麻雀で勝つには役作りが必須。役の種類と点数の違いや注意点を紹介

2018.12.19

麻雀は戦前戦後のブームを経て現在、健康麻雀のコンセプトが見直されて静かなブームを呼んでいます。麻雀を楽しむためには、勝てる実力を磨くことも大切です。そして勝つためには、役作りが欠かせません。数ある役の種類や点数、注意点を解説していきます。

麻雀とは

麻雀というゲームは『麻雀牌』を使って、4面子(メンツ)1雀頭(ジャントウ)の計14枚を集めて上がり点数の合計を競います。どのように点数を競うかの鍵を握るのは、『役』というものです。もう少し詳しく見ていきましょう。

麻雀牌を使い役による点数を競う室内ゲーム

『役』はルールで完成形が決められており、その役によってそれぞれ点数が決まっています。作る難度が高い役ほど高得点になるのです。

一方、誰かが上がった時点でゲームは終了になります。なので、得点の高さを狙うだけではなく、いち早くテンパイ(上がる一つ前の状態)にさせることも要求されるのです。

特に現代麻雀は『ドラ牌』(それが入っていると1翻分、点数が上がる牌)が多いので、難しい役を作る間に他のメンバーにさっと上がられて、点数も高いケースがいくらでも起こります。

実力だけではない運やギャンブル性も魅力

将棋や囲碁であれば、初心者がプロと対戦して勝つなどということは、まずありえないでしょう。ところが麻雀ではそれがしばしば起こります。誰でも勝てるチャンスが与えられているのです。

もちろん長期戦であれば実力差が出て、さすがにプロの技量には負けてしまうかもしれません。しかし短期決戦であれば、充分勝算はあるのです。『引き』が強いと上がり牌が向こうから来るのです。

配牌にせよツモにせよ、何が来るかは『運』によります。だから初心者でも勝てるチャンスがあり、そこがギャンブル性の高いところで、麻雀の大きい魅力のひとつなのです。

麻雀で上がるためには役が必要

麻雀で上がる条件は、4面子1雀頭のかたちであることと、最低ひとつ以上の役を持つことです。役とは一体何でしょうか。分かりやすく解説します。

麻雀の役とは決められた牌の組み合わせ

役とは、前もって定められている牌の組み合わせです。『リーチ』や『一発』『ツモ』などの例外もいくつかありますが、基本は牌の組み合わせだと考えましょう。ポーカーでいうストレートフラッシュやスリーカードのようなものです。

役は『翻(ハン)』で数え、『1翻(イーハン)』『2翻(リャンハン)』のように使います。『1翻縛り』といって、上がるには役が1翻以上必要です。だから役を覚えていく必要があります。

役満は一発逆転も可能な最高得点の形

『役満(ヤクマン)』とは麻雀の中での最高得点がつく役です。細かい計算は、一切必要がありません。親は4万8000点、子は3万2000点と決まっています。

めったに出るような代物ではありませんが、極めて高い点数なので、一発で形勢逆転もありえるパワーを持っています。またダブル役満やトリプル役満などの複合型も存在しますが、これらはとてつもない点数になります。

麻雀の役一覧

麻雀の役はたくさんあります。翻数別の一覧表にしました。

1翻役 2翻役 3翻役 6翻役 役満
リーチ Wリーチ 二盃口 清一色 四暗刻
一発 三色同順 ジュンチャン 大三元
門前清自摸和 三色同刻 混一色 国士無双
海底ツモ チャンタ 緑一色
河底ロン 混老頭 字一色
嶺上開花 三暗刻 清老頭
チャンカン 三槓子 四槓子
役牌 小三元 小四喜
断么九 対々和 大四喜
平和 一気通貫 九蓮宝燈
一盃口 七対子 地和
天和

役なしチョンボとは

『チョンボ』と呼ばれるのは、重大な間違いやルール違反です。該当者が罰金を支払うか、場合によっては上がり放棄のペナルティになります。

チョンボが発生したらその局は流れて、やり直しになります。リーチがかかっていたら、リーチ棒はリーチした人に戻ります。積み棒はそのままで増えません。

罰金は親の場合は1万2000点で、3人に4000点ずつ払います。子の罰金は8000点で、親に4000点、子に2000点ずつです。

『役なしチョンボ』とは、他家の捨て牌でロンして上がったのにもかかわらず、実は役がひとつもなかった、というチョンボのことを指します。初心者がまれにやってしまう間違いです。

麻雀の役の覚え方

麻雀の役はたくさんあるので、初心者は一度にすべては覚えられません。では、どのように覚えていくとよいでしょうか。初心者向けの役の覚え方を紹介します。

よくでる役を順番に覚える

効率的な覚え方として、よくでる役、つまり登場頻度が高い役から覚えるというのがおすすめです。実戦の中で頻繁にでてくるので、覚えやすいはずです。売れている麻雀戦術書『最強デジタル麻雀』の中の『役の出現率ベスト10』を参考にしましょう。

  • 1位:立直(リーチ)41.6%
  • 2位:役牌(ヤクハイ)33.0%
  • 3位:断么九(タンヤオ)22.4%
  • 4位:平和(ピンフ)21.5%
  • 5位:門前清自摸和(メンゼンツモ)18.8%
  • 6位:混一色(ホンイツ)6.3%
  • 7位:一盃口(イーペーコー)4.6%
  • 8位:三色同順(サンショク)3.8%
  • 9位:対々和(トイトイ)3.2%
  • 10位:七対子(チートイツ)2.4%

これらの上位は、実戦でもどんどん体験できる役なので、早く覚えられるでしょう。

出典小倉孝『最強デジタル麻雀』(毎日コミュニケーションズ)

対局しながら少しずつ覚える

前述の頻出役は、言い方を変えれば自分の実戦の中でも、それらを目指せる配牌や手牌の流れになる可能性が高いということです。頭で一応覚え、そして実際にその役作りをするのが、一番早く身につきます。

断么九や役牌などは、配牌時点である程度は目指せそうかどうかが決まります。いけそうならどんどんそれに近づけて、ともかく上がってみましょう。特に役牌は『特急券』の異名を持ちます。それがあればいち早く上がれるからです。

字一色や大三元、四喜和なども役満ではありますが、分かりやすいし配牌次第では目指せる役です。楽しみながら目指し、もし降りるときは安全牌がたくさんあると解釈できます。

初心者が最初に覚えたい役

初心者にとって、最初の段階で覚えるとよい役はどのようなものでしょうか。分かりやすく、作りやすい役がいくつかあります。具体的に紹介しましょう。

出現の確率が高い役 断么九 平和 役牌

実戦で特に目にする確率が高い役を覚えるのもよいでしょう。『断么九』『平和』『役牌』はかなり出やすい役です。

『断么九』はすべてが数牌の2~8で作られた役です。『ヤオチューハイ(数牌の1と9)』を断つのでその名がついています。面子は順子でも刻子でも構いません。鳴きが入って成立する『喰いタン』は、認める場合と認めない場合があります。

『平和』は門前(メンゼン)つまりポン・チーしない、すべての面子が順子(数牌で数字が連続した3枚)で構成、雀頭は役牌以外、待ちは両面という条件です。断么九を兼ねることも多く、それでリーチをするとメンタンピンと呼ばれます。

『役牌』は『風牌』の場の風・自分の風と『三元牌』つまり『白』『發』『中』のことです。上がったときの手牌であれば、それだけで1翻上がります。ちなみに場の風が自分の風と同じときは2翻になり、『ダブ東』や『ダブ南』と呼ばれます。

