酔い覚ましにサウナは逆効果!飲みすぎた日の正しい対処法とその科学的理由。

2020.02.18

つい飲みすぎてしまった次の日に待っているのが二日酔いです。二日酔いに限らず、飲みすぎた直後などにはできるだけ早く酔いを覚ましたいところです。そこで今回は、酔い覚ましにおすすめの方法や、実はあまり良くないのに広まっている方法などをご紹介します。

酔い覚ましの飲み物について

酔い覚ましとして飲み物を摂取する方法について、その仕組みをご紹介します。

酔い覚ましにスポーツドリンクなどを摂取する効果

二日酔いや大量の飲酒の直後の酔い覚ましに最も効果的なのが、シンプルに『水分』をたくさんとることです。これはなぜかというと、飲酒直後の場合は体内のアルコール濃度を薄めるという意味でももちろん重要なのですが、主にアルコールの代謝に関係があります。

アルコールの代謝には大量の水分が必要

アルコールが体内に入ると、胃や小腸によってアルコールが血中へと吸収され、やがて肝臓へと向かいます。肝臓では、アルコールを分解して体に無害な『酢酸』に代えるという処理が行われるわけですが、この過程では「水分」が大量に消費されます。

もう少し詳しく言うと、二日酔いの主な症状である吐き気や頭痛や頭痛を引き起こす原因は、アルコール代謝の過程で発生する『アセトアルデヒド』という物質だといわれています。そして、このアセトアルデヒドを分解して酢酸へと変換する過程で、水が必要となってくるのです。

このため大量の飲酒後は、アルコールによる利尿作用もあいまって、体内の水分が不足しがちです。このため、効率的に多くの水分を摂取することが、アルコールの迅速な代謝のために何よりもまず必要となってくるのです。

酔い覚ましの飲み物は何でも良い?

酔い覚ましには水分の摂取が有効ですが、どんな飲み物であってもよいのでしょうか。

おすすめなのは、「スポーツドリンク」や「水」です。基本的には水分が取れればどんな飲み物でもよく、自分が飲みやすいものを選びましょう。

ただし、少しだけ注意したいのは「お茶」や「コーヒー」。これらの飲み物には利尿作用があるため、体内の水分を排出することにもつながってしまいかねません。利尿作用による水分量の影響は微々たるものなので、そこまで気にする必要はありませんが、覚えておくとよいでしょう。

体内のアルコールが減少して酔いが冷めてくると肌寒く感じることがあるので、寒い季節には冷たい水から温かい飲み物に切り替えるのも手です。

酔い覚ましに特におすすめの白湯

酔い覚ましの飲み物として特におすすめの白湯についてご紹介します。

酔い覚ましに手軽で便利な白湯

酔い覚ましの飲み物は基本的に何でも良いですが、特におすすめを挙げるのであれば白湯(さゆ)です。白湯の作り方は簡単で、水をいったん沸騰させてからお湯を少し冷ますだけです。

白湯は原料が水だけなので大量に飲んでもカロリーや添加物が気になりません。酔い覚ましには大量の水分が重要なので、いくら量を飲んでも余計な成分を接収しないという特徴は嬉しいメリットです。

また、二日酔いは前日の飲食で胃がもたれがちですが、適度なぬるさの白湯を飲むことで胃の負担を軽減し、胃腸の調子をととのえてくれるのも魅力です。

酔い覚ましのお風呂はNG!迎え酒はもってのほか

酔い覚ましの方法として「お風呂やサウナに入る」「カクテルなどの迎え酒を飲む」といった行為も挙げられますが、これらは実際のところ全くの逆効果といえます。実際の仕組みをご紹介します。

酔い覚ましのお風呂について

酔い覚ましにお風呂やサウナに入ると良いという話がよくありますが、酔った状態での入浴は実は逆効果です。酔い覚ましには水分補給が重要というのは再三説明した通りですが、入浴すると当然汗をかくため、逆に水分を排出してしまいます。

特に高温で湿気が高いサウナは汗を多くかいてしまうので、体の水分を大量に排出してしまいます。汗とともにアルコールが出ていくような感覚になってしまうのかもしれませんが、アルコール代謝のメカニズム上、それはあり得ません。水分が不足している状態でさらに大量の汗をかくことで、最悪の場合は脱水症状を起こしてしまう可能性もあるため、酔い覚ましのサウナは厳禁です。

確かにお風呂やサウナはさっぱりしますが、それは体内のアルコールを排出することとは別です。酔い覚ましという観点からは、お風呂やサウナには十分な効果は期待できません。

酔い覚ましのカクテルについて

酔い覚ましとして更にお酒を摂取する、いわゆる「迎え酒」という方法があります。アルコール低めのカクテルなどの迎え酒は二日酔いの解消に効果的と言われますが、こちらも実際には逆効果です。

二日酔いの原因はそもそも体内のアルコールを分解しきれていない点にあるところ、迎え酒で更にアルコールを摂取しても体内のアルコール濃度を増加させるだけです。

体内のアルコールが減少することが酔い覚ましなので、アルコールを増やしてしまう迎い酒はまさに逆効果です。迎い酒で気分が良くなるのはアルコールの効果であって、実際には酔っている状態を引き伸ばしていることになります。

【関連記事】迎え酒は二日酔い対策にNG!知らないと怖いリスクとは

酔い覚ましをマスターして楽しもう

お酒を飲みすぎると二日酔いが負担ですが、正しい酔い覚ましの方法を知っていれば、効率よく体調を回復させることにつながります。酔い覚ましのポイントは十分な水分補給です。飲みやすく胃に優しい白湯などで、上手に酔いを覚ましながら、楽しくお酒を楽しみましょう。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME