ワインの正しい保存方法を知ろう!横置きと縦置きどっちが正解?

2020.09.03

保存していた飲みかけのワインを飲んだら味が悪くなっていた、という経験はありませんか?おいしいワインをより長く楽しむために、ワインの保存期間や正しい保存方法、保存に役立つおすすめのアイテムを紹介します。

ワインの保存期間はどれくらい?

食べ物や飲み物を購入する際に賞味期限を確認する人も多いですが、ワインには賞味期限が記載されていません。賞味期限がない理由や実際に保存可能な期間について紹介します。

ワインには腐敗という概念がない

ワインに賞味期限がない理由は、ワインにはそもそも腐敗するという概念がないためです。

また、発酵によって作られるワインは『生きている』といわれている通り、ボトルに詰められた後も熟成を続けています。熟成期間が20年以上のワインも珍しくなく、高級ワインの中には100年以上の熟成期間を経たもの存在します。

ワインによって飲み頃が数年~10年以上と幅広いため、一概に賞味期限を設定することができないというのも理由でしょう。

保存状況により劣化する危険はあり

ワインが腐敗することはなくても、保存状況により味や香りが劣化することはあります。例えば、『熱による劣化』や『コルクによる劣化』が、よく知られています。

継続的な高温状態や頻繁な温度上昇が起こると、ワインが化学変化を起こし、酸化が進むことがあります。ワインは、酸化が進むと徐々に褐色に変化していきます。香りや風味を合わせて色もチェックするようにしましょう。

また、汚染されたコルクにより、ワインにコルク臭が移り劣化してしまうことも珍しくありません。

一般的に『ブショネ』と呼ばれ、5%前後のワインに発生しているといわれています。ワインの香りを嗅いでみてカビ臭さを感じたら、ブショネの可能性が高いでしょう。

ベストな保存期間はワインによって違う

ワインの飲み頃はワインにより異なり、一概に「いつが飲み頃」と断定できないのが現状です。しかし、ワインの種類により、ある程度の目安はあります。

『テーブルワイン』と呼ばれている500~2000円前後のお手頃価格のワインの多くは、すでに飲み頃の状態で店頭に並んでいます。

したがって、購入してすぐに飲むのがよいでしょう。また、スパークリングワインも長期保存に適していないため、なるべく早く飲むのがおすすめです。

一般的に、白ワインの保存期間は1~2年前後、赤ワインは2~3年前後です。ただし、熟成タイプのワインは、原産地や品種、ヴィンテージにより飲み頃が大きく異なるので注意が必要です。

ボルドーやブルゴーニュ地方の赤ワインは、ゆっくり時間をかけて熟成するワインが多いといわれています。熟成タイプのワインを購入する際は、あらかじめ飲み頃を確認すると安心です。

飲みかけのワインの場合は?

飲みかけのワインをおいしく飲める期間は、未開封のワインと大きく異なります。ワインは一度栓を開けると空気に触れるため、どんどん酸化が進みます。その結果、風味や味、色が変わる劣化が起こりやすくなります。

飲みかけのワインの保管期間は保存状態にもよりますが、スパークリングワインは1~2日、白ワインは2~3日、赤ワインは3~5日というのが一般的です。

ボトルに残っているワインの量が少なければ少ないほど、空気が多くなり酸化が進みやすくなるので、なるべく早めに飲み切るようにしましょう。

ワインにとって理想的な保存環境は?

ワインの風味や香りなど品質を大きく左右するのが、保存環境です。購入したワインをすぐに飲まずに保存しておく場合は、きちんとポイントをおさえて、正しく保存することが大切です。

理想の保存温度や湿度は

ワインの保存条件の基礎ともいえるのが、保存する『温度』と『湿度』です。ワインの保存には12~15℃前後で涼しく、温度変化が少ない場所が理想的です。

ワインは気温が高すぎると酸化が進み劣化の原因になりますし、温度が低すぎると熟成が進みません。また、温度差が激しいと、膨張したり縮小したりを繰り返しコルクにトラブルが発生するケースもあります。

また、ワインの保存に適した湿度は65~80%と少し高めです。湿度が低くなるとコルクが乾燥し縮小して、その隙間から空気が入り込むことで酸化が進み、品質に影響を与えることもあるので、注意しましょう。

ワインは光や振動に弱い

ワインは直射日光や紫外線を浴びると劣化するため、暗い場所で保存するのが基本です。

電灯や蛍光灯の光も影響を与える可能性があるので、暗い場所に保存できない場合は、新聞紙などでくるんで保存しましょう。

また、振動はボトル内の空気が過剰にワインと触れることで酸化が進む原因になるため、なるべく振動させないようにすることも大切です。

横に寝かせてコルクキャップの乾燥を防ぐ

ワインのボトルを立てて保存することも、コルクが乾燥し収縮する原因になります。空気が入り込み、酸化が進むことがあるので、必ず横にして保存しましょう。

また、コルクが乾燥すると弾力性がなくなるため、オープナーのスクリューを入れたときにボロボロと割れて、うまくコルクが抜けなるなる可能性もあります。

ワインセラーがない場合どこに保存する?

