日本酒の辛口・甘口を左右する【3つの要素】とは?これを知れば日本酒上級者

2020.07.03

日本を代表するお酒と言っても過言ではない日本酒。毎日の一杯に飲んでいる人も多いのではないでしょうか。そんな日本酒について今回注目したのは『日本酒度』と呼ばれるもの。実はこの日本酒度、日本酒にとって大切な役割を果たしているものなのです。

日本酒度とは?

日本酒度とは、日本酒の甘さや辛さを示す指標のことです。この指標をプラスかマイナスかで示すことにより、日本酒が辛口なのか甘口なのかを示すのです。プラスであればあるほど辛口に、マイナスであればあるほど甘口に感じる味わいです。

日本酒度はほとんどの場合ラベルに表示されているので、この項目をみれば、その日本酒が辛口か甘口かをおおよそ判断することができます。

とはいえ、この日本酒度だけで完全に日本酒の辛口と甘口を判断することができるかというとそうではありません。ほかに日本酒の味わいを判断できる材料として、酸度とアミノ酸度があります。

酸度

酸度とは、日本酒に含まれる「酸」の量を数値化したものです。この酸度は、日本の製造過程において発生する、クエン酸やリンゴ酸、乳酸などが含まれます。酸と聞くと「多ければ多いほど酸っぱくなる=品質が悪い」というイメージがありますが、日本酒では必ずしもそうではありません。

酸度は、日本酒のキレを生み出すのに非常に重要な役割を果たします。そのため、酸度が高いからと言って品質が悪いというわけではなく、淡麗で辛口な味わいだということになります。

一般的に酸度が高ければ辛口に、低ければ甘口に感じやすい傾向があるとされています。酸度もラベルに表記されていることが多いため、ぜひ購入の前に見てみてください。

アミノ酸度

アミノ酸度とは、名前の通り、日本酒に含まれるアミノ酸の量を示したもの。アミノ酸は、日本酒の旨味やコクを生み出すものとして利用されています。アミノ酸度が高ければコクを感じやすいため甘口に、アミノ酸度が低ければすっきり淡麗な辛口に感じやすくなります。

辛口・甘口の判断は日本酒度・酸度・アミノ酸度がポイント

辛口と甘口を判断する材料は、上記で紹介した日本酒酸度と酸度、アミノ酸度を総合して判断します。さきほど挙げたポイントをまとめながら解説していきます。

辛口

まず辛口の場合ですが、日本酒度はプラスで表記されます。また、酸度では高ければ高いほど辛口になります。さらにアミノ酸度は、低ければ低いほど辛口となるというわけです。

甘口

甘口の場合は辛口の場合とは逆で、日本酒度はマイナスで表記されます。酸度では、低ければ低いほど甘口となり、アミノ酸度は、高ければ高いほど濃厚で芳醇なコク深い味わいを引き出してくれます。

このように、日本酒を飲む前からも、日本酒度・酸度・アミノ酸度という3つを知っておけばある程度味の想像を付けることが可能になるというわけです。

日本酒度の高い銘柄と低い銘柄

それではここから、日本酒度の高い銘柄と低い銘柄について紹介します。

ほんのり甘口でフルーティ『白菊』

最初に紹介するのは、『白菊』です。この日本酒は、フルーティで甘くなめらかな味わいが特徴的な逸品。どこかトロピカルな風味も感じられ、ガツンと来る甘さではないもののしっかりと舌に感じられる甘みが人気の一本です。

日本酒度はー4とやや甘口。こっくりとした甘味というよりはすっきり爽やかな甘さが感じられる飲み口で、やや甘口の日本酒が好きな方ならぜひ試していただきたい逸品です。

甘口日本酒といえば貴醸酒!『八海山 貴醸酒』

続いて紹介するのは、有名な八海山ブランドが展開する貴醸酒『八海山 貴醸酒』です。貴醸酒とは、仕込み水の代わりに「別の日本酒」を用いて醸造する日本酒の種類を指します。

貴醸酒はその工程上原料コストが高く、一般に高級品として扱われます。味わいとしては、非常に濃厚な甘口に仕上がり、ほんのり黄金色に色づく美しい見た目と柔らかなとろみも特徴の日本酒になっています。

八海山が送り出すこちらの商品は、日本酒度ー36というずば抜けた甘さを誇ります。デザートカクテルのような感覚で日本酒を楽しみたい甘党の方にはぜひ一度ためしてみてほしい一本です。

貴醸酒が甘くなる理由や色合いが変わる原理については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

【関連記事】『貴醸酒(きじょうしゅ)』とはどんな日本酒?色が変わる理由や甘くなるワケを解説

辛口な中にも飲みごたえアリ『酔鯨酒造 酔鯨純米吟醸』

続いて紹介するのは、「酔鯨酒造 酔鯨純米吟醸」です。この日本酒は、辛口の銘柄。辛口の日本酒らしいすっきり爽やかな香りの中に、ほんのりとした吟醸香が香る、バランスの良い日本酒です。しっかりとした旨味とキレが両立した、日本酒好きにはたまらない味わいが魅力。

こちらのお酒は日本酒度+7とかなり辛口になっています。シャープな飲み口は、まさに辛口という言葉がぴったりな日本酒です。

最強の辛口日本酒!?『くどき上手 ばくれん 超辛口 吟醸』

辛口日本酒といえば「ばくれん」を連想する人も多いのではないでしょうか?山形が誇る全国的に有名な日本酒ブランド・くどき上手がおくる『ばくれん 超辛口』は、その名に恥じないすっきり淡麗な飲み口と抜群のキレが特徴。

日本酒度は驚異の+20で、これぞ辛口日本酒ともいうべき味わいを堪能できます。居酒屋などでおいてあることも多い銘柄なので、ぜひ一度試してみてください。

日本酒は日本酒度によって味も香りも変化する

日本酒度について紹介しました。日本酒度はあまり知られていない言葉ではありますが、日本酒にとっては味も香りも変化する非常に大切なもの。日本酒度を参考に、お気に入りの日本酒を見つけてみてはいかがでしょう。

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