世界が認めた日本のシングルモルト「山崎」。そのこだわりと特徴とは

2020.06.28

1984年の発売以来、日本のシングルモルトの先駆者として国内外のウイスキーファンを虜にしてきた「山崎」。国際的なコンテストで数々の賞を受賞し、ジャパニーズウイスキーの地位向上の礎を築いた「山崎」とは、そもそもどんなウイスキーなのでしょうか。

山崎はこうして生まれた

山崎は、大阪府にあるサントリーの山崎蒸溜所で生まれるモルト原酒だけで作られた、日本を代表するシングルモルトウイスキーです。

「日本人の手で、世界に誇る日本のウイスキーをつくりたい」

そんな想いを抱いたサントリーの創業者・鳥井信治郎が、かつて千利休が茶室を設けた名水の地・山崎に蒸溜所を立ち上げたのは1923年のことでした。

それから六十余年。「価値観が多様化する時代には、個性の強いシングルモルトが好まれる」と嗅覚を効かせた信治郎の次男・佐治敬三が、当時のチーフブレンダーと共に数十万樽の原酒の中から掛け合わせ、ひたすらテイスティングを重ねた末に世に送り出したのが山崎です。

山崎の特徴とこだわり

「山崎」は、華やかな香りと深い甘みのある味わいと、精妙でクセのないバランスの良さが特徴です。この味わいは、様々なこだわりから生み出されています。

「水」へのこだわり

山崎周辺は古から「水生野(みなせの)」と呼ばれ、水の豊かな里として知られています。そして山崎の水は軟水の中では比較的硬度が高いため、複雑な香味や重厚なモルト原酒造りにはとても適しているのです。

「原酒の作り分け」へのこだわり

山崎蒸溜所には2種類の発酵槽があります。一つはすっきりした味わいを生むステンレス製、もう一つは複雑な味わいを生む木桶です。また蒸溜工程で使う蒸溜釜も6種類あり、全て形状が異なります。

これらを巧みに使い分けることで、様々な個性を持つニューポット(蒸留新酒)が生まれるのです。

「樽」へのこだわり

ニューポットは、樽での貯蔵過程を経て複雑な香味の原酒となります。そして使用される樽の容量や材質の違いによって、バニラ、果実、チョコレート、白檀(ビャクダン)、伽羅(キャラ)など、バラエティ豊かな香味を持つ多彩な原酒が育まれます。

「ヴァッティング」へのこだわり

多彩な原酒を巧みなバランスで組み合わせ、味わいと香りのハーモニーを引き出すのがブレンダーの仕事であり、この作業がヴァッティングです。

わずかな配分の違いでウイスキー全体の印象が変わってしまう程、ヴァッティングには繊細さが求められます。山崎の味は、ブレンダーの匠の技によって守られているのです。

山崎の商品ラインナップ

それでは、現在販売されている山崎の商品ラインナップをご紹介します。

山崎

イチゴやチェリーを連想させる柔らかく華やかな香りと、甘く滑らかな味わいを持つ定番品。フルーティな香りはワイン樽から、甘く滑らかな広がりはミズナラ樽から生まれています。バランスの取れたライトな味わいが持ち味です。

山崎12年

ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で金賞3回、SWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)で2度最優秀賞にノミネートされた逸品。バニラを思わせる香味と、繊細で複雑、深みのある味わいが特徴です。

山崎18年

シェリー樽で18年以上熟成させた原酒を中心に、じっくりと後熟したフルボディタイプ。甘いドライフルーツや香ばしいチョコレートの香りが印象的で、圧倒的な熟成感を堪能できる逸品です。2012年にISCでトロフィー(最高賞)を受賞しています。

山崎25年

酒齢25年超の長期熟成シェリー樽原酒を厳選し、ていねいにヴァッティングした赤褐色のスーパープレミアムウイスキー。希望小売価格は125,000円で、年間千数百本しか生産されないレア品です。

2012年には、WWA(ワールドウイスキーアワード)でワールド・ベスト・シングルモルトウイスキーに選出されています。

華やかな香りと奥深い味わいの山崎は愉しみ方色々

原酒の品質が確かな山崎は、ロック、ストレート、水割り、ハイボールとどんな飲み方でも口の中に華やかさが広がります。

中でもおすすめはストレート。特に口当たりがしなやかで、様々な香味が凝縮された山崎18年と山崎25年は、その奥深さをダイレクトに堪能してください。

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