将棋の基本的な手筋を使いこなそう。歩や香車の手筋と学び方

2018.12.17

将棋の基本的な手筋を覚えることは、勝利を掴むためにも大切なポイントです。まずは、基本的な手筋から覚えて実践していきましょう。最後には、手筋を学ぶためにおすすめのアプリも紹介しているので参考にしてみてください。

将棋の手筋とは

将棋でよく耳にする手筋とは『駒を使ったテクニック』のことです。将棋では、駒の動きを利用して相手を攻めていく方法や、相手の攻めを守り抜く方法を『手筋』として覚えていくことで上達していきます。

勝利を掴むための知恵とテクニック

将棋で勝利を掴むためにも『手筋』は重要な役割を果たしています。対局中に、今できる最良の手筋を見つけ出す知恵と、駒を扱うテクニックは『上級者への第一歩』と言えるのです。

特に、序盤や終盤では手筋を知っているか知っていないかで大きく差が出てしまいます。チャンスを活かせるのか、または逃してしまうのかは『手筋』にかかっているのです。

手筋を知れば知るほど有利に

手筋とはテクニックの1つなので、知れば知るほど『有利に』勝負を進めることができます。

例えば、勝負で『相手の知らない手筋』で打ち続ければ、それだけ自分に有利な状況を作り出すことができます。また、難しい終盤での駒の手筋を覚えていれば、最後の大勝負でも有利に働くのです。

将棋での手筋を覚えるということは『勝つため』の大きなポイントと言えます。とは言っても、将棋の手筋はかなり多くの数があります。まずは、有名な手筋から覚えていきましょう。

有名な歩の手筋一覧

まずは、有名な『歩の手筋』を確認していきましょう。簡単な手筋ですが、初心者では『知っている・知っていない』という点で大きな差が出てきてしまう重要な手筋です。

たたきの歩

まず覚えておきたいのが、持駒の歩を使って価値の高い駒を取る『たたきの歩』と呼ばれる手筋です。あと数手で価値の高い駒を取れるという盤面では、手駒の歩を使って押し込んでいきます。

歩よりも価値の高い駒が取れるときに狙っていきますが、禁じ手の二歩に注意しなくてはいけません。『二歩』とは、歩を同じ縦列に2枚打つことです。禁じ手なので、一度でも行ってしまうとその時点で『負け』と判定されます。

たたきの歩は、自分の駒の位置をよく確認してから行うようにしましょう。

垂れ歩

次に知っておきたいのが、持駒の歩を『敵陣の少し手前』に打つことで『と金』を作る『垂れ歩』と呼ばれる手筋です。相手の陣地への打ち込みにも用いられることから、多くの場面でみることができます。

垂れ歩では、と金を効果的に作れるほか、相手の苦手な部分へ歩の打ち込みで攻めることができます。この垂れ歩でも『二歩』には十分に注意しておきましょう。

三歩持ったら継ぎ歩と垂れ歩という格言がある

『三歩待ったら継ぎ歩と垂れ歩』という格言は、歩をたくさん持駒にもっているときには『継ぎ歩・垂れ歩』の攻めを考えるという意味を持っています。

まず、継ぎ歩とは、歩を打ち込み相手に取らせることで、相手の駒を前におびき寄せる方法です。継ぎ歩でおびき寄せ、空いた相手の陣地に歩を割り込ませるように『垂らす』ことで垂れ歩を狙っていきます。

これが『三歩待ったら継ぎ歩と垂れ歩』と呼ばれる戦法です。歩が3枚集まると継ぎ歩と垂れ歩による『非常に強力な手筋』が生まれることから、この格言が生まれています。序盤から持駒に歩が多いときには、格言を思い出して戦略を立ててみましょう。

焦点の歩

歩を打つことで、敵陣を乱す手筋が『焦点の歩』です。歩を敵陣に打ち込むことで、歩を取れば相手の駒を1つ取れるという盤面でよく使われています。焦点の歩は『歩よりも価値の高い駒』を狙いながら、敵陣を崩していく便利な手筋なので覚えておきましょう。

次は、歩の次に使うことが多い『香車の手筋』を確認していきましょう。

香車の基本的な手筋

香車は直線的に動けるその特徴的な動きを活用した手筋が多くあります。歩と並んで使うことが多い手筋なので徐々に覚えて活用していきましょう。

香車の田楽刺し

香車で駒をつらぬくように使う手筋を『香車の田楽刺し』と呼びます。動きが直線であることを活用して、相手の駒をいくつか狙う方法です。香車を串に見立てて、刺すように使われることから田楽刺しと呼ばれています。

簡単に例を説明すると、縦向きに王将と金将が並んでいる前に香車を打つとします。金将を動かしてしまうと王将が守れないので、そうなると守る側は非常に厳しい判断を迫られるのです。特に『角行』に対して有効なので覚えておきましょう。

香車を重ね打つ2段ロケット

次に、香車を重ねて打つことで相手の駒や敵陣を狙う『2段ロケット』と呼ばれる手筋を覚えていきましょう。

これは、香車の下に香車を並べて打つことで縦に強い攻めを狙っていきます。香車1枚を切り抜けても、2枚目がロケットのように敵陣を刺す方法です。この2段ロケットは、香車を2枚から3枚というように増やすことで、守る側としても非常に辛い状況を作り出すことができる手筋です。