手牌に役がなくても上がれるリーチ ツモ

麻雀の上がり方の中には、手牌の中に役がなくても上がれるものがあります。『リーチ』と『門前清自摸和(通称ツモ)』は、それ自体が1翻の役になります。

リーチは門前でテンパイさえすれば、いつでも掛けられます。捨て牌を横にして供託の1000点棒を場に出し、『リーチ』と宣言します。

ツモはツモ上がりの時点で『ツモ』と言って手牌を倒すのです。もちろん、どちらも他の役と複合できます。

リーチをかけた後の一巡目で上がり牌が出れば、『一発』がついてさらに1翻アップします。さらにリーチ後の最初のツモで上がると『リーチ・一発・ツモ』で計3翻がつきます。さらに裏ドラが乗れば4翻=満貫になります。

役を作るときの注意点

麻雀の役には役ごとに成立条件があります。それを知らないとチョンボになってしまうので、最低限のルールは押さえておきましょう。

鳴くと成立しない役とは

麻雀の役の中には門前限定、つまり鳴いてしまうと成立しないものがあります。その役を目指していて、途中でうっかり鳴いてしまうと、牌の組み合わせがそうなっていても、無効になりますので注意が必要です。

1翻役 2翻役 3翻役 6翻役 役満
リーチ ダブルリーチ 二盃口 人和 四暗刻
一発 三暗刻 国士無双
門前清自摸和 七対子 九蓮宝燈
平和 地和
一盃口 天和

平和で見落としがちな2つの条件

『平和』に関しては前述のように4つの成立条件があります。今一度整理しましょう。

  • 門前であること(ポンやチーをしない)
  • 面子が4つとも順子であること
  • 雀頭が役牌ではないこと(白發中並びに場風と自風以外)
  • 両面待ちであること

特に注意したいのは後半の2つです。雀頭と待ち方を初めのうちはうっかり見逃してしまうこともあるので、気をつけましょう。

役があるのに上がれないフリテン

麻雀では基本的には、他家が捨てた牌で上がることができます。例外として上がれない条件があります。役がつくように面子を揃えても、『フリテン』のときは上がれません。以下の3通りがあります。

  • 上がり牌を自分で捨てている場合
  • 同じ巡目の時にロン牌が2回出たとして、2回目の牌で上がれない(同巡内フリテン)
  • リーチ後の上がり牌見逃し

フリテンの解消法を紹介します。自分で上がり牌を捨ててフリテン状態になった場合は、次順以降に待ち方を変えて、違う牌を待つ状態に仕切り直せばよいのです。

あるいは待ちはそのままでも、自分でツモれば上がれます。リーチ後の見逃しもツモれば上がれます。また、同巡内フリテンは巡目が変われば解消です。いずれにせよ、フリテンは上がる可能性を減らすことになるので、気をつけてください。

地獄待ちにならないかを確認

『地獄待ち』とは何のことでしょうか。それを説明するためには、まず『単騎待ち』を理解しましょう。単騎待ちは、テンパイした状態で面子は4つ完成していて、雀頭になる部分の完成を待つという1種類のみを待つやり方です。

仮に『北』の単騎待ちだとしましょう。すでに他家の捨て牌で『北』は2枚切られているとしたら、残りは1枚だけになります。最後の1枚に賭けた単騎待ちが『地獄待ち』あるいは『地獄単騎』と呼ばれます。

これは上がれる確率も低く、『王牌(ワンパイ)』(ツモの対象外の14枚)の中だと可能性はゼロです。よって単騎待ちの場合は、場に何枚見えているかの確認が大切です。上がり牌は枚数が多いほうが、上がれる可能性が高いという原則を肝に銘じておきましょう。

役が作れないときには

麻雀で対局していると、どうしても役ができなくて、上がりようがないときもあります。そんな場合にはどういう打ち方が望ましいのでしょうか。

振り込まないために降りることを考える

一旦鳴いてしまうと『リーチ』と『ツモ』の資格がなくなります。この2つは門前であればできるので、他に何も役がないときにはありがたい役なのです。

鳴かなければどうしようもない手牌なら仕方ないですが、門前で進められる可能性がある場合は、極力門前にこだわりましょう。

その上で仕方なく鳴いてしまった場合で、それでも役が作れそうにない場合もあります。そんなときは不本意であっても『降りる』のが得策です。守備に回り、振り込まないように気をつけて打牌を続け、次局に期待をつなぐのが賢明です。

