熱燗の正しい作り方とは?徳利(とっくり)の使い方や洗い方も解説

2020.08.01

最近は日本酒が好きな方でも、徳利(とっくり)をもっている方は少ないかもしれません。でも徳利で飲む日本酒はどことなく風流で、日本酒の味わいをより引き立ててくれるような気がします。この記事では、徳利の名前の由来から、徳利の種類、徳利を使って作る美味しい『熱燗の作り方』をご紹介します。

徳利(とっくり)は注ぐ時の音が由来?

徳利は、首が細くて下部が膨らんだ酒器の一つ。室町時代から使われていたことが知られています。かつては日本酒に限らず、醤油や酢、油など液状の調味料の貯蔵にも広く使われ、言葉や存在自体が暮らしの中に根付いていました。昭和の頃にはタートルネックのセーターが、その見た目から「とっくり」と呼ばれていたほどです。

この一風変わった名前の由来は「注ぐ時にとくりとくりと音がするから」とか、「見た目より多くの酒が入って徳となり利となることから徳利と呼ばれ、やがて徳利(とっくり)になった」とか、朝鮮語で酒壺の意味を持つ「トックール」が語源となった等々諸説ありますが、実際のところはわかっていません。

徳利(とっくり)の素材、容量、種類

とっくりの素材は、陶器製や磁器製を中心に、ガラス製や木製、金属製のものもあり、その多くはお猪口(おちょこ)とセットで作られます。一風変わったものとしては、スルメイカをとっくり状に形成し乾燥させた「イカ徳利」があり、酒器とおつまみを兼ねた楽しみ方ができます。

徳利の内容量は1合(180ml)~2合のものが一般的によく使われますが、中には6合や1升(1800ml)も入るとっくりもあります。

徳利の種類には、名称通りの形状をした「ひょうたん徳利」や「らっきょう徳利」「芋徳利」、胴が丸くなっている「玉徳利」、底が広くなっている「船徳利」、首の部分が細長い「鶴首徳利」など様々あります。

熱燗の作り方と徳利の洗い方

日本酒は、冷酒から熱燗まで多彩な温度帯で楽しめる懐の深いお酒です。そして徳利があれば、そのまま冷蔵庫や氷の入った器に入れて冷酒にすることも、湯煎や電子レンジを使って燗酒にすることもできるので、飲み方の自由度も上がります。

徳利を使った熱燗の作り方

電子レンジで燗酒

最もお手軽なのは、電子レンジによる加熱です。500Wの機種で1合作る場合は、徳利の口をラップで覆って約40秒温めれば完成です。ただし、徳利の上部と下部で温度差があるため、お猪口に注ぐ前にとっくりを振るか、マドラーでかき混ぜて中の温度を均一にしてください。

湯煎で燗酒(おすすめ)

電子レンジの場合は、急速に温められる反面、味や香りが変わりやすいので、日本酒本来の味わいを楽しみたい方には、湯煎をおすすめします。

  1. 徳利が半分以上浸かる高さまで鍋に水を入れて沸騰させる
  2. 沸騰したら火を止め、お酒を9分目まで入れたとっくりを鍋の湯に浸す
  3. ぬる燗で約2分半、熱燗なら3分程浸せばできあがり。徳利の底に指を当て、やや熱いと感じる位が目安です。

徳利の洗い方

陶器製の徳利は、日本酒の糖分やアミノ酸が栄養となってカビが生えてしまうこともあるので、使用後はしばらくお湯に浸し、お酒の成分を抜いてから洗いましょう。徳利は口が狭く内側が洗いづらいので、100円ショップなどで売っている注ぎ口専用ブラシを使うのがおすすめです。洗い終わった後は、すぐに食器棚などにしまわず、逆さにしてしっかり乾燥させてください。乾燥が不十分だとカビや臭いの原因になります。

自宅でも徳利で美味しい日本酒を味わおう

同じ日本酒でも、徳利の材質が違えば口当たりが変わります。また同じ材質の徳利でも、購入直後のものと10年以上使い込んだ後では、お酒の味わいが違って感じられます。日本酒の銘柄だけでなく、酒器である徳利にも注目してみると、自宅で飲む日本酒がより味わい深いものになることでしょう。

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