ワインの保存場所は温度、湿度、光、振動などに注意を払う必要があります。ワインは保存条件を全て満たすワインセラーに保存するのが最適です。

しかし、「ワインセラーを置く場所がない」「費用をかけずに保存したい」という人も多いでしょう。ワインセラーがない場合のおすすめの保存場所を紹介します。

冷蔵庫の野菜室

ひと工夫するだけで、冷蔵庫もワインの適した保存場所になります。中でも温度変化や振動が少ない野菜室がよいでしょう。

ただし、冷蔵庫はワインには冷たすぎますし、光の影響も受けるので、緩衝材や新聞紙で包み、温度と光を調節するのがポイントです。

なお、いくら緩衝材などで保護しても、ワインの温度は適温より冷たくなります。飲む際は、あらかじめ冷蔵庫の中から外に出し、常温に戻してから飲むのがおすすめです。

床下収納など暗くて高温になりにくい場所

ワインは場所を取るので、冷蔵庫以外に保存したいという人も少なくないでしょう。自宅に床下収納がある場合は、そこに保存するのがベストです。床下は冷暗所ですし、頻繁に開け閉めするわけではないので、温度変化の影響も受けにくいでしょう。

床下収納がない場合は、温度の変化が起こりにくい北向きの部屋にある押し入れを利用しましょう。

ただし、梅雨時の湿度の上昇や夏場のエアコンによる乾燥などにも注意する必要があります。

飲み残しのワインに役立つ保存器具3選

飲み残しのワインに再びコルクで栓をして保存している人も多いですが、密封されるわけではないため、ワインが空気に触れ酸化が進みやすくなります。ワインの劣化を防ぐ人気の保存器具を紹介します。

バキュバン ストッパー V-15

(Amazom.co.jp)

ワイン愛好家から絶大な支持を得ている人気アイテムが、小型の手動ポンプとゴム栓がセットになった『バキュバン ストッパー V-15』です。

ポンプを上下させるだけでボトル内の空気を吸い出せ、空気が吸い出されると音で知らせてくれる仕組みが好評です。

真空に近い状態で保存が可能なので、味や香りにほとんど影響を与えることがありません。最良の状態を10日間も保つことが可能です。

  • 商品名:バキュバン ストッパー V-15(ブリスターパック)
  • 価格:1536円(税込)
  • Amazon:商品ページ

アンチ・オックス

(Amazom.co.jp)

『アンチ・オックス』は、スペインやイタリアのソムリエ協会なども公認するほど注目を集めているアイテムです。

内蔵されている酸化防止フィルターが酸化を防止するだけでなく、同時にワインの香りもキープしてくれる画期的な仕組みです。

ポンプ式の器具でボトル内の空気を抜く必要がなく、ワインボトルに被せるだけで最良の状態をキープできる手軽さが人気の理由の一つでしょう。

  • 商品名:アンチ・オックス TEX092BK
  • 価格:2018円(税込)
  • Amazon:商品ぺージ

HAGY 液体用真空保存ボトル

(rakuten.co.jp)

『HAGY 液体用真空保存ボトル』は、簡単に真空状態を作れる保存用ボトルです。真空なので空気や振動による劣化の心配がなく、味、香り、色を最良のままキープできます。

また、中のワインを少量ずつ飲んでもしっかり酸化を防いでくれ、冷蔵庫に保存する場合でも場所を取りません。

  • 商品名:HAGY 液体用真空保存ボトル 1000ml
  • 価格:1296円(税込)
  • 楽天:商品ページ

いつかは欲しいワインセラー

ワイン好きで自宅でもワインをよく飲む人の中には、ワインセラーの購入を考えている人も少なくないでしょう。どんなものがおすすめなのか、また、気になる価格についても紹介します。

1万円くらいで買えるものもある

近年、自宅用ワインセラーの需要が高まっていることもあり、かなりお得な価格で購入が可能です。

特に、長期成熟を目的としているのではなく、熱劣化防止や一時的に保存したいという場合は、1万円程度のカジュアルワインセラーがおすすめです。

お手頃価格のテーブルワインは人口コルクが使用されていることが多く、乾燥によるコルクの劣化などの心配も少ないでしょう。

したがって、加湿や加温機能等も必要ないことがほとんどなので、大きさや保存したいワインの本数、自宅のイメージに合うデザインなどで選びましょう。

逆に、高級ワインの長期熟成を目的としている場合は、加湿や加温機能がついているもので、万が一の際の保証がしっかりしているメーカー品を選ぶと安心です。

小型で振動が少ないペルチェ式がおすすめ

自宅用ワインセラーには、主に『ペルチェ式』『アンモニア式』『コンプレッサー式』があります。

テーブルワイン等の一時保管に使用するのであれば、振動が少なく電気で温度を管理する『ペルチェ式』が十分でしょう。

10本程度が保存できる小型のペルシャ式ワインセラーであれば、1万円前後から購入可能なことが多くお手頃です。

保存の極意を知ってワインをもっとおいしく

ワインには賞味期限がないものの、保存方法や状況により劣化することがあります。ワインを保存する際は、温度、湿度、光、振動に気を付けることで、最良の状態を長くキープ可能です。

飲みかけのワインの酸化による劣化を防ぐ便利な保存器具もをあるので、上手く利用して、より長くワインのおいしさを楽しみましょう。

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