競馬の払戻しに税金はいくらかかる?計算方法と確定申告書の書き方

2018.12.14

競馬の払戻金に、税金はかかるのでしょうか?知らない方も多いと思いますが、実は競馬の払戻金は課税の対象になります。それでは実際には、いくら税金がかかるのでしょう。競馬の払戻金の税金の計算方法と、確定申告書の書き方を解説していきます。

競馬の払戻金は所得のどの区分になるか

競馬で的中して得た払戻金は、所得のどの区分になるのでしょうか?所得の種類によって税金の計算も変わってきます。あらかじめ知っておきましょう。

原則は一時所得として課税

所得の種類を挙げると、まず分かりやすいものが利子所得・配当所得・不動産所得・事業所得・給与所得・退職所得・山林所得・譲渡所得です。これら8種類に当てはまらないものに、『一時所得』があり、それにも当てはまらないのが『雑所得』です。

『競馬の払戻金は一時所得』にあたります。意味合いとしては労働や資産譲渡の対価の性格を持たない、一時的な所得とされます。他には福引きや懸賞の賞金、保険の満期返戻金などです。ちなみに雑所得は公的年金や、非営業用貸金の利子などが該当します。

つまり、一時的に発生したもので、なおかつ偶然性が高いものがこの区分に入ります。競馬や競輪、福引きや懸賞はまさにそうです。

課税所得の計算方法

一時所得の課税所得の計算方法は以下の通りです。

一時所得の金額=収入の総額-収入を得るために使われた費用-特別控除額(最高50万円)

収入を得るために使われた費用は、あくまでその収入を生んだ原因の発生に直接関係する費用に限られます。

的中馬券のみ経費とすることが可能

前述の計算を競馬にあてはめると、払戻金から的中した勝馬投票券を購入した費用や交通費などを引き、さらに特別控除額を引いたものが一時所得です。

馬券の購入費用に関しては、あくまで的中馬券のみが経費として認められます。同じ時に買われた外れ馬券の購入費は、基本的に除外されます。

税金はいくらかかる?

競馬の当たり馬券で得た所得に対して、税金はいったいどれぐらいかかるのでしょうか?計算の方法を紹介しておきます。

給与所得や事業所得と合算して計算する

一時所得は前述の課税所得の計算で出た金額の2分の1を、給与所得や事業所得などの本業の所得と合算した合計(総所得金額)が基準になります。ここまでで大切なポイントは2つあります。まずは最高50万円の特別控除です。

要するに当たり馬券のもうけが50万円までなら、税金はかかりません。そしてもう1つは、50万円引いて残った額に税率を掛けるのではなく、2分の1は計算から除外されるのです。

他のもうけよりは、有利な計算になります。そして残った2分の1と本業の所得が合算された総所得金額に所得税と住民税が課せられます。

所得税率と住民税率

所得税は最低5%〜最高45%まで所得の額に応じて変動し、同様に控除金額も変動します。所得金額別の税率および控除額は、国税庁のホームページの『所得税の税率』で確認できます。『所得税速算表』という一覧表ですぐ分かります。

たとえば給与所得額が400万円の人が、競馬で120万円儲けたとしましょう。競馬の分は一時所得の計算にのっとって50万円を引き、さらにその2分の1で35万円。給与所得と足して435万円の総所得金額になります。

前述の一覧表によると課税所得金額が330万円超695万円以下の場合、所得税率20%(所得控除42万7500円)です。住民税は一律で10%なので、税率は合計30%の計算になります。競馬のもうけ120万円にかかる税金は、35万円の30%で10万5000円です。

所得税の税率|所得税|国税庁

一時所得の確定申告のやり方

『確定申告』は、一般のサラリーマンにはあまり縁がないものです。税務を会社が代行してくれるからです。しかし、競馬の払戻金の額によっては、自分で確定申告をしなければなりません。一時所得の確定申告のやり方を解説しましょう。

確定申告書Aの書き方

一般的な給与所得者が一時所得を得た場合、確定申告書は『A様式』になります。先ほどの例、競馬で120万円儲けた場合で見てみましょう。

『収入金額等』の項目の『一時』の欄に1200000と記入します。その下の『所得金額』の項目の『一時』の欄には350000と記入します。

その額と給与所得400万円との合計435万円が総所得金額になり、そこから所得控除額42万7500円を引きます。そして出た392万2500円に対して超累進課税が課され、そこに2037年までは復興特別所得税2.1%が付加されます。

確定申告書Bの書き方

『事業所得』や不動産や森林の『譲渡所得』などがある場合は、確定申告書は『B様式』になります。ちなみに、もし自分がどちらに該当するかわからない場合は、B様式にすれば間違いありません。B様式は誰でも利用できる汎用的な様式だからです。

B様式の『収入金額等』の項目の一番下の欄が『一時』です。競馬のもうけはそこに記入します。他に譲渡所得がない場合はゼロとして、一時所得の2分の1だけ計算すればよいのです。難しいと感じたら税務署の職員に相談すれば、ちゃんと教えてくれます。

大きな配当があったら正しく申告を

ここでは競馬の的中馬券の払戻金にかかる税金やその計算方法、そして確定申告について見てきました。競馬で勝っても少額なら、申告の必要はありません。

しかし大きな額の配当があった場合は正しいやり方で申告をし、胸を張って堂々と競馬を楽しみましょう。

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