数字の数え方
麻雀の数字の数え方は、日常生活で使う数字の数え方とは異なります。中国語と日本語が入り混じったような、独特の読み方です。
まずは、この9種類の読み方をしっかり覚えましょう。実際に声に出してみると、早く覚えられます。
- 一:イー
- 二:リャン
- 三:サン
- 四:スー
- 五:ウー
- 六:ロー(リュー)
- 七:チー
- 八:パー
- 九:チュー(キュー)
萬子の読み方と種類
萬子は漢数字の下に『萬』の字が書かれている牌です。数牌の中でも1番わかりやすい種類と言えるでしょう。ちなみに萬は、昔の中国で使われていたお金の単位のことを表していると言われています。
読み方は、それぞれの数字のあとにマンやワンを付けるだけです。たとえば一萬ならイーマン、七萬ならチーマンとなります。
索子の読み方と種類
索子は緑色の竹のような絵が描かれた数牌です。穴あき硬貨をまとめるために使っていた、ヒモや竹の棒を表していると言われています。ただし、一索だけほかの索子と違って、鳥のデザインなので注意してください。
萬子同様、一索をイーソー、二索をリャンソーと読んでいきますが、リャンソーとサンソー(三索)は、リャンゾー、サンゾーと濁る場合もあります。明確な決まりはないので、読みやすいほうで覚えましょう。
筒子の読み方と種類
筒子は丸が並んだデザインが特徴の数牌です。これは昔のお金の形を表していると言われています。
読み方は、萬子や索子と同様にイーピン、リャンピンと続き、最後はキューピン(九筒)となります。
字牌の読み方と種類
字牌は7種類しかありませんが、こちらも大きく2つに分けることができます。4つの方角が書かれた『風牌(フォンパイ)』と、残り3種類の『三元牌(サンゲンパイ)』です。
字牌にも数牌のように、中国語のような独特な発音をするものがあります。慣れないと読みにくいかもしれませんが、日本語の読み方にこだわらず、リズムよく音で覚えていくとよいでしょう。
三元牌の読み方と種類
何も書かれていない『白』、緑の文字の『發』、赤い文字の『中』の3種類をまとめて三元牌と言います。読み方は、それぞれ『ハク』『ハツ』『チュン』となります。三元牌は、この通りの順番で覚えるとわかりやすいでしょう。
風牌の読み方と種類
風牌は、『東』『南』『西』『北』の文字が書かれた字牌のことです。読み方は、それぞれ『トン』『ナン』『シャー』『ペイ(ペキ)』となります。日常生活では『東西南北』というのが一般的ですが、麻雀では違います。
風牌の読み方と順番を覚えておくと、座る位置やプレイの順番、『親』のルールについても理解しやすくなります。きちんと順番通りに覚えるようにしましょう。
牌を覚えて麻雀に挑戦してみよう
麻雀牌にはたくさんの種類があり、それぞれ読み方が決まっています。初心者のうちは、牌の絵柄と読みを一致させるのは容易ではないかもしれません。
しかし牌の種類と名前がわかれば、プレイ中だけでなく、麻雀本やWebサイトでやり方やルールを調べるときもスムーズになります。この記事を参考に牌の種類や数を把握して、早速麻雀に挑戦してみましょう。