この香車を打つときにも格言があります。それが『香は下段から打て』というものです。香車は前には進めますが、後ろには戻れません。香車が持っている最大限の威力を発揮するためにも下段に打つことでより効果の幅を広げることができます。

格言に習い、香車は自陣近くに打つことで効果的に使っていきましょう。

手筋の種類はまだまだたくさんある

今回ご紹介した手筋は少しだけなので、紹介していない手筋はたくさんあります。その中でも有名なものを紹介しておくので確認してみましょう。

桂のふんどし

桂馬を使って、2枚の駒を狙う方法を『桂のふんどし』と呼びます。この手筋では、桂馬の動きを最大限に活用することで、2枚の駒のどちらかを取ることができるのです。桂馬は駒を飛び越えられるので、有効的に使ってみましょう。

この桂馬の打ち筋にも『桂馬は控えて打て』という格言があります。あまり攻めすぎて打つと、簡単に取られてしまうので『控えめに狙う』ようにすると使いやすいので覚えておくのがおすすめです。

割り打ちの銀

銀で最もよく使われる手筋が『割り打ちの銀』と呼ばれるものです。1マス置いて横並びになっている駒の『斜め後ろ』に銀将を打ち込むことで両取りを狙います。陣形を崩しながら、金将を狙うなどの場面でよく使われます。

これでもまだ紹介しきれないほどたくさんある手筋は、問題と一緒に本で勉強するのがわかりやすくおすすめです。次は、勉強に便利な本やアプリをチェックしてみましょう。

問題と解説で手筋が学べるおすすめの本

問題と手筋が同時に学べる本をピックアップしてみました。初心者でもわかりやすいものばかりを選んでいるので参考にしてみましょう。

将棋 序・中盤の手筋436

実践で使いやすい手筋を多く収録して、序盤の手筋を学ぶのにぴったりなのが『将棋 序・中盤の手筋436』です。初心者から中級者の人に特におすすめしたい手筋も多く紹介されています。

基本の戦法やルールを覚えたのになかなか勝てないときや、伸び悩んでいるときに役立つと人気があります。次の1手で困った経験が多い、どうしたら良いのか悩むことが多いなら1度は目を通してみるのがおすすめです。

  • 商品名:「次の一手」で覚える 将棋 序・中盤の手筋436 (マイナビ将棋文庫)
  • 価格:1339円
  • amazon:商品ページ

将棋手筋 基本のキ

著者自身が将棋教室を開き、教えてきた経験から作られた本が『将棋手筋 基本のキ』です。どうしたら良いのかわからない盤面が多い、失敗しやすい手筋に注意して覚えたいという人に充実した内容で人気があります。

最初から読み解いていくことで、効率よく手筋を理解できるので、初心者におすすめしたい1冊です。

  • 商品名:将棋手筋 基本のキ (マイナビ将棋BOOKS)
  • 価格:1,620円
  • amazon:商品ページ

スキマ時間にアプリで勉強しよう

手筋を勉強するために本を読むというのも良いですが、ゲーム感覚で手筋を学べるアプリも人気があります。実際に駒が動いている様子を確認できるので、本では覚えにくいという人にもおすすめです。

将棋の手筋

将棋の手筋をシンプルにまとめてあり、インストールしてしまえばオフラインでもチェックができるアプリです。よく使われる終盤の手筋や、覚えておきたい手筋を手軽に学ぶことができるので人気があります。

気になった手筋や、復習しておきたい手筋は、アプリを起動して調べれば、すぐにチェックできます。インストールしてしまえば、ネットに繋がっていなくても起動して使うことができるのもメリットです。

初心者から上級者まで上達のためのツールとして活用できるので、空いた時間に手筋を覚えて上達を早めていきましょう。

将棋の手筋 – iPhone

将棋の手筋 – Android

羽生善治の将棋のお手本 上達する初心者からの手筋講座

将棋を始めたけど勝てないという人におすすめのアプリが『羽生善治の将棋のお手本 上達する初心者からの手筋講座』です。このアプリは有料になりますが、初心者がより上達するために作られたアプリで、駒の使い方を丁寧に解説しているのでわかりやすさから人気を集めています。

アプリでは、ヒントや丁寧な解説を読みながら1手を打つだけの簡単な流れで手筋を覚えることができます。ヒントは将棋で使われる用語で書かれているので、用語を理解しながら手筋を覚えるのにも便利なアプリです。

現在は、iPhoneでは配信が行われていないので、Android版のみ(有料)となっています。

羽生善治の将棋のお手本〜上達する初心者からの手筋講座〜 – Android

手筋をマスターして将棋センスを磨く

手筋をマスターすることは、初心者を脱却して中級者・上級者に近づくためにも必要なことです。最初は難しくても、繰り返して使うことで徐々に覚えて『応用』していくこともできます。

数が多いので、1回で覚えようとしないで『少しずつ覚えて役立てていく』ようにして楽しく将棋を打っていきましょう。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME