【コーヒーの雑学】ウインナーコーヒーはウィーンじゃなく『神保町生まれ』だった!?

2020.06.30

生クリームがたっぷり乗ったコーヒーをウインナーコーヒーと呼びますが、なぜそのような名前が付いたのでしょう?また、飲む時にクリームを混ぜるか混ぜないか、迷った経験はありませんか?そんなウインナーコーヒーのちょっとした「?」に迫ってみました。

ウインナーコーヒー誕生の経緯と名前の由来

ウインナーコーヒーとは「ウィーン風のコーヒー」を意味する和製英語です。ウィーンはオーストリアの首都ですから、てっきりウインナーコーヒーはオーストリア生まれなのかと思いきや、実はその発祥はオーストリアではなくここ日本と言われています。どういうことなのか、詳しく見てみましょう。

元祖「ウインナーコーヒー」は神保町の店に

生クリームを乗せた温かいコーヒーを初めて『ウインナーコーヒー』の名前で出したのは、東京・神田で1949年に創業した昭和レトロな喫茶店『神保町ラドリオ』です。

創業当時からラドリオでは、古書店で買った本を読みふける人や、本について議論を交わす人たちが多く、せっかくのコーヒーが冷めてしまうのが常でした。そこで初代オーナーの奥様が、コーヒーが冷めないようにと生クリームで蓋をして出したのが始まりとのこと。そして生クリームが乗ったたたずまいがウィーン風の飲み方に似ている、ということで『ウインナーコーヒー』と名付けられました。

ラドリオではメニューの一番上がウインナーコーヒーで、嬉しいことにブレンドコーヒーと値段が同じ。手描きの絵とともに、「日本で初めてウインナーコーヒーを出したのがラドリオです」と書かれてあります。

なぜウィーン風?

ウィーンには『ウインナーコーヒー』という名のコーヒーはありません。しかし、グラスに注いだコーヒーに生クリームをほぼ11で乗せる『アインシュペナー』や、砂糖をかけた生クリームをコーヒーカップと別の器に添える『カフェ・ミット・シュラークオーバース』と呼ばれるメニューがあり、こうした飲み方から『ウインナーコーヒー』というネーミングが生まれたと思われます。

ウインナーコーヒー自体は東京・神保町で生まれたものですが、オーストリアと全くの無関係というわけでもなく、ルーツはウィーンにあるのですね。

ウインナーコーヒーの飲み方は?

クリームがたっぷり入ったウインナーコーヒーは、初めて飲むと戸惑ってしまうかもしれません。クリームは溶かすものなのか、そのまま食べるものなのか、また食べるタイミングなどに決まりはあるのでしょうか?

自分なりの飲み方で楽しんでOK

ウインナーコーヒーの飲み方に決まりはありません。クリームが溶け出した所からコーヒーとのハーモニーを楽しむもよし、スプーン片手にクリームとコーヒーを交互に味わうもよし、もちろんしっかりかき混ぜて溶かしながら飲んでもよし、自分好みの飲み方でOKとされています。ちなみに神保町ラドリオでは、クリームを食べながら飲めるよう、敢えてカップの持ち手を左に向けて出してくれます。

また別添えで生クリームを出してくれるお店もありますが、その際も一気に乗せてもいいですし、少しずつ溶かして味の変化を楽しむのも乙なものです。ぜひ自分のお気に入りの味わい方でお楽しみください。

ウインナーコーヒーの作り方とアレンジ方法

ここでは、自宅で作れるウインナーコーヒーの作り方や、アレンジレシピをご紹介します。

ウインナーコーヒーの基本レシピ

ウインナーコーヒーの基本レシピは以下の通りです。

  1. 生クリームとの対比が楽しめるよう、濃い目にドリップしたコーヒーを用意します。
  2. 温めたカップにグラニュー糖かザラメ糖をお好みで入れ、コーヒーを注ぎます。
  3. ホイップした生クリームを適量浮かせてできあがりです。

基本的にはコーヒーの上にホイップした生クリームを入れるだけですが、ポイントはコーヒーを濃いめに入れること。薄めだと生クリームと合わせることで味がぼやけてしまうかもしれないためです。

ウインナーコーヒーの美味しいアレンジ

お好みでシナモンパウダーやココアパウダー、刻んだチョコレート、クラッシュナッツ、キャラメルソースなどをトッピングすると、味に変化が生まれて見た目にも華やかさが増します。

また、冷やしたコーヒーをグラスに入れて生クリームを浮かべると、アイスウインナーコーヒーになります。アイスだと生クリームが溶けづらいので、無理にかき混ぜず、スプーンで生クリームを食べながら飲むのがおすすめです。

ウインナーコーヒーは日本生まれの美味しい飲み方

ウインナーコーヒーは「ウインナー(ウィーン風の)」という名前ですが、意外にも名称自体は日本の神保町で生まれた、自宅でも簡単に作れるコーヒーの飲み方です。コーヒーはブラック派というあなたでも、たまには甘くまろやかなウインナーコーヒーを味わってみるのも乙なもの。喫茶店のメニューで見かけた時は、ぜひウインナーコーヒーを注文してみてください。

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