知っておきたい『コーヒーの基礎知識』。豆の種類から美味しい淹れ方

2020.07.22

世界中で愛飲されているコーヒーは、日本でも人気の飲み物の一つです。ほっと一息つきたいときにも、コーヒーは欠かせません。本格的なコーヒーを味わいたい人のために、コーヒーの歴史や豆の種類などの基礎知識から美味しい淹れ方まで紹介します。

コーヒーを楽しむための基礎知識

コーヒーをより深く楽しみたいならば、まずは、コーヒーの基礎知識を知ることから始めてみましょう。

コーヒー豆のなるコーヒーの木は、大きく分類すると『アラビカ種』『カネホラ種』『リベリカ種』の3種類あります。世界で最も多く生産されている種類が、アラビカ種です。味、香りともに優れています。

カネホラ種は、強い苦味とコクがあるのが特徴です。インスタントコーヒーや缶コーヒー、ブレンドコーヒーなどによく使われます。

リベリカ種は、西アフリアカのごく一部の地域でしか栽培されていないため、流通量が非常に少なく、日本で見かけることはまずありません。

ここでは、コーヒーの基礎知識であるコーヒーの歴史や主なコーヒー豆、コーヒーの効果について解説します。

コーヒーの歴史を知ろう

日常生活に欠かせない飲み物の一つであるコーヒーは、エチオピアで発見され、10~11世紀頃から原産地と言われるエチオピアからアラビア半島に伝わって飲まれていたと言われています。

当時は、今のような嗜好品としての飲み物としてではなく、『気分爽快』になるための薬用として飲まれていました。

14世紀になると、トルコやエジプト、イラクなどのイスラム教寺院に広がり、15世紀にはコーヒーには眠気を追い払う効果があることが発見され、夜に活動する人たちが好んでコーヒーを飲むようになります。

この頃、コーヒー豆を茹でてスープを飲むという方法以外に『焙煎』という手法がこの頃誕生し、コーヒーは飲み物としてヨーロッパ・アメリカ・日本へと次第に広がっていったのです。

有名なコーヒー豆の種類は?

コーヒー豆にもさまざまな種類があります。豆の種類によっても酸味・苦み・風味が異なる点も、コーヒーが好まれる理由の一つでしょう。

有名なコーヒー豆としては、下記の種類が挙げられます。

豆の種類 主な原産地 特徴
ブルーマウンテン ジャマイカのブルーマウンテン山脈の標高800~1200mの限られた地域でのみ栽培 収穫量自体が少ないため高価

非常に高い香りと繊細な味

キリマンジャロ キリマンジャロ山脈の麓のアルーシャ、モシ近辺の標高1500~2500m辺りで栽培(タンザニア産コーヒー豆全体のことを指すこともある) 強い酸味と甘い香り
モカ イエメン、エチオピア イエメン産は強い酸味と爽やかな香りがある

エチオピア産は強い酸味とフルーティーな香りがある

コロンビア コロンビア 芳醇な甘みとフルーティーな香り

苦味は少なめ

柔らかなコク

ハワイコナ アメリカのハワイ州ハワイ島西部のコナでのみ栽培 世界で栽培されているコーヒー豆のわずか1%以下

柔らかい酸味

深くしっかりとしたコクと苦味

花のような甘い香り

コーヒーに含まれるカフェインの効果

コーヒーは古くから、飲む眠くならない、元気がでるなどの効果がある飲み物として親しまれてきました。これらの効果は、コーヒーに含まれる『カフェイン』によるものです。

カフェインとはアルカロイドという化合物の一つで、主な作用としては『覚醒・興奮作用や利尿作用など』が挙げられます。そのほかにも、自律神経の働きを高める、集中力を高める、運動能力を活発にするなどの効果も明らかになってきました。

また、解熱鎮痛作用もあることから、医薬品としても使われています。

眠気覚ましとして有名

夜寝る前にコーヒーを飲んではいけないという話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?これは、コーヒーに含まれるカフェインの覚醒・興奮作用によるものです。

大事なシーンで、居眠りが心配な人は、ぜひコーヒーを飲んで頭をすっきりさせましょう。

コーヒーやその他の飲み物のカフェイン含有量

カフェインが含まれている飲み物としてコーヒーが有名です。しかし、紅茶や緑茶、コーラなどのコーヒー以外の飲み物にもカフェインは含まれています。

コーヒーやそのほかの飲み物のカフェイン含有量は下記の表のとおりです。

飲み物 カフェイン含有量(100mlあたり)
コーヒー 約60mg
玉露 約160mg
煎茶 約20mg
紅茶 約30mg
烏龍茶 約20mg
コーラ 10~13mg

意外に思われるかもしれませんが、カフェインは、コーヒーよりも玉露に多く含まれています。

カフェから学ぶコーヒーの美味しい淹れ方

本格的なコーヒーの美味しい淹れ方を学びたい人は、カフェを訪れてみましょう。カフェでは、コーヒー豆の種類に合わせた淹れ方や、美味しい淹れ方などにこだわっています。

ここでは、カフェから学ぶ美味しい淹れ方について紹介します。

焙煎と豆の挽く際の粗さ

コーヒーの味は、豆の種類の違いだけでなく、焙煎具合によっても味わいが大きく異なります。焙煎時間の長さや温度を調整することで同じ豆でも大きく味が変わるので、自分好みの焙煎を見つけてみましょう。

