世界を制したジャパニーズウイスキーの最高峰「響(ひびき)」。その実力に迫る

2020.06.24

2000年代に入ってジャパニーズウイスキーの評価は世界で日増しに高まっていますが、その中でも最高峰と呼ばれているのが、サントリーのプレミアムブランド「響(ひびき)」です。では、「響」の何がどう世界中を魅了しているのか。その実力に迫ってみました。

世界中のスピリッツの頂点に立った響

20177月にロンドンで開催された「第22回インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」において、「響21年」がエントリー全1480品の中から、傑出した一品だけに与えられる「シュプリームチャンピオンスピリット」に選ばれました。

ウイスキーだけでなくジンやラム、ウォッカ、テキーラなどエントリーされた全てのスピリッツの頂点を、初めて日本のウイスキーが極めた記念すべき瞬間でした。

スコッチウイスキーの本場イギリスで毎年開催されるISCは、酒のプロが卓越した味覚と嗅覚で厳正に品質を評価する、権威ある酒類コンペティションです。響はISCのウイスキー部門における金賞の常連であり、かつ金賞受賞製品の中で最も優れた一品に授けられる「トロフィー」にも何度も輝いています。

響の特徴とこだわり

響(「響17年」)が誕生したのは1989年、サントリーが創業90周年を迎えた記念すべき年でした。

「人と自然と響きあう」という企業理念にちなんで命名された響は、日本人の繊細な感性と匠の技を結実させるというコンセプトのもと、山崎蒸溜所と白州蒸溜所のモルトウイスキーの原酒に、知多蒸溜所のグレーンウイスキーの原酒をブレンドして作られています。

各蒸溜所にはそれぞれ異なる個性を持つ原酒が数多く貯蔵されており、ミズナラやオークなどで作られた木樽の中で数年から数十年熟成されます。この熟成期間中に複雑な化学変化が起こり、様々なフレーバーを持つようになるのです。

そんな個性豊かな原酒の中から状態の良いものだけを厳選し、ブレンドして作られる響は、パイナップルやベリー類を思わせるフルーティな味わいと、クリームや蜂蜜のような甘い香りが特徴的です。

複雑で繊細な香味は、まさに日本のブレンデッドウイスキーの最高峰と呼ばれるにふさわしいものと言えるでしょう。

響の商品ラインナップ

4代目チーフブレンダーの福與伸二氏は、「しっかりとした熟成感と華やかさをもち、様々な香りが美しくバランスよく響き合う。それが我々の継承する響のイメージ」と語っています。そんな響の商品ラインナップについてご紹介します。

JAPANESE HARMONY

華やかに広がる柔らかい味わいが特徴のノンエイジ(年数表記なし)タイプ。

響シリーズの中では比較的手が出やすい価格で、マイルドな味と香りは、ウイスキー初心者にもおすすめです。

BLENDER’S CHOICE

幅広い酒齢の原酒を厳選し、匠の技で繊細なブレンドを重ねた逸品。奥深く甘やかな味わいと、華やかで柔らかいフルーティーな香りが特徴です。

基本的には料飲店向けの商品となっていますが、ネットショップでも購入できますので、ぜひ探してみてください。

21

酒齢21年以上の稀少な原酒を吟味してブレンド。ドライフルーツの甘い香りとスパイシーな香味が特徴で、口当たりはあくまで滑らか。

重厚で気品に満ちた味わいと、奥行きのある後味の余韻が印象的です。

30

年間生産数数千本のレア品。酒齢30年以上のモルト、グレーンを厳選してブレンドした珠玉の1本です。

超長期熟成モルト由来の複雑な甘い香り、トロリとした滑らかな口当たり、重厚なコク、馥郁と長く続く余韻は、まさにキング・オブ・キングスと言えるでしょう。

響の個性を引き出すなら水割りかトワイスアップで

響が持つ複雑で甘い香りと重厚な味わいを深掘りするにはストレートが最適ですが、幅広い層におすすめしたいのは、響1に対しミネラルウォーター2で割る水割り、あるいは氷を使わず11で割るトワイスアップです。

いずれも響の個性を水が優しく引き出してくれるので、食事とのマリアージュにも向いています。

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