上がれなくても形だけのテンパイを狙う

局の終盤になっても役が作れなくて、他家もなんとなく上がれそうにないような状態のときは、役ナシの『形式テンパイ』に持っていきましょう。ポンやチーも総動員して、あくまで形だけでもテンパイに持っていくのです。

これは誰も上がれずに、終局になったときの『ノーテン罰符』に関係します。局が流れても、テンパイしていればノーテン(テンパイしていない)の人からボーナスがもらえるのです。

1人テンパイであれば3人から1000点ずつもらえます。2人テンパイだったら1500点ずつのやり取りです。3人テンパイなら、ノーテンの1人は3人に1000点ずつ払わないといけません。流れそうなら、ともかくテンパイを目指しましょう。

役と点数の関係を理解しよう

役にはそれぞれ点数がついています。また役は複合も可能です。役と点数の関係を理解することは、打ち回しの方向性を考えるのにとても力になります。

役には難易度ごとに翻が決められている

前述のように、1翻以上の役がないと上がることはできません。初心者がしばしば間違えてしまうことですが、ドラを持っていると1翻アップしますが、役ではありません。ゆえにドラを持っているだけでは上がることができないのです。

役はその完成の難度によって、点数のベースである翻数が上がります。1翻・2翻・3翻・4翻・6翻・役満の6段階です。また、役の複合もあります。役の総計が13翻を超えると『数え役満』といって、役満と同じ計算になるローカルルールもあるのです。

親が上がったときは点数が1.5倍

麻雀では親のときは比較的有利です。なぜかというと、上がったときに入る点数が、子の1.5倍になります。親は局ごとに移っていきますが、この1.5倍があるので、調子がよいときに親になれば、大きく差を広げることもできるのです。

ただし誰かがツモ上がりしたときに、子の倍ほど払うことになります。ロン上がりの場合は当てられた者が親でも子でも、払うのは同じ点数です。

点数を覚えると必要な牌がわかる

点数が頭に入ると、自分にとって今どの牌が必要なのかがわかってきます。どういうことかを説明しましょう。

場の流れの中で自分の形勢を考えてみるとき、他家と自分の点差をざっくりと考えてみるのです。形勢が有利な場合は逃げ切るため、不利な場合は逆転するためには、今どれぐらいの点数が必要かを想定します。

そこから手牌を使ってどの役を狙うべきかという戦略が立てられます。よってその役のためには、どういう牌が必要かが見えてくるのです。

応用として、他家の目線に立ったら、彼らはどの役を狙おうとするのかを考えます。そしてどんな牌が危険かを想像するのです。もちろんすべて予想通りにいくわけではありませんが、ゲームを戦略的に組み立てられるということは武器になります。

役作りの練習ができるアプリ

アプリやネット上のツールで、役作りの練習をできるものがいくつかあります。無料のものでも充分学べる要素がつまっているので、ぜひ活用しましょう。

麻雀 一択何切る

麻雀練習用アプリの『麻雀 一択何切る』は、実戦でしばしば登場する場面を想定して、何を切るかを問う問題を500問以上収録してあります。

どんどん新しい問題を解くと同時に、同じ問題を何度も解いて短い時間で解答することを目指せば実力がさらにつくでしょう。

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麻雀の役を理解して勝てる役作りをしよう

麻雀の役について、様々な角度から基本を確認してきました。役を覚え理解することは、勝つためには必須条件です。

役がわかって初めて、自力で戦略を組み立てたり、他家の戦法を読むことができます。勝てる実力を身につけて麻雀を楽しむためにも、実践を繰り返しながら役をどんどんものにしていきましょう。

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