豆の種類に関係なく、深く炒れば苦みとコクが深まります。逆に酸味が強いコーヒーが好みの人は、浅く焙煎するとよいでしょう。

また、豆を挽くミルには通常目盛りがあり、この目盛りによって粗さを調節します。豆の挽き加減が粗ければ軽く、細かいほどに濃くなるのが特徴です。どの豆の種類も中挽きが基準ですが、好みに合わせて変えられます。

お湯の注ぎ方が肝心

コーヒー豆を上手に焙煎したら、お湯を注いでコーヒーを淹れましょう。お湯の注ぎ方も美味しいコーヒーを淹れる重要なポイントです。お湯の注ぎ方は下記の手順で行いましょう。

  1. フィルターの底を手前に、サイドを奥に折ってドリッパーにセットする
  2. 1人前15gのコーヒー豆を人数分セットする(複数杯分を入れるときには人数分よりも少し減らす、もしくは粗目に挽いた豆を使用する)
  3. お湯を沸騰させて90度になるまで冷ます
  4. 粉の中心からお湯をゆっくり『の』を描くように回し注ぐ
  5. 豆全体にお湯が行き渡ったら、一旦注ぐのを止めて蒸らす
  6. 1投目で膨らんだ粉が少ししぼむタイミングで、再度ゆっくりと『の』を描くようにお湯を回し注ぐ(粉の端までお湯を注がない)
  7. サーバの目盛りが人数分のところまで抽出できたら、ドリッパーを外す

カフェオレとカフェラテの違いとは?

カフェオレとカフェラテは、コーヒーにミルクを入れたまろやかな味わいが特徴です。どちらもミルク入りコーヒーなので、違いがよくわからない人も多いのではないでしょうか?

ここでは、『カフェオレ』と『カフェラテ』の違いについて解説します。

エスプレッソとミルクの比

カフェオレとカフェラテは、抽出方法、加えるミルクの量、作り方が違います。カフェオレのオレはフランス語、カフェラテのラテはイタリア語で『ミルク』の意味です。

カフェオレは、濃いめのドリップコーヒーにミルクを加えて作られます。一方、カフェラテは、エスプレッソにスチームミルク(温めたミルク)を2:8の割合で加えたコーヒーのことです。

また、フランス式のカフェオレは、ミルクを火にかけて温めます。しかし、イタリア式のカフェラテはミルクを蒸気で温めたスチームミルクを使うという点も大きな違いです。

カプチーノやカフェモカとは?

ミルク入りコーヒーにはカフェオレやカフェラテ以外にも、カプチーノ、カフェモカなども挙げられます。

カプチーノは、泡立てたスチームミルクをエスプレッソに加えたもので、カフェモカはエスプレッソに、温めたミルクに加え、チョコレートシロップを加えたもののことです。

喫茶店でコーヒーをもっと楽しむ方法

喫茶店は、コーヒーの淹れ方にこだわりを持っています。喫茶店で美味しいコーヒーをのんびりと味わうのもよいですが、せっかくならば、プロのコーヒーの淹れ方を観察してみるのも楽しみ方の一つでしょう。

ここでは、喫茶店でコーヒーをもっと楽しむ方法を二つ紹介します。

ドリップ方法を観察してみよう

コーヒーのドリップ方法には、さまざまな種類があります。普段家庭では見かけることのない特殊な方法をドリップに用いた喫茶店もあるので、ぜひ観察してみましょう。

ペーパードリップやプレス式

多くの喫茶店で使われるドリップ方法が『ペーパードリップ』と、『プレス式』でしょう。

ペーパードリップとは、ペーパーフィルターを使用するドリップ方法のことです。『ドリッパーの底に三つの穴があいているタイプはカリタ式』で『ドリッパーが円錐形で底に穴が一つあいているのがコーノ式』と呼ばれます。

プレス式は、挽いた豆にお湯注いで上からプレスするフランス生まれの『フレンチプレス式』と、空気圧を利用して短時間で抽出できる『エアープレス式』の2種類です。

サイフォンと水出しコーヒー

粉を入れたロートと沸騰させたお湯が入ったフラスコを用いて、『水蒸気の圧』でフラスコの湯をロートに押し上げてコーヒーを抽出する方法が、『サイフォン式』です。

また、コーヒーをお湯ではなく水でゆっくりと時間をかけて抽出する『水出しコーヒー』を提供している喫茶店もあります。水出しコーヒーは、酸化しにくいため、マイルドな味わいのアイスコーヒーが楽しめるのが特徴です。

コーヒーをもっと楽しむ

コーヒーは、淹れ方、豆の種類、挽き方によっても味わいが変化します。美味しいコーヒーを作りたい人は、喫茶店やカフェを訪れた際に淹れ方をチェックしてみると良いでしょう。今回紹介した美味しいコーヒーの淹れ方を、ぜひ自宅で実践してみてはいかがでしょうか。

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